2022/03/25

アニミズム - Wikiwand

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アニミズム 

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19世紀のオジブワの5人の酋長。オジブワの宗教を人類学的に研究したことで「新しいアニミズム」が生まれた。
19世紀のオジブワの5人の酋長。オジブワの宗教を人類学的に研究したことで「新しいアニミズム」が生まれた。

アニミズム英語animism)とは、生物無機物を問わないすべてのものの中に霊魂、もしくはが宿っているという考え方。19世紀後半、イギリス人類学者エドワード・バーネット・タイラーが著書『原始文化』(1871年)の中で使用し定着させた。日本語では「汎霊説」、「精霊信仰」「地霊信仰」などと訳されている。この語はラテン語アニマ(anima)に由来し、「気息・霊魂・生命」といった意味である。

タイラーとマレットのそれぞれのアニミズム観

タイラーはアニミズムを「霊的存在への信仰」とし、宗教的なるものの最小限の定義とした。彼によれば諸民族の観念は人格を投影したものという(擬人化擬人観エウヘメリズム)。現在でもこの語は宗教学で触れる際など抜きにしては考えられない語であるが、一方タイラーのアニミズム観に対してはマレット (Robert Ranulph Marettが「未開」民族の間では人格性を欠いた力あるいは生命のような観念もあるとし、そのアニミズム以前の状態をプレアニミズム(pre-animism)と呼び、同様の概念はアニマティズム(animatism)、ヴァイタリズム(vitalism)、ダイナミズム(dynamism)などとも称された。また研究姿勢に対しては類推的であるとか、進化主義的であるなどの批判もされる。

原始宗教としてのアニミズム

原始・未開社会で行われる宗教の超自然観はアニミズム的であり、霊的存在に対して呪術的にかかわる。特定の開祖がなく、儀礼が公的に行われる。法・政治・経済・道徳・慣習などと密接にかかわり、祭政が一致し、祭と経済的活動が同一の場で行われ、タブー(禁忌)が法的または道徳的観念・行動と重なる。多くの民族宗教が類似する特徴を保持する[1][2]

宗教人類学

宗教人類学において、アニミズムとは多くの先住部族の信仰体系を表す言葉であり[3]、特に最近になって発展した組織宗教(キリスト教、ユダヤ教、イスラム教、バハーイー教、仏教、シク教等)との比較対照のために用いられてきた[4]。アニミズムは人類学者のエドワード・バーネット・タイラーが1871年に発表した著書『未開文化(英:Primitive Culture)』[5]の中で、「魂やその他の精神的な存在全般に関する一般的な教義」と定義された。

タイラーにとってアニミズムは最も初期の宗教の形態であり、段階的に発展してきた宗教の進化の枠組みの中に位置し、最終的には人類が科学的合理性を求めて宗教を完全に拒絶することになると考えた[6]。 このようにタイラーにとってアニミズムとは、すべての宗教が成長する元凶となった基礎的な誤りであった[6]

アニミズムの進化論的解釈は各方面で批判されており、今日では問題外と考えられている[7]

死霊崇拝としてのアニミズム

死者となった祖先の霊魂の存在を認めて、たたりを恐れ崇拝の対象とし、あるいは守護を願う死霊崇拝は未開宗教におけるアニミズムの一形態とされている[8]。死を霊魂の永久離脱として他界に赴くが、死霊や動物霊は定められたときにこの世を訪れ、人に憑いて健康を損なわせるとされる。狐憑き、ヤコツキ、オサキツキは動物霊憑依の例である[7]

日本神話では神代紀の天鈿女命、崇神紀の倭迹迹日百襲姫命、仲哀紀の神功皇后などが突然神がかり(憑依)して、狂躁乱舞するなどして祟りが表現されてきた[9]

未開社会ではシャーマンによる呪術が行われるが、日本では怨霊のたたりをしずめるために神社を建て、神として祀った[10]

新宗教の多くが不幸を「先祖たたり」などの因縁話として、先祖供養や呪詛霊の除霊、鎮魂をすすめている[11]。地鎮祭(鎮魂)の費用、先祖供養の祈祷料、玉串料などが慣習として神社に支払われることがある。

