2026/09/27

救いとは何か - 森岡正博/山折哲雄 2012

救いとは何か - 森岡正博/山折哲雄 - 電子書籍・無料漫画ならブックライブ






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救いとは何か のユーザーレビュー
4.3Rated 4.3 stars out of 5

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『救いとは何か』目次

第1章 「殺すな」の思想を問う(ある少年の問い
「殺すな」の思想と近代 ほか)
第2章 魂、そして死について(「一人」という問題
親鸞の「一人」 ほか)
第3章 限りある命をどう生きるか(命のイメージ
手を合わせる理由 ほか)
第4章 「個人の幸福」と「全体の幸福」(宮澤賢治の幸福論
「なめとこ山の熊」の二つの死 ほか)
第5章 救いとは何か(「人は死んでも消えてしまわない」
天地万物に命が宿る ほか)

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救いとは何か、にまつわる対談。宗教学者でもある山折さんに対し、宗教的な言葉を用いず、哲学的に語ろうと苦心する森岡さんの、ぎこちないながらも必死に言葉を探そうとする姿には感銘を受けた。
議論の内容も、結論がはっきりと出るようなものばかりではないが、倫理を育むのは結論ではなくむしろ過程だろうし、それでいいと思う。

最終的に森岡さんは「命を大切にしようがしまいが、命自体が尊い」という境地に至り、いつかそのことを哲学の言葉で、論理によって説明できるようになればいいと話す。
そうなればいいと僕も思うし、僕は僕の言葉でそれを見つけたいとも思った。

議論の途中、まさにこのことと対称的な森岡さんの言葉として、
「ある人に対して、(中略)「自分なんて、生まれてこなければよかった」と思わせるように仕向ける。それこそ極悪ではないか」
というものがあったが、これには心底同意する。殺人よりも何よりも、それこそが悪だ。

けれど、たとえそんな人間でさえも生きているということは尊いものなのだ。そんな人間でさえも、すでに救われている。そんなことを、どうにか納得して生きていくことができるのかどうか、自信はないけれど、考えてみることは吝かじゃない。


0
2017年08月27日
Posted by ブクログ

宗教では救われない私たち。では生きる救いとは何か。真摯な語り合い。「誕生肯定」という言葉に涙した。大切な本に出会えた。


0
2013年05月29日
Posted by ブクログ

宗教学者と哲学者という異質な組み合わせの対談。

「救いとは何か」のタイトルよりも、生死について……そこに関わってくる「魂」をどう捉えるかという部分の方が深く語られている。

花が供えられていた時に、なんとなく手を合わせたくなる気持ち。
それがなぜなのか、そこにあるのが何なのか分からないという感覚。

批判的というより、神や仏という感覚がわからないという立場で問い掛ける森岡氏側から私はこの本を読めた。

元々宗教的な部分を期待して購入した本書だが、今生きている中で目を逸らしてはいけない部分を、柔らかく提示されてしまったような気がする。

様々な文学作品や映画に触れて砕かれている為、読みやすい。


0
2012年03月20日
Posted by ブクログ

ネタバレ
P25
宗教を全面に打ち出せない現代社会の中で、「生きる意味」をどこに見出せばいいのか、「人を殺してはいけない理由」をどう説明すればいいのか。この対談では、こうした難問中の難問に、神や仏に頼らずに、どこまで追っていけるかを考えたいと思います。

目次
はじめに

第1章 「殺すな」の思想を問う
ある少年の問い/「殺すな」の思想と近代/「三種還元の方法」の限界/誰もが加害者でもある/少年の問いにどう答えるか/「比較地獄」の時代/「無常」の三原則/ロゴスの力

第2章 魂、そして死について
「一人」という問題/親鸞の「一人」/デカルトのコギト論/ヨーロッパ的人間観との違い/集団主義による「いじめ」/鎮魂について/「信ずる宗教」と「感ずる宗教」/「心」をめぐる探究の系譜/浄土と無常/宮沢賢治の信仰心/「写真葬」と化した現代の葬儀/死のイメージ・トレーニング/無神論について/死んだらどうなるのか?/理想の死に方

