深い河 (講談社文庫) 文庫 – 1996/6/13
遠藤 周作 (著)
5つ星のうち4.4 822個の評価
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愛を求めて、人生の意味を求めてインドへと向かう人々。自らの生きてきた時間をふり仰ぎ、母なる河ガンジスのほとりにたたずむとき、大いなる水の流れは人間たちを次の世に運ぶように包みこむ。人と人のふれ合いの声を力強い沈黙で受けとめ河は流れる。毎日芸術賞受賞作。
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カスタマーレビュー
5つ星のうち4.4
星5つ中の4.4
822 件のグローバル評価
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上位の肯定的レビュー
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n.
5つ星のうち4.0共感する
2022年5月10日に日本でレビュー済み
様々な宗教の中で一番に信じれるのはキリスト教であると思う。一方日本に古来から受け継がれている神とは何だろうという疑問が払しょくできないでいたが、作者が言わんとしていることに触れて大変共感している。
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上位の批判的レビュー
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Amazonさか49 カスタマー
5つ星のうち1.0残念です
2023年2月20日に日本でレビュー済み
かなりシミがあって読む気持ちになれませんでした。残念です
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822件の合計評価、レビュー付き:141
日本から
n.
5つ星のうち4.0 共感する2022年5月10日に日本でレビュー済み
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様々な宗教の中で一番に信じれるのはキリスト教であると思う。一方日本に古来から受け継がれている神とは何だろうという疑問が払しょくできないでいたが、作者が言わんとしていることに触れて大変共感している。
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磯村 修司
5つ星のうち5.0 遠藤周作、命を懸けた遺言的作品2022年6月20日に日本でレビュー済み
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信仰者としての自己の苦悩、問題意識を複数の登場人物の姿に投影して深く抉り出し、普遍的な神の存在を描きだしている。ヨーロッパ的な信仰理解に対し、アジア人、日本人の一人としての信仰理解について問題提起をしつつ、その理解をインドの旅、ガンジス河とのかかわりの中から再度自己の信仰を振り返った素晴らしい作品である。
人として、ぜひ読んでおくべき書籍の一つに値すると考える。
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AKO
5つ星のうち4.0 変わらず良いものは良いです2022年3月23日に日本でレビュー済み
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昔から読んでましたが、改めて読んでみると、ハマりました。やはり、良いものは良いですね。
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及川千晶
5つ星のうち4.0 面白い2022年2月20日に日本でレビュー済み
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面白い
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めからポチ
5つ星のうち5.0 出会えて良かったと思う本でした。2022年5月10日に日本でレビュー済み
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テレビの番組でこの本をしりました。本当にこの本に出会えてよかったと思い
ます。けして明るい気持ちにはなりませんが、生きるということを深く考える事を導かれる時間をもらいました。お勧めしたいです。
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セバスちゃん
5つ星のうち4.0 答えは自分の中にしかない2021年12月30日に日本でレビュー済み
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宗教の垣根を超えて、私たちにとって「神」とは何かを問い続けるもの。
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ルールールー
5つ星のうち4.0 結局「善」なのか…2021年11月15日に日本でレビュー済み
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いい小説でした。一気に読みました。色々考えさせられました。描写も美しく、表現に深みもあり、さすがだなと思います。ただ、これはあくまで私の未熟さゆえだと思いますが、結局「善」を押し付けられるようにも感じます。作品中で大津は「悪の中に善があり、善の中に悪がある」と言いますが、美津子に棄てられた後の大津は「善」そのものじゃありませんか。それがキリスト教の教科書的な善からはかけ離れていても。美津子が虚しさの更に奥にあるものを探しても、結局見つめているのはキリストを模範に生きる大津です。この本のモチーフは全てを受け入れる深い河ですが、結局キリスト以外は受け入れられていない気がします。最後の修道女達の「それしか知らない」という言葉にも息苦しさを覚えました。遠藤周作の汎神論的な考え方には共感を覚えますし、堅い二元論的なキリスト教に疑問を抱くことにも共感するのですが、最終的に「全ての人間の苦しみを引き受けたボロボロのキリスト」というイメージには疲れを覚えました。とはいえ、大津はやはり幸せなのだと思います。あの生き方は彼の運命なのでしょう。だから、大津の生き方を引き受けるようなキリストの存在が多くの人々にとって救いになるのは理解できます。あくまで私個人の感想です。
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ぱすと〜る
5つ星のうち5.0 復活とは、転生とは、神とは、たとえば2021年10月15日に日本でレビュー済み
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登場人物のひとり大津は、「日本人の心にあう基督教を考えたいんです」と言いますが、これは、遠藤周作さん自身も同じようなことを言っています。けれども、ふたりは、キリスト教を日本人向けにしたのではなく、むしろ、世界のどんな人間にも通じるものをキリスト教から絞り出したのではないでしょうか。
「あの樹が言ったの。命は決して消えないって」
「わたくし……必ず……生まれ変わるから、この世界の何処かに。探して……わたくしを見つけて……約束よ、約束よ」
「玉ねぎ(神、あるいはイエスのこと=引用者注)はある場所で棄てられたぼくをいつの間にか別の場所で生かしてくれました」
「玉ねぎは彼らの心のなかに生きつづけました。玉ねぎは死にました。でも弟子たちのなかに転生したのです」
「玉ねぎは今、あなたの前にいるこのぼくのなかにも生きているんですから」
「あの方(イエスのこと=引用者注)はエルサレムで刑にあった後、色々な国を放浪しておられるのです。今でさえも。色々な国、ですが。たとえば印度、ベトナム、中国、韓国、台湾」
「少なくとも奥さまは磯部さんのなかに」「確かに転生していらっしゃいます」
「彼(イエスのこと=引用者注)は他の人間のなかに転生した。二千年ちかい歳月の後も、今の修道女たちのなかに転生し、大津の中に転生した」
これらの言葉は、新約聖書がイエスの復活と語っていることを、あるいは、「わたしの兄弟であるこの最も小さい者の一人にしたのは、わたしにしてくれたことなのである」という一節を、さらには、他の宗教が転生と語ることを、どんな宗教の人にも、あるいは、宗教を持たない人にも、伝えようとしているのではないでしょうか。
神についても、本書ではおなじ試みがなされています。
「それは人間のなかにあって、しかも人間を包み、樹を包み、草花をも包む、あの大きな命です」
「信じられるのは、それぞれの人が、それぞれの辛さを背負って、深い河で祈っているこの光景です」
「その人たちを包んで、河が流れていることです。人間の河。人間の深い河の悲しみ。そのなかにわたくしもまじっています」
インドのその河は、誰をも何をも、すべてを受け入れます。
「ぼくが神を棄てようとしても……神はぼくを棄てないのです」
「おいで、私はお前と同じように捨てられた。だから私だけは決して、お前を棄てない、という声を」
「日本人にとってキリスト教とは何か: 遠藤周作『深い河』から考える」という本で、若松英輔さんが遠藤周作さんを読み解いていますが、ぎゃくに、「深い河」では遠藤さんが若松さんを語っているようにも思えます。「深い河」は小説であり、若松さんの名前は出てきませんし、若松さんの出版活動が始まるずっと前の作品なのですが。
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我駕香
5つ星のうち5.0 20年ぶりの再読2021年12月26日に日本でレビュー済み
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大学時代に、何気なく手にして読んで以来の再読。若い時にはあまり深く読めていなかったが、今は歳を重ねたせいなのか、日本人にとってのキリスト教という観点から感慨深く読めている。
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Amazonさか49 カスタマー
5つ星のうち1.0 残念です2023年2月20日に日本でレビュー済み
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かなりシミがあって読む気持ちになれませんでした。残念です
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good!