警視庁などでは「玄関に入ってすぐ悪霊がついているとわかった」「悪霊がついて次々に不幸なことがおこります。」「このつぼは悪霊を取り除く力があります。」等の霊感商法悪徳商法の一種として定義している[12]

宗教

様々な文化圏の人物が仲介者のような役割を果たしている様子を描いた作品、文献上では「シャーマン」と呼ばれることが多い。
様々な文化圏の人物が仲介者のような役割を果たしている様子を描いた作品、文献上では「シャーマン」と呼ばれることが多い。

アニミズムが単に単一の広範な宗教的信念であるのか[13]、あるいは世界中の様々な文化圏で見られる多くの多様な神話からなるそれ自体が一つの世界観であるのか[14] については、意見の相違が続いている(一般的なコンセンサスは得られていない)。 このことはまた、アニミズムが倫理的な主張をするのかしないのか、あるいはアニミズムが倫理の問題を完全に無視するのかという論争を引き起こしている[15]

汎神論との違い

アニミズムは汎神論とは異なるが、この2つは混同されることがある。主な違いの一つは、アニミズムは、すべてのものが精神的な性質(魂、霊等)を持つと信じるが、汎神論者のように、存在するすべてのものの精神的本質が統一されているとは考えていないことである(一元論)。アニミズムでは個々の魂の独自性を前提とするが、汎神論では、すべてのものは、それぞれの精神や魂を持つのではなく、同じ本質(英:essence、ラテン:essentia)を共有している[16][17]

汎心論との違い

アニミズムはすべてのものに魂があると主張し、物活論はすべてのものが生きていると主張する。[18]:149[19] こうした立場を汎心論と解釈することについては、現代の学術界では支持されていない[20]。現代の汎心論者は、この種の理論から距離を置こうとしており、経験の遍在性と心や認知の遍在性との間に区別をつけるように注意している[21][22]

トーテミズム

トーテミズムはアニミズムと深くかかわっているとされる[7]。多くのアニミズム的世界観では、人間は他の動物や植物、自然の力とほぼ同等の立場にあるとみなされることが多い[23]

呪物崇拝

呪物崇拝(フェティシズム)は未開社会、古代社会、未開宗教にみられる信仰で、呪物が人間に禍福をもたらすと信じて儀礼の対象とすることである[24][25]。人工物や簡単に加工した自然物に対する崇拝の総称とされており[26]、アニミズムとも深い関わりを持つ[7]

呪力崇拝

動植物やその他の事物に人格的な霊魂、霊神が宿るとするアニミズムは、非人格的な超常現象、超自然的な呪力を崇拝するマナイズム(呪力崇拝)とは区別される[27][28]

シャーマニズム

1922年、フィリピンのイトネグ族の女性シャーマンが、ピナリングと呼ばれる水に溶けた石に宿る村の守護アニト、アプデルに供え物をしている写真。[29]
1922年、フィリピンのイトネグ族の女性シャーマンが、ピナリングと呼ばれる水に溶けた石に宿る村の守護アニト、アプデルに供え物をしている写真。[29]

シャーマンとは、善霊や悪霊の世界にアクセスし、影響力を持つと考えられている人のことで、典型的には儀式の際にトランス状態に入り、占いやヒーリングを行う人のことである[30]

ミルチャ・エリアーデによれば、シャーマニズムは、シャーマンが人間界と霊界の間の仲介者またはメッセンジャーであるという前提を包含している。シャーマンは、魂を修復することで病気や疾患を治療すると言われている。魂や精神に影響を与えたトラウマを和らげることで、個人の肉体のバランスと完全性を取り戻す。シャーマンはまた、コミュニティを悩ませている問題の解決策を得るために、超自然的な領域や次元に入る。シャーマンは、迷える魂に導きを与えたり、異質な要素による人間の魂の病気を改善するために、他の世界や次元を訪れることもある。シャーマンは主に精神世界で活動し、それが人間世界に影響を与える。バランスを回復することで、病気が解消すると主張する[31]