第3章 限りある命をどう生きるか
命のイメージ/手を合わせる理由/限りある命をどう生きるか/「誕生肯定」と「消滅肯定」/絶望と欲望からの解放/命をめぐるアメリカでの論争/ハンス・ヨナスの思想/悪の問題/菊池寛の小説と赦し

第4章 「個人の幸福」と「全体の幸福」
宮沢賢治の幸福論/「なめとこ山の熊」の二つの死/赦しとしての死/「やまなし」に描かれた二つの世界/『銀河鉄道の夜』の思想/若い世代の生きるキツさ/二つの手立て/すべての魂に誕生肯定はあり得るか

第5章 救いとは何か
「人は死んでも消えてしまわない」/天地万物に命が宿る/「命を大切に」という標語/「ハーバード白熱教室」の欺瞞/功利主義的哲学への批判/「サバイバル戦略」と「無常戦略」/命の生まれ変わり/原発事故をどう受け止めるか/救いの最終的な根拠とは?

おわりに
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From Japan

ソコツ
4.0 out of 5 stars 宗教学×生命学
Reviewed in Japan on March 23, 2012
Format: PaperbackVerified Purchase
人間はどうしたら本当に幸せでありえるのか、世界や自分の人生を肯定できるのか、そこでは目に見えないものの存在や力はどのように関与しているのか、といった主題をめぐり、日本仏教的な信仰を尊重する宗教学者の山折氏と、あくまでも非宗教的(反宗教的ではなく)な哲学の思考にこだわる生命学者の森岡氏が率直に語りあった本である。
対話の論点は多岐にわたり、ひとつひとつは中途半端な印象もあるが、ひたすら興味深かったのは、両者がかなり近しい宗教的な感性を抱きながらも、山折氏がそれを「信仰」「神」「仏」「浄土」といった狭義の宗教の言葉で表現していくのに対し、森岡氏は自分の抱いている感覚に対してそうした語彙をあてはめることには納得ができず、もっと実感のできるナマの言葉で語ることに賢明である、その対比であった。
おそらく森岡氏のスタンスのほうがより現代的なのだろうと思うが、しかしその根柢で両者が共有している言語以前の身体感覚が明らかにほぼ同じであり、一方で山折氏の宗教語りを森岡氏が巧みに引き取って素の言葉で脱構築すれば、他方で森岡氏の実存的な人間論を山折氏がすぐさま宗教史的な知見にそって翻訳していくその様に、今日における「宗教」とは果たしてなんだろか、と思考を刺激されまくった。
宗教に共感できるけど、宗教に入ることのできない読者にこそ、是非ともすすめたい。
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ゆうさく
5.0 out of 5 stars 現代におけるいのちの意味と救いはいかにして
Reviewed in Japan on February 15, 2018
Format: Paperback
 この対談は面白い。どう面白いかというと、両者の宗教観は基本的なところで違っているのだけど、だからこそ読んでるほうも信仰や救いとはなにかとかということについて節々で考えさせられる。 
 私がいままでに両者の著書を読んだ印象だと、山折氏は硬派というか正統派な、もっといえば常識的な日本人の自然観や宗教観を持っているように思われる。対して森岡氏は、極度に合理化された近現代の暮らしのなかでいのちの意味と向き合い葛藤し、独自の生命観-それは彼が提唱している生命学(一言で言えば、自分のことを棚上げにせずにいのちと向き合う学問といえる)となった-を築いてきたように見受けられる。 
 
 そんな二人が、山折氏であれば聖地を巡った体験や、親鸞、宮沢賢治、その他映画作品などから日本人に引き継がれてるDNAのようなものの解説を試みる。森岡氏は、宗教者に憧れつつもそこに入れなかった者として哲学をしてきた感性から、ときに反論をしながら意見を交わえていく。 

