2016/10/20

自分をもっと深く掘れ!―名著『世渡りの道』を読む (知的生きかた文庫)

自分をもっと深く掘れ!―名著『世渡りの道』を読む (知的生きかた文庫)



自分をもっと深く掘れ!―名著『世渡りの道』を読む (知的生きかた文庫)

新渡戸 稲造

形式: 文庫|変更

------

5つ星のうち4.0この洞察力は本物です。

投稿者cooshin2008年2月11日

形式: 文庫

 

  この本は、新渡戸稲造の明治時代の著書『世渡りの道』を現代仮名遣いに統一し、

  わかりやすく再編集されたものです。

  

  新渡戸自身が生前、

  

  「吾輩は専門センス(専門知識)は教えない。コモンセンス(常識)を教える」

  

  と語ったそうだが、まさに本著はその通り。

  人生を生き抜く具体的な知恵が隅々までちりばめられており、

  また「どういうことが常識なのか」という一つの目安の提示がなされていると思います。

  そして専門用語は一切出ず大変読みやすい。

 

  前五千円札の肖像画であった新渡戸がどういう人物であったかを私はこの本ではじめて知ったわけだが、

  教育、政治、農学などさまざまな分野で偉大な足跡を残したこの歴戦の兵の裏打ちのある言葉は確かに説得力が違う。

  この人間観察力、洞察力には率直に恐れ入りました。。

 

  『武士道』も機会があれば読んでみたい。

 

コメント| 12人のお客様がこれが役に立ったと考えています. このレビューは参考になりましたか?

---

5つ星のうち5.0稲造(失礼)かっこいい・・

投稿者ロビンベスト500レビュアーVINEメンバー2011年4月8日

形式: 文庫|Amazonで購入

 樋口一葉さんの先代の<五千円札の人>、新渡戸稲造。小さい頃、一万円の福沢諭吉と千円の夏目漱石はとりあえず分かるけど、五千円札のこの眼鏡のおじさんは一体誰なの?とか失礼な事を思っていたのを思い出します。

 新渡戸稲造の著作では『武士道』が最も有名ですが、学校の授業では日本史でも国語でも道徳でも、彼の著作や生涯を習うことはほぼないと思います。稲造(失礼)のカッコいい生き方を日本の若い世代に教えないのは、本当に勿体無い事です。



 本書は、新渡戸の『世渡りの道』という、処世についての書物を現代語訳したものです。

 内容は、全12章から成り、「1章・<ひとりよがりの生き方>をやめる」「2章・苦労が顔に出ない人の<厚み>」「4章・<誠実さ>は二つとない財産」「10章・自分に甘いから<泣き言>が出る」など。

 基本的には新渡戸の人間論・人生論であり、社会的動物である人間として、社会において仲間の人間達と、また不平を漏らしがちであったり、怒りっぽかったりする自分自身とどのように付き合っていくのが良いのかということが、具体例を引きながら分かりやすく論じられています。どんな年齢・立場の人が読んでも学ぶものが多いでしょうが、とりわけ学生や新社会人が読むと、かなり参考になるのではないでしょうか。翻訳も非常にうまく為されていて、若い世代でも読みやすいと思います。

 

 漱石、鑑三、鴎外もそうですが、この時代には知識重視・能力賛美主義に警鐘を鳴らし、本書で新渡戸が言うところの単なる才人−「便利な器」ではなく、知・情・意揃った心の正しい人間を作るための<修養>の重要さを訴える、次代を憂う志篤い文化人が多かったように思われます。

 文化人を含め、器用でソツのないうるさがれない人間であること、またそのような生き方を心がけることがうまい<世渡りの道>であり、順調に昇進し高給を取る人間が成功者、勝利者のように思われることの多い現代日本社会です。お金を沢山稼ぎたいのなら、確かにそれはその人の自由です。しかし、英国の思想家ウォルター・ペーターは、「いつも炎のように燃えていること。宝石のような、この激しい炎をもって、いつも感動にうちふるえて生きていること。これこそが人生における成功である」と定義しました。新渡戸が説くように、ソツのない生き方のもっと向こうにある<本物の人生>を自分自身も泥まみれになって生きる努力をし、またそのように生きる人間の真価を、世の中にもっと叫んでいきたいものです。

 

コメント| 9人のお客様がこれが役に立ったと考えています. このレビューは参考になりましたか?

