2023/09/21

新羅仏教と日本の深いゆかり | オピニオンの「ビューポイント」

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新羅仏教と日本の深いゆかり

  編集局  2019/3/01(金)  インタビュー [会員向け], [宗教]



浄土宗の源流は新羅の元暁



元暁宗和気山統国寺住職 崔 無碍師に聞く

 新羅の僧、元暁(がんぎょう)と義湘(ぎしょう)を高く評価したのが鎌倉時代、高山寺の明恵で、国宝「華厳宗祖師絵伝」を監修し詞(ことば)を書いたとされる。とりわけ元暁は華厳宗とともに新羅浄土教の先駆者で、その思想は中国でも高く評価されている。日本仏教に大きな影響を及ぼした元暁について、大阪・天王寺にある元暁宗統国寺の崔無碍(チェムエ)住職に話を伺った。 (聞き手=フリージャーナリスト・多田則明)



元暁宗という宗派は?



 韓国にあり、日本にもいくつかあります。元暁(617-686年)は新羅の華厳宗の僧侶で、新羅浄土教の先駆者とされ、浄土宗の色合いが濃い宗派です。日本の浄土宗、浄土真宗、時宗など浄土宗系の宗派に影響を与えて、法然が「浄土宗」という言葉を採ったのも元暁の『遊心安楽道』からです。同書の著者については異論がありますが、内容は元暁の教えです。
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