 個人的には、よく生命倫理で持ち出される「トロッコ問題」(5人を殺すか、1人を殺すかというあれ)の問いの設定自体に対する疑問や、「命を大事にしましょう」と政府や先生などが口にすることの欺瞞への指摘に対してとても共感した。 
 ちょうどハンス・ヨナスの思想について気になっていたときにヨナスについて触れられたりしていて、読んだタイミングもあってこの本はとても面白かった。学術書のような本ではなくても、たまにこういう知識人や独自の分野を追求してきた人の対談などを読むと感化される。
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ケロです。
4.0 out of 5 stars 「生」について考えるヒント満載
Reviewed in Japan on December 21, 2012
Format: PaperbackVerified Purchase
全体的に、森岡さんが「生」に関する問題意識や自身の感覚(実存的な)のようなものを提示し続け、それに対し、山折先生が文献研究的に、「日本文化伝統の中では、それはこのように理解されてきた、解釈しうる」と答える、というような構造で、序文で森岡さんが書いてもいますが、ややかみ合っていないような印象です。森岡さんが、自分が肌で感じている問題提起をするのですが(例えば、“誕生肯定”の不可欠性という問題)、山折先生は仏典や古典文学に基づいて、その問題はこうだと解説してしまって、なんだか身も蓋もない…という印象になる議論もあります。
ただ、3・11後に行われたという最後の章の対談になって、山折先生の話も、ぐっと実感が入ってくるようなトーンに移行します。双方とも、自分の持っている「生」に対する感覚と問題意識が、よりシャープに言葉になって立ち上がってくる、という感じでしょうか。「救いとは何か」という問いに対し簡単な答えが書かれているわけではないですが、自分自身も「生」「生きていること」について、評論家的にではなく、自分を入れて、自分の問題として考える時に、参考として引っかかりとなるポイントが多く出てくると思います。
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鹿野苑
3.0 out of 5 stars 万人の救いから自分の救いを考える
Reviewed in Japan on February 21, 2021
Verified Purchase
 森岡氏の本を読んでみたかったのと、「救い」に関してどういうことがこの二人の間で対話されるのか興味が湧いた。
冒頭、森岡氏は「自分がうまく答えられなかった」というようなことを書いておられたが、そんなことはなかった。若干山折氏の問題とされるところがちょっと文献よりで話しの焦点が合ってない感じ。
東日本大震災後のところは打って変わってテンポの良い対談だと思う。

「殺してはいけない」という社会。死について。命とは。というテーマに対して哲学的、宗教的見地からの意見を戦わせる。かならずしも同意で終わらない。
たくさんの例示と、良かれ悪かれ様々な角度からの意見は自分に新しい視点を与えてくれる。とりわけ、宗教ではない立場で宗教的なところにアプローチする森岡氏のスタンスは読んでいて面白い。一点、山折氏の仏教の了解について疑問点があったので、広くオススメするかというとちょっとためらう。ので、★3.5というところ。
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ちひ
4.0 out of 5 stars 救いとは、何んであるのか。何んでないのか。
Reviewed in Japan on September 19, 2012
Format: Paperback
 旧来からの知り合いであるという両氏が、何十年かを経て、再び親しく、宗教的なもろもろについて語り合う本。
 山折氏は浄土真宗本願寺派の僧籍を持っているが、浄土を信じず、「救い」を自身の課題とせず、その内実を深く考察してもいないように感じられる。
 哲学者である森岡氏は、圧倒的なまでに広く深い水準で宗教的な「救い」を考察している。森岡氏にとって宗教的な救いは『宗教なき時代を生きるために』(法蔵館 一九九六年)の前から現在に至るまで、ずっと継続した課題になっているのだから、当然と言えば当然であると思う。
 「救いとは何か」がわからない宗教者と哲学者が、二人で、救いのまわりをぐるぐる回りながら考え、わからないと言って悩み、言葉を交わし、また考え、悩む。二人とも「魂」の実在を信じていないのに「鎮魂」の概念はよくわかる、それはなぜなのか? と言ってまた悩み、考察を深めていく。森岡氏の『生者と死者をつなぐ』にも通じる内容である。
 山折氏の物騒な「問い」に森岡氏が自身の感情と論理とを総動員してきちんと答えている・答えようとしている姿勢とその過程がすごく興味深い。「まえがき」では「まともな受け答えができていない」と謙遜しているが、そんなことはないと思う。森岡氏は「問われた」という、そのことによってたじたじになるような人ではなく、全身が哲学者なのである。これはまさに、自分を棚上げにしないところから真摯に考え行動していく「生命学」の営みそのものであると思う。こういう、何かが生まれつつある瞬間をそのまま読める類いの本というのは、なかなか読めるものではない。
 対し、問われた問いに答えた上で森岡氏がその問をそのまま山折氏に返すと、山折氏は、受け答えの言葉はまともなのだが、論理展開がまったくないまま「ぽっ」と答えてしまう。これはちょっと寂しかった。最後で本覚思想っぽくなってしまうのも淋しい。
 「救いとは何か」が明らかになることはついにないが、それでも・それだから、大変な本である。