エイブラムは、エリアーデが提唱したシャーマンの役割について超自然的ではなく、より生態学的な理解を明確にしている。インドネシアネパール、アメリカ大陸での自らのフィールド・リサーチに基づいて、エイブラムは、アニミズム文化において、シャーマンは主に、人間社会と、人間以上に活動的な機関である地域の動物、植物、地形(山、川、森、風、天候パターン、これらすべてには固有の感覚があると考えられている)との間の仲介者として機能することを示唆している。したがって、人間社会における個々の不調(バランスの崩れ)を癒すシャーマンの能力は、人間社会と、その社会が組み込まれている生物のより広い集合体との間の互恵関係のバランスをとるという、より継続的な実践の副産物だとする。

現存する文化における宗教

バングラディシュのディナジュプール地区のサンタル村にある聖地。
バングラディシュのディナジュプール地区のサンタル村にある聖地。
  • アニート(「祖先の霊」の意):ババイランと呼ばれる女性または女性化した男性シャーマンに率いられたフィリピンの様々な先住民族のシャーマニズム民俗宗教。物質世界とともに存在し、物質世界と相互作用する精神世界への信仰や、岩や木、動物や人間、自然現象に至るまで、すべてのものに精神があるという信仰を含む[32][33]
  • ドラヴィダの民俗宗教(原始シャイヴァ教/民俗シャイヴァ教):ドラヴィダ民族の伝統的なアニミズム、多神教、一部シャーマニズムの民俗宗教。
  • ヴェーダ教と非ヴェーダ系アニミズム:ジャイナ教や仏教が導入される以前のアーリア人やその他の北インド人の伝統的なアニミズム、多神教、一部シャーマニズムの民俗宗教。現在のヒンドゥー教は歴史的なヴェーダ教とは明らかに異なった別宗教ではあるが、ヒンドゥー教を形成した伝統の一つである[note 1]
  • パキスタン北部のカラシュ族は、古代のアニミズム宗教を信仰している[34]
  • 韓国シャーマニズム(MuまたはMuismとしても知られている)は多くのアニミズム的側面を持っている[35]
  • ムン(MunismまたはBongthingismとしても知られる):レプチャ族の伝統的な多神教、アニミズム、シャーマニズム、シンクレティックな宗教[36][37][38]
  • エコペイガンを含むいくつかのネオペイガンのグループは自分たちをアニミズムと表現しているが、これは人間が世界や宇宙を共有している多様な生物や精霊のコミュニティを尊重していることを意味している[39]
  • ニューエイジ運動は、自然の精霊の存在を主張するアニミズム的な特徴をよく示している[40]
  • 神道(琉球宗教を含む):日本の伝統的な民間宗教で、多くのアニミズム的な側面を持っている[41]梅原猛はタイラーの原始宗教の学説を認めて日本の神道や仏教が原始宗教であるアニミズムの原理に従っているとしたが、アニミズムを人類にとって必要な世界観と主張した[42]
  • アフリカの伝統的宗教:サハラ以南のアフリカのほとんどの宗教的伝統で、基本的に多神教的・シャーマニズム的要素や祖先崇拝を含むアニミズムの複雑な形態が保持されている[43]
  • 北アフリカの伝統的なベルベル人の宗教とイスラム教以前のアラブ人の宗教:ベルベル人とアラブ人の伝統的な多神教、アニミズム、まれにシャーマニズムの宗教。

アンダマン諸島の宗教

アンダマン諸島の人々の宗教は「アニミズム的一神教」とも言われ、宇宙を創造したパルガという唯一の神を第一に信じている[44]。パルガは自然現象を擬人化したものとして知られている[45]

アブラハムの宗教

旧約聖書知恵文学では神の遍在性(Omnipresence)(エレミヤ書23:24)(箴言15:3)(列王記8:27)が説かれているが、キリスト教神学者マーク・ワラスは動物、木、岩など、地球上のすべてのものに神が存在すると論じている[46]