5.0 out of 5 stars 宗教観以外も読み応えありReviewed in Japan on December 20, 2021
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ジョンヒックの宗教多元論からの関連で読んだが、宗教観とプロットもさることながら、叙景叙情描写における数々の種類の対比によるコントラストを使った、人間が確たる生の実感を得るとはこう言うことだと言う具体描写が素敵でした。具体的体感と空虚観を時系列と並行時間の両方ならべているのが、リアリティと親近感を感じるところでもありました。
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Waki
5.0 out of 5 stars クリスチャンの著者が「信仰」について深く斬りこんだ小説Reviewed in Japan on December 4, 2021
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それぞれの理由でガンジス川を目指す日本人と、それぞれの立場からの信仰について描かれる小説。
妻に先立たれた人が妻の生まれ変わり追い求め、本当に人を愛したことのない女性がかつて弄んだ敬虔なクリスチャン男性に自分にはない何かがあると探しに、インパール作戦を生き残った元兵士の贖罪に、それぞれが信仰に対する想いを持ちながらインドへと向かう。信仰の功だけでなく罪といったどの時代にも通じる普遍的なテーマが投げかけられる。
この小説はクリスチャンの間では物議を醸したらしいが、著者が決して自身の信仰を妄信せず、多面的に宗教について考えようとする姿勢がわかるため、信仰を持たない人にもお薦めできる。
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5.0 out of 5 stars 考える事がたくさんあります。Reviewed in Japan on November 13, 2021
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ありがとうございました。
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4.0 out of 5 stars 無宗教っていい事?Reviewed in Japan on July 5, 2020
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宗教文学に興味があり沈黙を学生の時に読んで遠藤周作さんが、自分の棺桶に沈黙とこの本を入れてくれと言われた事を知り、読みました。
色々な登場人物の思いがあり、インドとガンジス川に興味を持ちました。
あらためて、神のことを考えさせていただきました。
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にった
3.0 out of 5 stars 古い話Reviewed in Japan on October 26, 2020
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Twitterで話題になっていたから読んだが、結局インドなのか、と思った。
インドのガンジス川にすべての宗教を包含するものを見出すと言う考え方は、
インドに行ったことのない人間にとっては、なんとなく聞き古した結論のように思われた。
遠藤周作の時代には、目新しい発想だったのだろうか。
頭の中に、自分探しの若者やバックパッカーたちのイメージがちらついて、
インドに行けば人生変わるよ! と言うキャッチフレーズも思い浮かぶ。
こういうことを言われると天邪鬼な人間なので、ますますインドから足が遠のく。
インドが舞台の映画は「きっと、うまく行く」「裁き」「スラムドッグ・ミリオネア」あたりしか見たことがないが、裁きと通じる空気感を感じた。合う人は合う、合わない人は合わない。
登場人物の中で美津子には共感できた。空疎な自分を抱えて彷徨う、何かになりきれない自分。ただ結婚観や男女観において全体的に人物設計が古く、令和の時代においては、昭和気質の人々には感情移入するというところまではいかない。そうか、戦争を知らない世代と知っている世代がこんなふうに交錯していたのか、と思う程度である。
塚田が〇〇を食らったという告白も、置かれた状況を思えば容易に予想がつくし、そこまで衝撃的でもない。悔やむべきは、あの時代、戦争軍人に適切なカウンセリングを受ける術がなかったことだ。
遠藤周作は、沈黙、海と毒薬、王妃マリー・アントワネット、悲しみの歌を読んだが、好きな作家である。彼は人の悲しみをとらえるのが上手い。如才なく生きることができない人間の気持ちをよく描いている。またクリスチャンである彼は、近代以降の日本人の運命ー日本人の中に植え付けられたヨーロッパが、決して本物のヨーロッパたり得ないこと、常にその違いに苦しみ続けることーをよく知っている。陰を抱えて生きざるを得ない人間に優しい小説家である。
ただ、古いのだ。鼻につくのだ。大津をからかいたくなる、美津子の気持ちはよく分かる。小説自体がまるで大津のようだ。今どき宗教なんて、カトリックの司祭が小児虐待スキャンダルで権威が揺らいでいる時に、フランスのカトリック教会だなんて。
世界は遠藤周作の時代から比べると狭くなった。だから、前提の異なる話を読んでも、共通するものは見出せないよ、と感じた。
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tokiwai
4.0 out of 5 stars 宗教をテーマにした小説Reviewed in Japan on November 20, 2019
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再読です
一神教と汎神論がテーマでしようか。宗教は人間が作りあげたもので完璧なものではないために宗教論争が発生
していることを作者は示唆しているかと感じさせられました。それがためインドを舞台にしたのではは?
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アンチャン
4.0 out of 5 stars 遠藤周作の集大成と宗教多元主義の解説書としてReviewed in Japan on March 11, 2019
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まず本書を読むなら佐伯彰一氏の後書きと付録の著者経歴から読んで欲しい。
小説の読み方としては非常に邪道であるが、それは本書が日本人とカトリックと言う間に苦しんだ遠藤周作の答えだからである。
遠藤周作の代表作として沈黙がある。
そこで遠藤は登場人物であるキリスト教徒の改宗(迫害)を仕事とする井上筑後守に「神とは困った時に都合よく助けてくれる存在ではない」と言わせている。
キリスト教徒の言う神とはその人の習慣、生き方を守るための指標なのだそうだ。
故に遠藤は日本人でありながら日本人の持つ困った時に助けてくれる神様像に非常に苦しんだ。それは本書の末に書いてある経歴から10歳で無自覚洗礼を受けていた事に起因する。
そうして日本人でありながら日本人的でない思想と苦しみながら生きた遠藤が至った一つの考え方がジョン・ヒックの宗教多元主義である。宗教多元主義についてレビューで書くとスペースが足らないが、掻い摘んで言えば「神様は色々な姿があって、色々な姿でその人の心の中にいる」と言う物である。物語途中にチャームンダーと言うヒンドゥーの女神の一説が出てくるが、正と邪、生と死、愛と憎、という相反する全てを包括したその醜くも必死な姿、それこそが神である、遠藤はそう言いたかったのではないだろうか(チャームンダーがカトリックで言う主であると言う意味ではなく神の多面性の意)
そうした色々な姿を自覚していない5人の人物達が清濁併せ呑むインドに赴き、各自の神の片鱗に触れる物語が深い河である。登場人物達の背景がいずれも遠藤の経歴に関係するので、後書きと付録の著者経歴から読む事により、この人物が持つ苦悩は遠藤がいつ経験した事か、と言う事がわかるであろう。
5人の持つ心の闇に触れながら読み進めて欲しい。
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CosmoLady
5.0 out of 5 stars 何度でも読み返したいReviewed in Japan on January 2, 2021
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日本人にとってのキリスト教、母なるもの、西洋の合理的なものと曖昧な日本の対比に加えて、インドの混沌。キリスト教の神が、仏教やヒンズー教の神と相入れないものではなくて、すべてを包み込む存在であること。— それまでに作者が書いてきたキリスト教についての考えが集約され、昇華している印象。
ラストシーンの後、美津子はどうしたのだろう、どうするだろうと作者は考えていたのだろう。三條は、美津子から聞かなくても、人生のどこかで事の顛末を知ることになるのではないかという予感。それぞれの登場人物の立場に寄り添えば、何度でも読み返して、何度でも違うことを考えるだろうと思う。
第二バチカン公会議からだいぶ経ち、遠藤周作のキリスト教感は、現代の教会ではどれぐらい受け入れられるようになったのだろうか。