(★★★★★ではなく★★★★☆なのは、山折氏の残念さによる。)
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スターライト
5.0 out of 5 stars 対談本
Reviewed in Japan on March 7, 2020
Format: PaperbackVerified Purchase
救い、つまりは生きる意味や人生についての森岡正博と山折哲雄の対談本です。
一神教や多神教、汎神論やアニミズムといった考えをもとに対談が進んでいきます、2人とも鋭い考察があり深い話をしていますね。
星4つか5つで迷いましたが、なかなか核心を射た議論をしていて腑に落ちたので、星5つ。
ただ、救いや生きる意味について明確な答えをまだ出せないでいるところは残念です。哲学的に言えば「超」難問ですよね。
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From Japan

ソコツ
4.0 out of 5 stars 宗教学×生命学
Reviewed in Japan on March 23, 2012
Format: PaperbackVerified Purchase
人間はどうしたら本当に幸せでありえるのか、世界や自分の人生を肯定できるのか、そこでは目に見えないものの存在や力はどのように関与しているのか、といった主題をめぐり、日本仏教的な信仰を尊重する宗教学者の山折氏と、あくまでも非宗教的(反宗教的ではなく)な哲学の思考にこだわる生命学者の森岡氏が率直に語りあった本である。
対話の論点は多岐にわたり、ひとつひとつは中途半端な印象もあるが、ひたすら興味深かったのは、両者がかなり近しい宗教的な感性を抱きながらも、山折氏がそれを「信仰」「神」「仏」「浄土」といった狭義の宗教の言葉で表現していくのに対し、森岡氏は自分の抱いている感覚に対してそうした語彙をあてはめることには納得ができず、もっと実感のできるナマの言葉で語ることに賢明である、その対比であった。
おそらく森岡氏のスタンスのほうがより現代的なのだろうと思うが、しかしその根柢で両者が共有している言語以前の身体感覚が明らかにほぼ同じであり、一方で山折氏の宗教語りを森岡氏が巧みに引き取って素の言葉で脱構築すれば、他方で森岡氏の実存的な人間論を山折氏がすぐさま宗教史的な知見にそって翻訳していくその様に、今日における「宗教」とは果たしてなんだろか、と思考を刺激されまくった。
宗教に共感できるけど、宗教に入ることのできない読者にこそ、是非ともすすめたい。
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ゆうさく
5.0 out of 5 stars 現代におけるいのちの意味と救いはいかにして
Reviewed in Japan on February 15, 2018
Format: Paperback
 この対談は面白い。どう面白いかというと、両者の宗教観は基本的なところで違っているのだけど、だからこそ読んでるほうも信仰や救いとはなにかとかということについて節々で考えさせられる。 
 私がいままでに両者の著書を読んだ印象だと、山折氏は硬派というか正統派な、もっといえば常識的な日本人の自然観や宗教観を持っているように思われる。対して森岡氏は、極度に合理化された近現代の暮らしのなかでいのちの意味と向き合い葛藤し、独自の生命観-それは彼が提唱している生命学(一言で言えば、自分のことを棚上げにせずにいのちと向き合う学問といえる)となった-を築いてきたように見受けられる。 
 
 そんな二人が、山折氏であれば聖地を巡った体験や、親鸞、宮沢賢治、その他映画作品などから日本人に引き継がれてるDNAのようなものの解説を試みる。森岡氏は、宗教者に憧れつつもそこに入れなかった者として哲学をしてきた感性から、ときに反論をしながら意見を交わえていく。 