関連書籍

  • Michaels, Axel (2004). Hinduism. Past and present. Princeton, New Jersey: Princeton University Press
  • Lonie, Alexander Charles Oughter (1878). "Animism" . In Baynes, T. S. (ed.). Encyclopædia Britannica (英語). 2 (9th ed.). New York: Charles Scribner's Sons. pp. 55–57.
  • Harvey, Graham (2005). Animism: Respecting the Living World. London: Hurst & Co. ISBN 978-0-231-13701-0
  • Nelson, John K. (1996). A Year in the Life of a Shinto Shrine. Seattle and London: University of Washington Press. ISBN 978-0-295-97500-9
  • Nelson, John K. (2000). Enduring Identities: The Guise of Shinto in Contemporary Japan. Honolulu: University of Hawai'i Press. ISBN 978-0-8248-2259-0
  • Picken, Stuart D. B. (1994). Essentials of Shinto: An Analytical Guide to Principal Teachings. Westport and London: Greenwood. ISBN 978-0-313-26431-3
  • Picken, Stuart D. B. (2011). Historical Dictionary of Shinto (second ed.). Lanham: Scarecrow Press. ISBN 978-0-8108-7172-4
  • 小学館「アニミズム」『日本大百科全書(ニッポニカ)』小学館、コトバンク、2021d。 日本大百科全書(ニッポニカ)『アニミズム』 - コトバンク
  • 小学館「死霊崇拝」『精選版 日本国語大辞典』小学館、コトバンク、2021a。 精選版 日本国語大辞典『死霊崇拝』 - コトバンク
  • 小学館「原始宗教」『日本大百科全書(ニッポニカ)』小学館、コトバンク、2021b。 日本大百科全書(ニッポニカ)『原始宗教』 - コトバンク
  • 小学館「原始宗教」『デジタル大辞泉』小学館、コトバンク、2021c。 デジタル大辞泉『原始宗教』 - コトバンク
  • 平凡社「神がかり」『世界大百科事典 第2版』平凡社、コトバンク、2021b。 世界大百科事典 第2版『神がかり』 - コトバンク
  • ブリタニカ・ジャパン「自然崇拝」『ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典』ブリタニカ・ジャパン、コトバンク、2021a。 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典『自然崇拝』 - コトバンク
  • ブリタニカ・ジャパン「精霊崇拝」『ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典』ブリタニカ・ジャパン、コトバンク、2021a。 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典『精霊崇拝』 - コトバンク
  • ブリタニカ・ジャパン「怨霊」『ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典』ブリタニカ・ジャパン、コトバンク、2021c。 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典『怨霊』 - コトバンク
  • 平凡社「先祖供養」『世界大百科事典 第2版』平凡社、コトバンク、2021c。 世界大百科事典 第2版『先祖供養』 - コトバンク
  • 小学館「呪物崇拝」『精選版 日本国語大辞典』小学館、コトバンク、2021e。 精選版 日本国語大辞典『呪物崇拝』 - コトバンク
  • 小学館「呪物崇拝」『デジタル大辞泉』小学館、コトバンク、2021f。 デジタル大辞泉『呪物崇拝』 - コトバンク
  • 小学館「フェティシズム」『精選版 日本国語大辞典』小学館、コトバンク、2021g。 精選版 日本国語大辞典『フェティシズム』 - コトバンク

ノート

  1. ^ Michaels (2004, p. 38): "ヒンドゥー教におけるヴェーダ宗教の遺産は、一般的に過大評価されている。神話の影響は確かに大きいのだが、宗教用語は様変わりした。ヒンドゥー教の主要な用語はすべて、ヴェーダには存在しないか、まったく異なる意味を持つ。ヴェーダの宗教は、行為の報いを伴う倫理的な魂の移動(karma)、周期的な世界の破壊、一生の間の救済の考え(jivanmukti; moksa; nirvana)を持たない。世界を幻影とみなす考え(maya)は、古代インドの風潮に反しており、全能の創造神はリグ・ヴェーダの後期の賛美歌にのみ登場する。またヴェーダ宗教には、カースト制度、未亡人の火葬、再婚の禁止、神々の像や寺院、プージャ礼拝、ヨーガ、巡礼、菜食主義、牛の神聖さ、人生の段階の教義(asrama)などが知られておらず、あるいはそれらが始まったときにしか知られることは無かった。このように、ヴェーダ宗教とヒンドゥー宗教の間には転換点があると考えるのが妥当であろう。"
    Vedic Hinduism”. Harvard University. pp. 3 (1992年). 2021年6月29日閲覧。: "... これらをベーダ系ヒンドゥー教と呼ぶのは形容矛盾(撞着語法)といっても良い。なぜなら、ヴェーダ宗教は、一般にヒンドゥー教と呼ばれているものとは非常に異なっているからだ。少なくとも、古ヘブライ語の宗教が中世や現代のキリスト教の宗教とは異なるのと同様である。しかし、ヴェーダ宗教は、ヒンドゥー教の前身として扱うことができる。"
    See also Halbfass 1991, pp. 1–2

