2021/02/19

「死」とは何か イェール大学で23年連続の人気講義 完全翻訳版 eBook: シェリー・ケーガン, 柴田裕之: Kindle Store

Amazon.co.jp: 「死」とは何か イェール大学で23年連続の人気講義 完全翻訳版 eBook: シェリー・ケーガン, 柴田裕之: Kindle Store
余命宣告を受けた学生が、
“命をかけて”受けたいと願った伝説の授業の完全翻訳版!

--人は必ず死ぬ。だからこそ、どう生きるべきか

※本書の第1講、第8講~第15講、「死についての最終講義」は、
『「死」とは何か イェール大学で23年連続の人気講義〔日本縮約版〕』と同内容です。
第2講~第7講の追加に伴い、原書に従う形で一部を再編集しております。


内容(「BOOK」データベースより)
世界最高峰イェール大学の伝説の講義、待望の全訳完全版! --This text refers to the tankobon_hardcover edition.
著者について
Shelly Kagan(シェリー・ケーガン)
イエール大学教授。道徳哲学・規範倫理学の専門家として知られ、着任以来二十数年間開講されている「死」をテーマにしたイエール大学での講義は、常に指折りの人気コースとなっている。本書は、その講義をまとめたものであり、すでに中国、韓国をはじめ世界各国で翻訳出版され、40万部を超えるベストセラーとなっている。


柴田裕之(しばた・やすし)
翻訳家。早稲田大学、Earlham College卒業。訳書に、マイケル・S・ガザニガ『人間とはなにか』(筑摩書房)、ジョン・T・カシオポ他『孤独の科学』、ユヴァル・ノア・ハラリ『ホモ・デウス』『サピエンス全史』(以上、河出書房新社)、エイドリアン・ベジャン『流れといのち』、フランス・ドゥ・ヴァール『動物の賢さがわかるほど人間は賢いのか』、ベッセル・ヴァン・デア・コーク『身体はトラウマを記録する』(以上、紀伊國屋書店)、エイドリアン・オーウェン『生存する意識』(みすず書房)、ウォルター・ミシェル『マシュマロ・テスト』、マット・リドレー『進化は万能である』(共訳)(以上、早川書房)、ジェレミー・リフキン『限界費用ゼロ社会』(NHK出版)など多数がある。
--This text refers to the tankobon_hardcover edition.
Product Details
ASIN : B07TLWTF6Q
Publisher : 文響社 (July 12, 2019)
Publication date : July 12, 2019
Language : Japanese
File size : 5970 KB
Text-to-Speech : Enabled
X-Ray : Enabled
Word Wise : Not Enabled
Print length : 769 pages




Top reviews from Japan

Reviewed in Japan on August 31, 2019
Verified Purchase
前半を割愛して一出版された同翻訳の完全版。
死ぬまでに読むべき本に順位をつけて並べるとしたら、この本「死とは何か」はかなり下の方に積まれると思います。
死について考えるならこの本ではなく「死すべき定め」(アトゥール・ガワンデ著)を100倍お薦めします。
TOP 500 REVIEWER
Reviewed in Japan on July 13, 2019
こちらは日本縮小版から第2講~第7講の追加し、再編集した新版となっております。
第二講:二元論と物理主義
第三講:「魂」は存在するか
第四講:デカルトの主張
第五講:「魂の不滅性」についてのプラトンの見解
第六講:「人格の同一性」について
第七講:魂説、身体説、人格説ーどの説を選ぶか?

日本縮小版ではみなさんが前半の形而上学パートがカットされているのが非常に残念という声が多かったですが
全て網羅されている完全版でみなさんも納得される内容になっているかと思います。
すでに日本縮小版を読んでいる方は7講まで読むだけでかなりスッキリ理解も深まります。

日本縮小版で前半を割愛したのは、縮小版でさえかなりのページ数になってしまい
死というテーマに直結する部分を中心にまとめたとのことです。
ただベストセラーとなり、全文を読みたい、形而上学的な部分に興味があるという声がかなり多数寄せられたため
今回の出版に至ったようです。

ただ分量や哲学的な内容に抵抗がある方もいると思いますので
まずは日本縮小版を試し読みし、自分が読めそうか判断してからこちらを手に取るのが良いかと思います。
Reviewed in Japan on July 20, 2019
過去の哲学者のはなしは、プラトンの亜流であって益はない。
わかりやすい紀野先生の本が古書でたくさんでてるから、そちらをすすめる。正法眼蔵を読むのは難しいが、これが読めたら、こんな本はカスに思えるだろう!!
Reviewed in Japan on November 22, 2019
Verified Purchase
 人は必ず死ぬ。だから、死について考える。死について考える事は、生について考える事につながる。そして、生について考える事は、つまり人生を考える事になる。

