般若心経というお経の内容を、今の字句から理解するのは、現代人には、なかなかむずかしいことです。 なぜそうなってしまったか、それには、いろいろな理由があります。 一つには、神社、仏閣、仏壇の前で、神主や行者や僧侶や、一般の人々までが、言葉そのものを読じゅしているからです。 またある人は、写経といって、毛筆で、写すことだけに心を奪われたから、といえます。 私は、そうしたことから、永い間、お経というものに、非常に疑問を持っていました。 つまり、本当の意味が解らないから、読じゅしたり、写経しているのだ、と思ったのです。本当は、もっと解りやすいものではないかと思ったのです。……………… この書は、現代の自然科学を通して、私自身が体験している“転生輪廻"を説明し、それが同時に般若心経の教えにあることを示しながら、併せて、観自在菩薩になられてゆく、ゴーダマ・ブッタの出家から成道への過程、正法流布の歴史を、なるべく解りやすく書いてみました。 皆さんが、この書によって、人生の苦しみから解脱できたならば、というのが私のささやかな希望であり、いつわらざる気持ちです。 「原説・般若心経」はしがきより
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出版社からのコメント
本書は、単に、『般若心経』というお経を解説した書物ではありません。 誰の内にも秘められている偉大な仏智に到達する道を、釈迦の原点に還り、説き示す書であると思います。 現代人は、お経を読んでも、その意味すら理解できないが、本書は、釈迦がいったいもともと何を説いたのかの原点に遡ることができます。まさに、現代人必携の書であると言えます。
内容(「BOOK」データベースより)
これは、単なる解説書ではない。誰の内にも秘められている偉大なる仏智に到達する道を釈迦の原点に還り、説き示す書である。
Product Details
- Publisher : 三宝出版; 新装改訂版;第2 (September 9, 2016)
- Publication date : September 9, 2016
- Language : Japanese
- Paperback Shinsho : 339 pages
- ISBN-10 : 4879281069
- ISBN-13 : 978-4879281067
- Amazon Bestseller: #75,910 in Japanese Books (See Top 100 in Japanese Books)
- #108 in Buddhist Sacred Writings (Japanese Books)
- #279 in Theories of Life
- #553 in Introduction to Buddhism
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休日農家
5.0 out of 5 stars 科学は万能ではない
Reviewed in Japan on July 16, 2019
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高橋信次さんの本は、人生とは?人間としての行動・活動を示してくれる本と思いました。
世間では、徳・とく・と欲にまみれていますが、久しぶりに心が現れる気がしました。
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探究者
1.0 out of 5 stars 探究される方々へ
Reviewed in Japan on March 4, 2018
もしあなたが道を求めておられるお方でしたら、この本より著者である高橋信次氏の生存中(1927年9月21日~1976年6月25日)に出版された「原説 般若心経」をお読みになられることをお勧めいたします。内容は同じだと私も考えておりましたが、偶然古書店にて1973年のものを見つけ購読した際に驚き、悲しみを感じたからです。今、出版されているものは活字は似ていますが、別物です。神理を伝える力がありません。高橋信次氏の没後、氏の作られた宗教団体は混乱、分裂しました。以後、著作は少しずつ分からないように変えられてきました。普段は創始者である高橋信次氏の名前すらほとんど出さない現在のその宗教団体は、教団の維持の為に宣伝や印税収入を考えておられるのかもしれませんが、悲しいことです。一つの宗教団体の存続より、神理を正しく伝えることを氏は望まれるのではないでしょうか。神は人間の作ったものを欲せず、美しい一人の人間の心を欲すると、最晩年の氏はおっしゃっておられました(1976年6月4日、東北地方での講演「新復活」…音声、動画も存在するが上記の団体は公表していない)。この拙文がわずかでも皆さまのご参考になれば幸いです。
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Amazonカスタマー
4.0 out of 5 stars 般若心経の真意を知りたいなら、この本を一番におススメします
Reviewed in Japan on August 30, 2020
難しい般若心経の真意を知りたいなら、この本が一番だと思います。
わかりやすく明快に説かれています。
釈迦については、高橋信次の「人間 釈迦」シリーズが一番だと思います。
難しい聖書の真意を知りたいなら、スウェーデンボルグ本が一番です。
私が青春時代に夢中になった人が、高橋信次です。