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4.0 out of 5 stars 遠藤周作の集大成的作品。Reviewed in Japan on October 6, 2019
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遠藤周作氏の神に対する持論とインドの魅力を知らしめてくれる大作。
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rt
4.0 out of 5 stars 中三国語のテストの問題に使われたのがきっかけReviewed in Japan on January 29, 2018
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中3息子の国語の読解問題(ある高校の過去問)を観ていて、出会ったのがこの深い河。ちょうど美津子がそそのかされて大津を飲み会に誘い泥酔させてしまうというくだり。毎日祈祷する大津に「そんなの棄てなさいよ」と迫る美津子に対し、「ぼくが神を棄てようとしても、、神は僕を棄てないのです」という大津のセリフが強烈に心に残りました、WIKIPEDIAでこの書のことを調べ、美津子が再び旅先で大津に再会する、と知り、物語の行方と遠藤周作の宗教観に興味を持ち、中学生がほんとに理解できるのか?という気持ちでぽちっとオーダーしたわけです。
読み始めると時系列が激しく前後し、登場人物もガンガーを舞台とした複数の人たちのそれぞれのストーリーで別個に進み、なんだ短編集か?と一瞬誤解するほどですが、冒頭、磯辺の妻をガンで亡くしていくところや、木口の壮絶な戦争体験は臨場感をもって読むことができ、十分なつかみがあります。大津と美津子のその後の交流やからみは、恋愛でもなく、精神交流でも知的交流でもないのですが、乾いた関係が展開され、逆に物語としての面白さが大いに増しました。
また、遠藤周作の宗教観が大津に投影され、西洋的排他的唯一神的キリスト教批判的で、キリスト教はもっと寛容的でよろずの神の中にいるべきもの、という考え方が興味深く読み進められます。
なのに著者は大津をこれほどまでに愚直に描いてしまったのが残酷なまでに良いです。フランスでは思想的に疎外され、神父になかなかなれず、大津の宗教観を美津子に書いておくる手紙は彼女の心にまったく響かない文章で、結局はインドに行きつきバラナシでアウトカーストの死体を運ぶところまできてしまう。さいごは旅行客が怒らせたインド人に止めに入ったら逆に自分がボコられて危篤に。でもここで話は終わっているので、死ぬところまで描写していないところに一筋の光が見えます。
ただし、美津子という女性にはリアリティもシンパシーも感じにくい。とりまきの学生からあいつをたぶらかしてみろよ、と言われただけでこの愚直までにどんくさい男を、”神でなくわたくしを取りなさいよ”と初対面で誘惑するものなのか、イケテる女性ならそんなことはしないだろう。そして、人を愛することができず、見合い結婚して離婚、そんな彼女が旅先まで追っかけさせるほど大津に翻弄されてるのか?というところなども実感なし。彼女をここまで行動させるなら、もう少し細かい描写が欲しいところです。(大津に関して言えばあんな人は回りにいないけれども、あれだけ背景的説明があって細かい描写があり、ぶっ飛んだ性格も非常に理解できるのです)。美津子に関しては私が理解できないだけかも、ですが、感情移入ができません。正直、磯辺の妻などの控えめな良妻賢母タイプ以外の女性については、どうも空想的すぎて、遠藤周作という作家の古典的な女性観を垣間見ます。が、最終的にはこの美津子の存在が、物語のファンタスティックな部分を深めていけるんでしょうね。
バラナシとガンガーという舞台の描かれ方が幻想的、おとぎ話的なところを強化しているとも思います。バラナシはそんなに素晴らしいところでも壮絶な場所でもなく、みんながみんな”悲しみを背負ってくる”場所でもないのです。もちろん多くのインド人がいつかこの地に行きたい、いつかこの地で死にたい、というあこがれの聖地には変わりありません。でもインド人にとってはごくごく当たり前の日常が繰り広げられる場所です。訳アリの外国人たちが何かを求めても癒される場所ではないのです。しかし、我々外国人は書物やテレビやネットや映像で、まだ見ぬインド、に過大な期待を抱いてしまいがちです。実際には、ガンガーに訪れて衝撃を受けるのは、まず最初に「肩透かし」ではないでしょうか。ガンガーは、心の深い悲しみを解決し、失ったものを見つけてなんかくれない。それはもちろん、この書を読めばそういうことはわかりますが、表面的にはこちらが気恥ずかしくなるくらい、描かれ方がドラマチックで大げさかなあと思います。
つまり、この書が発行された1993年にはインド本は腐るほどあって、バラナシ、ガンガーに、深い闇をもってやってきた登場人物という背景が、今更ながら、やや陳腐感を出しているんだろうなと思います。違う舞台のほうがよかったのかもと思います。
とはいえ、やはりこの小説の要はやはり美津子と大津であり、汎神的キリスト教観を通じた2人の心の通い合いや成長は、秀逸に描かれた良作であると、ぜひご一読をお勧めします。
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From Japan
hidamari
5.0 out of 5 stars 余韻がいつまでも残る一冊
Reviewed in Japan on May 26, 2020
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生きていれば傷のない人なんていない。
誰しもが必ず どこかで自分と向き合う場面に遭遇するのではないかな。
インドは人の心を鎮め 浄めるような何か大きな力があるんだろうな。生きるって切ない。折に触れて読み返していきたい大切な一冊。
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Midogonpapa
5.0 out of 5 stars インドよりもこの時代の日本人にカルチャーショック。
Reviewed in Japan on May 11, 2020
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たとえば以下のような描写。2020年なら全く問題ないことが、当時は殴られるリスクがあるほど反社会的な行為だったらしい。
「そんな飢えや貧しさをまったく知らないこの若夫婦は、飛行機のなかでも平気で凭れあったり、肩に手をかけ合った。もしビルマのジャングルで彼と悲惨な退却をした戦友たちがここにいたら、きっと撲りつけたろう。」
また以下の描写などには夫婦愛の欠片も感じられない。これが一般論として語られていることに違和感があります。
「結婚生活とは彼にとって、たがいに世話したり面倒をみたりする男女の分業的な助けあいだった。同じ屋根の下で生活を共にして、惚れたはれたなどという気持が急速に消滅してしまえば、あとはお互いがどのように役にたつか、便利かが問題になるのだ。」
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Ms.A
5.0 out of 5 stars ぜひ、手にとってね
Reviewed in Japan on May 8, 2020
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友達の愛読書のため、気になって購入。
言葉は難しいところもありますが、のめり込む魅力あり。これは読むといいです。
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岳
5.0 out of 5 stars 遠藤周作の命
Reviewed in Japan on February 24, 2020
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遠藤周作が命をかけて書いた小説。これ書かなければ、ノーベル賞もらってたかも 笑。 素晴らしい。
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TaHi
5.0 out of 5 stars インドへの憧憬
Reviewed in Japan on March 29, 2020
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高校の時に「決戦の時」を読んで以来の遠藤周作の作品。人それぞれに様々な苦悩があり、その先に何があるのかをガンジス河に求めてインドを目指す。物質的な豊かを超越した人生の意味を小説を通じ考えさせられた。
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hrk
5.0 out of 5 stars 真理を求める気持ち
Reviewed in Japan on October 22, 2019
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久々にかじりついてスラ2読めました!
死を"隠し事"の様に遠くに置き、宗教の話しを対立を避ける意味合いで日常語らない日本社会...後半はこれと真逆な聖地ヴァラナシを舞台に宗教や生き方、死について剥き出しになって行く感じ...圧巻でした!
