ブッダに学ぶ 老いと死
ビジネス・実用山折哲雄
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Buddhism




4+ブッダに学ぶ 老いと死 (朝日新書)
by 山折 哲雄 (Author) Format: Paperback Shinsho
4.1 4.1 out of 5 stars (20)
人間・釈迦の80年に老い方、死に方を学ぶ
俗人の私たちがブッダのように悟れるはずもありません。それでも私は、紀元前500年頃に80歳という当時文字通りの超高齢まで生きたブッダの人生、特に悟りを開く以前の俗人ブッダの生き方、あるいは最晩年の生き方、死に方に大きなヒントがあると確信しています。(「はじめに」より)
【一章】ブッダの教えを体感する
二九歳で「家出」をした後、五〇〇キロを歩いたブッダ
この世に起こる一切のことの本質とは何か
菩提樹の下の成道と甘露
「四諦八正道」の教え、人生とは終わりのない実践である
縁起の網に捉えられ、無明の闇に苦しむ人間という存在
老いと死について、ブッダが語っていること
仏典の言葉が、頭ではわかっても、体で納得するところまでいかない理由
年を重ねることで、自分の体験と釈迦の体験の重なりが見えてくる
永平寺の坐禅体験がきっかけで、五〇年の早朝坐禅
坐る習慣で、釈迦の教えが自分にだんだん近づいてくる
坐ること、歩くことは大切な修行
釈迦と同じ道を歩いて気がついたこと
釈迦の教えは三つの「無常」に要約される
寺田寅彦が指摘した、日本人独特の無常観
最澄、比叡山の「論湿寒貧」
一神教の精神的背景には、厳しい乾燥地帯がある
祈りの姿勢に見る世界と日本の違い
空海が日本の仏教に与えた影響
【二章】林住期で身軽になる
釈迦は「四住期」を意識して生きた知識人
「悟る以前の釈迦」と「悟った釈迦」の二分法では見えてこないもの
林住期とは「家出」をして自由になる時代
遊行期に進んだほんのわずかな人が釈迦でありガンディ
釈迦は「出家」したのではなく「家出」した
釈迦が一人息子を「悪魔」と名付けたワケ
半僧半俗として林住期を自由に生きた西行
親鸞、芭蕉、良寛の林住期生き方に人生後半の生き方のヒントがある
老人こそ、心身ともに重荷を捨て、身軽を目指す
「無」に対して不思議な共感を覚える日本人
【三章】病を得て成熟する
還暦──現代社会の疲れと迷いの象徴
七〇歳を過ぎてから、心身の力を維持する三原則
八〇代で経験した二つの大病
病が新しい感覚を連れてくる
五〇代でがん死した三人の友の顔に表れた成熟
「翁」が表す成熟した老いの姿
翁は性別を超えた存在
「死なない神」と「死ぬ神」の二つの存在が日本にもたらしたもの
老人は神に一番、近づいた存在
【四章】ブッダの死と断食往生
死を悟った釈迦が目指した地
「私は三カ月後にニルヴァーナに入るだろう」
死の直前の釈迦の瞑想から、人間的息遣いが聞こえてくる
マザー・テレサとの面談で教わったこと
感染症になりそうな温泉に浸かることで、釈迦の覚悟がわかった
乞食としての生き方を全うした釈迦
死に近づいた九〇代で立てた、三つの生活の原則
祈りの中から、短歌や俳句は生まれてきた
超高齢者に起こる二つの変化
超高齢者・釈迦に表れた迷い
老年的超越と妄想三昧
「アーナンダの裏切り」ではなく、俗人釈迦の姿をそこに見出す
死後の世界について、釈迦は何も語っていない
閻魔信仰と輪廻転生の背景
食のコントロールによる断食往生
老いと病の中に、既に死が含まれている
がんの時代にも有効な食のコントロール
死を迎える準備を七〇代からはじめる
Read less俗人の私たちがブッダのように悟れるはずはない。しかし、紀元前500年ごろに80歳という高齢まで生きたブッダの人生、特に悟りを開く以前の「俗人ブッダの生き方」、あるいは「最晩年の生き方、死に方」に長い老後を生きるヒントがある。坐る、歩く、そして断食往生まで、老いと死と向き合う実践的な知恵を探る。
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From Japan
Amazon カスタマー
5.0 out of 5 stars 山折先生の90を超えて
Reviewed in Japan on October 4, 2024
Verified Purchase
山折哲雄先生に若い時より親しんできたが、先生の現在の心境が垣間見れる。
これから老いていく日本にとって必要な書と思える。
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求樂道人生
4.0 out of 5 stars 著者のブッダに解釈
Reviewed in Japan on October 5, 2024
Format: Paperback ShinshoVerified Purchase
著者が高齢化して、同様高齢化したブッダの気持ちを察している。