脚注

  1. ^ 小学館 2021b, p. 「原始宗教」.
  2. ^ 小学館 2021c, p. 「原始宗教」.
  3. ^ Hicks, David (2010). Ritual and Belief: Readings in the Anthropology of Religion (3 ed.). Rowman Altamira. p. 359. "Tylor's notion of animism—for him the first religion—included the assumption that early Homo sapiens had invested animals and plants with souls ..."
  4. ^ Animism”. ELMAR Project (University of Cumbria) (1998–1999). 3- June 2021閲覧。
  5. ^ EB (1878).
  6. a b Harvey 2005, p. 6.
  7. a b c d 小学館 2021d, p. 「アニミズム」.
  8. ^ 小学館 2021a, p. 「死霊崇拝」.
  9. ^ 平凡社 2021b, p. 「神がかり」.
  10. ^ ブリタニカ・ジャパン 2021c, p. 「怨霊」.
  11. ^ 平凡社 2021c, p. 「先祖供養」.
  12. ^ 悪質商法 警視庁
  13. ^ David A. Leeming; Kathryn Madden; Stanton Marlan (6 November 2009). Encyclopedia of Psychology and Religion. Springer. p. 42. ISBN 978-0-387-71801-9
  14. ^ Harvey (2006), p. 6.
  15. ^ Edward Burnett Tylor (1920). Primitive culture: researches into the development of mythology, philosophy, religion, language, art, and custom. J. Murray. p. 360
  16. ^ Harrison, Paul A. 2004. Elements of Pantheism. p. 11.
  17. ^ McColman, Carl. 2002. When Someone You Love Is Wiccan: A Guide to Witchcraft and Paganism for Concerned Friends, Nervous parents, and Curious Co-Workers. p. 97.
  18. ^ Skrbina, David. (2005). Panpsychism in the West. MIT Press. 0-262-19522-4
  19. ^ Carus, Paul. (1893). "Panpsychism and Panbiotism." The Monist. Vol. 3, No. 2. pp. 234–257. JSTOR 27897062
  20. ^ Panpsychism”. Internet Encyclopedia of Philosophy2019年5月1日閲覧。
  21. ^ Goff, Philip; Seager, William; Allen-Hermanson, Sean (2017). "Panpsychism". In Zalta, Edward N. (ed.). Stanford Encyclopedia of Philosophy. 2018年9月15日閲覧
  22. ^ Chalmers, David (2017). "The Combination Problem for Panpsychism" (PDF). In Brüntrup, Godehard; Jaskolla, Ludwig (eds.). Panpsychism: Contemporary Perspectives. New York: Oxford University Press. pp. 179–214. 2019年4月28日閲覧
  23. ^ Fernandez-Armesto, Felipe (2003). Ideas that Changed the World. Dorling Kindersley, p. 138.
  24. ^ 小学館 2021e, p. 「呪物崇拝」.
  25. ^ 小学館 2021f, p. 「呪物崇拝」.
  26. ^ 小学館 2021g, p. 「フェティシズム」.
  27. ^ ブリタニカ・ジャパン 2021a, p. 「自然崇拝」.
  28. ^ ブリタニカ・ジャパン 2021b, p. 「精霊崇拝」.
  29. ^ Fay-Cooper Cole; Albert Gale (1922). “The Tinguian; Social, Religious, and Economic life of a Philippine tribe”Field Museum of Natural History: Anthropological Series 14 (2): 235–493.
  30. ^ "Shaman." LexicoOxford University Press and Dictionary.com. Retrieved 25 July 2020.
  31. ^ Eliadem Mircea. 1972. Shamanism: Archaic Techniques of Ecstasy, Bollingen Series LXXVI. Princeton University Press. pp. 3–7.
  32. ^ Scott, William Henry (1994). Barangay: Sixteenth century Philippine culture and society. Quezon City: Ateneo de Manila University Press. ISBN 978-9715501354
  33. ^ Demetrio, Francisco R.; Cordero-Fernando, Gilda; Nakpil-Zialcita, Roberto B.; Feleo, Fernando (1991). The Soul Book: Introduction to Philippine pagan religion. Quezon City: GCF Books. ASIN B007FR4S8G
  34. ^ Zeb, Alam, et al. (2019). "Identifying local actors of deforestation and forest degradation in the Kalasha valleys of Pakistan." Forest Policy and Economics 104: 56–64.
  35. ^ Lee, Peter H.; De Bary, Wm. Theodore (1996). Sources of Korean tradition. New York: Columbia University Press. ISBN 0-231-10566-5OCLC 34553561
  36. ^ Bareh, Hamlet, ed. (2001). "Sikkim"Encyclopaedia of North-East India7. Mittal Publications. pp. 284–86. ISBN 81-7099-787-9
  37. ^ Torri, Davide (2010). “10. In the Shadow of the Devil: Traditional patterns of Lepcha culture reinterpreted”. In Ferrari, Fabrizio. Health and Religious Rituals in South Asia. Taylor & Francis. pp. 149–156. ISBN 978-1-136-84629-8
  38. ^ West, Barbara A., ed (2009). Encyclopedia of the Peoples of Asia and Oceania. Facts on File Library of World History. Infobase Publishing. p. 462. ISBN 978-1-4381-1913-7
  39. ^ Pizza, Murphy, and James R. Lewis. 2008. Handbook of Contemporary Paganism. pp. 408–09.
  40. ^ Hanegraaff, Wouter J. 1998. New Age Religion and Western Culture. p. 199.
  41. ^ Nelson 1996, p. 7; Picken 2011, p. 40.
  42. ^ 梅原 猛、国際日本文化研究センター紀要巻1,1989-05-21, p.13-23
  43. ^ Vontress, Clemmont E. (2005). Integrating Traditional Healing Practices into Counseling and Psychotherapy. SAGE Publications, Inc.. pp. 124–137
  44. ^ Radcliffe-Brown, A. R. (14 November 2013). The Andaman Islanders. Cambridge University Press. p. 161. ISBN 978-1-107-62556-3.
  45. ^ https://www.webindia123.com/territories/andaman/people/intro.htm
  46. ^ Theologian Mark Wallace Explores Christian Animism in Recent Book” (英語). www.swarthmore.edu (2020年10月15日). 2020年12月8日閲覧。