 個人的には、よく生命倫理で持ち出される「トロッコ問題」(5人を殺すか、1人を殺すかというあれ)の問いの設定自体に対する疑問や、「命を大事にしましょう」と政府や先生などが口にすることの欺瞞への指摘に対してとても共感した。 
 ちょうどハンス・ヨナスの思想について気になっていたときにヨナスについて触れられたりしていて、読んだタイミングもあってこの本はとても面白かった。学術書のような本ではなくても、たまにこういう知識人や独自の分野を追求してきた人の対談などを読むと感化される。
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ケロです。
4.0 out of 5 stars 「生」について考えるヒント満載
Reviewed in Japan on December 21, 2012
Format: PaperbackVerified Purchase
全体的に、森岡さんが「生」に関する問題意識や自身の感覚(実存的な)のようなものを提示し続け、それに対し、山折先生が文献研究的に、「日本文化伝統の中では、それはこのように理解されてきた、解釈しうる」と答える、というような構造で、序文で森岡さんが書いてもいますが、ややかみ合っていないような印象です。森岡さんが、自分が肌で感じている問題提起をするのですが(例えば、“誕生肯定”の不可欠性という問題)、山折先生は仏典や古典文学に基づいて、その問題はこうだと解説してしまって、なんだか身も蓋もない…という印象になる議論もあります。
ただ、3・11後に行われたという最後の章の対談になって、山折先生の話も、ぐっと実感が入ってくるようなトーンに移行します。双方とも、自分の持っている「生」に対する感覚と問題意識が、よりシャープに言葉になって立ち上がってくる、という感じでしょうか。「救いとは何か」という問いに対し簡単な答えが書かれているわけではないですが、自分自身も「生」「生きていること」について、評論家的にではなく、自分を入れて、自分の問題として考える時に、参考として引っかかりとなるポイントが多く出てくると思います。
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鹿野苑
3.0 out of 5 stars 万人の救いから自分の救いを考える
Reviewed in Japan on February 21, 2021
Verified Purchase
 森岡氏の本を読んでみたかったのと、「救い」に関してどういうことがこの二人の間で対話されるのか興味が湧いた。
冒頭、森岡氏は「自分がうまく答えられなかった」というようなことを書いておられたが、そんなことはなかった。若干山折氏の問題とされるところがちょっと文献よりで話しの焦点が合ってない感じ。
東日本大震災後のところは打って変わってテンポの良い対談だと思う。

「殺してはいけない」という社会。死について。命とは。というテーマに対して哲学的、宗教的見地からの意見を戦わせる。かならずしも同意で終わらない。
たくさんの例示と、良かれ悪かれ様々な角度からの意見は自分に新しい視点を与えてくれる。とりわけ、宗教ではない立場で宗教的なところにアプローチする森岡氏のスタンスは読んでいて面白い。一点、山折氏の仏教の了解について疑問点があったので、広くオススメするかというとちょっとためらう。ので、★3.5というところ。
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ちひ
4.0 out of 5 stars 救いとは、何んであるのか。何んでないのか。
Reviewed in Japan on September 19, 2012
Format: Paperback
 旧来からの知り合いであるという両氏が、何十年かを経て、再び親しく、宗教的なもろもろについて語り合う本。
 山折氏は浄土真宗本願寺派の僧籍を持っているが、浄土を信じず、「救い」を自身の課題とせず、その内実を深く考察してもいないように感じられる。
 哲学者である森岡氏は、圧倒的なまでに広く深い水準で宗教的な「救い」を考察している。森岡氏にとって宗教的な救いは『宗教なき時代を生きるために』(法蔵館 一九九六年)の前から現在に至るまで、ずっと継続した課題になっているのだから、当然と言えば当然であると思う。
 「救いとは何か」がわからない宗教者と哲学者が、二人で、救いのまわりをぐるぐる回りながら考え、わからないと言って悩み、言葉を交わし、また考え、悩む。二人とも「魂」の実在を信じていないのに「鎮魂」の概念はよくわかる、それはなぜなのか? と言ってまた悩み、考察を深めていく。森岡氏の『生者と死者をつなぐ』にも通じる内容である。
 山折氏の物騒な「問い」に森岡氏が自身の感情と論理とを総動員してきちんと答えている・答えようとしている姿勢とその過程がすごく興味深い。「まえがき」では「まともな受け答えができていない」と謙遜しているが、そんなことはないと思う。森岡氏は「問われた」という、そのことによってたじたじになるような人ではなく、全身が哲学者なのである。これはまさに、自分を棚上げにしないところから真摯に考え行動していく「生命学」の営みそのものであると思う。こういう、何かが生まれつつある瞬間をそのまま読める類いの本というのは、なかなか読めるものではない。
 対し、問われた問いに答えた上で森岡氏がその問をそのまま山折氏に返すと、山折氏は、受け答えの言葉はまともなのだが、論理展開がまったくないまま「ぽっ」と答えてしまう。これはちょっと寂しかった。最後で本覚思想っぽくなってしまうのも淋しい。
 「救いとは何か」が明らかになることはついにないが、それでも・それだから、大変な本である。

