出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
甲斐(かい)
努力した効果や、期待できるだけの値うちという意味の語[1]。
===
値うちの英語
値打ち
読み方:ねうち
値打、値うち とも書く
(1)
文法情報 (名詞)
対訳 value; worth; merit
(2)
文法情報 (名詞)
対訳 estimation; evaluation; appraisal
例文
値うちのないもの例文帳に追加
something that is worthless
それをするだけの値うちがない
the state that something is unworthy of doing
あのコートは高かったかもしれませんが、それだけの値うちはある。
That coat may have cost a lot of money, but it's worth it. - Tatoeba例文
あのコートは高かったかもしれませんが、それだけの値うちはある。例文帳に追加
That coat may have cost a lot of money but it's worth it.発音を聞く - Tanaka Corpus
また、複数の保険発動カウント値うち、1または複数の保険発動カウント値を遊技者の好みに応じて任意に選択することができる。例文帳に追加
Also, one, two or more of the plurality of insurance invocation count values are arbitrarily selected corresponding to the preference of the player. - 特許庁
例文
判定値算出部331は、商用電流の測定値および発電電流の測定値うちの一方の位相を移動させながら、商用電流の測定値と発電電流の測定値との乗算値に基づく判定値を算出する。例文帳に追加
A determination value calculation part 331 calculates a determination value based on a value of the product of the measurement value of the commercial current and that of the generation current while moving a phase of either of the measurement value of the commercial current and that of the generation current. - 特許庁
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小川 榮太郎小川 榮太郎
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作家の値うち 令和の超ブックガイド 単行本(ソフトカバー) – 2021/12/14
小川榮太郎 (著)
3.9 5つ星のうち3.9 113個の評価
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私が本書で目指したのはごく簡単なことだ。
素人レベルの作家や仕事と、プロのそれを、まずは弁別すること。
一流作家の価値を細かく論じるとか、
創作理論や美学を基準にして作家を序列化することではなく、
普通の読者として面白いと感じられる作品を
面白いとはっきり認定すること。
それに尽きる。
だまされたと思って、私が高得点をつけた小説を
三冊、五冊、読んでみてごらんなさい。
読者が期待を裏切られることは、
そうはなかろうと、私は自負する。
――「はじめに」より
何よりもあきれるのは、私から見て、
そもそも小説としての水準に達していない作品が
軒並み権威ある賞を受賞していることである。(略)
作家、編集者らは、近過去の文学作品をきちんと読んでいるのだろうか?(略)
たった半世紀前の、高峰を継ごうという自負は、
今の文壇若手や出版社、編集者には、もう誰にもないのだろうか?
谷崎潤一郎、泉鏡花、川端康成、三島由紀夫らの
名前を冠した賞を安物扱いして、
関係者らには罪の意識は本当にないのだろうか?
――コラム8「文壇は日本文学の高峰を継ぐ矜持を持て」より
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商品の説明
著者について
小川榮太郎
(おがわ・えいたろう)
文藝評論家。1967年、東京都小金井市に生まれる。大阪大学文学部美学科(音楽学専攻)卒業、埼玉大学大学院修士課程修了。大阪大学在学中に文芸同人誌「一粒の麥」を発刊・主宰し、文芸批評や社会批評を多数発表。同誌の寄贈を通じて福田恆存、音楽評論家の遠山一行の知遇を得、両者に私淑。1998年下期、文藝春秋の文芸雑誌「文學界」の新人小説月評を担当。2003年、「川端康成の『古都』」が遠山一行の推薦により、第35回「新潮新人賞」評論部門の最終候補となる。以降、主に政治の分野で批評・文筆活動を行い、2015年、一般社団法人日本平和学研究所を設立し理事長に就任、現在に至る。著書に『小林秀雄の後の二十一章』『約束の日 安倍晋三試論』(幻冬舎)『フルトヴェングラーとカラヤン 』(啓文社書房)など多数。本書『作家の値うち』の上梓をもって、文芸評論活動に本格復帰した。
登録情報
出版社 : 飛鳥新社 (2021/12/14)
発売日 : 2021/12/14
言語 : 日本語
単行本(ソフトカバー) : 352ページ
ISBN-10 : 4864108595
ISBN-13 : 978-4864108591
寸法 : 11.7 x 2.2 x 19 cmAmazon 売れ筋ランキング: - 243,385位本 (本の売れ筋ランキングを見る)- 154位図書館関連書籍
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3.9 5つ星のうち3.9 113個の評価
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小川 榮太郎
文藝評論家。一般社団法人日本平和学研究所理事長。
昭和42(1967)年生まれ。大阪大学文学部卒業、埼玉大学院修了。専門は近代日本文學、十九世紀ドイツ音楽。フジサンケイグループ主催第十八回正論新風賞、アパ財団第一回日本再興大賞特別賞、咢堂ブックオブザイヤー2019総合部門大賞受賞。
著書に『約束の日 安倍晋三試論』(幻冬舎、幻冬舎文庫)、『保守の原点――「保守」が日本を救う』(共著:宮崎正弘、海竜社)、『一気に読める戦争の昭和史』(KKベストセラーズ、扶桑社新書)、『小林秀雄の後の二十一章』(幻冬舎)、『天皇の平和 九条の平和――安倍時代の論点』 (産経新聞出版)、『徹底検証「森友・加計事件」――朝日新聞による戦後最大級の報道犯罪』 (飛鳥新社)、『徹底検証 テレビ報道「噓」のからくり』(青林堂)、『平成記』 (青林堂 )、『フルトヴェングラーとカラヤン クラシック音楽に未来はあるのか』 (啓文社書房)など多数。
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菊地 勇豊
5つ星のうち5.0 ツマラン奴はツマラン本しか書けん!2022年6月26日に日本でレビュー済み
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作者の慧眼素晴らしい!
