2021/03/29

Amazon.com : 池田大作研究 世界宗教への道を追う

Amazon.com: Customer reviews: 池田大作研究 世界宗教への道を追う

池田大作研究 世界宗教への道を追うProduct description
出版社からのコメント
――著者・佐藤優氏(作家・元外務省主任分析官)から――
信仰の核心には何があるのか?
池田大作という人物・思想・行動を知らずに、
創価学会を理解することはできない。

「筆者は創価学会員でも公明党員でもない。
日本基督教団(日本におけるプロテスタントの最大教派)の教会員だ。
信仰を持つキリスト教徒である筆者は、日本で生まれ、急速に発展し、
世界宗教としての基盤を構築した創価学会の内在的論理を知り、
読者に紹介したいと考えている。
そのためには、創価学会員が持つ価値観、すなわち何に喜び、何に怒り、
何に悲しみ、何を望み、どう生きていこうとするかを等身大で摑みたいと思っている。
その際に重要なのは、対象である創価学会に対する敬意だ。
読者によっては、それを偏見ととらえるかもしれない。それはそれで構わない。
あえて言えば、筆者は、自らの価値観(創価学会を嫌う人から見れば偏見)が、
わかる形でこの本を書き進めている」

[内容紹介]
キリスト教徒である著者が、キリスト教神学の視点とインテリジェンスの分析手法で池田大作氏の深部に迫る。
北海道・夕張炭労事件、大阪事件、言論・出版問題にも新たな光をあて、世界宗教への道筋を描いた592ページの超大作。
AERA好評連載、待望の書籍化。

【序章】創価学会の内在的論理とは何か
【第1章】幼少時代の思い出、戦争に塗り込められた青年時代
【第2章】運命の師との出会い
【第3章】香峯子夫人との出会い、第3代会長就任へ
【第4章】創価学会と公明党―「政教分離」のあり方をめぐって
【第5章】夕張炭鉱労働組合問題の思想的意味
【第6章】大阪事件における権力との闘い
【第7章】創られたスキャンダル―「言論・出版問題」の真相
【第8章】宗門との訣別―日蓮正宗宗門というくびき
【終章】世界宗教への道を進む


付録・創価学会会憲全文
--This text refers to the tankobon_hardcover edition.
内容(「BOOK」データベースより)
内在的論理から人と思想に迫る。AEA好評連載待望の書籍化。 --This text refers to the tankobon_hardcover edition.


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
佐藤/優
作家、元外務省主任分析官。1960年生まれ。同志社大学神学部卒業。同大学院神学研究科修了。85年、外務省入省。在ソ連・在ロシア日本大使館勤務。北方領土交渉などで活躍。2002年、背任と偽計業務妨害容疑で逮捕。09年、最高裁上告棄却。13年、執行猶予期間を満了し刑の言い渡しが効力を失う。同志社大学神学部客員教授。著書に『国家の罠』(毎日出版文化賞特別賞)、『自壊する帝国』(大宅壮一ノンフィクション賞、新潮ドキュメント賞)、『十五の夏』(梅棹忠夫・山と探検文学賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 
--This text refers to the tankobon_hardcover edition.