 この本は易しく分かりやすく書かれているが、一応哲学書なので、哲学の下地がないと受け入れにくいかも知れない。哲学的な考え方とか用語とか、最低限の基礎がないと理解しにくいかも知れない。
 だから、この本を一読して理解できなかった人は、哲学の一般的な入門書を読んでから再挑戦して欲しい。新書を読むのと同じくらいの感激を得られるかも知れない。

 さて、ここに書かれているのは、哲学だろうか、屁理屈だろうか。哲学者だったら、それぞれの定義から始めるだろう。
 しかし、一般人にとってはどうでも良い。最大の関心事は、自分の死をどう受け入れるのか、それに尽きる。それは、冒頭に述べたように、人生を問う事になる。

 宗教の世界では(曲がりなりにも)答えられているこの問題に、現代哲学の立場から広く深く迫った力作。700ページを超える大著だが、15講に分かれていて、各講1時間程度なので、少しずつ読めば困難ではない。
 若干しんどかったが、ワクワク楽しく読み進める事が出来た。多くの読者にとって、この本の読後、人生が多少なりとも変わるであろう事は想像に難くない。
Reviewed in Japan on November 11, 2019
彼は仏教を完全に誤解している。
仏教には非常に深い尊敬を抱いているそうだが、生まれが西洋であるので、
人生が苦であることを認める事ができない。
と彼は言っている。

西洋系の人が書いた本で良くある誤解である。
ブッダはそんなことを言っていない。認める認めないではない。
人生が苦しみであることを認知するのは瞑想修行を通じて、今ココに集中し、無常と無我の真実を見ることで人生が苦しみであることを了承するのです。