関連項目

外部リンク

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범심론

출처 : 무료 백과 사전 "Wikipedia (Wikipedia)"
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범심론 (Hanshiron,Panpsychism )은 마음의 철학에서 마음과 마음과 같은 측면이 현실의 기본적이고 편재적인 특징이라는 견해이다 [1] . 「마음은, 우주 전체에 존재하는 세계의 기본적인 특징이다」라고 하는 이론이라고도 표현된다 [2] . 범심론은 가장 오래된 철학 이론 중 하나이며 탈레스, 플라톤, 스피노자, 라이프 니츠, 윌리엄 제임스 [3] , 알프레드 노스 화이트 헤드, 버틀랜드 러셀, 갈렌 스트로슨과 같은 철학자 제창하고 있다.

어원 편집 ]

범심론(panpsychism /panˈsʌɪkɪz(ə)m/,/pænˈsaɪ(ˌ)kɪz(ə)m/)이라는 말은 그리스어 pan(πᾶν: '모두, 전체')과 psyche(ψυχή: '혼, 마음")에서 유래 [4] :1 . '푸슈케이'는 그리스어 ψύχω(푸스코, '내가 부는')에서 유래하며 생명, 영혼, 마음, 정신, 마음, '생명의 숨결' 등의 의미가 있다. "psyche"의 사용에는 논의가 있다. 왜냐하면, 「psyche」는 「soul」과 동의이며, 통상은 초자연적인 것을 가리키는 것으로 생각되기 때문이다. 현재 문헌에서 보이는 보다 일반적인 용어는 mind, mental properties, mental aspect, experience 등이다.