78 global ratings | 14 global reviews

5.0 out of 5 stars 学会の正しい歴史が書かれています
Reviewed in Japan on November 1, 2020
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AERAの好評連載を書籍化したものです
第3代会長就任 小説人間革命執筆
大阪事件 宗門問題等
世界宗教へと飛翔した
学会の正しい歴史が
正確に 論理的に書かれています
創価学会会憲も収録されています
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MMMM
2.0 out of 5 stars 物足りないが資料にはなる
Reviewed in Japan on November 6, 2020
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創価学会や池田思想に切り込みたくて読んだ。
オシントということで要するに「人間革命」や「続人間革命」を読み込むことの重要さはわかる。
ただし池田べったりの立場であり、
構造改革や悪法の戦犯である与党公明党の体質には一切触れられてはいない。
私は宗教者として池田を見ることにも世界宗教のレベルにまで布教が達していることにも否定しない。
教義はともかく規模はすごい。
ただその堕落はかつて池田大作自体が憎んだものではないのか
少なくとも構造改革に反対しない創価学会と公明党は堕落しているし池田も例外ではない。
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JTMY
5.0 out of 5 stars イエスキリストの使命感を持って書き込まれたものだ
Reviewed in Japan on November 13, 2020
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創価学会、池田大作の思想を究明する著者の手法は、独創的で奥深さを秘めているものだが、読み手の視点次第で受け止め方が大きく異なってくる。どんな批判、中傷が寄せられるのか想定済みの著者は、対象への敬意を持って主体的に関与し内在的論理を解明しようとする。この著書に書かれていない背景知識を駆使して読み込みすれば、著者の力量に脱帽するだけでなく、創価学会が被った一連のスキャンダルは、類比すれ ば冤罪でもあり、反創価勢力が仕組んだ罠だと分かるだろう。しかも世界宗教として完了したキリスト教と世界宗教化し続ける創価学会との類比の論理も納得できる。
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satoshi692
1.0 out of 5 stars 御用学者の書きなぐり
Reviewed in Japan on November 2, 2020
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御用学者の走り書き。何故この人は信心しないのかな?
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MASAKIYA
5.0 out of 5 stars 文芸春秋菊池寛賞受賞を裏付けた書籍
Reviewed in Japan on November 11, 2020
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菊池寛賞の「プロテスタント神学に裏打ちされた深い知性をもって、専門の外交問題のみならず、政治・文学・歴史・神学の幅広い分野で執筆活動を展開。教養とインテリジェンスの重要性をていちゃくさせる」との受賞理由、「国家の罠」を執筆した人に「御用学者」のレッテルを張り、批反する人がレビューの仲に居るが、先入観が出来ていて、固定観念になっています。数多くの佐藤優さんの著書を、読み切らなければ、著者の知性は理解不能となる。
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Amazon カスタマー
5.0 out of 5 stars 「類いまれなリーダーの履歴書」的な本
Reviewed in Japan on November 6, 2020
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 いかなる組織においてもそれを率いるリーダーの力量の有無がその盛衰を分ける。
今日、世界宗教として台頭している組織を築いてきた人物の思考、行動を分析、評価した
久しぶりの書。日本人にもまだ十分知られていない人物をおおやけにした著者の使命感に
敬服する。今後この種の出版は数少ないと思われ、2次資料としての価値は大きいと言える。
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Amazon カスタマー
5.0 out of 5 stars 第三者の目から見た創価学会の姿が見えて来る
Reviewed in Japan on November 14, 2020
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佐藤さんの経歴、分析官の経験を活かした冷静な客観的立場から、資料、文献に基づき正しい評価をされています。創価学会に対する評価を第三者の客観的な目で分析をされています。一度は読む価値が十分にあります。
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匿名
