2016/10/20

武士道―人に勝ち、自分に克つ強靭な精神力を鍛える 知的生きかた

武士道―人に勝ち、自分に克つ強靭な精神力を鍛える 知的生きかた
文庫 文庫 – 1993/1
新渡戸 稲造  (著), 奈良本 辰也 (翻訳)
5つ星のうち 4.4    58件のカスタマーレビュー

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5つ星のうち5.0日本人なら是非ご一読を
投稿者桜庭弥之介2006年3月19日
形式: 文庫
『武士道』と言えば新渡戸稲造氏の著作で有名だが、原文は1898年、新渡戸氏が37歳のとき、アメリカ滞在中に英文で書かれたものである。当時の日本の変貌振りに多大な興味を抱いていた諸外国では瞬く間にヒットし、岡倉天心の『茶の本』と並ぶ大ベストセラーになった。
よって本家の日本には逆輸入したような格好になる。

『武士道』はもともと外国人向けに武士道を解説した書籍である為、その説明は騎士道やキリスト教、ヨーロッパ文化との対比でなされることが多く、日本だけでなくグローバルな視点から武士道を捉えた数少ない名著と断言できる。まさに、南部藩士の三男として生まれながらもキリスト教徒であった新渡戸氏にしか出来ない描写である。その多角的な考察と先見性は100年経った今でも色あせることは無い。そして幸運にも現代に生きている私たちは、新渡戸氏が危惧した武士道のその後を知り、21世紀のさらなる未来へと『武士道』の考察を発展させることができる。

『武士道』日本語訳には既に矢内原忠雄氏の名訳(岩波文庫)がある。
原著の味わいのままの『武士道』を読みたい方にはこちらがオススメである。

本書はより現代的にわかり易く解説された『武士道』である。
矢内原氏の邦訳は1938年刊行の為、多少古語の面影を残しているが、
本書はすべて現代語で書かれているので、どの年代の方にも読みやすいと思う。

とはいえ、意義深い内容に変わりはないのでどちらを買っても損はないだろう。
個人的には、矢内原氏の訳には風格ある趣が、奈良夲氏の訳には現代的なわかり易さがそれぞれ表れていると思うので、参考にしていただければ幸いである。
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5つ星のうち5.0すばらしい
投稿者鈴木純一VINEメンバー2009年4月16日
形式: 単行本
日本人の思考や振る舞いの根になっているものが何なのかを、武士道という切り口で説明する本。その「根」が武士道そのものなのかは疑問を感じたが、少なくとも「根」を説明するのに武士道が適当なのは理解できるし、また新渡戸稲造の説明がなんといっても素晴らしい。念頭に置かれている欧米人読者の理解を高めるべく(説得すべく)、論理の組み方、例の使い方等々、ある意味よく計算されて書かれていると思う。

例えば、贈り物をするとき、アメリカ人は「これは良いものですから楽しんで」と言うが、日本人は「つまらないものですが」と言って、受け取り側のアメリカ人は「?」と思う。これは昨今の海外在住マニュアルや比較文化論の本に書かれているので多くの日本人の知るところだが、本書の面白いのはアメリカ人読者に向けて、両者の物の言い方が結局は同じ思想/礼儀に基づいているのだと説明すること。品物そのものを重視するか、贈り物をする気持ちを重視するかで表面上の言葉づかいが変わるだけであって、そういう表面上の些細なことがらを一般化して日本人はおかしいとか言うのは誤った推論の仕方だと言ってのけるのはなかなかに痛快。さらに、日本人の礼儀というのは西欧(あるいはキリスト教圏)でいうところの愛に近いことを、聖書を引用しながら説明するくだりは痛快を超えて圧巻。

