2022/07/04

水中の哲学者たちの通販/永井 玲衣 - 紙の本:honto本の通販ストア

水中の哲学者たちの通販/永井 玲衣




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発売日:2021/09/28
出版社: 晶文社

著者永井 玲衣 (著)

「もっと普遍的で、美しくて、圧倒的な何か」を追いかけ、海の中での潜水のごとく、ひとつのテーマを深く考える哲学対話。哲学のおもしろさ、不思議さを伝えるエッセイ。『晶文社スクラップブック』掲載等を書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】

小さくて、柔らかくて、遅くて、弱くて、優しくて、
地球より進化した星の人とお喋りしてるみたいです。
──穂村弘

もしかして。あなたがそこにいることはこんなにも美しいと、
伝えるのが、哲学ですか?
──最果タヒ

みなが水中深く潜って共に考える哲学対話。
「もっと普遍的で、美しくて、圧倒的な何か」
それを追い求めて綴る、前のめり哲学エッセイ!

「もっと普遍的で、美しくて、圧倒的な何か」それを追いかけ、海の中での潜水のごとく、ひとつのテーマについて皆が深く考える哲学対話。若き哲学研究者にして、哲学対話のファシリテーターによる、哲学のおもしろさ、不思議さ、世界のわからなさを伝える哲学エッセイ。当たり前のものだった世界が当たり前でなくなる瞬間。そこには哲学の場が立ち上がっている! さあ、あなたも哲学の海へダイブ!

人々と問いに取り組み、考える。哲学はこうやって、わたしたちの生と共にありつづけてきた。借り物の問いではない、わたしの問い。そんな問いをもとに、世界に根ざしながら世界を見つめて考えることを、わたしは手のひらサイズの哲学と呼ぶ。なんだかどうもわかりにくく、今にも消えそうな何かであり、あいまいで、とらえどころがなく、過去と現在を行き来し、うねうねとした意識の流れが、そのままもつれた考えに反映されるような、そして寝ぼけた頭で世界に戻ってくるときのような、そんな哲学だ。(「まえがき」より)

【目次】
1 水中の哲学者たち
2 手のひらサイズの哲学
3 はい、哲学科研究室です【商品解説】

商品説明


「もっと普遍的で、美しくて、圧倒的な何か」を追いかけ、海の中での潜水のごとく、ひとつのテーマを深く考える哲学対話。哲学のおもしろさ、不思議さを伝えるエッセイ。『晶文社スクラップブック』掲載等を書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】

小さくて、柔らかくて、遅くて、弱くて、優しくて、
地球より進化した星の人とお喋りしてるみたいです。
──穂村弘

もしかして。あなたがそこにいることはこんなにも美しいと、
伝えるのが、哲学ですか?
──最果タヒ

みなが水中深く潜って共に考える哲学対話。
「もっと普遍的で、美しくて、圧倒的な何か」
それを追い求めて綴る、前のめり哲学エッセイ!

「もっと普遍的で、美しくて、圧倒的な何か」それを追いかけ、海の中での潜水のごとく、ひとつのテーマについて皆が深く考える哲学対話。若き哲学研究者にして、哲学対話のファシリテーターによる、哲学のおもしろさ、不思議さ、世界のわからなさを伝える哲学エッセイ。当たり前のものだった世界が当たり前でなくなる瞬間。そこには哲学の場が立ち上がっている! さあ、あなたも哲学の海へダイブ!