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Amazon カスタマー
5つ星のうち4.0 良い指針となりそう2022年12月31日に日本でレビュー済み
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これからの本の選択に参考になりそう。
筆者の評価ははっきりとしていて好感が持てる。これから自分で読んでどれだけ筆者と同じか違うか、楽しみたい。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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K
5つ星のうち3.0 ちょっと見て気づくほど、やってはいけない事実誤認が多い2022年7月10日に日本でレビュー済み
何よりも呆れるのは、読み流しただけで、事実誤認が散見されることである。
例えば、有栖川有栖の『双頭の悪魔』を江神シリーズ第1作としているが、これは第3作である。シリーズを通読していれば、間違えようのないレヴェルの事実であり、評者は中身を読んでいないのではないかとさえ思える。
より酷いのは、綿矢りさの『蹴りたい背中』をデヴュー作としているところである。
綿矢りさのデヴュー作は言うまでもなく河出書房社の文藝賞を受賞した『インストール』である。
日本を代表する偉大な純文学作家のデヴュー作を間違えるなど、言語道断であり、醜態の極みである。
評者、編集者らは見直しをきちんとしているのだろうか?
もはや、校閲作業をまともに行おうとする至極当たり前の矜持さえも、今の評論家や編集者は失ってしまったのだろうか?
評する作家への最低限度のリスペクトがこの本には欠けている。
どうしてこういうことができてしまうのか。私には本当に分からない。誰か教えてください。
──コラム55「評論家は衰退したか」より
などと、当てこすってみましたが、こういう間違いは少なくとも前作、福田版の『作家の値打ち』にはなかったように思います。たった20年前の高峰を継ごうという自負は著者にはどうやらないようです。パッと見てこれだけ間違いがあるのだから、おそらくまだあるのでは、と感じました。
それで、肝心の中身の評価ですが、言うまでもなく評者の評がすべて正しいわけはありません。
ただ、「面白い」という点に最大のバリューを置く著者の観点は、私と近しいものがあり、読んでいて「そうだよな!」と頷けるところが多かったのも事実。
たとえば、日本語で書かれた大長編のなかで屈指の名作である北方謙三の『三國志』に91点という高得点がつけられていたり、村上春樹より村上龍を評価していたりなど、福田版にはない納得感がありました。
それでも、カズオイシグロを日本人作家とし、軒並み高得点をつけているのは、少々鼻白みはしましたが…。
総じて、面白く読ませてもらったものの、最後に一点だけ、苦言を残すと、現存する日本人作家で最高級の綿矢りさの点数のつけ方が甘い。甘すぎる。すべてもう10点ぐらい低いのが妥当であろう。
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織田多宇人
5つ星のうち5.0 文学は「国の力」と主張する著者のこの本を多くの人に読んで貰いたい2021年12月19日に日本でレビュー済み
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僅か2年間の間に忙しい合間をぬって現役作家100人の小説505作を読んでしまうと言う超人的な仕事に、先ずは脱帽である。面白い小説ばかりでなく詰まらないものも多々あったと思う。世にある書評の中には「はじめに」と「おわりに」だけ読んで、あとはペラペラと見て書かれているものも結構あると思うが、この本はきちんと読んでいないと書けないコメントばかりで著者はちゃんと読んでいることが分かる。
著者は「本書は、現役作家の書いた面白い小説を探すためのガイドブックである」と書いているが、各作品を作家や出版社の思惑とは関係なく100点満点で思い切って評価しコメントを添えているのはそれだけの目的ではないだろう。著者は本書のコラム7に次のようなことを書いている。万葉集等を始点とする日本文学と言う日本最大の資産を、現役作家は継がねばならず、出版業界、文壇は、そのような資産に相応しい作家を発掘、育成せねばならない、と。それがちゃんとなされていないからこそ、著者はやむにやまれず、本書を書いたのであろう。
本書の第一の目的に関して評者が過去に読んだ小説に関わる検証をしてみた。本書に掲載されている作品の中で評者が「面白い、読んでよかった」と思ったものの本書の評価を見た。幸いなことに全て60点以上だった。因みに、本書では「60点以上」と言うのは、「読んでも損はない作品」。著者の評価基準から余り外れていないことに安堵した。
54人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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さっさ
5つ星のうち4.0 何を読んだらいいか分からない時に助けてくれます。2022年4月22日に日本でレビュー済み