はい

いいえ

違反を報告

5つ星のうち5.0【自己解析の力と世界への客観的認識が秀逸です】

投稿者まるちゃん2009年1月11日

形式: 文庫

下手に人に諭そうとする感じは一切なく、

自分の感想や認識をつらつらと綴っています。



現代人が書く自己啓発書というか、人生の指南書と

大きく変わる点はないのですが、

新渡戸稲造氏が描かれている言葉を身近にグッと体感できます。



明治時代に世界を渡り歩いて、第一線で活躍した先人の実感としての

深い言葉を胸に刻むことができました。

コメント| 3人のお客様がこれが役に立ったと考えています. このレビューは参考になりましたか?

---

5つ星のうち4.0明治の教え

投稿者I2006年11月25日

形式: 文庫

小手先の処世術、人心掌握と称していかにして騙すか



などの処世術本が溢れる中、明治時代の教えだけど



心の持ちようが大切と説くこの本のほうが本当の意味での



処世術だと思います。



でも見習いたくてもなかなかうまくは行きませんが

コメント| 4人のお客様がこれが役に立ったと考えています. このレビューは参考になりましたか?

---

5つ星のうち4.0人格を高めたい方に

投稿者宮城 秀樹2013年10月18日

形式: 文庫|Amazonで購入

これから社会に出ていく方から、社会に出て活躍されている方まで読まれる事をお勧めいたします。



考え方は納得できる部分が多く、これからの人生に活かしていきたいと考えてます。

コメント| 2人のお客様がこれが役に立ったと考えています. このレビューは参考になりましたか?

---

5つ星のうち5.0自己啓発本の原点なのでは?

投稿者ボサノバ巨匠の隣人VINEメンバー2010年8月20日

形式: 文庫|Amazonで購入

私は『7つの習慣 成功には原則があった!』が大好きなのですが、

この本の原著である『世渡りの道』は、「7つの習慣」に参考にされたのでは?

と疑ってしまうほど、重複してしまう部分が多々ありました。



ただ「7つの習慣」の良さは、7つの原則にまとまっており、

すべてそれらで説明がつくしようになっている点です。

そういったMECE感とコンセプト感は、残念ながら本書にはありません。



つまり、思いついた順に書き上げた、

特定の状況にのみ役立つアドバイス集といった感じです。



コンテンツの素晴らしさと翻訳の素晴らしさもあり、

満点とさせて頂きました。



やはり古典が教えてくれる教訓は不変であり、

現代にも役立つものだと再認識しましたし、

それをこんなにもまあ読みやすく編集して頂いたことは感謝に値します。



ついでに言いますと、

本書の翻訳を務めた竹内均氏の翻訳作品はいずれもお勧めです。

古典の教訓を現代に生かしたいという方にはもってこいだと思います。

コメント| 3人のお客様がこれが役に立ったと考えています. このレビューは参考になりましたか?

----

5つ星のうち5.0素晴らしいです。

投稿者しゃらく2015年12月7日

形式: 文庫|Amazonで購入

学びを得るための最良の書のひとつであると断言します。

どの章を読んでも教訓ばかりですから。

もし現在、自分が損をしていると感じているのであれば、それがいかに利益を生み出しているかに気づくことができます。

生き方を模索しているならば、ぜひ一読をお勧めします。

これを読まないのはもったいないです。

コメント| 1人のお客様がこれが役に立ったと考えています. このレビューは参考になりましたか?

----

5つ星のうち5.05

投稿者Amazon カスタマー2016年7月22日

形式: 文庫|Amazonで購入

自分への探求心が、芽生える。

一つのことを、追求するという、強い、Messageがある。

コメント|このレビューは参考になりましたか?

---

5つ星のうち5.0とても良かったです。

投稿者木原 エルサレム2015年1月28日

形式: 文庫|Amazonで購入

とてもよかったです。

欲しい本だったので、よかったです。

状態もよかったです

----

5つ星のうち5.0難しいけど役立つ

投稿者ペチヲ2008年5月19日

形式: 文庫

現代の我々若者にはとても真似できないけど、歴史的な観点で読めば良いんじゃないでしょうか。精神的に不安定だという人は特に、一度心をロンダリングする意味でも読んでみては?

----