5.0 out of 5 stars 佐藤さんの全力作品
Reviewed in Japan on November 22, 2020
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 いつものことながら、佐藤優さんの読み込みの深さに、敬服します。
 「本書は、私が全力を尽くして挑んだ作品だ」と述べられている通り、まさに、今までの創価学会、池田先生に対する書籍の中で、最も詳しく、深く探求されたものであると思います。
 少年時代の両親に対する思い、兄弟に対する内面の考えが、見事に再現されています。
 さらに、戸田先生との師弟関係も、「師匠のために、師匠のために」と、あらゆる戦いに勝ち抜いた心の内が、なぜこのように読みとれるのか、驚きです。
 プロテスタントであること、情報分析官であったが故の、佐藤さんだけのなせる技だと感服いたします。
 佐藤さんの分析のおかげで、池田先生の思いが、幼稚の私にも深く伝わります。
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è¿ æ¾¤ã ã ã ã ­
5.0 out of 5 stars 面白いです一気読みしました!
Reviewed in Japan on December 8, 2020
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創価学会について、伝聞や脱会者に基づく本しか無い中、とても良い解説本だと思いました
世間を騒がせた大きな事件の本質について、著者のキリスト教神学に照らし合わせて記載してあります
わたくしが腹落ちしたのは、炭労問題も、出版妨害問題も、炭労の上層部も藤原弘達氏も、マルクス主義の宗教観からの考えであることがわかりやすく記載されていました。1960年~1970年代の学者たちは全員マルクス主義を学んでいるのですね
わたくしの夫もマルクス経済学専攻していました東大にもマル経学者のエキスパートが大勢いらした時代です
マルクスの宗教は阿片、悩めるもののため息というのと、宗教蔑子の考えが根底にあったのがよくわかりました
創価学会に批判的な人にこそ読んでもらいたいです
島田博巳氏も良く読み込んで今までのような薄っぺらい評論ではなく良く考えて語ってほしい
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ちぐはぐ
5.0 out of 5 stars インテリジェンスの視点からのアプローチ
Reviewed in Japan on November 28, 2020
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池田大作氏が如何に深く日蓮仏法を信じ、真剣にそれに使え、命がけで世界への流布とそれによる人類全体の安寧と発展に行動しているか、を分析している一冊。仏教徒ではないクリスチャンの中立の目で見ています
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匿名
5.0 out of 5 stars 佐藤さんの全力作品
Reviewed in Japan on November 23, 2020
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 いつものことながら、佐藤優さんの読み込みの深さに、敬服します。
 「本書は、私が全力を尽くして挑んだ作品だ」と述べられている通り、まさに、今までの創価学会、池田先生に対する書籍の中で、最も詳しく、深く探求されたものであると思います。
 少年時代の両親に対する思い、兄弟に対する内面の考えが、見事に再現されています。
 さらに、戸田先生との師弟関係も、「師匠のために、師匠のために」と、あらゆる戦いに勝ち抜いた心の内が、なぜこのように読みとれるのか、驚きです。
 プロテスタントであること、情報分析官であったが故の、佐藤さんだけのなせる技だと感服いたします。
 佐藤さんの分析のおかげで、池田先生の思いが、幼稚の私にも深く伝わります。
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5.0 out of 5 stars 面白いです一気読みしました!
Reviewed in Japan on December 9, 2020
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創価学会について、伝聞や脱会者に基づく本しか無い中、とても良い解説本だと思いました
世間を騒がせた大きな事件の本質について、著者のキリスト教神学に照らし合わせて記載してあります
わたくしが腹落ちしたのは、炭労問題も、出版妨害問題も、炭労の上層部も藤原弘達氏も、マルクス主義の宗教観からの考えであることがわかりやすく記載されていました。1960年~1970年代の学者たちは全員マルクス主義を学んでいるのですね
わたくしの夫もマルクス経済学専攻していました東大にもマル経学者のエキスパートが大勢いらした時代です
マルクスの宗教は阿片、悩めるもののため息というのと、宗教蔑子の考えが根底にあったのがよくわかりました
創価学会に批判的な人にこそ読んでもらいたいです
島田博巳氏も良く読み込んで今までのような薄っぺらい評論ではなく良く考えて語ってほしい
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Amazonカスタマー
1.0 out of 5 stars 現代日本の精神病理(本部が信徒たちの問題行動の責任を取らない、取る能力のない宗教団体)