この本を読み終えて思ったのはその宗教が既に"答え"を与えてくれていたとしても、従順なだけでなく、中世と違い色々な宗教の成り立ちも学べる現代は疑ったり悩んだりする"過程"...これが一番大事だと思いました!例え"答え"が一緒だったとしても"過程"は十人十色だと思うので...タイトルの"深い河"ですが、昔ヴァラナシで夜に屋上から観たガンガーの不浄の地とされる暗い対岸はまるで深い宇宙の様だと感じた事を思い出しました、静かに深かった。
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味の極み乙女
5.0 out of 5 stars 人間の祈り
Reviewed in Japan on September 18, 2015
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・妻に先立たれた夫が、妻の生まれ変わりを探しに
・戦争で熾烈な体験した老人が、仲間と敵の供養に
・病気になって一命を取り留めた男性が、
自分が飼っていた鳥が身代わりになって死んだのではと思い込み、
その鳥が生息してる所へ恩返しの為に、
・人生につまらなさを感じている女性が、なんとなく惹かれ
などなど、様々な境遇をもつ日本人がそれぞれの目的を求めてインド旅行に向かう。
しかし、期待どおりの現実と、日本では目にする事のない人間や、この世界の残酷さを感じながらも、それぞれの問題を自身が見つめる描写が印象的な小説。
特に印象的な場面は、どんな立派な偉人も、
道端で倒れている指の腐った物乞いも亡くなると、
同じように火葬され、その灰がながされる
おせじにも綺麗とはいえないガンジス河で
インドの人達は、沐浴をして祈る姿をみて
人生につまらなさを感じている女性が、ガンジス河に入り祈るシーン。
ガンジス河を人生や、はたまた神様に例え
「その河の流れる向こう側に何があるのかわからないけど
でも過去の多くの過ちを通して、自分が何が欲しかったのか、少しだけわかったようなきがする。」
「信じられるのは、それぞれの人が、それぞれの辛さを背負って、深い河で祈っているこの光景です。」
「その人達を包んで、河が流れている事です。人間の河。人間の深い河の悲しみ。
その中にわたくしもまじっています。」
と、それまで全ての人や、物事に対して冷めていた女性が
しらずしらずに貯めこんでいた「悲しさ」・「虚しさ」・「ストレス」認め
この深い河に身を委ねて、祈るシーン。
人はそれぞれの人生のターンングポイントで、自分を見つめ
自分では他人ではどうする事もできない事に対して
降参して、謙虚になって祈る。
その祈る姿は、欲・恐怖・悩み・ストレスをすべて背負い
自分の弱さをみとめながら、それでも生きている、素直な人間の姿なのだから
一番信じられるのだなと、思った。
この作品を読んで、筆者が伝えたいポイントではないかもしれないが
自分の中では「人間の祈り」がとても印象的に残った。
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packpackman
5.0 out of 5 stars 信仰とは、人生とは、
Reviewed in Japan on September 30, 2017
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いやあ、いいものを読んだ。
小説を本当に久しぶりにほぼ1日で一気に読んだ。
遠藤周作はクリスチャンだというイメージだけで、彼の作品を読むことを敬遠してきたが、信仰とは何か、宗教とは何か、ということにほんとうに真摯に向き合い、それをいくらかでも伝えたくて小説を書いたのだということがよくわかった。
ヒンズー教にも、仏教にも、これだけのリスペクトを込めて小説を書ける、クリスチャンの作家というのはそうはいないのでないか。
かれは、キリストがヨーロッパにうまれ、ヨーロッパを起点にしかキリスト教を考えていけないということに対する違和感だとか、かつて神の名のもとに世界中で虐殺や略奪などの横暴が行われたことをどう受け止めるべきなのかという苦悩だとかにも、真摯に向き合い、それを含めて信仰ということを考え、小説にあらわそうとしてきたのだ。
いや、本当にいいものを読んだ。
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longkeep
1.0 out of 5 stars 注文のクリックが、おかしくなった。知らないうちに、キンドル版に誘導された。ひどい詐欺❣
Reviewed in Japan on October 31, 2021
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文庫本をクリックしていたが、注文がおかしくなって、キンドル版になった。読んでいない。
文庫本の注文をできないように画策して、キンドル版に誘導しクリックさせた。これは、明らかに詐欺である。ひどい。こんなことがあると、amazonを信用できなくなる。
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orange
5.0 out of 5 stars いい作品でした。
Reviewed in Japan on May 22, 2019
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続きが気になって仕方ないので、短期間で読み終えました。でも、ラストは期待したものとは違って深いため息が出ました。だからいいんでしょうけど。
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ぬらりひょん吉
3.0 out of 5 stars 美津子は不感症
Reviewed in Japan on April 6, 2022
数多の男に愛されながら何も感じないなら、この際思いきって女に奔ってみてはどうかね?
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テニスおやじ
5.0 out of 5 stars 最後の傑作
Reviewed in Japan on June 6, 2014
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遠藤周作が最後まで追求したテーマが凝縮されています。何度も読み返したくなる作品です。
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hara maria
5.0 out of 5 stars 深い河
Reviewed in Japan on June 1, 2014
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遠藤文学の構成、表現また思想などを称賛いたします。人間の心の奥底に潜む影の部分が特によく描かれています。
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アブラハム
5.0 out of 5 stars 宗教の矛盾、救いとは?
Reviewed in Japan on September 3, 2021
インドのガンジス川であらゆる過去を持つ人々が交差する。好きなタイプな小説と思い手に取ったが、大正解だった。
後悔や懺悔、悲しみを背負った登場人物が救いを求めている中で、ひとり信仰心を持たない美津子が、物語を牽引している。
宗教の混沌とした矛盾そのものが、世界に争いや災いももたらしているわけで、なぜそこから脱げ出さないのかと説得する美津子こそ常識的に考えると正論な訳だけど、やはり人は後悔や懺悔、悲しみを乗り越えるためには、説明のつかない矛盾に満ちた探求や試行錯誤を経なければ救いの境地に辿り着けないということだろう。
たとえそれが救いのない結末であったとしても、それを認め、受け入れるのがガンジス川に象徴されるなにかであろう。
それをひとは神と呼んだり、たまねぎと呼んだり、もしくは愛と呼ぶ人もいるでしょう。
遠藤周作はちょっと重そうで避けて通って来たけど、普遍的なテーマなのかとても現代の心にも馴染み良い素晴らしい作品でした。
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田辺ともみ
5.0 out of 5 stars 人生、輪廻転生いろいろと考えさせられました。
2014년 2월 1일 일본에서 검토됨
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영화의 시사회 이래로, 시기적으로, 자신이 처음으로 인도에 건넜을 때와 같고, 정경 등 잘 알았습니다. 고마워요.
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일반 일본인
별 5개 중 5.0개 앞으로 인도의 바라나시를 여행하는 분, 꼭 추천합니다.
2012년 10월 15일 일본에서 검토됨
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이 작품에 나오는 인도의 바라나시를 여행하게 되어 구입했다.
바라나시로 향하는 비행기 안에서 읽기 시작했고, 바라나시 호텔 속에서 바로 등장 인물들이 바라나시를 중심으로 활동하는 장에서 끝까지 읽었다.
엔도 주작이 이 작품을 쓰고 나서 꽤 세월이 경과하고 있지만, 바라나시의 묘사는, 지금의 바라나시와 전혀 변하지 않는다.
자신도 이 소설 속에 있는 것 같은 감각을 즐겼다.
앞으로 인도의 바라나시를 여행하는 분, 꼭 추천합니다.
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코지마
별 5개 중 5.0개 바라나시의 지금과 옛
작성일: 2019년 3월 4일 일본
5명의 등장 인물의 삶이 말해지고, 각각이 뭔가를 찾아 갠지스 강을 방문합니다. 매우 읽기 쉽고 단번에 읽어 버렸습니다.
나는 이 책에 쓰여진 이소베 부부의 부부 관계에 마음을 끌었다. 비슷한 장면이 방문했을 때 내 아내도 비슷한 것을 말해 줄까. . . 지금 이상으로 아내와 대화를 하고 싶었습니다.
저는 이 책이 쓰여지기 전 80년대 학생 시절에 바라나시를 방문했습니다.
당시 화장장을 바라보고 있었는데, 화장장의 관계라고 생각되는 자가 막대기를 휘두르며 “Tourist, get out!”라고 퇴각하였습니다. 그렇게 인간의 마지막 의식은 엄격한 것이었다고 나 자신 인식했다.
그 후 본서를 만나서 나 자신 다른 각도로 갠지스 강을 보고 싶어졌습니다.
지난달 인도 출장이 들어갔기 때문에 현지에서 쉬고 바라나시를 방문했습니다. 일출의 순간은 80년대와 변함없이 엄격한 것이었습니다. 그러나 날이 오르고 관광객이 움직이는 무렵에 화장장을 방문해 보면 화장하고 있는 가까이까지 관광객의 모습이. . . 또, 강변이기 때문에, 관광객을 태운 보트가 복수 모여 화장을 바라보고 있었습니다. 나도 그 혼자였지만, 당시와 모습이 일변하고 있었는데 충격을 받았습니다.
인도에서는 영혼이 빠진 몸은 「물건」이라고 고인을 배송하러 온 인도인으로부터 들었습니다. 화장을 하고 있는 것은 위생적인 이유로 정부의 규제가 있기 때문이라고 합니다. 그러고 보니 지난번 방문했을 때는 수장된 시신이 강을 흐르고 있었던 것을 보았지만 이번에는 보지 못했습니다.
육체의 형태가 없어지는 순간을 많은 관광객에게 배웅하는 것이 현대의 바라나시의 모습일지도 모릅니다. 인도인과 일본인의 사생관의 차이를 다시 한번 느꼈습니다.
이 책은 다시 나를 바라나시로 이끌어 주었습니다. 좋은 책에 싸웠다고 생각합니다.
이번에 바라나시로 촬영한 사진을 붙입니다.
고객 이미지고객 이미지
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지지마이아
별 5개 중 5.0개 깊은 강에 보는 엔도 신학
2011년 12월 19일 일본에서 검토됨
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오사카 타카츠키 가톨릭 교회 아델리노 신부님의 공부회가 계기로 엔도씨의 종교관을 담아 생각할 기회를 얻었습니다.
