2016/10/20

修養 (タチバナ教養文庫) | 新渡戸 稲造 | 本 | Amazon.co.jp

修養 (タチバナ教養文庫) | 新渡戸 稲造 | 本 | Amazon.co.jp

5つ星のうち5.0迷える時代にこの一冊

投稿者pg2004年4月2日

形式: 新書

新渡戸稲造博士が主に青年に向け語った本。

しかし、難解さはなく非常に読みやすい。

新渡戸博士のあたたかみ、やさしさがにじみ出ている本である。

もしなにか迷うことがあれば、この本を読むとまるで新渡戸博士が

その悩みをうけとめてくれるかのような感を覚えるだろう。

明治の真面目な気風を現しているのもお勧めである。

青年で無くとも、全ての人にとってお勧めの一冊といえる。

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5つ星のうち5.0繊細な感性と巌のごとき強い意志を併せ持つ人格者

投稿者ロビンベスト500レビュアーVINEメンバー2012年8月2日

形式: 新書|Amazonで購入

 若い頃に母親と死別するなどの苦悩を耐え抜いて「太平洋の橋になりたい」という大きな夢を貫き、初の国連事務次長に就任した岩手出身の思想家・教育家、<昔の五千円札の人>新渡戸稲造さんの修養論です。明治日本人の行動理念を海外に紹介した『武士道』の著者としても非常に有名ですね。



 読んでまず感じるのは、まさに海を渡って国際的な仕事をした人だから、図太い強靭な精神の人なのかなと思いきや、まじめで相当繊細な神経の持ち主であるということ(夏目漱石と似ているけれど、より常識的で生真面目かもしれません。でもバランスがいい方という印象も受けます)、生来ものを深く受け取りまた感じやすいので傷つきやすく、どうしても短気で激情家になってしまう面がある(ちなみに「自分の欠点は短気」と他所で明言されています)のかな・・ということです。人より厳しい倫理観を内臓している人の場合もうっかりすると短気になりやすいように思います。一高の校長を務めたり、女子教育の発展に寄与した教育家である、といわれると成程という感じを受けます。



 しかし稲造さんが凄いのは(能力の高さや仕事の大きさは別として)<人格>ある人への尊敬心が篤く、より高い人間性・人格を追及しよう、造り上げようという真剣な向上心と探究心、他人に学び周囲の人と共に成長しようという謙虚さ、そして克己心が強いという点だと思いました。



 本書は、非常に具体的な事例を挙げながら、現代にも十分通じる<人間としてうつくしい身の処し方>を身に付けるために新渡戸さんが研究・考案した方法がたくさん書かれています。分厚い本ですが、漢文の風味が残る現代語訳はきりっとしていて小気味良く読めます。興味のある部分から読んでも全く差し支えはないと思うので、「どうしても他人の批判が気になり、神経質になる」とか「他人の暮らしをうらやましく感じる」、「みんなうまくやっているのに、どうして自分だけ失敗して辛い目にあうんだろう」という思いを抱きがちな方は、読んでみていただきたいです。



 

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5つ星のうち4.0明治の教育者の面目躍如

投稿者善次郎2003年11月14日

形式: 新書

人は逆境にある時、如何にあるべきか。

また順境にある時、何に陥りやすいか。

著者自身は、本書を市井の人々の為に平易に語ったと言うが

明治の教養人らしく確固とした人生観に裏打ちされた内容は

根底において恨みや怠りを禁じている。

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5つ星のうち5.0新渡戸稲造の息吹がこめられてる

投稿者塾生2011年2月3日

形式: 新書

(オススメポイント)

・何より読みやすい!文章が現代語訳のため安易。(まるで稲造氏が自分の隣で本の内容を語ってくれてるかの如く)

・修養、立志、職業の選択、逆境の心得、世渡り、貯蓄について…その他様々な内容を17章にわたって稲造氏の息吹を感じれる。



札幌農学教授、東京帝大教授、東京女子大初代学長、他様々な教育の場面で功績を残し、又国際連盟の初代事務次長として国際平和に尽くし、この「修養」をはじめ「武士道」「世渡りの道」「随想録」他、世紀を越えて読み継がれている著者が沢山あり、いわば社会教育家である。

しかし、偉ぶる事もなく、自身の体験、失敗談も踏まえた人間くさい一面が数多く見受けられ、肩の力を抜いて読める。 しかし内容は一世記過ぎた現代でも充分通じる内容で人間の厚みが伺える。

読もうかどうしようか迷っていれば

「是非とも読んで下さい!そして新渡戸稲造氏の息吹を感じて下さい!」 と伝えたい。



最後に本書から抜粋で…



〜もし本書にして、一人にても二人にても、迷う者のために指導者となり、落胆せんとする者に力を添え、泣く者の涙を拭い、不満の者の心をなだめ得るなら、これぞ著者望外の幸いであり、また年齢をも恥をも忘れた甲斐があったと思い、深く読者に感謝する。

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5つ星のうち4.0高い先見の明あり。しかもストロングスタイルだ!