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「小説は読みたい。でもハズレ本で時間を無駄にしたくない」
そんなモヤモヤを解決してくれる本です。
オススメされている小説を読んでみると、確かにカズオ・イシグロの小説は重厚で面白く、志賀直哉の『小僧と神様』で描かれている寿司は、めちゃくちゃ旨そうでした。
この本に出会えてよかったです。
作家それぞれの特徴が書かれているのも参考になります。
「ピークを過ぎている」「うまいけど深みがない」など、辛辣なものもありますが、これまで作品それぞれをおぼろげに捉えていたものが、今度は作家を含めた捉え方ができるようになります。
ただ、お気に入りの作家がぶった斬られていることがあるので、そこは一瞬モヤっとさせられます。まあ、それも勉強ですね。
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すみちゃん
5つ星のうち5.0 読みたかった現代小説に《速攻で》出会える読書ガイド2021年12月15日に日本でレビュー済み
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一言で言うと"本当に読みたかった現代小説に速攻で出会える便利な読書ガイド"である。評論対象100人について作家それぞれの論評もあるが、個別の現代小説505作品については理由を述べ端的に点数評価されている。同じ作家でも作品によって点数が大きく離れた作品もあり、その理由もなる程と思わせるものが多々あった。例えば、好きな作家のひとりである恩田陸さんについて『夜のピクニック』は私にとって〈当たり〉の現代小説だったが全ての恩田作品がそうではなく一部には微妙にムラがあると思っていたモヤモヤ感を本書は見事に晴らしてくれた。読者の読解力•想像力もあるだろうが、大多数の読者に感動を与える様な小説には読者が意識しない〈テクニック〉も機能していることも本書を読んで気づいたことのひとつであった。映画やドラマの原作になった小説を書いた作家の作品や書店のベストセラーコーナーの棚を見て買おうかどうか迷ったままの小説もあったが『作家の値うち』は時間のない中で私が本当に読みたかった本を外れなく効率的に選ぶための最良のガイドブックになると思う。
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パン粉しか食べない
5つ星のうち2.0 100人選定からなぜ漏れたか謎2022年4月16日に日本でレビュー済み
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エンタメ部門だと文芸家協会理事長「女帝」こと林真理子が抜けていて、純文学だと磯崎憲一郎、星野智幸、小山田浩子、上田岳弘、円城塔、中原昌也等々、福田和也版のときにはまだデビューしていないか、それほど目立っていなかった人が抜けている。新版というなら、こういう人たちをこそ、入れねばならなかった。
評価基準については「読み物」が結局好きなんだなこの人は、としか思えなかった。それは阿部和重や保坂和志の評価が惨憺たるものにされていることからわかる。あとは町田康の作品だと夫婦茶碗を1番に評価しているところや宮本輝の評価がかなり高いところなどから。
あと、小林秀雄や福田恆存の名前をやたらとだすが、それだけで論に深みがでるわけではないだろう。
仮に何か感想を求められた場合、この著書で惨憺たる評価をされた作家は、おそらく「小川氏と私とでは小説の面白さの基準が圧倒的に違うのでしょう。見解の相違。小川氏に酷評されたとて、点数を上げてもらうために自分が思う小説の面白さの基準を捻じ曲げるつもりはありません」とだけ、言うのではないか。
つまり個人的な趣味による評価がかなり大きいと言わざるを得ないのだ。
自分の趣味に合わない、嫌いだな、と思うものでもそれと文学的な完成度や評価は別個に考えてこそ評論家だろう。
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Branigan2
5つ星のうち1.0 林真理子が載っていない。2022年3月3日に日本でレビュー済み
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現在、書店の店頭にある『オール讀物』2022年3月・4月合併号は直木賞の発表号である。9人の選考委員のうち、林真理子だけが、この本で取りあげられていない。林はNHKの日曜夜の大河ドラマの原作も書いているし、同じNHKの午後10時からの連続テレビドラマになった作品もあるし、民放でテレビドラマ化された作品もある。女性誌『an-an』、『週刊文春』、『週刊朝日』で、長年にわたり、エッセイを書いたり、対談のホステスを務めたりしている。山梨県の田舎から出てきて、現在は東京の都心に家を構えている。秘書もいる。現代を代表する、成功した大衆小説家の一人と言っても過言ではないと思う。割愛するのはおかしい。林真理子には知性と教養がないから?
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