人々と問いに取り組み、考える。哲学はこうやって、わたしたちの生と共にありつづけてきた。借り物の問いではない、わたしの問い。そんな問いをもとに、世界に根ざしながら世界を見つめて考えることを、わたしは手のひらサイズの哲学と呼ぶ。なんだかどうもわかりにくく、今にも消えそうな何かであり、あいまいで、とらえどころがなく、過去と現在を行き来し、うねうねとした意識の流れが、そのままもつれた考えに反映されるような、そして寝ぼけた頭で世界に戻ってくるときのような、そんな哲学だ。(「まえがき」より)

【目次】
1 水中の哲学者たち
2 手のひらサイズの哲学
3 はい、哲学科研究室です【商品解説】

目次
1 水中の哲学者たち
2 手のひらサイズの哲学
3 はい、哲学科研究室です


著者紹介

永井 玲衣略歴〈永井玲衣〉1991年東京都生まれ。哲学研究と並行して、学校・企業・寺社・美術館・自治体などで哲学対話を幅広く行う。哲学エッセイの連載なども手がける。




評価内訳星 5(11件)
星 4(14件)
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2022/04/23 15:46

投稿元:



タイトルどおりぷかぷかした文体ですてき
引用されてる詩歌どれも好きなやつだった
「友だちの人生を歩めないのはなぜ。」


2021/10/16 23:54

投稿元:



ほんとうに水のなかに潜りながらなにかを考えているような感覚で読んだ

まえにどこかで思ったことや、なにかの本で読んだことの断片が出てきて、あぁ考えるってこういうことでよいのだと気づかせてくれる

「もともと物書きではないひとの処女作は面白い」という自分で思う鉄則に、この本もあてはまる。


2021/12/24 09:09

投稿元:



哲学するとは。
考えること。問うこと。なんでだろう?と考えること。
時間に追い立てられてしまいがちな日々を少し振り返るキッカケになった。
するっとしみこんでくる言葉が心地よい本だった


2021/09/29 08:35

投稿元:



哲学書ってすごく難解で敬遠されがちだけれど、こんなにも日常に問いがありふれていた。私自身、細かいことが気になってしまうタイプだけれど、私とは違うポイントが気になっている著者の考えが面白かった。
私もそうであるが、日常の当たり前に疑問を抱く人って、どこか世の中に対する生きづらさ、馴染めなさがあるような気がする。疑問を抱くから馴染めないのか?馴染めないから疑問を抱くのか?どっちが先かはわからない。
著者も少なからず同じような匂いがして、とても親近感を抱いた。

他者から見ればしょうもないと思われる問いを立て、疑問を抱き続けるこの性格は変えられないし、むしろ自分の好きなところでもあるので、そうやりながら人生をやり過ごしていきたいなぁ。


2022/03/26 07:02

投稿元:



身の回りの物事を哲学的に考える、見るということについて難しい言葉を使わずに語っている哲学エッセイ。軽く読める割にちょいちょい刺さる文があって刺激になってよかった。「道徳を揺さぶってごめん」に出てきた「コミュニケーションの拒絶」のくだり、ちょうど考えてたことと親しい感じだったのでそこ読んで以来何度も何度もそのことについて考えてしまっている。


2022/04/30 14:16

投稿元:



図書館で借りて読んでみて、これは手元に置いて繰り返し読みたいと思い買うことにする。周りに人がいても思わずブハハッと笑ってしまうような親しみもあり、その中で私に今刺さっている言葉は「神が沈黙してるのはさ、うちらが他者の声を聞くためじゃね」である。


2022/03/09 17:31

投稿元:



子供たちとの哲学対話からボコボコと現れる、大人にとっても本質的で正解のない哲学的な問い。純真でまっすぐな視点だからこそ、曇りなく世界を見つめられたりする。哲学者がゆるりとつづるエッセイは読んでいて心地がよい。


2022/05/09 22:29

投稿元:



・「もう少しでわかりそう」という感覚は「もう少しで思い出せそう」に似ている。
・は?(驚異)マジで?(懐疑)つら(喪失)


2022/02/08 16:09

投稿元:



若き哲学者にしてファシリテーターの永井玲衣さんの哲学エッセイ。

私も幼い頃から、「わたしはどうしてここにいて、こんな風に思って、そもそもなぜわたしはわたしなんだろう。自分で選んだ訳でもないのに」と考えているような子供でした。
大人になってからも頭の中は忙しく、考えているうちに元々は何を考えていたのだっけ?となる程で、だからこそ無心になることを求めて走ったり泳いだりフラワーアレンジしたりしてバランスを取っているような所がありますが、おこがましいようですが、考えて考えて、答えのない問いを問い続け、ささやかな出来事に感動して涙を流している、そんな人がここにいた!と嬉しくなりました。
哲学対話を潜水の如く「水中」に例えわかりやすい表現で哲学、対話について語られていて、サクサク読めるし(でも何度も同じフレーズを読んだりして行ったり来たりもしてしまう)ものすごく面白い。

平仮名の多様は意図的か?
個人的には最後の「はい哲学科研究室です」のある意味吹っ切れたというかぶっ飛んだ章がすごく好きで面白かった。
あとがきにはとても素敵な人柄、思いが溢れていてさらに好感をもてた。
紹介がなければ読んでいなかった本なので、教えて貰えて出会えて読めたことに感謝したい。
哲学対話もやってみたい!


2022/05/29 17:01

投稿元:



ブグ友さんの本棚で気になったので図書館で予約、半年待ちました。
手のひらサイズの哲学ってまえがきにありましたが、いやいや手のひらに収まらないし脳が渋滞しました。
哲学対話のファシリテーターという経験をいろんなエピソードを交えたエッセイ。
対話の恐ろしさや自分や他人の壊れる音、考え問うことの辛さ、畏怖と快感に心揺さぶられる体験「わたしわたしゲーム」、私を眺めること、わからなさに向き合うこと、衝撃的な他者性の告知などなど、キーワードを拾ってわかったようなわかってないような気になる。
「哲学対話は、知をケアする、真理をケアする。そして他者の考えを聞くわたし自身をケアする」らしい。かといって、共感の共同体ではないらしい。
道徳を揺さぶられるおばあさんのエピソード、私も座席に座らない派です。
永井さんとその場にいるように新緑の匂いが強く感じた。

短歌がいくつか紹介されていた。特に好きな歌。
本当のわたしはここにいない
だからここにいないあなたが好き

元気が出ないと思ったら、手のひらを陽の光に当ててみよう。


2021/11/07 01:03

投稿元:



小学生のころ、スイミングスクールに通っていた。
そこには親しく話をする友達もなく、先生の言うことを聞いて泳いでいた日々だったのだけど、ひとつだけ、楽しみにしていたことがあった。
それは自由時間にただひたすら潜ること。
息を大きく吸って止め水中に突入し、体にかかる水の抵抗に負けないように、腕で水を掻いてプールの底を目指す。
コポコポと空気の泡を鼻から口端から漏らしながら、底の固い感触を確かめるように、手を伸ばし、トンっと触る。
満足して緊張した体を緩め、勝手に浮き上がる体に抵抗せずに、水面に顔を出す。
――それを延々と繰り返していた。ということを、この本を読みながら思い出していたら、ラストエピソードでの著者の砂場の思い出と妙にリンクしておののいた。(私の中で、ですが)

著者の永井玲衣さんは哲学対話のファシリテーターだそうだ。
学校、企業、寺社、美術館、自治体などで行っている。
小学生もおばーちゃんも、偉い先生も、難しい言葉を使わず、自分の言葉で、どんな問いでも考え、対話する。
論破や共感を目的にすることもなく、積み上げるように、研磨するように、皆で考えを洗練させてゆく。
他者とは分かりあえないまま、「わたし」もわかってもらえないまま、それでも諦めない。
ああ、こういうの、やってみたいな、と思った。

『こわい』の中のおばあさんとのエピソードが大好き。泣いた。

帯文を穂村弘さんと最果タヒさんにお願いしたのは大正解だと思う。


2022/04/04 14:08

投稿元:



哲学者の本なので、読みにくいかな、と思って読み始めました。が、とても読みやすかったです。結局何が言いたかったの?と思ったのは哲学でしょうか。


2022/01/18 00:32

投稿元:



Choose Life Projectをきっかけに若手哲学研究者永井玲衣さんを知り,本書を購入しました。
哲学って気難しいイメージあり,ちゃんと難しい部分は難しそうだけれども,「それも哲学なんだ」って思えるような手が届く疑問も哲学なのかなぁと。
いつも思っていることを上手に言葉にされていてワクワクできました。
自分もこうゆう風に自分の考えていることや日常に対していろいろな言葉の表し方ができたらなぁと思いました。

「哲学対話」は素人がファシリテーター務まるものなんですかね?
問に対して同じ目線で探り合っていく授業もやってみたい。


2021/12/15 08:52

投稿元:



なんども読みたい。最後の哲学研究所です編を読んだのは3時間しか眠れていないのに何故か6:30に起きてしまった日の朝だったが、くくくと笑いながら気づいたら読み終わっていた。どれも読みやすく素晴らしく、こんな文をこんなに書けるってすごすぎる、と同年代の彼女に憧れてしまう。わたしが言葉にできないでいた気持ちや記憶がずらずらでてきてああ!言語化してくれてありがとう!と脳内で言いつづけていた。もちろんたまにわからんものもあった。ユーモアにあふれた考えて考え続ける本。永井さんの著作ぜんぶかお、と決めたけれどこれが1冊目なのか、それにも驚く。


2021/12/30 05:31

投稿元:



 哲学と聞いて小難しい話を想像したが、内容は著者の日常の生活や、小学生などとの哲学対話を通して感じたことが綴られているので、読み入りやすい本だった。
 誰もが一度は感じた・遭遇したことがあるであろう問いや出来事を、著者は水の中へ深く潜るように掘り下げていく。哲学と聞くとどこか難しい話と敬遠していた自分にたいして、日常のどこでても哲学できることを教えてくれた。

「わたしの人生は、わたしが決められて、本当だと思っていることにも、本当に?と問うていいのだ、と思った」(本文p.124から引用)


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読書メーターのレビュー


2021/12/21

115 投稿元:

「哲学エッセイ」というジャンルになるのだろう。平易な言葉で、哲学することの意味が綴られていて、とてもいい本だと思う。著者にとって哲学とは「なんで?と問うこと」。「学問というより、行為や営みと表現した方がいいかもしれない」という言葉に、小学生等との哲学対話を続けてきた著者の信念を感じる。「文を「しかし」でつなぐのは簡単。でも、「だから」でつなぐのは工夫を要する。それは論理を要するから。論理を要するとは、普遍性を要することだ」という文章も好きだ。水中に潜って深く静かに考えることを暗喩するタイトルも素晴らしい。


2022/04/21

110 投稿元:

久しぶりにのめり込みような文章だった!この本は哲学エッセイである。著者の永井さんが日常感じたことや出来事について考えたことをまとめている。その中でも永井さんがファシリテーターとして行っていることが哲学対話。哲学対話とは答えのない問いについてみんなで話し合うことである。みんなで問いについて考えることはみんなで問いの海に潜ることだと書いてあった。私はこの文章を読んでおそらく常識が邪魔になるので潜るときは常識を耳抜きしてから行うのかなって思った。文章が同世代のように感じて読みやすいが考えさせられる本であった!


2021/12/06

75 投稿元:

哲学というだけで、なんだか難しいことを難しい用語を使って考えなければいけないようなイメージが付きがちだが、そんなことはないとこの本は教えてくれる。「なぜ?」と世界に問うだけでそれはもうすでに哲学なのだと。ひとの気持ちもわからなくて当たり前、ましてや世界のことなんてわからなくて当たり前、でもそれがどうしてなんだろうと考え、対話し、自分なりにこたえらしきものをひねり出してみることが哲学。カジュアルで好感が持てるエッセイだった。