조금 긴 감상문이 되기 때문에, 이하의 사이트에 게재하겠습니다.
[...]
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토시타 신인
별 5개 중 5.0개 하나님이 왜 버리는지라는 절망과 큰 깊은 강이 모든 것을 감싸 흘러 간다.
2016년 9월 28일 일본에서 검토됨
엔도 주작은 하나님에 대한 헌신을 버리지 않는 사람이었다.
침묵이라는 주제는 하나님에 대한 절망을 나타내고 있었다.
하나님이 왜 버리는지 하는 것이 인상적이었다.
깊은 강 Deep River는 하나님을 양파로 만드는 유머가 살고 있습니다.
하나님에 대한 어리석은 인간의 주제; 오쓰라는 인간은 인품이 살아있다.
인간의 눈앞에 있는 '깊은 강'은 무엇을 거부하려고 하는가?
선악을 찾아내지 못한다. 동양의 가치관.
신을 믿는 것을 부정. 환생.
건 아내의 예상치 못한 죽음 부부의 일상생활.
인도라는 나라가 가진 신기함; 제도, 「죽음」의 자연스러움.
왜 미쓰코는 어디로 가려고 하는가.
오쓰의 삶과 죽는 방법.
깊은 강에
노란색 복장.
빛이 쏜다.
갠지스 강의 흐름.
부드럽게 씻어.
일본인은, 반성만 하고 있지 않은가?
풍요의 뒤에 무엇이 있는가?
어깨의 힘을 빼고 살아갈 수 있는 진정 달콤한 것
이런 식으로 느긋하게 살아주면 기쁘구나.
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캔두
별 5개 중 4.0개 죽음이란 무엇인가?
작성일: 2020년 8월 26일 일본
갠지스 강에는 말 그대로의 의미로 죽음으로 장소를 찾아 걸어오는 사람들이 있는 것 같다.
삶과 죽음을 분명히 나누어 생각하고 있던 자신으로서는, 그런 생각이 있는 것인가! 라고 생각했다.
갠지스 강에 가보고 싶어졌다.
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===
일본에서
비명
별 5개 중 4.0개 붙기 쉬운 종교관
작성일: 2020년 2월 1일 일본
세계의 어떤 종교라도 무심론자 자신이 종교색의 짙은 책으로 향하면 받아들일 수 없어 좌절하는 것이 대부분인데, 이것은 여행 저널적인 요소도 많고, 또 저자의 전하려고 하지 하는 곳도 매우 알기 쉽고 여유로 독파할 수 있었다.
또 언급하는 종교가 하나가 아닌 것도 인간이 만들어낸 관념인 곳의 ‘신’이라는 존재를 파악하는 방법이라 할지 인식하는 방법이 조금 자신 속에서 클리어되었다.
잠시 시간을 두고 재독을 거듭하는 것이 좋은 작품이라고 생각한다.
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Amazon 고객
별 5개 중 2.0개 내용에 불평 없음. 단지, 리듬감이 나쁜 소설인가.
작성일: 2020년 10월 26일 일본
엔도 주작의 책은 일반적으로 내 피부와 친숙하지 않은 것 같기 때문에, 맞지 않는 주관적인 리뷰일지도 모릅니다.
물론 명작으로, 좋은 소설이라는 전제로 이야기하고, 어디까지나 이런 의견도 있다고 편하게 짊어져 주시면 좋겠습니다.
노래로 말하면, 음정은 있지만 리듬감이 없고 잘 들리지 않는다. 라고 하는 사람은 노래방 등 가는 것으로 보입니다만, 거기에 가까운 인상을 문체로부터 받았습니다. 한마디로 말해 버리면 좋아하는 문체가 아니다. 좀 더 노골에 말하면 서투르다고 느끼고 있습니다만, 「그러면 써 보라」라고 말하면 나의 필력 등 도저히 없기 때문에, 그다지 강하게는 말할 수 없습니다.
종교나 신, 전쟁을 소재에 비교적 무거운 테마를 다루고, 작중에도 중고한 묘사도 산견됩니다만, 아무래도 내용만이 먼저 서 버려, 문학을 맛본다고 하는 몰입감을 나는 얻을 수 없습니다 했다. 엔도 주작의 사고를 노골적으로 읽고 있는 것 같아, 이야기에 들어가기보다는, 「아, 필자는 이런 말을 하고 싶은지, 전하고 싶은 것인가」라는 것이 먼저 와 버립니다.
이야기의 근육도 부딪치는 느낌이 있어, 말하고 싶은 것을 쓰기 위해서 장을 하고 있는 것 같은 인상이 있습니다. 또, 목적이나 복선이 비쳐 보이는 곳이 신경이 쓰입니다. 등장 인물의 움직임 방법이 이로 정연하고 있어, 「헤매다, 고민한다」라고 하는 묘사가 있어도, 그 「헤매다, 고민한다」라고 하는 행위 자체에 고민이 없습니다. 등장 인물은 엔도 주작의 손에 의해, 의도적으로 움직이고 있습니다. 즉, 등장 인물이 전원 엔도 주작으로 보이는 것입니다. 그 때문에, 이야기가 예정 조화로 진행되어 버리고 있습니다. 작가가 여기에서 괴롭히자, 괴롭게 시키자, 눈물을 흘리게 하자, 예를 들어 미시노에게는 자꾸 불만을 말하게 하고, 종교를 마치 이해하지 않는 일반 시민 대표로 시키자 등, 의도가 보여 버려, 나는 감동할 수 없었다. (물론 감동하는 것이 소설의 목적은 아니지만)
일본인은 어떤 종교도 삼키는 국민성이므로 깊은 강에 나오는 사람만큼 종교에 혐오감을 보이지 않는다고 생각합니다. 등장 인물은 아무래도 좋은, 관심이 없다고 말하면서, 종교를 의식하고 있습니다. 결국은 전원 엔도 주작인 이유로, 진짜 일반인이라고 하는 것은, 자신에게 폐가 걸리지 않는다면, 어떤 종교도 마음대로 해 주세요라고 하는 것이 많은 일본인의 본심으로 생각합니다. 미쓰코처럼 신이라고 부르는 것조차 미끄러지기 때문에 양파라고 부르는 혐오감, 그것은 관심의 뒤집음입니다. 즉, 등장 인물은 어딘가에 그런 인간도, 고상한 인간상도 아니고, 바로 엔도 주작의 분신. 작자의 얼굴이 전면에 나오는 논문과 같은 인상을 받는 것입니다.
문체도 표현에도 딱딱함이 있어, 예를 들면 미시마 유키오의 놀라운 표현이나, 무라카미 하루키의 독특한 은유나, 가와바타 야스나리의 관능적인 말 선택 등은 전무하고, 매우 실용적인 것의 말투를 하고 있습니다. 소설풍 논문이라고 하는 것으로, 두근거린 표현이나 묘사는 좋기 때문에 사상이나 내용, 결론을 요구하는 독자에게는 매우 바람직한 작가라고 할 수 있습니다.
오랫동안 졸문을 썼습니다만, 훌륭한 소설에 차이는 없습니다. 종교는 깊고 그것을 믿지 않기 전에 매우 매력적인 인간의 창조물로 생각하기 때문에, 그 주제에 자신의 태어남도 함께 생애 생각을 빼앗아 온 엔도 주작의 사상에는 가치가 있고, 종교 을 아는데 빼놓을 수 없는 일작이 되는 것은 아닐까요.
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따뜻함
별 5개 중 2.0개 체
2009년 8월 14일 일본에서 검토됨
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보자기 펼치고 제대로 견딜 수 없는 (때문에 없다?) 느낌.
엔딩을 향해 정리하는 것이 번거롭게 된 것 같은 갑작스러운 끝에 불만이 남는다.
약간 미츠코만이 마음의 변화를 받아들이지만,
다른 등장 인물의 마음의 변화는 그다지 그려지지 않고,
전편을 통해 움직임이 있는 상황의 묘사에도 붓이 부족해, 소화 불량.
이소베에는 다시 태어나고(의 확증)을 찾아내고 싶었고,
오쓰의 그 후(최기?)도 그려 주었으면 했다.