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カスタマーペンタ
3.0 out of 5 stars 著者の現在の心境を述べた本
Reviewed in Japan on January 20, 2024
Format: Paperback ShinshoVerified Purchase
宗教学者である著者の、自分語り といった趣の本でした。仏教についてゴリゴリの解説が為されるわけではないし、その教えを、かみ砕いて解説されるわけでもなく、なにか中途半端な本といった感じでした。
ブッダ以前からあるヒンドゥー教の人生観の「四住期」の概念はとてもしっくりと納得できました。特に「林住期」は、「おお、正に今の私ではないか!」なんて感じました。もちろん私など、「遊行期」には進めませんけど(笑。
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たろう
1.0 out of 5 stars 山折先生のコアなファン向き
Reviewed in Japan on February 15, 2024
Format: Paperback Shinsho
ブッダに学ぶ、というタイトルは付いてますが、ほとんどが、90歳を超えられた山折先生の近況と最近感じられていることについて書かれた本でした。ブッダの最期を描いた大パリニッバーナ経について、もうちょっと解説があるのかなと期待してましたが、ほんのちょっとでした。まあ、90歳を超えられた方の心境を詳らかにした書籍って余りないですから、それだけでも貴重とも言えますが。全体的に、字も大きくて、値段の割に内容が。。。という感じです。
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榎戸 誠
5.0 out of 5 stars 老人こそ、心身ともに重荷を捨て、身軽を目指せ
Reviewed in Japan on March 22, 2024
Format: Paperback Shinsho
『ブッダに学ぶ 老いと死』(山折哲雄著、朝日新書)のおかげで、ブッダについて多くのことを学ぶことができました。
「ブッダ(釈迦、シッダールタ)が開いた仏教は、まさに『生老病死』を根本テーマとし、全ての苦しみや悲しみから完全に離れることを究極の目的としています。それを達成した人間がブッダであり、彼の教え、言葉と実践、あるいは伝説を弟子たちが世代を超えて書き残し、仏典(経典)として約2500年も受け継がれているわけです」。
「釈迦の言葉を弟子たちがまとめた最古の仏典と言われる『スッタニパータ』には、老いや病、死に関する記述が少しはあります。・・・<若い人も壮年の人も、愚者も賢者も、すべて死に屈服してしまう。すべての者は必ず死に至る>」。
「私は無常を釈迦の教えの基本、原則だと思っています。その具体的内容は次の3つです。第1は、世の中に永遠なるものは一つもない。第2は、形あるものは壊れる。第3は、人は生きて死ぬ」。
「日本では、小乗仏教に関心を持ち、それが釈迦の生き方と非常に深いところでつながっているということを理解する人が少ないわけです。大乗仏教至上主義は日本の各宗派が釈迦如来よりも大日如来や阿弥陀如来、薬師如来などを重視している状態を見ればよくわかるでしょう。たとえば、浄土真宗の本尊は阿弥陀如来です。だから釈迦如来、大日如来、薬師如来のことは何も言わないし、それを誰もおかしいとは思いません。ただ、今日の普遍性や多様性というような観点から見ると、やはり大乗仏教至上主義は偏った宗教観だと言えます」。ブッダ大好き、大乗仏教大嫌い人間の私は、思わず、快哉を叫んでしまいました。
「老人こそ、心身ともに重荷を捨て、身軽を目指す。・・・問題は、死に向かってどういう気持ちで、どういう覚悟で生きるかということなんですね。つまり、老いていく自分の姿をどのように考えるかというのが本当の問題になるわけです。・・・死に近づく過程でいろいろな欲望を捨てざるを得ません。それでも生きている限り、誰もがよりよい生き方を模索するわけです」。
「人生の後半はいろいろな重荷を手放して、なるべく身軽になることが大事なんですね。私が尊敬する日本の先覚者4人、西行、親鸞、芭蕉、良寛の人生模様を見ると、結局は身軽で自由な世界に達しています」。
「死後の世界について、釈迦は何も語っていない。・・・釈迦は『涅槃に入る』とは言いましたが、死後の世界については特に言っていません」。
「インドには仏教以前から『輪廻』という宗教的世界観があります。肉体は生から死に至るが、魂は別の肉体に転生し、永久に生から死を繰り返すという信仰です。これは当然ながら釈迦にも影響しています。釈迦はこの輪廻から抜け出そうと修行したとも言えます。だから仏教では、悟りを開いた者を『解脱者』と呼んだりするわけです」。
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