投稿者熱血!青年塾長!2009年5月21日

形式: 新書|Amazonで購入

新渡戸稲造氏による人生の生き方指南の本です。人生の多岐に渡ったアドバイスを与えて

くれています。

私見です

新渡戸さんは、元々短気だったそうです。また、心の病にも一時的にかかったそうです。

そんな彼が、叩き上げて自分を育て、脂が乗った50代に書いた本がこの本です。なので

非常に説得力があります。ものすごい努力の跡をたっぷり感じる事ができますね。

書いてある事も実に多岐。コヴィー氏のWIN-WIN理論に通じる考え方の提示すら

あり、明治の書物とは思えない先見の明を感じました。

どうしてもダメなら、相手を殴ってしまえ!という件もありますが、努力で叩き上げた彼の

姿と重ねて、猪木さんに負けず劣らずのストロングスタイルの人であるイメージを受けまし

た。お札の人、というイメージしか無かった私はただただ反省です(苦笑)

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5つ星のうち4.0深く考えた

投稿者石黒大理2013年12月28日

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新渡戸稲造が後世に残したいという強い思いを感じました。

現代の我々が迷い思い悩んだ時に読んでみることをお勧めします。

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5つ星のうち5.0満足です。

投稿者ゆみ2014年5月23日

形式: 新書|Amazonで購入

届くまでに時間がかかりましたが、とても綺麗な本でした。

包装が丁寧すぎて開けずらくて中身をきっちゃいそうでしたので、包装の仕方だけかえてもらいたいです。

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5つ星のうち5.0是非読むべき一冊

投稿者Amazon カスタマー2015年12月24日

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日々の活動を何を行うべきなのか示してくれる人生の指針となる一冊

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5つ星のうち4.0日本人の心

投稿者mickey saku2009年3月15日

形式: 新書

昨今、おおはやりの自己啓発ですが、横文字の自己啓発本に疲れたらこの1冊を。分量も多く、また内容もけっして読みやすくはありませんが、その表現の機微にふれれば、じんわりと正しく生きることの意味が体得できます。逆境をいかに乗り切るかに加え、順境の心得もあわせて説くところ、日本の生活の節目節目の心構えを説くところなど、日本人の原点とでもいえるような、そう「日本人の心」を今一度、読者の問ういている1冊です。

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5つ星のうち5.0教養書

投稿者Amazon カスタマー2015年12月25日

形式: 新書|Amazonで購入

五千円札の方ですね 以前の 欲しいので購入しました 古い時に書かれたようですが 大変ためになりました 私の愛読書の一冊になりました 内容は

何章かに分かれていますが 解りやすく理解できると思います これからも愛読していこうと思います

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5つ星のうち5.0しのぶ

投稿者Amazon カスタマー2015年10月3日

形式: 新書|Amazonで購入

男性向けの本に感じるので、すべては読んではいません。



けれど、徳川家康さまの遺言が載っており、

それは大変勉強になりました。

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5つ星のうち3.0修養を読んで

投稿者アマゾン二郎2009年5月12日

形式: 新書

 新渡戸稲造の本をどうしても読みたいという方以外にはおすすめしません。書かれてある内容に真新しさはなく、この本を読もうかなと迷っている方にとってはありふれたごくごく普通のことが書かれてあります。ただ、著者がどのようにして修養をしてきたか興味がある人は読んで損はないです。著者が幼い頃、モンクというあだ名をつけられていたこと、図書館にあるすべての本を読もうと志し眼を悪くしたことなど、小話が多いので著者自身に興味のある方は購入してはどうでしょうか。



 真新しさがない、と書くと語弊があるかもしれません。冒頭から青年の立志について書かれているので、若い方に向けて書いた本なのだろうと思います。多くの本を読んできた方にはすすめませんが、青年はこれを読んでぜひ今後の人生の糧にしてほしいと思います。

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