瞑想経験のない頭でっかちの書いた無意味な本です。
Reviewed in Japan on June 2, 2020
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この本の要旨は「原始仏教の完璧な死への対処法に、キリスト教を土台にした西洋人がどう屁理屈で立ち向かうか」なんだよね。そして、まったく対抗できてない。西洋哲学では死に適切に対処するなど永久にできないと思わせる一冊だった。締めが特に酷い「原始仏教は理にかなっているが、わたしは西洋人なので受け入れられない」。何十万字も読ませて結論がそれかい。ある意味、西洋人がなぜ仏教にはまるのかよく分かる本でもあった。仏教最強や!!
Reviewed in Japan on November 11, 2019
Verified Purchase
完全版を購入。評判ほどのめり込めなかったが真摯な本ではある。「講義」というより「一人の男による死についての考察」といった印象。わたし自身の家族の死以来、その事実が頭の片隅から離れず、死を少しでも理解できたらと思い購入。脳を二分割したら意思も二分割されるのか考えるくだりなど興味深かったが、他はよく言えば丁寧、悪く言えば1を言うのに10書くような長い文章で埋め尽くされている感、正直読むのが退屈であった。
死という概念は誰にとっても理解ないし記述する対象として負け試合に過ぎる。読み考え対話し思考しつづけることに意義があるのかもしれない。
Reviewed in Japan on April 6, 2020
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何か期待していたのだろう。今まで読んだ「死」に関する本のイメージと異なり(大なり小なり刺激を受けたのだった)、この本の内容がどうも僕には受け入れられず、100ページくらいまでを斜め読みして、読むのをやめた。おもっとったんと、ちゃう。
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Death
Death
byShelly Kagan
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Russ Ueno-Howells
5.0 out of 5 stars Lucid, wide-ranging, and persuasive
Reviewed in the United Kingdom on 9 February 2017
Verified Purchase
Wide-ranging, easily digestible, and lucid book, if occasionally repetitive (I feel this is the result of following the Yale Open Course transcripts). I have read this book every year for the past 4 years and plan to continue to do so every year, such is its value to me. Professor Kayan has produced a text to assist the non-philosopher fearlessly navigate the murky backwaters of this branch of metaphysics. His judgment in use of analytic method is always a balance between persuasive force and comprehension by his intended audience, and I feel this is one of the books many strengths.
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Wee Jerry
5.0 out of 5 stars From a very satisfied customer.
Reviewed in the United Kingdom on 3 November 2016
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I received this new book in pristine condition.
Very pleased. Thanks
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Dr Peter Ward
3.0 out of 5 stars Three Stars
Reviewed in the United Kingdom on 1 June 2015
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A little too verbose.
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ナイフもいいと思ったビギナー
2.0 out of 5 stars 予想外に残念
Reviewed in Japan on 7 February 2019
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日本語版は、割愛が多いとのレビューから
原書を購入しました。
哲学の域を出ていないのが残念。
唯物主義すぎる気がします。
もっと科学的アプローチが必要ななではと
講義内容のレベルに疑問を呈しました。
英文は平易で、会話に使えそうなボキャブラリーも
上がってきます。その点はよかったです。
また、生死観に対する有名な哲学者の思考が
垣間見れたことも、知見が広がりよかったかな
と思います。
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Philipp Leito
5.0 out of 5 stars Kein Buch über den Tod,
Reviewed in Germany on 22 November 2013
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sondern über Sterblichkeit und wie man damit umgehen kann.
dazu ein paar simple Gedankexperimente, zur Erleuterung von Shelly Kagan's Position (Physikalismus),
wie sie in der Philosophie üblich sind.
Die Sprache ist einfach gehalten, ebenso die Gedankengänge, welche leicht nachvollziebar sind.
Empfehlenswert für alle die sich dem Thema der Sterblichkeit, mal auf Philosophischer Ebene nähern wollen.
Wobei ich hier mit Philosophisch vor allem die Methodik meine, das heisst es werden weder Statistiken noch Naturwissenschaftliche Experimente benutzt sondern lediglich wie oben bereits erwähnten Gedankenexperimente
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Spies
5.0 out of 5 stars Excellent read
Reviewed in Canada on 4 August 2016
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This book is extremely well written. The author writes in a conversational style which makes the difficult philosophical issues that he introduces easier to understand. In addition continually reviews what he has previously discussed. This book will really challenge your beliefs on death.
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donatis
5.0 out of 5 stars Libro fondamentale per introdursi alla filosofia della mente
Reviewed in Italy on 11 December 2017
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Libro fondamentale per introdursi alla filosofia della mente. Un capolavoro di chiarezza, senza sacrificare la profondità, nello stile del migliore Russell.
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Luis Laborda
5.0 out of 5 stars Masterpiece.
Reviewed in Canada on 19 November 2012
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This is not just a book about dead, this is a masterpiece about human life and the implications about its end. Professor Shelly Kagan, whom I knew trough his videos at open Yale courses, has the quality of making philosophy attractive, even if you don't know a single word about it.
Dead is a very recommendable reading, no matter if you believe or not in something beyond when you cease to exist.
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Crissaegrim
5.0 out of 5 stars The best book in my life
Reviewed in Japan on 24 March 2020
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I do think about death, thus I can find this book interesting. This book is able to answer most of my questions and give me guideline on death. I really appreciate I have the chance to read this book before I die.
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Kindleユーザー
3.0 out of 5 stars long but ok
Reviewed in Japan on 20 September 2020
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positive and rational book about living and death.
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完全版 宗教なき時代を生きるために―オウム事件と「生きる意味」: 森岡正博: 本

Amazon.co.jp: 完全版 宗教なき時代を生きるために―オウム事件と「生きる意味」: 森岡正博: 本


完全版 宗教なき時代を生きるために―オウム事件と「生きる意味」 (Japanese) Tankobon Softcover – April 12, 2019
by 森岡正博  (著)