他にも、古代ローマの歴史、シェークスピア、モンテスキュー、ニーチェ等々が次々に引用されるが、日本人読者としては馴染みの薄い例もあってすらすら読みやすい内容ばかりではない。ただ、これほどの説明が展開されているところを見ると、さぞかし新渡戸は(アメリカ人の)奥さんから日本文化に関してたくさんの(そして難しい)質問を浴びせられたのだろうと想像できて、微笑ましい感じもした。武士道そのものというよりも、このような優れた本とそれを百年以上前に(1900年)に書いた新渡戸に誇りを感じた。
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5つ星のうち5.05000円札に選ばれていたのも当然至極
投稿者benishoga2002年12月26日
形式: 文庫
日本発の海外ベストセラーです。日本人とは何か、を海外に発信した著者の新渡戸稲造が、5000円札に選ばれていたのも当然至極です。
さて、この本は外国人の友人の問いに答えるべく書かれたものです。
ベルギーの法学大家ド・ラヴレーの「あなたのお国に宗教教育はないとおっしゃるんですか」と言う問いに対し、新渡戸は「ありません」と答えます。
ラブレーは言いました。「宗教なし!どうして道徳教育を授けるんですか」と。
日本人の道徳観念の高さは宗教的規範に依らない。むしろ宗教は規範を取り払うことでしか日本人に受け入れられない。ならば、その道徳の源泉は何か!?
新渡戸はそれが『武士道』にある、と説きます。
文句なく面白い本です。
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5つ星のうち5.0柔らかい訳(?)
投稿者コカクック2003年12月24日
形式: 文庫
岩波のものより訳が新しくかつ柔らかいので、現代人がよむならこちらの方をお勧めする。内容はもちろん同じであるが、とっつきやすい分、読解に苦悩することなく、武士道を踏まえて自らの問題を思考したり、どう生かすかを考えることができると思う。
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5つ星のうち5.0大切なもの
投稿者freeway19732004年1月4日
形式: 文庫
今まで「武士道」というと古臭く、頭の固い、不合理なものだと思っていました。
しかし、この本を読んでその認識には大きな誤りがあったと思いました。
宗教を持たない自分やその他多くの日本人の根本的な善悪、良心の判断の基準はどこから来ているのか?と考えた時、それはこの「武士道精神」にその基礎があるように思いました。
この本に書いてあることは「理想」そのものだと思います。
達する事は困難だけれども・・。いかに自分が自己中心的で義、勇、仁、礼、誠・・などから外れた言動を普段しているのかと反省させられます。
この本に書いてある事を全て守る必要はないと思いますが、心に留めておく事は大切な事だと思います。
この本の訳は平易な文で訳されているので、読み易いと思います。
出来れば文中に出てくる古文にも現代語訳を付けていだだければ、更に読みやすくて、理解しやすい物になると思います。
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5つ星のうち5.0武士道を読んで。
投稿者Amazon Customer2001年8月15日
形式: 単行本
この本の感想を一言でいうならば、あなたがもし日本人なら必ず読まなければならない本である。と私は強く感じました。また、日本以外の人達が日本人の心を深く知りたいならばこの本がベストだろうと私は思います。
何故、今までにこんなすばらしい本が学校教育の教科書に取り上げられなかったのだろうと不思議に思いました。現代の小学生、中学生、高校生に道徳教育の必要性が高まっている今、武士道の教えは次の世代に受け継がれていくべきではないでしょうか。日本は物質文明が極まり、相反するように精神文明は影を潜め心の豊かさが失われてつつある21世紀です。
こんな時代だからこそぬるま湯生活から抜け出して自らを厳しく律し心を鍛錬することが求められているのではないでしょうか。私の息子は現在4ヶ月ですが彼が大きくなったら読ませてあげたいので大事に取っておきます。活字文化は永遠です。
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5つ星のうち5.0急激な経済発展の代償
投稿者JIRO2008年4月25日
形式: 単行本
この本を手に取るきっかけとなったのは

「竜馬がゆく」

を読んだことによる。「日本人としての誇り」なるものに少し目覚めるきっかけとなった。
維新という激動の時代の中、日本を想い、日本のために死んでいった志士たちの揺るぎない愛国心の芯となったものは何なのか、
たった100年の間にあまりにも個人主義、功利主義の蔓延る今の世の中に変わり果ててしまったのはなぜなのか
このギャップの理解を少しでも得たいと思い、
この新渡戸稲造氏の名著「武士道」を手にとることとなった。