最も、新興宗教の中で、高橋信次がシルバー・バーチなど
スピリチュアリズムを学んでいた、という話しもあるほど、
既存宗教にとらわれない、宗教で飯を食わない、
八正道の実践などを説いてくれたのが堅実な印象でした。
ただ、具体的にどう正しく禅に入るのか、など
正しいの定義が抽象的で、多くの信徒はそこで行き詰ったと
思います。
また、晩年は自らをエル・ランティだと、
本来の目指すべき八正道の実践とは関係ない
ことを言い出したのは少し残念に感じています。
大川隆法は、まさに高橋信次のパクリで、しかもお下品な内容での
霊言集でした。大川さんやその側近ライターが高橋信次を学んだ元信徒
だったのでしょう。
高橋信次は素晴らしい本「心の原点」や「人間釈迦」など
を残してくれましたが、
大川さんや千乃裕子、幸福の科学を真似するように
現代向けに進化したGLA、弟子の一人で元三宝出版社長の
堀田和成などの変な宗派も生まれてしまいました。(個人の感想)
比較的、高橋信次の意志を引き継いで、
正統派として頑張ったのが園頭広周さんでしたが、
段々、パワーが衰え、志半ばのまま逝かれました。
高橋信次の名著とともに、ホワイト・イーグルなどの
スピリチュアリズム本は勿論、
高橋信次の教えの具体性欠如を補完する意味でも、
また比較宗教の視点からも電子書籍の
「大科学者スウェーデンボルグの天国と地獄Q&A」を
あわせて読まれることをおススメします。
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キューピー菩薩
HALL OF FAMETOP 1000 REVIEWER
5.0 out of 5 stars 『般若心経』の“心経”とは、真の心の在り方を学ぶための“心行”であるべきである。
Reviewed in Japan on September 12, 2017
玄奘三蔵が苦難の末に集約したと言われる『般若心経』の意味は正直よくわからないのだけれども、とにかく有り難いお経として日々読誦したり、写経に用いたりされてある方はかなりおられるのではないでしょうか。
題字からするならば、「摩訶般若波羅蜜多心経」、その意味するところは、「内在された、偉大な智慧に到達する、心の教え」ということになります。
文字数にして本文は僅か266文字ですから、暗記してある方も結構おられるようです。
確かに、仏教の広い宗派(一部を除く)で採用されていることもあって、仏教と言えば『般若心経』とイメージされるくらいに、日本人には馴染みの深いお経ではないかと思います。
しかしながら、高橋氏は、般若心経一つをめぐる世間の反応を取り上げてみても、残念ながら仏教が形骸化してしまっていることは否めないと言われます。
即ち、「本当の意味が解らないから、読誦したり、写経をしているのだ」と。
本質を突いているからでしょう、私も、この言葉には思わずドキリとさせられました。
高橋氏曰く、一般人は元より、行者や僧侶に至るまで、言葉そのものを読誦することに拘り、写経に関しても、文字を写すことだけに心を奪われているのだと。
そこには、ご利益を得たい、救われたい、という縋るような思いもあることでしょう。
或いは、解釈などを巡って、「仏教哲学」といった庶民の生活から掛け離れた学問的なテーマにやたらと組み入れられる傾向があります。
高橋氏は、こうした現状を踏まえ、心と行い=実践を伴ってこその仏教であると重ねて伝えてあります。
心と行いを伴わない仏教は、ただの生活上の道具、或いは、商売上の道具に成り下がってしまったのだと。
ゆえに、『般若心経』の“心経”とは、真の心の在り方を学ぶための“心行”であるべきなのだと。
更に、彼は、自らの人生経験にも照らしてみて、まさに、『般若心経』は、自然科学と通じる生きた“神理”である、と断言されています。
それでは、内在する偉大な智慧に到達するには、具体的に「どうしたら良いか」ということになるのですが、彼は、その道は、日々の片寄らない心、中道を尊ぶ八正道の実践の元にこそ在るのだと説いてあります。
確かに、八正道を生活の柱に据えることで、日常の心の曇りを除くことができるでしょう。
また、その道は、他力ではなく、自力信仰が基本であるということです。
つまり、他力を全否定するわけではなくて、まずは、自力によって進まんとすることで、他力をも得られるのだということを伝えてあるのだと思います。
「信仰とは、神仏を拝むことでもなく、お経を上げることでもない。他人に嘘はつけても自分の心に嘘はつけぬ。嘘をつけない自分の心に忠実なこと、信じること=これが信仰だ。」
この本では、『般若心経』の高橋氏による解説も最初の方でなされていますが、あたかも、その場に居合わせたように、仏陀の生涯が生き生きと描かれていることが印象的です。
むしろ、後者の方により多くのページを割いてあります。
それは、仏教を本来の姿に戻したい、そのために、仏教が如何にして生まれたのかを広く知って頂きたいという高橋氏の切なる願いが込められているからではないでしょうか。
そして、仏教の再生の地が日本である、ということを彼が信じて疑わなかったからではないでしょうか。
「仏教は、時代とともに、人間の手によって、むずかしく哲学化されてしまった。
心と行いを失ってしまった、これは末法の信仰である。
他力本願しかり、教団仏教しかり、まつり仏教しかり、写経しかり、読誦しかりである。
神仏の喜ぶのはただ、心の美しい人々の正しい行為なのである。
人々がこれをなすことが仏教の本来の姿なのである。」
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