2023/01/23

인본주의 심리학 - 위키백과, 人間性心理学

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인본주의 심리학

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인본주의 심리학(Humanistic psychology)은 심리학의 한 분야이다.

인간 중심 치료(PCT, Person-centered therapy)를 개발한 미국의 칼 로저스가 이 분야의 주요한 핵심 인물중 한명이며, 에이브러햄 매슬로 역시 이러한 심리학적 관점을 갖는 대표적인 인물중 한명이다. 현재는 다양한 방법이 연구되고 있다.

제3세력[편집]

제3세력(the third force)의 심리학중 하나로 주요하게 언급되는 인본주의 심리학은 프로이트(Sigmund Freud)의 정신 분석 이론과 스키너(B.F. Skinner)의 행동주의(Behaviorism)의 한계에 대한 응답으로 20세기 중반에 두드러진 심리학적 관점이다.[1][2] 소크라테스에서 르네상스 그리고 현상학 등을 거쳐 뿌리를 내리는 이 접근 방식은 자아 실현과 자기 자신의 능력과 창의성을 실현하고 표현하는 과정으로의 개인의 고유한 의지와 추진력을 강조한다.[3]

주요 3가지 조건[편집]

인본주의 심리학적인 접근은 무조건적이고 긍정적인 존중(UPR,Unconditional Positive Regard)이며 이는 이를 위해 진정성(genuineness), 공감(empathy), 수용(acceptance)의 3가지를 필수요소로 정의하고 있다.

같이 보기[편집]

참고[편집]

  1.  Benjafield, John G. (2010). 《A History of Psychology: Third Edition》. Don Mills, ON: Oxford University Press. 357–362쪽. ISBN 978-0-19-543021-9.
  2.  제3세력의 심리학(경주신문-매슬로우와 우리사회) http://m.gjnews.com/view.php?idx=48877
  3.  [참고](The Third Force: The Psychology of Abraham Maslow,Frank G. Goble,Pocket Books, 1973)https://books.google.co.kr/books/about/The_Third_Force.html?id=i9mDvgAACAAJ&redir_esc=y


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人間性心理学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

人間性心理学にんげんせいしんりがく、humanistic psychologyとは、主体性・創造性・自己実現といった人間の肯定的側面を強調した心理学の潮流である。ヒューマニスティック心理学とも呼ばれる。それまで支配的であった精神分析行動主義との間に1960年代に生まれた第三の心理学とされる。

提唱者であるアブラハム・マズローは、精神分析を第一勢力、行動主義を第二勢力、人間性心理学を第三勢力と位置づけた。人間性心理学は人間性回復運動の支柱ともなった。また後に、人間性心理学に続きトランスパーソナル心理学が登場する。

代表的な人間性心理学者には、前述のマズローの他、カール・ロジャーズ、ゲシュタルト療法家のフレデリック・パールズなどがおり、また、ロロ・メイ個人心理学の創始者アルフレッド・アドラーをこれに加える向きもある。

人間性心理学に属する理論・療法には、実存分析現存在分析、マズローの自己実現理論来談者中心療法ゲシュタルト療法交流分析エンカウンターグループフォーカシングなどがある。

人間性心理学は、機械論的で物質主義的な傾向へ反論する精神によって生じたとされている[1]行動主義的心理学は人間性を一面的にしか見ておらず、また、精神分析のほうは、意識の役割を軽視していたため、決定論的になりすぎていた[1]。それらへの反論として提唱された学問である。

マズローが人間性心理学を唱えた背景には、それまで第一勢力であった行動主義では人間と他の動物を区別せず、第二勢力とした精神分析では人間の病的で異常な側面を研究しており、どちらも正常で健康な人間を対象とする視点が欠如しているという思いがある[2]

人間性心理学は、ひとりひとりを異なった独自の存在と見なすという点で、実存主義的な心理学と共通点がある[1]。異なる点は人間性心理学が自己実現 (self-actualization) の活動を主眼とするのに対して、実存主義では人生の意味の意味に重点を置いていることである[1]

マズローは、行動主義の強かった動物の研究から転向した基礎心理学者であり、ロジャーズは臨床の立場から人間性心理学へと向かった[2]

それまでの心理学では、行動の原因の動機として空腹などの単純な特定の欲求を満たすような欠乏動機(deficiency motivation)に重点を置いて満足してしまっていたが、マズローはそれだけでは説明できない人間のある種の成長への欲求を存在動機(being motivation)と呼び、より高次の価値を求める人間について研究しようとしたのである[2]。現在では、マズローの自己実現理論は高校の教科書にも記述されるほど広く知られるようになっている[2]

カール・ロジャーズは1930年代の精神分析がさかんな時代に心理療法を学び、問題をもつ子供の治療を通じて、普通の人々に施す治療法についての洞察を得た[2]。1942年の『カウンセリングと心理療法』において、それまで被治療者が患者(patient)と呼ばれていたのをクライエント(client)と呼ぶようにし、やがて療法をクライエント中心療法と呼び、クライエントの持っている自己実現傾向を強調するようになった[3]。ロジャーズは、健康的なパーソナリティを促す方法のひとつとして無条件の肯定的配慮というものを考えている。

1961年にはマズローらは『ヒューマニスティック心理学雑誌』を創刊し、ロジャースも寄稿した[4]。そして、1963年にはマズローの助力を得たロジャースはヒューマニスティック心理学会を創設する[5]。後にマズローは、自己実現した後に超個の欲求があると述べるようになったが[6]、1969年には、スタニスラフ・グロフと共にトランスパーソナル心理学会を設立した[7]

脚注[編集]

[脚注の使い方]

出典[編集]

  1. a b c d サトウタツヤ、高砂美樹 2003, p. 71.
  2. a b c d e サトウタツヤ、高砂美樹 2003, p. 72.
  3. ^ サトウタツヤ、高砂美樹 2003, p. 73.
  4. ^ ウォルター・トルーエット・アンダーソン 著、伊藤博 訳 『エスリンとアメリカの覚醒 人間の可能性への挑戦』誠信書房、1998年、182頁。ISBN 978-4414302844 The Upstart Spring:Esalen and The Americn Awakening, 1983
  5. ^ ロイ・J デカーヴァロー 著、伊東博 訳 『ヒューマニスティック心理学入門 マズローとロジャーズ』新水社、1994年、35-36頁。ISBN 978-4915165603
  6. ^ アブラハム・マズロー、(編集)ロジャー・N・ウォルシュ、フランシス ヴォーン、(訳編)吉福伸逸 著、上野圭一 訳「メタ動機:価値ある生き方の生物学的基盤」 『トランスパーソナル宣言-自我を超えて』春秋社、1986年、225-244頁。ISBN 978-4393360033 BEYOND EGO, 1980.
  7. ^ 岡野守也 『トランスパーソナル心理学』(増補新版)青土社、2000年、83頁。ISBN 978-4791758265

参考文献[編集]

  • サトウタツヤ、高砂美樹 『流れを読む 心理学史』有斐閣、2003年。

関連項目[編集]