2021/02/19

現代思想 2019年11月号 特集=反出生主義を考える ―「生まれてこない方が良かった」という思想―: 森岡正博, 戸谷洋志, D・ベネター, T・メッツ, 島薗進, 小泉義之, 加藤秀一, 木澤佐登志, 橋迫瑞穂: 本

現代思想 2019年11月号 特集=反出生主義を考える ―「生まれてこない方が良かった」という思想―: 森岡正博, 戸谷洋志, D・ベネター, T・メッツ, 島薗進, 小泉義之, 加藤秀一, 木澤佐登志, 橋迫瑞穂: 本



現代思想 2019年11月号 特集=反出生主義を考える ―「生まれてこない方が良かった」という思想― (Japanese) Mook – October 28, 2019
by 森岡正博 (著), 戸谷洋志 (著), D・ベネター (著), & 6 more
4.6 out of 5 stars 34 ratings

238 pages

Publisher : 青土社 (October 28, 2019)
Publication date : October 28, 2019
Language : Japanese
Mook : 238 pages
Customer reviews
4.6 out of 5 stars
34 global ratings

Top reviews from Japan

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丸亀太郎

5.0 out of 5 stars 全てを悟ったReviewed in Japan on November 10, 2019

ミュウツーの気持ちが分かった

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つる

5.0 out of 5 stars まず始めにReviewed in Japan on May 15, 2020
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反出生主義の方は必ず読むべき本です。
まず第一にこの本を読むことをおすすめします。

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aska

3.0 out of 5 stars そういう考え方もあるんだな、と。Reviewed in Japan on January 8, 2020
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半出生主義に全く共感は出来ませんが、勉強のために買いました。
いろんな視点が見えて面白いです。共感は出来ないけど。

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autarkeia

4.0 out of 5 stars 反出生主義を学ぶなら一読すべきReviewed in Japan on November 2, 2020
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反出生主義を学ぼうとする上で、
・日本語で読めて、
・手に入りやすく、
・ある程度の信頼性がおけて、
・体系的な説明が得られるもの、
という観点でいえば、現在ほぼ唯一の情報源がこれだと思います。
特に、ベネターが著したものを日本語に訳した、「考え得るすべての害悪」を読めるのは貴重かと。

星5でなく星4にした理由は、一部の記事に関しては内容が不十分だと感じたためです。
反出生主義に関連する話題(文化・宗教など)を、反出生主義に絡めて論じるのではなく、ただ単に紹介しているだけのものがあったりしました。正直その程度の知識であればその分野の入門書の前半分を読めば足りるので、紙面がもったいないなとすら感じました。

あと、私はまだ読んでないので名前を出すに留めますが、森岡正博先生が今年の10月に『生まれてこないほうが良かったのか? ――生命の哲学へ! 』(筑摩選書)を出しており、こちらでもおそらく(どの程度かは分かりませんが)ベネターにも触れていると思うので、参考になるかもしれません。

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ぽんこつ地獄変

4.0 out of 5 stars 一つのヒントとしてReviewed in Japan on July 20, 2020

ベネターの"Better never to have been"が日本で知れ渡り始めた頃は、正直プロが集う論壇でも反出生主義への警戒心や厭悪がやや前に出すぎた意見が飛び交っており、あまり実のある議論・冷静な意見交換が成されていないように素人目線には映っていました。

本書でも一部の意見は、二番煎じ以降でしかないやや底の浅い批判や明らかにポイントのずれた批判に終始しておりそこは少々残念でした。また、他のレビュアー様が仰っている様に批判的な意見の割合がやや多すぎるきらいがあること、ベネター以外の反出生主義者についての言及が少なめなことなど細かい不満もあります。

しかし、全体的には反出生主義的な考えを抱く方にもそうでもない方にも自分の目線・考え方ついて客観的に見直す契機を与えてくれるような各専門家ならではの多角的でディープな掘り下げが成されたレベルの高い論述が多く、先述した日本の反出生主義界隈への姿勢に対する疑念も少し払拭出来ました。個人的に特に興味をそそられたのは反-出生奨励主義についての主張、そして人類が絶滅する未来を直接目撃するわけではない反出生主義者がどう生きるかについての考察でした。

完全に蛇足ですが、某ポ○モンは何故私を云々言ってる割にガンガンクローン製造に乗り出しているワケで、ちょい本書のテーマとはずれた存在なのかもしれません(笑)ただ、人間以外の意識ある主体を造り出すことの是非はこの本でも研究対象の一つになっています。

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HIGUCHI Kenichi

TOP 1000 REVIEWER
5.0 out of 5 stars この一冊でだいたいわかりますReviewed in Japan on December 8, 2019
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 反出生主義とは意識があり痛みを感じる存在者について「存在することは存在しないことより常に悪く、新たに子孫をつくることはすべきでない」という考え方であり、カジュアルには“生まれて来ない方がよかった”と表現される。これは中二病的な妄言でも欝でもなく、精緻に論理化されていて世界中の“大人”が反論を試みている訳であるが、本号を読めばその流れは十分につかめる。ロボット倫理や仏教に絡んだ話も興味深かった。なお、“生まれて来なければよかった”と“(既に生まれてしまった)人に生きる価値はない”は全く別の話である。

 バランスとしてもっと肯定派が多くても良かった。というのも、反出生主義は反証されるためにあるのではなく正しいかもしれないのだ。我々は生まれて来ない方が良かったが生物学的に存在してしまっているので、生まれて良かったと思えるようにいろいろな観念やものを作り出しているのかもしれない。我々は自分を中からしか見られない。それを「宇宙の視点」でみるとこうなるとベネターが主張するのは超越論的と言えようか。ただカントは神の存在を要請したが、神を持ち出さないならば意味は外部のどこからも与えられない。これを乾いた唯物論と感じるか仏教的な真理と感じるか。

 ただ現代の我々はそういったものを持ち出さずに論理的に考えなければならない。はじめ反出生主義とは分析哲学的遊戯かと予想していたが、そうでもないようだ。

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