2024/10/17

Amazon.co.jp: 生きる場からの哲学入門 : 花崎 皋平, 三浦 隆宏, 細谷 実, 大越 愛子, 河上 睦子, 百木 漠, 木村 倫幸, 藤田 隆正, 田畑 稔, 大阪哲学学校, 平等 文博: Japanese Books

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生きる場からの哲学入門  2019
by 花崎 皋平 (著), 三浦 隆宏 (著), 細谷 実 (著), & 8 more
4.6 4.6 out of 5 stars    3 ratings

「すべての人は哲学者である」

生活の場で地に足をつけ、そこにある問題と向き合い、深く広く考え抜くことで、よりよく生きる力を支える哲学の実践=「哲学すること」のために──。

哲学とは、哲学者の専有物ではなく、すべての人が自らの生活の場に根ざして、世界と自分を批判的吟味の俎上にのせる知的営みでなければならない。
「生きる場と哲学の結合」を謳い、在野の実践を続けてきた哲学学校によるユニークな哲学入門書。
花崎皋平、大越愛子、田畑稔ほか17講義を収録。

序論 生きる場からの哲学とは……平等文博

第I部 生きることと哲学すること
第一講 民衆思想とその方法について……花崎皋平
第二講 砂漠のなかのオアシス:沖仲仕の哲学者ホッファーに学ぶ、生きる場で哲学するためのルール……三浦隆宏
第三講 現代の仕事とアイデンティティ:対人的サービス労働のために……細谷 実
第四講 「子どもを産む」ことに関する事柄:自然から自由へ……大越愛子
第五講 「食の哲学」入門:フォイエルバッハを参考に「食と宗教」について考える……河上睦子

第II部 生きる場からの思索と哲学
第一講 生と死とおひとりさまを考える……久保下多美子
第二講 若き生活者たちに:学ぶことの意味について……三上 晋
第三講 新しい会社組織と幸福な生:幸せの吟味への一つのアプローチ……松岡鉄久
第四講 障がい者の生き方……義積弘幸
第五講 農から現在を見る……山口 協
第六講 存在しない仏に祈る:浄土仏教は生きているか……稲岡義朗
第七講 サラリーマン人生を終えた今、考えること……瀬尾良郎

第III部 生きる場と世界をつなぐための哲学再入門
第一講 全体主義とは何か:アーレント『全体主義の起原』を手がかりに……百木 漠
第二講 共有の廊下・中庭の哲学:プラグマティズム哲学入門……木村倫幸
第三講 抽象と具体の狭間から……村山 章
第四講 尊厳論エッセンス……藤田隆正
第五講 「生活の吟味」としての哲学『:ソクラテスの弁明』を読む……田畑 稔

344 pages

About the Author

「生活現場と哲学の結合」を掲げて1986年5月に開校した哲学の文化運動体。
対話を通して「哲学する文化」を市民の生活の場に根づかせることを目指し、思想的立場の多様性を前提にしたオープンな催しをほぼ隔週土曜日に開催している。
これまでに、マルクス、ヘーゲル、カント、スピノザ、ハンナ・アーレントなどをテーマとした〈知の歴史〉入門講座、大阪懐徳堂の思想家たちや安藤昌益らを取り上げた日本思想史講座、平和の哲学や資本主義の今、ニッポン・イデオロギーや若者の現在など、トピカルな問題を哲学・思想の面から掘り下げた連続講座やシンポジウムを主催。また、天皇制、企業モラル、日本の保守などを哲学する共同研究を呼びかけ、成果を出版している。
大阪唯物論研究会哲学部会を

Product Details
Publisher ‏ : ‎ 新泉社 (August 23, 2019)
Publication date ‏ : ‎ August 23, 2019
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日常生活に寄り添って哲学することにフォーカスした短編集は中々ないのではないか。短い論考が収録されてるので、面白くなってきたところ(問いが生まれてきたところ)で終わってしまってるような感じもする。この続きは各自頑張ってねって感じなのかな。でもよかったです
ナイス★4
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2021/07/02
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まこっこ
まこっこ
ネタバレ「哲学」に興味を持ちいかに身近なものと捉える事が出来るか?と思いこの本を手にした。この本は様々な人々が色々な場面において哲学について語っている。難解なものから読みやすいものまで記載されている。今を生きる我々にとって1つの事を当たり前と流さないで、1つ1つ考えて哲学をする重要性や楽しさ難しさが実感できた一冊だったと思う。この本はある程度「哲学の知識」を持たないと読んでも理解できずも眠くなってしまう場所もあるので哲学を少しかじって興味がある人にとっては面白い一冊だと思う。
ナイス★1
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2020/03/30
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amanon
amanon
アカデミズムから解き放たされた場で哲学をするということ。重箱の隅を突くような瑣末な議論に終始しがちな専門家による哲学ではなく、市井に生きる人の生の声で語られる哲学。実際のところ、哲学というより他の学問に近い論考も目につくが、それでも生きる場でいかに既存の意見に囚われずに思考を研ぎ澄ますか?というスタンスは息づいていると思う。自由に物が言える雰囲気が段々と圧迫されている感がある昨今、このような動きがあるというだけでも希望が持てる。やや左翼色が強いことに眉を潜めるむきがあるかもしれないが、この動きは貴重。
ナイス★5
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