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Tankobon Softcover

¥1,484 

衝撃の初版から24年。オウム事件や尾崎豊の死は何だったのか。生きる意味を問うたロングセラーの名著に、書下しを増補した完全版。「この完全版の刊行によって、事件当時のことを知らない読者の方々にも、あらためて本書を手に取っていただけるようになった。きっと新たな発見があるはずである。オウム真理教事件とは何だったのか、この時代を生きなければならない私たちとは何者なのかという問いが、ふたたび生々しく立ち上がってくることだろう。また、世界的な「テロリズム」の流れの中にオウム真理教を位置づけて考えることも可能である。神の名の下に無差別殺人をしている彼らの出発点にも、きっと「生きる意味」の探求があったに違いないからだ。今日、宗教テロリズムとひとくくりにされている彼らの行動を内側から理解するためのヒントとして、本書を読むこともできるのではないか。(中略)初版の「あとがき」で述べたように、本書は私の「生命学」シリーズの第一巻となった。生命学とは、対象を研究するときに、研究している自分自身をけっして棚に上げない知の方法のことである。研究対象に自分自身もまた巻き込まれていること、自分自身も何かの意味で当事者であることから目を背けず、その当事者性それ自体を研究の対象にしていくことである。そして自分が実際はどうであったのかを自分自身に向けて語ってみるという告白方法が用いられる。そして読者に向かって、あなたはどうだったのかを自分自身に向かって問うてほしいと呼びかける。節度ある距離を保ったうえで行なわれるこのようなコミュニケーションを、新たな学の方法として提唱したのが生命学である。本書では、ぎこちないやり方であるものの、その方法を実際に試してみたのだった。」本書「二〇一九年のあとがき」より
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Product description
著者について
1958年,高知県生まれ。東京大学文学部卒。東京大学助手,国際日 本文化研究センター助手,大阪府立大学教授を経て,現在,早稲田大学人間科学部教授。博士(人間科学)。早稲田大学では現代哲学,生命倫理学,研究倫理などを教えている。著書に『増補決定版脳死の人』(法藏館)『無痛文明論』(トランスビュー)『感じない男』(ちくま新書)『まんが哲学入門』(講談社現代新書)などがある。
Product Details
Publisher : 法蔵館; 完全 edition (April 12, 2019)
Publication date : April 12, 2019
Language : Japanese
Tankobon Softcover : 256 pages
ISBN-10 : 4831857068
ISBN-13 : 978-4831857064
Amazon Bestseller: #343,707 in Japanese Books (See Top 100 in Japanese Books)
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NOAK
5.0 out of 5 stars 自分にスカを引かせた世間への報復
Reviewed in Japan on July 23, 2020
Verified Purchase
個人的な話から入って恐縮だが、私は高校は偏差値70の進学校だった。だが、勉強
がパターン暗記に偏っていて、それを辛いと教師に告げたら「習慣にしろ」と云われた。
ここで3年、青春を犠牲にすれば、将来、社会的地位(スクールカーストの延長のような
モノだ!)は手に入るかもしれないが、本当に今の感受性の最も鋭い時代に、自分の
本当にやりたい哲学や詩文学などの読書や恋愛をせずにマトモな、嫉妬からリア充を
逆差別するような世間の大人とは違う存在になれるのだろうかと思惟した。習慣にしろ
というのは思考停止しろと云っているようにしか思えなかった。入り口の段階で非精神的
な暗記作業を強いてくる社会の―大人の云う「上の」ステップに、輝かしい未来がある
とは思えなかった。そこで、私は勉強するのをやめた。

それから大人になって、社会的地位など当然ないが、哲学や詩文学に耽溺したり、燃える
ような恋愛に興じたときのトランス状態の非日常は、10代にしか生きられない数少ない
「正解ルート」であり、当時勉強していればよかったと思うどころか、あそこで努力と
いう美名の下でなされるゴリ押しの勉強をしていたら、俺はスカを引いていたな、と今
からだと分かる。

オウムの信者というのは、そのスカを引いてしまったエリートの集まりなのだと本書を
読んで分かった。

勉強して褒められて、その先に輝かしい未来があると、皮肉にも私などより学力があった
せいで彼らは錯覚してしまった。世間の人たちは、人を評価するとき必ず、認めて「やる」
といった、受け手本位の評価しかせず、彼らが内心嫉妬と畏れで一杯の、突出した天才は
頑なに評価しない。スカを引いたエリート達は、本当は勉強が出来る程度のことでは人
から本当に凄いという評価はされないことに気付くことなく、大学より先へ行ってしまった。

そこで彼らは世間の人を「自分をハメた」と憎悪しなかっただろうか?

サリンをばら撒くという行為は、自分にスカのような人生を引かせた世間への、エリート
達の報復であったように個人的に思えてならない。少なくとも、勉強が出来て社会的な
地位を得て、食うのに困らなければ幸せだという価値観は、彼らのような存在を生み出す
元凶だという意味で決定的に危険であるといえる。世間のどうでもいい大人から認められ
るのでなく、自分なりの人生の成功条件を自分の本当に切実な願望と向き合って早期に
設定し、勉強は疎かになっても、青春期にそれを達成することが、本来的な意味での通過
儀礼の筈だ。

宗教でない精神的な生き方を著者は推奨しているが、それは私も賛成である。ランボー
よろしく山奥を一人で放浪していた時など、これ以上ないトランスの極北に到達していたが、
そういう超自然的な力が降りかかる状態をもってしても<ここではないどこか>へは行け
ない、つまり救済はあり得ないと気付いたからだ。絶対的な答えがない状態で必要なのは、
それを前提とした自分なりの答えだろう。それには冷徹な思考能力が絶対条件だ。信じる
ことでトランス状態を引き出す作用はあるが、原則的に思考停止はすべきでないし、そう
なると宗教より哲学が必要だという結論になる。

