無明庵EOを全く知らない人向けに個人的にまとめてみました。

EOはもう亡くなられた方ですが、彼がだいぶ前に書いた本に
神がなぜ宇宙や人間を創ったかや、神の最終目的について
かなりリアルで具体的な回答が書かれています。
スピリチュアルでよくある「魂の成長」「光」「ワンネス」
とかいう抽象的なものでなく、とても具体的で
一味違うものを感じましたので、興味があればぜひ読んでみてください。
こちらのサイトで原文が読めます。

http://www.mumyouan.com/e/eoyami.html
(第二章が特におすすめ)

かなり情報量がありますので、印象的な部分を簡単にまとめておきます。


たったひとつの根本疑問は、
『万物、存在そのものが、何のために、なぜあるのか?』だ。

私は不確定なままの『謎のままの自分の存在とその死』が嫌だったのだ。
存在の全面肯定の為の口実を、誰よりも大まじめで、
人間という立場以外から、別のいくつもの観点、
生物や次元から率直に掘り下げていった結果、
なんと私は、そのまさに全面肯定の口実を得てしまったのだった。
(EO氏は別次元の宇宙の生命体とチャネリングしていたようです)

だが、私は知れば知るほど、現実がどこなのか、分からなくなった。
現実とはなにか??で混乱した。
彼ら曰く『そんなものはないよ。現実などは、ただの知覚情報の集積物にすぎない』
私はとことん、質問した。
『この宇宙の目的ってなんですか?それが分かれば、僕は迷わずにいられる』

彼ら『地球のぼうや。知って迷わない自信があるなら、教えてやろう。
だが、知ることと、迷わないことがイコールじゃないって、後で知っても手遅れだよ』
僕は、そんな筈はない、「知れば解決だ」と思っていた。
宇宙の果ては?、あるいは中心は???
そして、万物の原因と目的は??

彼らは言った。
『宇宙は、ただ分解と統合を繰り返すのみだ。意味などない。目的もない。』
僕は言った、『ならばなんで在るのさ??原因はなんなんだ?原因がある筈だ』
彼ら『それを貫くたったひとつの真理はあるさ。
だが、君はそれで満足するかな?。
その真理は、理由ではなく『事実だけ』だ。
つまり、それは、宇宙は『存在しようとする意志故に存在する』ということだ。
その意志を加速するためなら宇宙は多様性であれ、娯楽性であれ、
苦悩、恐怖、達成欲、なんでも生物にプログラムするさ。
存在への意志が宇宙の根拠だ。
だが、その根拠の原因はない。ただそうなのだ。
人間は、人生や宇宙や真理に、偉大な理屈を言う。
だが、どんな理屈も真理も、どんな境地も、生きようとする意志の奴隷、
そして口実、正当化に過ぎない』

生物を絶えず働かせ続けるためのあらゆる策略をDLPシステムと言い、
ルーシュとは、『落ち着かずに常に動こうとする意志そのもの』のエネルギーと言える。
どう動くのがいいかという是非の問題ではなく衝動的な運動意志そのものだ。
自己保存作用をうまく利用して、そこに『死なせない程度の圧迫や危険』というものを与える。
常に定位値のゼロ定点という基準があって、そこに戻ろうとする力を利用して、
しかも戻させないという方法である。
つまり力学的なバランスをわざと壊すという手法だ。

結局、我々は宇宙にとって、進化や変化や高度に発展するためではなく、
『動き続ける』ための産業的な部品なのではないだろうか?。
意義、意味、価値観、希望、動機、目的、哲学、宗教、社会、科学、芸術、
そんなものはその活動の促進の為につけられた『口実』にすぎず、
その総称は実は『動き』だ。
宇宙は動くために、すなわち万物に「止まるな」の命令を実行させるために、
おのおのの生物や無機物に至るまで、その活動が減衰すると、
苦痛信号で圧迫するという手段を使う。

・・・・・

世界は作られた以上は自然法則には深遠な意味があるとか、
偉大な宇宙意識の目的があるとかいう前提をとっぱらってみたまえ。
そこにあるのは、『絶対無と存在』という2つのものだ。
さて、ではその存在=全宇宙の全次元の最終目的は何か?』

この宇宙での恐怖には3つの種類がある。
?生きたいと思う者の、生命を中断することで作られる死の恐怖。
?死にたいと思う者を死なせないで、生きさせることで作られる生の恐怖。
?生きるのもよく、死ぬのも別によいし、
生きたいとも死にたいとも言わないような者には3つ目の恐怖が待っている。
それが『幽閉』である。幽閉という状態は、死ぬことがまず許されないのである。
しかも、活動して生きることも許されない。
つまり、とても、生きているとは言えないような状態で、
「ただ存在だけ」させられる。
『ただある』などというものを意識の理想として思うのは、
「見る対象や変化のあるこの世界」だから言えることである。
もしも、何ひとつもないところで、「ただ在る」としたら、
それはその存在者には苦痛以外の何ものでもないのだ。

ところが、「この既知宇宙」は、そうやって始まったのだ。
「今のこの宇宙」に関しては発生の記録がある。
それは、「前の世代の宇宙」がいったん滅びて、
彼らの間で『卵』と呼ばれている一点に凝縮していた宇宙が、
無の凝視に耐えられなくなって『殻を割ってしまった』のだ。
そして、創造者としての宇宙意識の最大の苦がここにある。
その苦から、宇宙が失態を演じてしまった。(失態とは『宇宙創造』のことである)
それは、存在意識が、「無への凝視」に耐えられなかったのだ。
つまり、ただ純粋に存在していることが出来なかったのだ。
自分たった一人が生きていて、あとは果てのない無の死の世界という中で、
正気で存在できる者などいない。
この幽閉状態は、宇宙最大の『拷問』としても知られている。

・・・・・

つまり簡単にまとめると、宇宙の目的は「生き続けること」で
なぜ生き続けるのかというと、絶対死という恐怖・苦痛を回避するため
とてもあっけない回答でしたが、私はとても腑に落ちてしまいました。
その「生き続けなくてはならない状態」から抜け出す方法は
悟りを開いて(思考体→意識体への変容)解脱することらしいです。