다룬 테마를 요리할 수 없었던
역량·기력 부족을 드러낸 유감스러운 작품.
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아이지라
별 5개 중 4.0개 각 신
2019년 2월 19일 일본에서 검토됨
읽기 쉬운 작품이었다.
작품을 통해 '신이란 무엇인가' '인간이란 무엇인가'를 생각하게 했다.
다른 신부에게서 이단시되는 오츠의 믿고 있는 기독교는, 나로부터 봐 위화감이 없고 상식적이다. 모든 종교는 같은 신에서 나왔고, 오쓰의 경우에는 우연히 기독교였다. 범신론도 말해져 엔도 주작의 종교관을 알 수 있다. 기독교에는 자세하지 않지만 위화감을 안는 그리스도인은 많을 것이다.
건가를 통해 등장 인물은 삶과 죽음이나 자신 속의 에고를 생각하고 구분한다. 그런 묘사도 읽을 수 있었다. 다시 읽고 싶은 작품이다.
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Amazon 고객
별 5개 중 4.0개 흥미로운
작성일: 2019년 5월 21일 일본
흥미 롭습니다만, 전개를 읽어 버리므로☆4개입니다.
엔도 선생님에게는, 살아가는 의미가 있어 좀 더 깊은 고찰을 해 주었으면 한다고 생각합니다.
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존_카피바라
별 5개 중 5.0개 엔도 씨를 대표하는 명작
작성일: 2020년 3월 2일 일본
엔도씨의 저작은 좋아해서 많이 읽고 있습니다만, 이쪽은 처음 읽는 분에게도 받아들이기 쉬운 내용이 되고 있습니다. 신앙이란, 사랑이란, 모지란 무엇인가를 묻는 내용입니다만, 시대 배경이나 등장 인물도 현대에 가까워 들어가기 쉽기 때문에, 꼭 모든 분에게 읽어 주셨으면 하는 내용입니다.
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반페이유
별 5개 중 2.0개 인도에서 당신도 생각해?
작성일: 2021년 1월 3일 일본
일본인도 인도인도 묘사가 무척. 저자의 패션, 감동, 동기가 느껴지지 않습니다. 일본인은 인도에서 생각하고 싶어지는 민족일까요?
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앞으로
별 5개 중 3.0개 바라나시에 오면 역시 읽어야
작성일: 2019년 8월 13일 일본
20년 만에 문득 인도 여행으로 바라나시를 재방문하게 되어 읽어 보았다.
힌두의 세계를 청정과 부정, 신성과 추잡, 자비와 잔인이 혼재해 공존하고 있다는 것이 잘 표현하고 있다. 아무것도를 삼키는 갠지스 강, 목욕하는 사람, 거품을 세워 몸을 씻는 사람, 세탁하는 사람, 관광 보트에 탑승하는 여행객, 가축이나 여러가지 물건이 섞인 참을 수 없는 냄새 중에서, 각각의 종교를 중시하는 일본 적인 다양성은 엔도 주작이 쓴 무렵도 지금도 변함없는 일본인의 미덕이라고 생각한다.
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엣지 워커
별 5개 중 5.0개 부러진 못과 양파
2014년 5월 15일 일본에서 검토됨
이 책은 93년에 출판된 저자에게는 최저년의 작품입니다.
지금까지의 오시는 방법이 결정화된 것 같은, 조용한 박력을 느끼게 하는 것이었습니다.
이야기에는 인생 도중에 고난을 안은 인물이 연작으로 등장합니다.
그들은 각각 조금씩 관계를 맺고 인도행 투어에서 만나 '대답이 없는 대답'을 찾습니다.
저자는 기독교에 대한 믿음을 갖기 때문이거나 이 책에서 기독교 세계관이 자주 등장합니다.
그러나 강요가 좋지 않고 오히려 기독교가 가지는 모순을 짙게 묘사하면서도, 여전히 그 길을 걸으려고 하는 고뇌 속의 결의를 강하게 삼키는 것이었습니다.
리뷰 제목의 '양파'와 '부러진 못'은 '거룩한 사람'을 묘사한 것으로 본문 중 다음과 같은 모습에는 가슴 쳐졌습니다.
"죽음에 처한 병인 옆에서 넘어진 자세는 그렇게 꺾어 못처럼 보였다. 환자의 마음의 구부림 상태에 자신을 맞추고 고통을 함께 하려고 했다." "양파가 죽었을 때,
도망
쳤다 제자도 양파의 사랑의 의미를 알았습니다.배신당해도 양파는
제자들을 계속 사랑했습니다.그러므로 그들의
마음에 양파가 새겨져 잊을 수 없는 존재가 되었습니다. "
무엇을 위해 빈사인들을 숙박시설로 옮기는 거야 ?
"
닫았을 때, 만감의 생각이 가슴에 떠났습니다.
묵직하게 낭독해 온 가운데, 본서는 마음에 남은 몇 안되는 책의 하나입니다.
덧붙여 마찬가지로 모순 속에서 신앙의 길을 걸은 거룩한 사람으로서 " 칸디도 신부 의 자전 등도 추천합니다.
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수국
별 5개 중 3.0개 오쓰는 신부가 될 수 있었는가?
2019년 9월 15일 일본에서 검토됨
하나님의 모성적 사랑만을 바탕으로 기독교 성직자가 될 수 있을까. 죽음을 가까이 향한 아웃 카스트의 사람을 갠지스 강까지 옮긴다는 사랑의 행위는 하나님의 부성적 엄격도 받아들인 사람이 아니라면 어쩔 수 없는 것이 아닐까. 신학교에서 배우고 신부까지 된 오쓰가 하나님의 모성적 사랑만을 거점으로 그리스도에 대한 믿음을 계속 온다면, 나는 아무래도 위화감을 느낀다. 한 명의 그리스도 신도의 종교관을 나타낸 소설로 읽으면 좋지만, 이 작품을 기독교 신학이라고 파악해 버리면(그런 사람은 없을지도 모르지만) 오해를 일으킬지도 모른다.
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===
별 5개 중 5.0개 여러 번 읽어 버렸다.
2011년 12월 2일 일본에서 검토됨
씨의 작품은 「예수의 평생」을 우연히 만난 학생 때부터 읽어 왔지만, 이 작품은 씨의 평생의 집대성이다.
씨의 작품에 의해 기독교에도 동경을 품었지만, "Believe in" 라고 말한 심경에는 아무래도 할 수 없는 것을 대변해 주고 있다.
최근에, 오히려 불교 쪽이 science에 가깝다는 것을 알았지만, 서양인의 강한 에고에는 붙어 갈 수 없었던 경험을 기억한다.
20 몇년 전 발표의 '스캔들'은 당시에는 젊고 아무것도 읽을 수 없었지만, 나이가 들면 알 수 있다.
최근 씨의 작품이 서점의 선반에 놓이지 않는 것은 외롭다.
To believe is to select what I think is right and logical
.
이때 처음으로 종교에서 자유롭게 될 수 있었다고 생각했다.
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음유영인
별 5개 중 5.0개 ◆ 하나님은 존재보다는 일하고 사랑이 일하는 덩어리이다
2013년 3월 19일 일본에서 검토됨
이 소설은 헤세이 5년에 출판된 것이지만, 70대에 돌입한 작가의 작풍이라고는 생각되지 않을 정도의 잔잔함, 극히 자연스러운 드라마성을 느끼게 한다.
소설의 구성은, 다양한 고뇌를 짊어진 사람들이, 우연히 같은 투어 여행에 참가하게 되어, 그 각 사람마다 이야기가 전개해 가는 것이다.
그 여행지라고 하는 것도, 인도 불적 순회라고 하기 때문에, 작자의 어떠한 의도를 느끼지 않으면 안 된다.
요점은 오쓰라는 인물. 미쓰코가 학생 시절에 유혹한 가톨릭 신자이다.
이야기는 이렇다.
미션계의 대학에 다니던 미쓰코는 주위에서 괴롭힘을 당하고 진지한 가톨릭 신자이기도 한 남학생 오오츠를 유혹한다.
오쓰는 서투르면서 순수한 사랑을 기울이지만, 미쓰코로 해 보면, 우브인 오쓰를 참아 보고 싶어진 것만으로, 차갑게 질렸다.