あと、自分も数学が好きだったが哲学に関心は移っていったのだが、著者が数学や科学は
実験で再現可能な事象を扱うので、生の一回性の様なモノは扱えないし、人生の真理を
教えてくれるものではないというようなことが書いてあって、腑に落ちた。いい説明だと
思った。
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ちひ
5.0 out of 5 stars 圧倒的に自覚的な無宗教の立場から、それでも宗教について考える本。
Reviewed in Japan on April 30, 2019
 オウム真理教の地下鉄サリン事件(1995年)等を受け、1996年に発行された同名書籍の【完全版】。「完全版のまえがき」と「2019年版のあとがき」が書き下ろし。

 自分の宗教性に無自覚なことを指して言う「無宗教」ではない、圧倒的に自覚的な無宗教の立場から、それでも宗教について考えている本である。

 臓器移植の問題について考えていた時期に、森岡さんの代表作の一つである『脳死の人』に出会い、多大な影響を受けた。その後も、人知れず自分の信に悩んでいた時期に本書の最初の版に出会い、感動し、講演会でサインをいただいた。「僧侶です! 感動しました!」と言うと、困ったような顔をされたのを覚えている。もっとも森岡さんはいつも困ったような顔でほほえまれるようなのだが。

 そして、わたしも信と非信との間に何ものがあるのか、この本のアプローチと同じような方法で、一生懸命に考えていたはずが、……いつの間にか、すっかり信の方に来ている自分がいる。自分でも驚くほどに。

 仏教的あるいは真宗的に言えば、どんな縁で自分がどう変わるのかは本当に誰にもわからない、ということでもあるのだが、それを自分が地でいくとは想像もしていなかった。しかしこれはわたしにとって、まさに森岡さんの提唱する「生命学」の営みでもあったのだと思う。

 信は決して「大きなものにまかれる」ということではない現象だとわたしは思っている。が、そこに疑問というか、解決されていない(され得ない?)何かがあるという指摘を、森岡さんは緩やかにくださっている。

 とにかく、今回の【完全版】とともに、信について、また深く広く、えぐって集めて、考えてみたいと思っている。あまり「無口」にならないように。
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ゆうさく
5.0 out of 5 stars いまでも通じることはある意味で不幸だけれど
Reviewed in Japan on January 22, 2020
 読了しました。森岡さんの主要な著作をだいたい読んでいる自分としては、彼の思想の前提みたいなものを確認したような感じがします。 
 
 興味深かったのは、神秘体験とグルへの帰依は別のものだということ。それを自身の体験から書いていて説得力がありました。 
 神秘体験そのものが一般的に特別なものとして考えられていますから、「この神秘体験は私についていくことで得られるのだよ。」「この先に真理があるのだよ。」と言われたらどんなに知性が強靭な人でも、いや、知性がある人ほどに、逆にすっぽりと飲み込まれてしまうのでしょう。 
 
 そして、尾崎豊の死を、イエス・キリストの死と重ね合わせている後半の論も見事です。彼らは人々の罪を贖って死んでいったのです。単なる知的な分析ではない深い見識に唸らされました。 
 この考え方で行けば、麻原も、教団の内部からの圧力によっておかしくなっていったと考えられるわけで、その構造に問題からも考察しなければいけません。 
 この本では言及されてませんが、ヒトラーの誕生も同じような切り口から考えられると思います。少なくとも社会が生み出したという点では。 
 
 
 改めて森岡さんの、徹底的に自分自身を掘り下げながらものを書いていく真摯さに心を打たれました。なお、わたしがいちばん好きな著作は「無痛文明論」です。 
 生きる意味を求める人たちの哲学が、今後も深化されていくことを願います。
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スターライト
5.0 out of 5 stars 参考になりました
Reviewed in Japan on August 9, 2019
Verified Purchase
1995年に出版されたものを新たに「完全版」として2019年4月に再刊したものです。
新たに「完全版へのまえがき」と「2019年のあとがき」が追加されています。完全版へのまえがきにおいて、早稲田大学理工学部を主席で卒業した広瀬健一(元死刑囚)のオウム真理教に入った理由が「生きる意味」だった事を知り、衝撃を受けました。
生きる意味がそれほどに、人によっては生死を分かつほど重要な問いになり得るということを実感しました。
本文としては、著者の若い頃の経験を踏まえながら語っているため、より説得力や読みごたえのある文章でした。
ただ生きる意味の答えとしては…少し物足りなさを感じました。しかし、一つ一つの文章に表れている著者の人としての謙虚さは、よく伝わってきます。
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現代思想 2019年11月号 特集=反出生主義を考える ―「生まれてこない方が良かった」という思想―: 森岡正博, 戸谷洋志, D・ベネター, T・メッツ, 島薗進, 小泉義之, 加藤秀一, 木澤佐登志, 橋迫瑞穂: 本