(★★★★★ではなく★★★★☆なのは、山折氏の残念さによる。)
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スターライト
5.0 out of 5 stars 対談本
Reviewed in Japan on March 7, 2020
Format: PaperbackVerified Purchase
救い、つまりは生きる意味や人生についての森岡正博と山折哲雄の対談本です。
一神教や多神教、汎神論やアニミズムといった考えをもとに対談が進んでいきます、2人とも鋭い考察があり深い話をしていますね。
星4つか5つで迷いましたが、なかなか核心を射た議論をしていて腑に落ちたので、星5つ。
ただ、救いや生きる意味について明確な答えをまだ出せないでいるところは残念です。哲学的に言えば「超」難問ですよね。
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소코츠
4.0 out of 5 stars 종교학×생명학
Reviewed in Japan on March 23, 2012
Format: PaperbackVerified Purchase
인간은 어떻게 하면 정말 행복할 수 있는지, 세계나 자신의 인생을 긍정할 수 있는지, 거기서 보이지 않는 것의 존재와 힘은 어떻게 관여하고 있는지 등의 주제를 구리, 일본 불교적인 신앙을 존중하는 종교 학자의 야마오리씨와, 어디까지나 비종교적(반종교적이 아니라)인 철학의 사고를 고집하는 생명학자의 모리오카씨가 솔직하게 말한 책이다.
대화의 논점은 다방면에 걸쳐, 하나하나는 어중간한 인상도 있지만, 오로지 흥미로웠던 것은, 양자가 꽤 가까운 종교적인 감성을 안으면서도, 야마오리씨가 그것을 「신앙」 「신」 「불」 「정토」라고 하는 좁은 의의 종교의 말로 표현해 나가는 것에 대해, 모리오카씨는 자신이 안고 있는 감각에 대해서 그러한 어휘를 맞추는 것은 납득이 없고, 좀 더 실감할 수 있는 나마의 말로 말하는 것에 현명한, 그 대비였다.
아마 모리오카 씨의 스탠스가 더 현대적 일 것이라고 생각하지만, 그 뿌리에서 양자가 공유하고있는 언어 이전의 신체 감각은 분명 거의 같습니다. 그렇다고 말로 탈구축하면, 다른 한편으로 모리오카씨의 실존적인 인간론을 야마오리씨가 바로 종교사적 지견에 따라 번역해 나가는 그렇게, 오늘에 있어서의 「종교」란 과연 무엇일까, 라고 사고를 자극받았다.
종교에 공감할 수는 있지만, 종교에 들어갈 수 없는 독자에게야 꼭 뵙겠다.
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유사쿠
5.0 out of 5 stars 현대의 생명의 의미와 구원은 어떻게
Reviewed in Japan on February 15, 2018
Format: Paperback
 이 대담은 재미있다. 어떻게 재미있는가 하면, 양자의 종교관은 기본적인 곳에서 다르지만, 그러므로 읽는 쪽도 신앙이나 구원이란 무엇인가인가에 대해 절대로 생각하게 된다. 
 제가 지금까지 양자의 저서를 읽은 인상이라면, 야마후리씨는 경파라던가 정통파인, 더 말하자면 상식적인 일본인의 자연관이나 종교관을 가지고 있는 것 같다. 반대로 모리오카 씨는 극도로 합리화된 근현대 생활 속에서 생명의 의미와 마주보고 갈등하고 독자적인 생명관-그것은 그가 제창하고 있는 생명학(한마디로 말하면, 자신을 선반 올리지 않고 생명과 마주하는 학문이라고 할 수 있다)이 되었다. 
 
