2016/11/13

新渡戸稲造ものがたり―真の国際人柴崎 由紀,

新渡戸稲造ものがたり―真の国際人 江戸、明治、大正、昭和をかけぬける (ジュニア・ノンフィクション) 単行本 – 2012/9
 (著)
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内容(「BOOK」データベースより)
「世界に誇る、真の国際人」って、どんな人?「ちょんまげに洋服を着せたような男」!?五千円札の肖像になった人なの?どんなことをした人?世界中で読まれている『武士道』という本を書いた人?ユネスコは、もともと日本人と深い関わりがあった!?小学校中学年以上。
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著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
柴崎/由紀
成城大学文芸学部ヨーロッパ文化学科卒業後、アメリカ・コロラド大学ボールダー校でB.A.取得(International Affairs)。スイスの金融機関、国際コミュニケーション会社を経て、現在、銀の鈴社で企画・編集(非常勤)、フリーランスで取材・執筆活動中。「文藝春秋特別版」(平成18年8月臨時増刊号)などに外国人インタビュー記事を寄稿。鎌倉ペンクラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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登録情報
単行本: 255ページ
出版社: 銀の鈴社 (2012/09)
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トップカスタマーレビュー

5つ星のうち 5.0ジュニアのみならず必読の書
投稿者 齊藤昇三 投稿日 2013/4/5
形式: 単行本 Amazonで購入
新渡戸稲造について書かれた本は数多くあるが、青少年向けにこれほどすばらしい内容にまとめられた著者に敬服している。
この本では紹介されていないが、日本の生活協同組合運動の先駆者として名高い賀川豊彦氏は、新渡戸稲造を追悼する『永遠の青年の詩』の中で『私に日本の七聖人は誰かと聞かれたら、新渡戸を先ず第一に挙げたであろう』と評しているが、明治時代から今日に至るまで、これほどの国際人は見られなかったし、新渡戸稲造の遺言とも言われている「衆のために努るを命というなり 死とは何事もせざるの意也
己を棄つるは是生命の始めなり」という色紙を残しているが、まさにこれを実践した一生であった。
青少年向けに出版された今日的意義は大きいし、成人にとっても推薦したい。

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5つ星のうち 5.0価値ある一冊です
投稿者 leonido 投稿日 2016/2/25
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 「難しいことをやさしく」になっているいい本です。
221ページ「稲造の精神的子孫」
 この節のボナー・F・フェラーズと稲造の教え子(河合道・一色ゆり)たちとの占領裏面史は初めて知り、感動しました。ちょっと前に、竹前栄治著『GHQ』岩波新書黄版を読んでいましたが、こういうことは書かれていませんので、この本を読んで本当に良かったです。同書の「レノ作戦」(5頁)が分からず、苦労してやっと分かりました。Wikipediaの「レイテ沖海戦」「フィリピンの戦い」などが、突破口になりました。
フェラーズはこういう良心の持ち主だったから、「バターン・ボーイズ」の一人でありながら、マッカーサーと衝突して辞任したのですね。
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