그 후, 미츠코는 어울리고 부유한 청년 실업가와 결혼하지만, 그 생활에 아무것도 채워지지는 않았다.
한편 오츠는 미쓰코에서 뻔뻔한 걸레처럼 버려진 뒤 구원을 찾아 프랑스 리옹으로 건너갔다.
거기에 있는 낡은 수도원에서, 수년간, 신학의 공부를 하고 있었던 것이다.
그런데 그 후, 미쓰코가 동창회에서 오쓰의 소문을 우연히 들으면 오츠는 인도에서 수행하고 있다는 것.
그런 일도 있어, 미쓰코는 인도 투어 여행에 참가하는 것이었다.
'깊은 강'의 작중에 등장하는 미쓰코와 오쓰의 대화는 흥미롭다. 어떻게든 하나님에 대한 믿음을 중단시키려는 쪽과 필사적으로 하나님에 대한 길을 끊고 구원을 구하는 쪽.
이것은 혹은 엔도 주작 자신의 자문 자답이었을지도 모른다.
고등학교에서 다소의 세계사를 갇힌 분이라면 누구나 알고 있는 것이지만, 기독교가 포교의 이름을 빌려 많은 땅을 빼앗아, 그것이야말로 많은 인명을 빼앗았다는 사실. 하지만 왜 기독교가 없어지지 않을까. 하나님의 존재를 부인하지 않습니까?
그래, 신앙이란 지굴이 아니다. 단지 오로지 믿는 것이니까.
저자는 오쓰의 말을 빌려 다음과 같이 말한다.
「일본인의 마음에 맞는 기독교를 생각하고 싶습니다」
유럽에서는, 유일하게 절대라고 생각되고 있는 신의 존재이지만, 동양인에게는 그 종교관을 받아들이는 것이 어렵다.
오츠의 생각으로 "하나님은 여러 가지 얼굴을 가지고 계신다. 유럽의 교회와 채플뿐만 아니라 유대교도 불교 신도 가운데 힌두교 신자들도 하나님은 있다"고. 이것은 바로 엔도 주작이 인생을 끊고 계속 물어온 종교관일 것이다.
하나님은 존재라기보다는 일하시다고.
때때로 정보의 범람한 세심한 세상에서 나는 비밀로 하나님을 믿고 싶어진다. 왜냐하면 무엇을 믿으면 좋을지 모르고 엄청나게 살아 버리는 나날이기 때문이다.
'깊은 강'은 망설이는 사람에게 부드럽게 일하는 영적인 소설이 될 수 있을지도 모른다.
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가져가다
별 5개 중 5.0개 자비
2015년 11월 16일 일본에서 검토됨
엔도 주작의 작품을 많이 읽어왔다.
프랑스의 리옹은 일년 내내 대부분이 둔한 흐린 하늘이나 비라든지, 기흉이라는 질병은 폐에 구멍이 열리는 질병이거나 엔도 주작의 책에서 아는 것이라고 하면, 슬픈
것이
다수
이다 했다.
엔도 주작은,
그런 살아가는 위에서의 슬픔을 순문학에 담은 작가였다고 느낀다.
그리고 또 하나 엔도는, 오늘 해야 할 일은 오늘 한다는 생각이 아니고, 오늘 할 수
없으면 내일 하면 된다고 하는 삶을 추천한 작가이기도 했다.
그런 엔도 마지막 작품인 깊은 강.
작가 인생을, 당겨서는 자신의 작품 모두를 깨끗이 하기 위해 쓰여진 것 같은,
그런 일을 느끼는 것은 나만이 아니다고 생각한다.
슬픔 위에 희망을 찾았지만 무리를 좋게 하지 않고 엔도는 십자가의
자비를 문자에 담은 작가였다.
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페칸
별 5개 중 4.0개 일본인에게 있어서의 종교란··
작성일: 2018년 5월 3일 일본
대조적인 신이 묘사되어 있는 것이 인상에 남았다. 일본인 유학생인 오쓰가 다니던 리옹의 신학교 신부들이 믿는 절대적인 일신교의 신. 그 오쓰는 자연의 모든 것에 하나님이 머무르고 있다는 범신론적인 신조를 갖고, 그것을 신학교의 교사에게 알려져 신부 실격의 낙인을 밀려 방어된 후, 마지막에는 인도에 흘러들어가, 갠지스 강 기슭에서 가난을 위해 장례식을 받지 못한 사람들의 시체를 화장하고 강에 흘리는 일에 휩싸이고 있다. 그 오쓰가 믿는 신. 둘 다 신이지만 후자에게 압도적인 공감을 기억했다. 그리스도 예수께서 전하신 하나님의 모습은 어느 쪽이었는가. 오쓰의 마지막 모습이 시오카리 고개의 철도원 신부의 모습과 더럽혀 보였다.
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가오 후
별 5개 중 5.0개 목표는 없다. 해도 없고 결론도 주지 않는다.
2018년 7월 8일 일본에서 검토됨
읽어 보았습니다. 끝까지 읽었다고 해서 결코 해피엔드도 아니고, 뭔가를 가르쳐 주는 것도 아니고, 뭔가를 아는 것도 아니다. 삶과 죽음은 무엇입니까? 종교란? 윤회 환생이란.
여러가지 생각하게 하는 일은 많지만, 누구의 인생에도 스토리가 있어, 갠지스 강은 그런 누구도 따뜻하게 받아 주는 곳이다. 깨끗한 하와 거룩한 하와는 별개이다.
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치피코
별 5개 중 5.0개 10년 이상 만의 재독
2017년 8월 20일 일본에서 검토됨
학생 시절에 한 번 읽은 적이 있었지만 거의 내용을 기억하지 못했습니다. 그럼에도 불구하고, 10년 이상 지난 최근이 되어 무성하게 읽고 싶어져(이 작품이 여러가지 곳에서 화제에 올라 평가되고 있는 것나, 깊은 작품이라고 하는 인상이 남아 있었기 때문에), 재독했습니다.
결과, 스토리, 문장에 매료되어 단번에 읽어 버렸습니다.
오랜만에 엔도 주작 씨의 작품을 읽었습니다만, 그가 그리는 인간이 가지는 어쩔 수 없는 "사가"와 같은 것에는 공감시킬 수 있는 곳도 있고, "이런 마음의 세계는 존재하고 있다. 존재하고 있어 좋다.」라고, 왠지 용기 받을 수 있습니다.
인생이라고 하는 것에 대해, 아니라도 생각해 버리는 사람에게, 다가가 격려해 주는 작품과 같이 느꼈습니다.
또 후일, 이 작품의 등장 인물의 대부분에는, 작자 자신이 투영되고 있는 것을 눈치채고, 작자가 인생을 걸어 쓴 작품이구나라고 섬세함이라고 느꼈습니다.
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포치 R
별 5개 중 4.0개 십수년 전에 읽었을 때와는 시점도 감상도 바뀌어 버린 자신을 깨달았다.
2014년 7월 24일 일본에서 검토됨
처음 읽은 것은 이제 십수년 전. 그 무렵에는 왠지 모르게 제일 첫 장에 등장한 이소나베의 시점에서 이 이야기를 읽고 있었다고 생각한다. 아내 앞에 놓인 이소베. 아내의 마을 때의 말에 매달리도록 인도에 온 이소나베. 환생이 있는지에 대해서는 회의적이면서도 환생한 아내를 찾아 찾는 이소나베.
그러나 이번에 오랜만에 다시 읽었을 때 이번에는 미쓰코의 시점에서 이 이야기를 읽고 있었다. 대학생 때, 사람의 기분을 배려하지 않고 자유롭게 살았던 미츠코. 그 무렵 변덕에 대단히 놀고, 초라하게 버린 오쓰라는 남자와, 인생의 고비 마다 관련되는 미쓰코. 알 수 없는 것은 왜 미쓰코가 그렇게 무슨 일을 하는지, 사람의 아픔이나 감정을 이해할 수 없는가 하는 곳이었다. 그녀가 태어나 자란 배경은 쓰여지지 않았다. 그러니까, 무엇이 그녀를 그랬는지 모르겠다.