 그런 두 사람이 야마오리씨라면 성지를 둘러싼 체험이나, 친진, 미야자와 켄지, 그 외 영화 작품 등에서 일본인에게 계승되고 있는 DNA와 같은 것의 해설을 시도한다. 모리오카씨는, 종교자를 동경하면서도 거기에 넣지 않았던 사람으로서 철학을 해 온 감성으로부터, 때로 반론을 하면서 의견을 나누어 간다. 

 개인적으로는 자주 생명윤리로 꺼내지는 '트롯코 문제'(5명을 죽일지, 1명을 죽일까라는 건)의 질문 설정 자체에 대한 의문이나, '목숨을 소중히 하자'고 정부나 선생님 등이 입으로 하는 것의 기만에 대한 지적에 대해 매우 공감했다. 
 단지 한스 요나스의 사상에 대해 궁금했을 때 요나스에 대해 접해지거나 하고 읽은 타이밍도 있어 이 책은 매우 재미있었다. 학술서 같은 책이 아니어도 가끔 이런 지식인이나 독자적인 분야를 추구해 온 사람의 대담 등을 읽으면 감화된다.
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케로입니다.
4.0 out of 5 stars 「생」에 대해 생각하는 힌트 가득
Reviewed in Japan on December 21, 2012
Format: PaperbackVerified Purchase
전체적으로, 모리오카씨가 「생」에 관한 문제 의식이나 자신의 감각(실존적인)과 같은 것을 계속 제시해, 그에 대해, 야마오리 선생님이 문헌 연구적으로, 「일본 문화 전통 안에서는, 그것은 이렇게 이해되어 왔다, 해석할 수 있다」라고 대답한다, 라고 하는 구조로, 서문으로 모리오카씨가 쓰고 있는 것 같은데, 모리오카씨가, 자신이 피부로 느끼고 있는 문제 제기를 합니다만(예를 들면, “탄생 긍정”의 불가결성이라고 하는 문제), 야마오리 선생님은 불전이나 고전 문학에 근거해, 그 문제는 이렇다고 해설해 버려, 왠지 몸도 뚜껑도 없다…라는 인상이 되는 논의도 있습니다.
다만, 3·11 후에 행해졌다고 하는 마지막 장의 대담이 되어, 야마오리 선생님의 이야기도, 훨씬 실감이 들어오는 듯한 톤으로 이행합니다. 양쪽 모두, 자신이 가지고 있는 「생」에 대한 감각과 문제 의식이, 보다 샤프하게 말이 되어 일어나 온다, 라고 하는 느낌일까요. 「구원이란 무엇인가」라는 질문에 간단한 대답이 적혀 있는 것은 아니지만, 자신도 「생」 「살아 있는 것」에 대해, 평론가적으로는 아니고, 자신을 넣어, 자신의 문제로서 생각할 때, 참고로서 걸리는 포인트가 많이 나온다고 생각합니다.
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가노엔
3.0 out of 5 stars 만명의 구원에서 자신의 구원을 생각
Reviewed in Japan on February 21, 2021
Verified Purchase
 모리오카 씨의 책을 읽고 싶었던 것과 ‘구원’에 관해 어떤 것이 이 두 사람 사이에서 대화되는지 흥미가 솟았다.
서두, 모리오카씨는 「자신이 잘 대답할 수 없었다」라고 하는 것을 쓰고 있었지만, 그런 일은 없었다. 약간 야마오리씨의 문제로 여겨지는 곳이 조금 문헌보다로 이야기의 초점이 맞지 않는 느낌.
동일본 대지진 이후에는 치고 바뀌어 템포가 좋은 대담이라고 생각한다.