Reviewed in Japan on November 26, 2020
創価学会は、マスメディアによって作られた精神病理の仮称のようなものです。創価学会員であるということを理由にして、自分の野放図な狂気を、他人に危害を加えることによって、発散させるような信徒が多数おり、警察や公安も彼らの行状を認知し始めている頃かと思います。これら信徒の行動は創価学会員であるということを抜きにして、冷静に観察したのであれば、DSMの精神障害のいずれかに該当することが分かるでしょう。このような彼らの行動は宗教団体の目的を著しく逸脱する行為であり、また、公共の福祉を著しく害する治安紊乱要因です。日本の精神医療の立ち遅れから、こういった信徒たちの、お世辞にも素行が良いとは言えない実態が放置されていますが、そういうことのために宗教があるのではないということを理解しないと、いずれ宗教法人法による解散命令が出るのは時間の問題です。池田大作氏が「憲法9条改正反対」というメッセージを発するのはこういった手に負えない信徒の現状を見て、再び戦争の惨禍に我が国が見舞われた際の光景が目前に浮かぶからでしょう。日本は先の戦争の反省をしているのか?と問うたら、おそらく彼ならば「反省の方法を知らない」と答えるかもしれません。こうした創価学会の信徒たちの実情について本部に苦情を申したところ「信徒である以前に、人間としてどうなのかという問題です」という回答をいただいています。このメッセージには、創価学会は組織として、信徒のやっていることについて、責任は取らないという含意があることをお忘れなく。日蓮の信仰は菩薩行。本当に信仰を大切にしている人ならば、膨大な経典を読み解くために、自分の日常生活に集中し、他人に構う暇など、とてもではないですがありません。創価学会員のやっていることは、単なる菩薩ごっこです。多くの人があなたたちに迷惑しています。同じ仏教者でありながら、こうした彼らの実態を放置している、その他の宗派も、いったい何を考えているのでしょうか?同教団の関連書のレビューを見れば分かるように、彼らの活動からは批判的思考を持った人間の姿を見出すことはできません。彼らがよく使いたがる「論理的」、「正しい」、「客観的」という言葉は、まともな研究者からしても扱いの難しい言葉であり、その点を学生時代にある程度学んだことがある人は、濫用を嫌います。また、ある集団内部における歴史の記述というものは、一次資料の収集、編纂といった作業が必要になるため、必然的に、ある程度の規則性を持った共同事業として、その事業内部における複数人による慎重な議論と検討を経た上で初めて成立するものです。佐藤氏は外務省の主任分析官だったという経歴がおありのようですが、そのような肩書は見栄えはするものの、内容の信憑性を保証するものではありません。残念ながら、彼は学会の関連誌に原稿を投稿しているため、学会の関連団体からお金をもらっている雇われ作家ということになります。この場合、常識的に彼は第三者ではありませんので、証言の客観性は実質的にも制度的にも保証されていません。もうお分かりの通り、創価学会はあくまでも昭和の時代の仏教をテーマにしたサブカルチャーなのだということが言えそうです。私の住んでいる地域を見ても、神社があり、寺院があり、庚申塔があり、道祖神があり、教会がありといった宗教的に大らかな風土があるわけですが、彼らの活動というものは、そういった基盤の上に初めて成立しているといえます。ですが、こういった背景を弁えず、彼らは自説の正当性ばかりに固執し、全く他を顧みることができていません。これは子供のやることです。学会の関連誌で「対話」という言葉が極めて重視されていることの背景には、それが学会員に一番欠けているものだからです。世の中にはいろいろなサブカルチャーがありますが、彼らが、世間で大きなトラブルを起こさないのは、彼らが、それをサブカルチャーだと理解しており、気心の知れた仲間と同じ趣味を楽しむ方法を彼らが知っているからです。創価学会も、こういった活動と同様に日本における代表的なサブカルチャーですが、そのサブカルチャーの秩序を非信徒に強制してくる点において、その他の集団とは明らかに性質が異なります。昨今、政府与党である自民党が彼らを集票活動に利用してしまった結果、彼らの行動が間接的にオーソライズされた形になり、彼らの暴力、脱法行為、治安妨害が野放しになっており、それが徒党を組んだ敵対者への嫌がらせとして結実している状態です。彼らの行動は異常であると言わなければなりません。今は、彼らが掲げるスローガンも穏当で耳当たりの良い美辞麗句で溢れていますが、戦時中の日本人の精神構造が今もまだ健在であるということに注意しないといけません。大衆受けだけを狙った中身のない昭和の権力闘争の幻想にいつまで彼らは浸っているつもりなのでしょうか?教育とは、人の素朴さにつける薬のようなものですが、こういう形で、それも政権を担っている政党の支持母体の構成員の関連書籍のレビューで、その不在が証明されてしまうのですから、この事態を大いに悲しむべきあると言えると思います。もしあなたが、教育関係者ならば面倒を見てあげないといけない病人が沢山いることを、この場で知ったことになります。彼らは未だ戦中を生きています。やっかいなことに、これはお金で解決できるような問題ではないということです。
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rdxmi2007
1.0 out of 5 stars 日本の「インテリジェンス」に失望
Reviewed in Japan on March 1, 2021
本書は創価学会の「内在的論理」について明らかにしたい、という動機で書かれ、
その分析手法として、