개념 편집 ]

범심론은 마음이나 마음과 유사한 측면이 현실의 기본적이고 편재적인 특징이라고 한다 [1] . 또, 「마음은 우주 전체에 존재하는 세계의 기본적인 특징이다」라고 하는 이론이라고도 표현된다 [2] . 범심론자는 우리가 자신의 경험을 통해 알고 있는 유형의 정신성이 다양한 자연체에 어떠한 형태로 존재한다고 한다 [4] . 이 사고 방식은 다양한 형태를 취하고 있다. 그러나 현대의 학술적 지지자는 감각과 주관적인 경험이 어디에나 있다고 하는 반면, 이러한 성질을 보다 복잡한 인간의 정신적 속성과 구별하고 있다 [5] . 따라서 물리학의 기본적인 수준의 존재에는 원시적인 형태의 정신성을 인정하지만, 바위나 건물 등 대부분의 집합적인 것에는 정신성을 인정하지 않는다 [1] [6] [7] .

다양한 범심론 편집 ]

범심론의 이름으로 불릴 수 있는 다양한 사고방식. 그리고 그들과 관련된 다양한 입장.

애니미즘과 물활론 편집 ]

애니미즘 은 모든 것에 영혼이 있다고 주장하고, 물활론은 모든 것이 살아 있다고 주장한다. [8] : 149 [9] 이러한 입장을 범심론으로 해석하는 것에 대해서는, 현대의 학술계에서는 지지되어 있지 않다 [5] . 현대의 범심론자는 이런 이론으로부터 거리를 두려고 하며, 경험의 편재성과 마음과 인지의 편재성 사이에 구별을 하도록 주의하고 있다 [1] [10 ] .

발달 심리학의 범심론 편집 ]

심리학 , 특히 발달 심리학 분야에서는 위와 비슷하지만 약간 다른 의미로 애니미즘이라는 단어가 사용된다. 아이는 그 성장 단계의 어느 시기(대략 2세부터 7,8세 정도의 사이)에 있어서, 모든 대상을 마음을 가지는 존재라고 생각하는 경향, 즉 의인화 해 파악하는 경향이 있는 것으로 알려져 있다 . 이러한 경향을 심리학의 세계에서는 애니미즘이라고 부른다. 위의 타일러의 애니미즘을 따서 1968년 스위스의 심리학자 장 피아제 에 의해 명명되었다. 예를 들어 아이가 자신이 가지고 있는 봉제인형 이 기뻐하거나 통증이 있다고 소박하게 믿는 것은 이러한 애니미즘적 사고의 전형이다. 이 피아제의 애니메이션도 범심론적 세계관의 하나로 다루어질 수 있다.

실험 발달 심리학자는 피아제의 관점을 부분적으로 지지하는 연구를 실시했다. 1940년대에 알베르 미숀 은 화면에 비추어진 두 오브젝트가 인간이나 동물의 형태를 갖지 않아도(그것이 사각형이나 삼각의 기호이든, 도트라도), 하나가 이미 한편 뒤를 쫓기 위해 움직일 때는 '쫓아가고 있다'고 인식되는 것을 밝혔다. 1987년에는 앨런 레슬리 가 이 인식이 어린 아이라도 일어난다는 것을 발견했다. 레슬리 등의 연구에 의하면 불과 생후반년의 유아에서도 두 개체가 단순히 움직이고 있을 뿐인지, '쫓는다'인지 다른 반응이 일어난다. 이는 사람에게는 태어나거나 발달의 매우 빠른 시기부터 움직이는 것에는 의도나 의식이 있다고 상정하는 능력이 있는 것을 나타내고 있으며, 마음의 이론 또는 소박 심리학 이라고도 불린다.

관념론 또는 유심론 편집 ]

관념론 또는 유심론 은 의미에 상당히 폭이 넓은 기간이다. 그러나 그 중에서도 극단적인 형태를 취하는 경우, 예를 들면 18세기 전반의 아일랜드의 성직자 조지 버클리 에 의해 제창된 물질 부정론에서는, 이 세계에 본질적으로 존재하는 것은 심적인 것뿐이며, 물질 적인 것은 거기에서 파생된 겉보기의 존재에 지나지 않는다는 생각을 한다. 이 사고 방식을 따를 때, 당연히 모든 존재는 그 본질로서 심적이다. 그리고 심적이지 않은 존재 등 아무것도 있을 수 없게 된다. 이러한 관념론은 때때로 범심론의 하나로 언급된다. 대립하는 입장은 유물론 이다.