다만 여기에 나오는 오쓰라는 남자는 사회의 어디에 있든 어느 나라에 가도 거기에 참을 수 없다. 인간관계를 쌓는 능력에 다소 부족하여 그로 고통받고 자신을 감싸주는 느슨한 큰 사랑을 찾아 결국 인도에 도착하고 있다. 그런 관점에서 보면, 미츠코도 또, 「어떤 식으로 태어나 자랐기 때문에 그렇게 되었다」라고 하는 것이 아니라, 태어나, 그러한 기분을 이해하는 능력이 부족하다는 것일지도 모른다.
이소베에 대해서는, 이번에 다시 읽으면, 이전과는 꽤 나 자신이 느끼는 감상이 바뀌어 버렸다.
예전에는 이 이야기의 표면적인 분위기만으로 매료되어 환생을 찾아 여행을 떠나고 있다는 설정에 왠지 몰랐다. 하지만 지금 다시 읽으면, 오랜 세월 동반한 아내는 공기만큼밖에 느끼지 않고, 아내의 생각을 묻는 것도 이해하는 일 없이 편리한 존재라고 생각해 나날을 보내고, 아내에게 여명 선고가 나왔을 때 처음으로 , 그 존재를 잃는 두려워. 그것은 애정이 아니고, 나의 나날의 생활에 있어서 편리한 존재가 없어지는 공포 밖에 없다고, 나에게는 느껴졌다. 만약 이런 식으로 아내를 잃지 않고 더 나이를 먹을 때까지 함께 있었다면, 이소나베는 역시 아내를 공기처럼 취급하고 생각을 묻지 않고 이해하지 않고 날들을 보냈던 것이다 합시다. 그리고 또, 환생을 찾아 인도에 온 것으로, 「아내는 성불해 준다」라고 여행의 동료에게 말하는 이소나베는, 그 사실, 자신이 구원받고 싶어, 자신이 아내의 부재를 납득하고 라고 받아들이는 「상의 일」의 도상에 있다고, 이 나이가 되어 겨우 느낄 수 있었다.
십수년 후에 또 이 이야기를 읽었을 때, 나는 이번에는 누구의 관점에서 어떤 감상을 안을까.
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poporon
별 5개 중 5.0개 사랑이란
2016년 1월 24일 일본에서 검토됨
종교란 무엇인가, 사랑이란 무엇인가에 대해 깊이 생각하게 되었다.
'깊은 강'이 죽음과 재생의 상징인 것처럼 우리 모두가 대자연의 큰 근원에서 태어난 지류의 1개 1개라고 생각한다.
지금 세계에서는 종교에 의한 다양한 싸움이 있고, 하나의 종교 중에서도 다양한 교리의 차이가 있지만, 본질에서 우리는 하나로 연결되어 있어 큰 하나님의 품에 안겨진 존재라고 생각한다면, 모든 인형이 무의미하게 보인다.
요 전날 무장 세력의 습격에서 기독교인을 지키려고 이슬람 남자가 부상했다는 소식을 알았다. 그 후 병원에서 사망했다고 한다.
종교의 차이를 넘어 사랑의 본질은 하나라고 생각한다.
과연 자신에게는 그와 같을 수 있을까.
사랑이란 교리 속에 있는 것이 아니라 행위 속에 머무르는 것이라고 이 책의 등장인물의 생애를 생각해냈다.
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비자크22
별 5개 중 4.0개 무종교 30대 남자의 관점
2014년 3월 26일 일본에서 검토됨
소중한 아내를 병으로 죽은 남자, 신을 믿지 않는 여자, 전쟁의 수라장을 빠져나온 남자… 다양한 인물이 각각의 마음을 가슴에 인도의 갠지스 강으로 향하는 과정을 그린 작품입니다.
작자, 작품 모두 유명하기 때문에 많은 분들이 리뷰와 해설 등을 쓰고 계신다고 생각합니다. 적절하고 정확한 분석은 그러한 분들에게 맡기고 싶습니다. 저로서는, 무종교 30대 남자라고 하는 본서의 독자로서는 약간 소수파라고 생각되는 사람의 입장으로서, 리뷰를 진행하고 싶습니다.
지금은 기존 종교를 믿지 않는다. 승려와 성직자를 존경하는 것이 좀처럼 할 수 없기 때문입니다. 모든 것이 그렇다고는 말하지 않지만, 필요 이상의 부와 욕심을 가지거나, 타인에게의 배려와 행동이 부족한 사람이 적지 않게 느끼고 있습니다. 또, 작가의 키타모리오씨는 「종교는 많은 사람을 구했지만, 그 이상으로 많은 사람을 괴롭혔다」라고 하는 내용의 문장을 쓰고 있습니다. 나도 그렇게 생각합니다. 이 근처의 사정은, 옛부터의 기독교나 이슬람교라고, 최근 수십년 정도의 역사가 얕은 신흥 종교에서도 같은 것이라고 생각합니다. 너무 높은 장례비용, 전쟁에 나선 프로파간다, 성직자의 특권을 악용한 아동학대나 부정축재… 만약 천국이라는 것이 있었다고 해서, 과연 그들은 빨리 거기에 갈 수 있을까요? 과학과 정보기술과 그것을 활용하는 사회제도의 발달로 이러한 속임수와 범죄행위가 꽤 밝혀졌습니다.
그러나 한편으로 나는 하나님의 존재를 믿고 싶다는 생각도 가지고 있습니다. 마더 테레사와 마하트마 간디, 킹 목사와 달라이 라마 14세 등 종교와 깊이 관여하면서 훌륭한 생활 방식을 한 사람들은 많이 있습니다. 나는 대부분의 국가 지도자와 기업 경영자보다 그들에게 심판을 느낀다. 나는 하나님이 존재한다는 것을 증명할 수도 있고 존재하지 않는다는 것을 증명하는 것도 불가능하다고 생각합니다. , 라고 걱정시켜 줍니다.
인간의 지성은 큰 것으로, 과학이라는 강력한 툴을 손에 넣고 나서는 것, 우주에 있는 물건을 손쉽게 분석해, 유효 활용할 수 있도록 일진월 걷고 있습니다. 그래도 우리 인간은 좀처럼 행복할 수 없습니다. 결국, 한 치선은 어둠이며, 과학의 혜택을 모든 사람이 누릴 수 있는 것도 아닙니다. 과학은 강력하지만 결코 만능이 아닙니다. 물론 인간의 지성도. 그렇다면 그 불완전한 부분을 도대체 어떻게 보완하는가. 저는 21세기 현대에도 종교의 역할이 남아 있다고 생각합니다.
전치가 길어졌습니다만, 본서는 그런 나와 같은 경건함에 철할 수 없다, 그러나 하나님을 부정하고 싶지 않은 사람에게 있어, 여러가지 생각하게 해 주는 내용이 되고 있습니다. 기적은 없습니다. 오히려 구원조차 있었는지 여부. 읽은 후 뒷맛은 나빴다. 결국 나는 무엇을 하면 좋을까, 대답은 나오지 않았다. 또, 재미있다고도 말하기 어렵기 때문에, 평가의 별은 하나 줄이기로 했습니다. 나이가 들고 다시 읽을 수 있다면 다른 감상이 될 수 있습니다.
덧붙여 본서에 나오는 힌두교의 여신 「차문더」는 매우 마음에 들었습니다. 그녀는 바로 어머니였습니다. 나는 그렇게 강해질 수 없구나… 라고 생각합니다만.
여담이지만 "빈랜드 사가"라는 만화가 있습니다. 「깊은 강」과 직접적인 관계는 전혀 없고, 작풍으로부터 무엇으로부터 전혀 별물입니다만, 근저에 있는 테마가 비슷하다고 생각합니다. 좋으면 그쪽도 부디.
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독서 공간 히츠지 날씨
별 5개 중 4.0개 천천히 흐르는 강으로 치유
2015년 1월 5일 일본에서 검토됨
여러가지 사건을 짊어져 온 사람들이 해결에 대한 기대를 안고 인도로 향합니다.
바라나시의 중심부를 흐르는 갠지스 강.
거기에는 대답은 없지만 각 사람들의 삶에 영향을 미칩니다.
오츠 씨의 삶의 방법이 가장 훌륭합니다.
또한 갠지스 강을 천천히 바라보고 싶습니다.
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