ここで、本書のように体系的に「武士道」について記述(武士道の起源や源泉、基礎原理など)するのは膨大な分量となるため避けておく。

ここで書くのは、自分が心を動かされた箇所と、今失われてしまった惜しむべき武士道の精神について、ごく一部のみを抜粋して紹介したい。

『武士道は知識のための知識を軽視する』

「知識というものは、それが学習者の心に同化し、かつ、その人の性質にあらわれるときにのみ真の知識となる。知識は本来、目的でなく、知恵を得る手段である」

『武士道は損得勘定をとらない。むしろ足らざるを誇りとする』

「武人の徳とされている功名心は汚れをまとった利益よりも、むしろ損失をえらぶ」

上記は、ほんの一部であり、個人的な主観で抜粋したものであり、「武士道とは?」という問いに正しく答えているものではない。
「徳」「切腹」「仇討」「刀」「大和魂」「女性像」・・・などキーワードをとっても、他に記述したいことが山ほどあるが以下で絞めたいと思う。
本書を読んだ後の個人的感想である。

「義」「勇」「仁」「礼」「誠」の徳を実践し、「名誉」「忠義」に生き、「品性」や「礼儀」を重んじた武士道の精神を、私達はその血を受け継ぎつつも、その血が流れていることを忘れてしまっている。

「花は桜木、人は武士」

と歌われた民俗全体の理想像は、桜の花が散るように、はかなく散り、そして二度と花を咲かせることはないのであろうか。

もしそうだとしたら、維新後の急激な経済の発展による今の豊かな生活の代償は、あまりにも大きすぎるのではないだろうか。
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5つ星のうち4.0『国家の品格』の内容を深堀するための必読書
投稿者シゲチャン2007年4月20日
形式: 単行本
 新渡戸稲造の原作は1897年に新渡戸が37歳の米国滞在中に英語で書かれたもので,岡倉天心の『茶の本』と並び明治時代のベストセラーである.本訳本は,現代風に分かりやすく解説を加えつつ記載されており,比較的読みやすい.最近(2006年頃に)注目された理由は,藤原正彦氏の大ベストセラー『国家の品格』で日本人の本質をこの『武士道』から考察した事による.

 宗教が内在しない日本人の道徳教育はどのように実践されているか,外国人にはこのことが非常に不思議なようで,実はこの日本人の道徳教育の根幹にあったのが『武士道』ではないかとの元に,種々考察が加えられている.民主主義の道徳も良いのであるが,ここには武士道で云う『義』が無いように思われる.それが日本人の日本人らしさを失わせており,『国家の品格』を喪失するに繋がっているのではないかと推察する.平和な民主主義のこの世の中,なかなかシビアな視点からの現代への問題提起が100年以上前になされていたことは注目に値する.
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5つ星のうち4.0読みやすい武士道
投稿者孤高のさぼてん2004年10月9日
形式: 文庫
日本には確固たる宗教はない。それでは道徳教育はどのようになされているのか。実は、日本の道徳とか考え方・規範の背景には「武士道」という確固たるものがあったのだということを教えてくれる。
個人的には、普段の社会生活とか人付き合いで上手くいかないことがあって、自分の信念とか生き方を見直してみたいと思って、新渡戸稲造の「武士道」を読んでみようと思いました。はじめは矢内原訳の岩波文庫のものを手に取ったのだけれど、すごく読みづらかったので、こちらを読むことにしました。この訳は現代語で訳されているので、普通に読めて分かりやすいと思います。
日常生活では意識しないけれど、確かに存在している日本独自の考え方とか価値観・習慣には、「武士道」からの影響があることを教えてくれます。たとえば、自分の奥さんことを「愚妻」などと呼ぶとき、現代風・西洋風の考え方だと、「奥さんを大事にしてない」などととられるかもしれません。でも実際は、奥さんの事を「自分の一部」だと捉えているからこその表現であって、これは一種の謙遜なのだともいえます。西洋風に奥さんの事を人前で褒めたりしないけれども、決して大事にしていないわけではなく、これも「武士道」風の日本独自の美徳といえるのかもなあと思いました。
自分のアイデンティティーを考えたとき、「日本人」であるということは決して見逃せない事であって、その「日本人」とはどんなものなのかを見直すのには欠かせない古典的名著だと思います。
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5つ星のうち5.0日本を取り戻す一助に
投稿者dyna2016年3月18日
形式: 文庫
怪盗山猫というドラマで主人公の愛読書が武士道ということを知った。
テレビを見ないようになってから久しいが、日本を取り戻すメッセージを送る番組は昨今では珍しいと感じた。
相変わらずテレビは見るつもりはないが、学生時代に読んでよく理解できなかったことを思い出し、再び手に。
もしかしたら当時は岩波文庫版だったのかもしれないが、今はすんなり読み進めることができた。
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キリスト教の素養をもつ外国人向けに書かれているため、その知識がないと、引用される比喩を正しく理解するのは難しい。
ただし、その部分を除いても、日本人が何を大切にしてきたかがよく分かり、感銘を受けた。
同時に、意識せずとも心の中にその一部は備わっていることに気づき、教育・躾の大切さを再認識することに。
戦後の政策で、根無し草にされてしまいそうな環境ですが、それを取り戻す一助になる本でした。
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戦後の政策といえば、西洋を取り入れることで後進国から先進国に仲間入りできた、と思わされているのではないか。
ですが、武士道では西洋と対等に接していることがよく分かる。
戦後でも、梅棹忠夫さんの文明の生態史観では、西洋に対して堂々と対等に渡り合っていた。
卑屈にならず、日本人としての矜持を取り戻し、かといって自信過剰にならないよう、折に触れて読み直します。
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5つ星のうち4.0脚注が多いが読みやすい
投稿者カーマイン2007年6月12日
形式: 単行本
 あまりにも有名な新渡戸稲造の「武士道」。やや脚色めいているのではないかという批判もあるそうだが、それでも「武士道」の始原・骨子・西洋倫理(特にキリスト教)との比較を正面から捉えた名著である。武士道とは何か・・・といわれると、なんとなくはイメージできるが、その一方で明確な定義もない。そもそも武士道には聖書やコーランに相当するものがない。この本は、武家に育った新渡戸稲造による、武士道の精神を伝える貴重な本だと思う。
 脚注が多いのだが、古い本のわりに比較的読みやすい。ページ数もさほどでもない。
 武士道という倫理にしたがう生き方というのは、現代ではちょっと想像しがたいが、それだけに今なお古くて新鮮な「高潔であろうとするための道」を示す本だと思う。
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5つ星のうち3.0ひねた読み方をすると違って来るかも
投稿者bj2007年2月1日
形式: 単行本
私は「武士道の逆襲 (著 菅野覚明)」の後に本書を読んだせいか、今一つ内容に同調出来ませんでした。