범 경험설 편집 ]

범 경험설이란, 현상적 의식 · 쿠오 리아 라고 하는 심적 경험이, 뇌나 신경 세포 라고 하는 거시적인 스케일로 처음으로 태어나는 것이 아니라, 보다 근본적인 레벨에 있어서, 벌써 어떠한 형태로 존재하고 있을 것이다, 라는 생각. 즉 쿼크 나 렙톤 과 같은 물리 현상의 기본 구성 요소 자체에 현상적 의식이나 쿠오리아의 근원이 되는 어떠한 성질( 원의식 )이 포함되어 있는 것은 아닐까 하는 설. 이런 범경험설은 1990년대경부터 집중적으로 논의되게 되었으며, 현재 마음의 철학 을 중심으로 그 세부사항이 논의되고 있다. 대표적인 논자로 데이비드 찰머스 , 갈렌 스트로슨 ( Gallen Strawson ) 등이 있다. 역사적으로는 이러한 사고방식(세계를 구성하는 기본요소로서 심적인 성질이 편하게 존재하고 있다는 사고방식)은 별로 아주 새로운 것이 아니고, 예를 들면 17세기 후반의 독일의 수학자 고트후리트·라이프니츠 에 의해 제창되었다 모나드로지 에서도 그러한 세계관이 제시되고 있다. 이러한 생각 일반적으로 대립하는 입장에 있는 것이 창발설이다. 창발설에서는 물질이 어느 거시적인 수준에서 특정 배치를 취했을 때 처음으로 현상적 의식이나 쿠오리아와 같은 심적 경험이창발 한다고 생각한다.

참고 문헌 편집 ]

애니미즘

  • 이마무라 니시 편 「현대 사상을 읽는 사전」 코단샤 현대 신서 44-46페이지 1988년 ISBN 4-06-148921-6
  • 카가토리 히로토 · 스기모토 토시오 편 「심리학(제2판)」 도쿄대학 출판회 61,156페이지 2004년 ISBN

관념론

  • S. 프리스트 저 카와노 테츠야 [다른] 번역 '마음과 신체의 철학 '
  • 토미타 쿄히코 『관념론이란? 」 코단샤 현대 신서 2004년 ISBN 4-06-149758-8

일반 경험설

일반

노트 편집 ]

각주 편집 ]

  1. ↑ d Goff, Philip; Seager, William; Allen-Hermanson, Sean (2017). "Panpsychism" . In Zalta, Edward N. (ed.). Stanford Encyclopedia of Philosophy . 2018년 9월 15일에 확인 함 .
  2. b Bruntrup, Godehard; Jaskolla, Ludwig (2017). Panpsychism: Contemporary Perspectives . New York, NY: Oxford University Press. pp. 365. ISBN 978-0-19-935994-3 
  3. ↑ Koch, Christof (1 January 2014). Is Consciousness Universal? . doi : 10.1038/scientificamericanmind0114-26 2018년 9월 13일에 확인함. .
  4. b Clarke, DS Panpsychism: Past and Recent Selected Readings . State University of New York Press , 2004. p.1
  5. b “ Panpsychism ”. Internet Encyclopedia of Philosophy . 2019년 5월 1일에 확인함.
  6. ↑ Chalmers, David (2015). “Panpsychism and Panprotopsychism” . In Alter, Torin; Nagasawa, Yugin. Consciousness in the Physical World: Perspectives on Russellian Monism . Oxford: Oxford University Press. ISBN 979-9 
  7. Clarke, David S. (2012) (영어). Panpsychism and the Religious Attitude . Albany, NY: State University of New York Press. pp. 1. ISBN 978-0-7914-5685-9 
  8.  Skrbina, David. (2005). Panpsychism in the West . MIT Press. 0-262-19522-4
  9.  Carus, Paul. (1893). "Panpsychism and Panbiotism." The Monist . Vol. 3, No. 2. pp. 234–257. JSTOR  27897062
  10. ↑ Chalmers, David (2017). "The Combination Problem for Panpsychism" (PDF) . In Brüntrup, Godehard; Jaskolla, Ludwig (eds.). Panpsychism: Contemporary Perspectives . New York: Oxford University Press. pp. 179–214 . 2019년 4월 28일에 확인함 .

관련 항목 편집 ]

외부 링크 편집 ]

영어 페이지


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