・キリスト教神学的手法
 (エキュメニカル神学:他者を信徒に取り込むための分析)
・インテリジェンス分析
 (「公開情報諜報(Open Source Intelligence)=OSINT(オシント)」)

を用い、

「池田の著作から『私の履歴書』、さらに創価学会の「精神の正史」である『人間革命』と『新・人間革命』」(「あとがき」より抜粋)

をまとめ直した本です。分析内容も詳しく、客観的に創価学会の主張を見ており「内在的論理を明らかにする」という意味では星5つでも良いと思います。
創価学会の門外漢である私が、「へー、創価学会ではこんな事言っているんだ」と知るには最適かもしれません。特に創価学会にお布施(=書籍を購入)したくは無いので、良かったです。

しかし、オシントという分析手法を採用したがために、創価学会の「宗教的プロパガンダ」をそのまま垂れ流す形になっているのがもったいないと思います。
それゆえに、この本に星5つを付ける人は、ほとんどが学会員になるはずです。

そして、佐藤優氏のこの書籍によって、私は日本の「インテリジェンス」に失望しました。菊池寛賞を受賞しているからと言って「インテリジェンス」が正しく十分なものの見方だという証明にはなりません。それこそ権威に目がくらんでいる先入観です。自分の目でものを見て、自分の頭で考えるべきです。
以下、本書22・23ページからの抜粋です。
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オシントにおいて中心となるのは政府や議会などの国家機関が公表する情報だ。国家が真実をすべて開示することはないが、公式の場で積極的な虚偽情報を流すことはほとんどない。そのようなことをして、露見した場合、当該国家が失うものが大きすぎるからだ。
(中略)
真偽が不確かな伝聞情報よりも公式文書を分析する方が、調査対象の内在的論理をつかむのに適切であると外務省主任分析官をつとめていたときの経験から筆者は確信している。
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国家がウソをつかない…ロシア・中国はもちろんの事、日本やアメリカを見てもそう言えるでしょうか?むしろ逆じゃ無いか?と私は思います。
それに「積極的な虚偽」で無ければ良いのか…というと、それもまた違うと思います。真実の中にちょっとだけ虚偽を混ぜ込めばこそ、大衆の心をコントロールできるんじゃないでしょうか。

話が横道にそれましたが学会の話に戻しますと、上記の話の続きに、25ページにて創価学会会憲・前文を無批判で引用しています。
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(中略)...日蓮大聖人の曠大なる慈悲を体し、末法の娑婆世界において大法を弘通しているのは創価学会しかない。ゆえに戸田先生は、未来の経典に「創価学会仏」と記されるであろうと断言されたのである。
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この「創価学会仏」について、創価学会元教学部長の原島崇氏の著書『池田大作先生への手紙』(1980年・晩聲社)の105・106ページから丸ごと引用します。
※原島崇氏、小平芳平氏はともに現在(2021年)では故人
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小平芳平(現公明党参議院議員)氏と、ある仕事のことで静岡研修道場に呼ばれました。昭和五五年六月のことだったと思います。ふとあることで小平芳平氏が「“創価学会仏”と戸田先生が言いましたものね」と語ったのです。すると先生は(註:ここで言う「先生」は池田大作氏を指す)「そうか、あんたも聞いたか」といい、小平氏は「ハイ!」と答えました。そして、別の機会に私は小平氏に聞きました。「戸田先生は、本当に創価学会仏といったのをあなたは直接聞いたのですか?」――これに対し、小平氏は記憶が定かでないとして「いや、よくわからない。池田先生から聞いたのかもしれない」と正直に答えてくださいました。私は、これはどうも先生のつくりごとか、あるいは戸田先生が事実言われたとしても、決して日蓮大聖人以外に創価学会仏なるものを想定されたこととはどうしても考えられません。それは別として、とにかく、先生はつくりごと、すりかえ、自分の言ったことを他の人の言にしてしまうこと、それも既成事実化してしまうことの名人です。
たとえば、戸田先生が最後に遺言として残されたとする有名な言葉「追撃の手をゆるめるな」というのは、池田先生がつくった言葉です。有名な的場事件があったときに、池田先生が戸田先生に伺った言葉として、それが一つの学会精神のバックボーンになっていったのですが……。それは私にも他の人にも「あれはオレがつくったんだよ」と明確に、真実を語ってくれました。もちろん、一般会員の方にそんな“真相”は明しません。
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オシントでは、原島崇氏の書籍は「真偽不確かな伝聞情報」なんでしょうね。
しかし原島崇氏によれば「戸田城聖氏が創価学会仏と言った」事も真偽不確かな伝聞情報です。それを「会憲(=会則)」にまでしたのが池田でしょう。

公式発表だけ鵜呑みにする手法が日本のインテリジェンスだそうです。もし、もっとその先の分析があるのであれば、この本はまだ出版すべきではなかったと思います。
だから星1つとしました。
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みどりちゃん
5.0 out of 5 stars 創価学会とは
Reviewed in Japan on February 6, 2021
「壁に突き当たった場合、政治革命家はその壁を壊そうとする。これに対して池田は、壁の向こう側の人に対話を呼びかける。対話によって、壁の向こう側にいる立場が異なる者の中に理解者を作ろうとする。」P316。という分析が印象的。
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