江戸期の儒学的武士道と明治期の日本をキリスト教徒の立場から西欧人に理解し易く解説した本とも読み取れます。

とはいえ、「武士道」の意味の変遷の中での重要な著作である事は変わりないと思われますし、

本書が欧米で広く読まれた事も事実である事から、何処が西洋で支持されたかを考えながら読むのも一興かと思います。
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5つ星のうち4.0武士道的エピソードを読み解き日本人独特の考え方を解説しています
投稿者みみちゃん2016年6月18日
形式: 文庫
葉隠れなど武士道について書かれた本を数冊読みましたが漠然としていていまひとつピンときませんでしたが本書はとても判り易いです。
著者によると武士道とは思想的な体系ではなく行動を律することによって生まれた考え方ということのようで他書が漠然としている理由が腑に落ちました。
それは封建的社会独特の階級的役割分担に通ずるものがあり、万民平等の近代社会では存続は難しいようです。
しかし著者は武士道精神の美徳を尊ぶようで、余韻を残すラストはじ~んとしました。
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5つ星のうち5.0武士道〜その時代だからこその武士道論
投稿者TakahiroPEVINEメンバー2006年5月14日
形式: 文庫
最近、武士道が何かと取りざたされることもあり、新渡戸稲造の書を一度は読んでみようと思った。本書は現代語訳ということもあり、読みやすい。

武士道、というと、何か教義があるような印象を持っていたが、宗教のように明確な教義があるものではなく、伝承は各武家による家庭内教育にて行われていたということに驚く。

社会(ここでは武家社会に限られると思うが)全体が同じ価値観を共有していなければ特別な教育機関無しでは共通の道徳観念は生まれない。文頭にある宗教無しにどのようにして道徳教育を授けるのか、というベルギーの法学者の疑問は特別なものではないと思う。