"죽여서는 안된다"라는 사회. 죽음에 대해. 생명이란. 라는 테마에 대해 철학적, 종교적 관점에서 의견을 싸우게 한다. 반드시 동의로 끝나지 않는다.
많은 예시와, 좋든 나쁘든 다양한 각도로부터의 의견은 자신에게 새로운 시점을 준다. 특히 종교가 아닌 입장에서 종교적인 곳에 접근하는 모리오카 씨의 스탠스는 읽고 재미있다. 한 점, 야마오리씨의 불교의 양해에 대해 의문점이 있었으므로, 널리 추천할까라고 하면 조금 주저한다. 그래서 ★3.5라는 곳.
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치히
4.0 out of 5 stars 구원이란 무엇인가? 무엇이 아닌가.
Reviewed in Japan on September 19, 2012
Format: Paperback
 옛부터의 아는 사람이라는 양씨가, 수십 년을 거쳐, 다시 친해지고, 종교적인 여러분에 대해 이야기하는 책.
 야마오리씨는 정토 신종 본원사파의 승적을 가지고 있지만, 정토를 믿지 않고, 「구원」을 자신의 과제로 하지 않고, 그 내실을 깊게 고찰하지도 않는 것처럼 느껴진다.
 철학자인 모리오카 씨는 압도적인 것까지 넓고 깊은 수준으로 종교적인 ‘구원’을 고찰하고 있다. 모리오카씨에게 있어서 종교적인 구원은 『종교 없는 시대를 살기 위해서』(법장관 1996년) 전부터 현재에 이르기까지 계속 과제가 되고 있기 때문에, 당연하다고 하면 당연하다고 생각한다.
 「구원이란 무엇인가」를 모르는 종교자와 철학자가, 둘이서, 구원의 주위를 빙빙 돌면서 생각해, 모르겠다고 말해 고민, 말을 나누고, 또 생각, 고민한다. 두 사람 모두 '영혼'의 실재를 믿지 않는데 '진혼'의 개념은 잘 알 수 있는데, 그 이유는? 라고 다시 고민하고 고찰을 깊게 해 간다. 모리오카씨의 '생자와 죽은 자를 잇는'에도 통하는 내용이다.
 야마오리씨의 시끄러운 「질문」에 모리오카씨가 자신의 감정과 논리를 총동원해 제대로 대답하고 있다·대답하려고 하는 자세와 그 과정이 매우 흥미롭다. 「머리가키」에서는 「괜찮은 대답이 되어 있지 않다」라고 겸손하고 있지만, 그런 일은 없다고 생각한다. 모리오카 씨는 「질문받았다」라고 하는, 그것에 의해 비난이 되는 사람이 아니라, 전신이 철학자인 것이다. 이것은 바로, 자신을 선반으로 올리지 않는 곳에서 진지하게 생각 행동해 가는 「생명학」의 영업 그 자체라고 생각한다. 이런, 무언가가 태어나고 있는 순간을 그대로 읽을 수 있는 종류의 책이라고 하는 것은, 좀처럼 읽을 수 있는 것은 아니다.
 대조적으로, 질문한 질문에 답한 후 모리오카 씨가 그 질문을 그대로 야마오리씨에게 돌려주면, 야마오리씨는, 답의 말은 괜찮지만, 논리 전개가 전혀 없는 채 「뽀」라고 대답해 버린다. 이것은 조금 외로웠다. 마지막으로 본각 사상 같아져 버리는 것도 끔찍하다.
 「구원이란 무엇인가」가 밝혀지는 것은 마침내 없지만, 그래도・그러니까, 큰 책이다.

(★★★★★가 아니라 ★★★★☆인 것은, 야마오리씨의 유감에 의한.)
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별빛
5.0 out of 5 stars 대담본
Reviewed in Japan on March 7, 2020
Format: PaperbackVerified Purchase
구원, 즉 사는 의미와 인생에 관한 모리오카 마사히로와 야마오리 테츠오의 대담본입니다.
일신교나 다신교, 범신론이나 애니미즘이라고 하는 생각을 바탕으로 대담이 진행되어 갑니다, 두 사람 모두 날카로운 고찰이 있어 깊은 이야기를 하고 있군요.
별 4개 5개로 헤매었습니다만, 좀처럼 핵심을 쏟은 논의를 하고 힘줄에 떨어졌으므로, 별 5개.
다만, 구원이나 사는 의미에 대해서 명확한 대답을 아직 내놓지 못하고 있는 곳은 유감입니다. 철학적으로 말하면 「초」난문이군요.
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