本書では、日本が短期間に欧米諸国と肩を並べるほど発展したのは、武士道という道徳観念を持っていたからだとしている。

現代の日本に危機感を覚える識者たちは口を揃えて武士道が日本を立て直すと言うのは、本書の影響が強いのだろう。

しかし、である。

武士道には明確な教義もなく、経典もなしに、封建的社会制度の下、家庭内で歴々と伝えられてきた道徳観念である。そして明治の世になっても、子の世代に道徳観念を伝えたのはやはり家庭の教育だったのだろうと思う。戦後、日本の古い習慣が捨てられたことで、家庭内での道徳教育も同時に捨てられてしまっている。

これが近年の治安悪化や犯罪の凶悪化に繋がっている可能性は大いにある。

一度捨てられた観念を取り戻すことは並大抵のことではできない。しかし、本書の最後では武士道は不滅の教訓であると述べられている。現代において声高に武士道の復活が叫ばれつつあるのは、今でもなお武士道が日本人の芯に根付く基本的な道徳観念であり、崩壊を食い止めようとする自己防衛の表れではないかと思う。

そのような意味でも、著者の分析は鋭く、的を得たものであり、だからこそ今でも色あせることなく多くの人に読まれているのだろうと感じることができる。

本書はまさに今、多くの人が読むべき書ではないだろうか。
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5つ星のうち5.0武士道―人に勝ち、自分に克つ強靭な精神力を鍛える 知的生きかた文庫 [文庫]
投稿者大城均2014年3月7日
形式: 文庫|Amazonで購入
武士道―人に勝ち、自分に克つ強靭な精神力を鍛える 知的生きかた文庫 [文庫] は、日本人として、人間としての生き方、考え方を教えてくれる本でした。購入して良かったと思っています。
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5つ星のうち5.0これは面白い!と思いました。
投稿者tamadama2006年4月1日
形式: 文庫
 外国人に日本人を理解してもらうために書かれた本書は、現代において日本人はどうあるべきか?の一つの立ち位置を示すものであり、今一度『考えるべき』テーマだと思いました。
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5つ星のうち4.0西洋文化との対比が興味深い
投稿者wave115VINEメンバー2006年3月14日
形式: 文庫
本書は,外国人に対して日本の道徳教育としての武士道を説明するために書かれたものです.このため,西洋文化との対比で書かれている部分が多く,西洋文化を理解していない私にとってはむしろ西洋文化を勉強させてもらったという感じさえします.

とは言え,武士道精神を忘れてしまい,拝金主義などと揶揄される現代人にとっては,改めて考えさせられるものがあります.一方,武士道については「義」「勇」「仁」「礼」「誠」「名誉」「忠義」などの大切さは充分理解できますが,そこまでストイックにならんでもという部分がないでもありません.

私が一番気になったキーワードは「品性」でした.
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5つ星のうち4.0武士道ってかっこいい!!
投稿者いちごぱんな2005年5月22日
形式: 文庫
私が最も印象に残ったのは「自殺をおよび復仇の制度」の章だ。著者は日本の武士のエピソードを交えて、日本人の死に対する心構えや覚悟を説明している。武士が誇り高く切腹する場面の詳しい描写には恐怖も感じたが、同時に“かっこいい”とも思った。
命をかけて自分の名誉を貫き切腹した私たちの祖先の姿を“かっこいい”と思ってしまう…この感情こそが“日本人”の遺伝子に組み込まれた、武士道精神なのかもしれない。
 私は同じ日本人として新渡戸稲造という人物に強い親近感を覚えた。
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5つ星のうち5.0まさに日本人の教科書
投稿者Kindleユーザー2013年4月21日
形式: 単行本
「(日本には)宗教教育がないというのですか?一体あなたがたはどうやって子孫に
道徳教育を授けるのですか」
序章の、ラブレー氏との会話がこの本の出発点なのだと思います。

日本には武士道の精神がある。
今こそ、すべての日本人がこの精神を学び、理解すべきである。

とても100年前に書かれた書籍とは思えない内容であります。
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5つ星のうち5.0今こそ取り戻すべき精神文化
投稿者Amazon Customer2004年5月18日
形式: 文庫
新渡戸稲造の「武士道」を、現代に生きる我々にも分かるよう平易な現代語訳で蘇らせている、奈良本辰也氏の翻訳の巧さにまず脱帽。矢内原訳よりもこちらの方が断然お勧め。是非ご一読を。
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