現代思想 2019年11月号 特集=反出生主義を考える ―「生まれてこない方が良かった」という思想―: 森岡正博, 戸谷洋志, D・ベネター, T・メッツ, 島薗進, 小泉義之, 加藤秀一, 木澤佐登志, 橋迫瑞穂: 本



現代思想 2019年11月号 特集=反出生主義を考える ―「生まれてこない方が良かった」という思想― (Japanese) Mook – October 28, 2019
by 森岡正博 (著), 戸谷洋志 (著), D・ベネター (著), & 6 more
4.6 out of 5 stars 34 ratings

238 pages

Publisher : 青土社 (October 28, 2019)
Publication date : October 28, 2019
Language : Japanese
Mook : 238 pages
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丸亀太郎

5.0 out of 5 stars 全てを悟ったReviewed in Japan on November 10, 2019

ミュウツーの気持ちが分かった

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つる

5.0 out of 5 stars まず始めにReviewed in Japan on May 15, 2020
Verified Purchase
反出生主義の方は必ず読むべき本です。
まず第一にこの本を読むことをおすすめします。

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aska

3.0 out of 5 stars そういう考え方もあるんだな、と。Reviewed in Japan on January 8, 2020
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半出生主義に全く共感は出来ませんが、勉強のために買いました。
いろんな視点が見えて面白いです。共感は出来ないけど。

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autarkeia

4.0 out of 5 stars 反出生主義を学ぶなら一読すべきReviewed in Japan on November 2, 2020
Verified Purchase
反出生主義を学ぼうとする上で、
・日本語で読めて、
・手に入りやすく、
・ある程度の信頼性がおけて、
・体系的な説明が得られるもの、
という観点でいえば、現在ほぼ唯一の情報源がこれだと思います。
特に、ベネターが著したものを日本語に訳した、「考え得るすべての害悪」を読めるのは貴重かと。

星5でなく星4にした理由は、一部の記事に関しては内容が不十分だと感じたためです。
反出生主義に関連する話題(文化・宗教など)を、反出生主義に絡めて論じるのではなく、ただ単に紹介しているだけのものがあったりしました。正直その程度の知識であればその分野の入門書の前半分を読めば足りるので、紙面がもったいないなとすら感じました。

あと、私はまだ読んでないので名前を出すに留めますが、森岡正博先生が今年の10月に『生まれてこないほうが良かったのか? ――生命の哲学へ! 』(筑摩選書)を出しており、こちらでもおそらく(どの程度かは分かりませんが)ベネターにも触れていると思うので、参考になるかもしれません。

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ぽんこつ地獄変

4.0 out of 5 stars 一つのヒントとしてReviewed in Japan on July 20, 2020

ベネターの"Better never to have been"が日本で知れ渡り始めた頃は、正直プロが集う論壇でも反出生主義への警戒心や厭悪がやや前に出すぎた意見が飛び交っており、あまり実のある議論・冷静な意見交換が成されていないように素人目線には映っていました。

本書でも一部の意見は、二番煎じ以降でしかないやや底の浅い批判や明らかにポイントのずれた批判に終始しておりそこは少々残念でした。また、他のレビュアー様が仰っている様に批判的な意見の割合がやや多すぎるきらいがあること、ベネター以外の反出生主義者についての言及が少なめなことなど細かい不満もあります。

しかし、全体的には反出生主義的な考えを抱く方にもそうでもない方にも自分の目線・考え方ついて客観的に見直す契機を与えてくれるような各専門家ならではの多角的でディープな掘り下げが成されたレベルの高い論述が多く、先述した日本の反出生主義界隈への姿勢に対する疑念も少し払拭出来ました。個人的に特に興味をそそられたのは反-出生奨励主義についての主張、そして人類が絶滅する未来を直接目撃するわけではない反出生主義者がどう生きるかについての考察でした。

完全に蛇足ですが、某ポ○モンは何故私を云々言ってる割にガンガンクローン製造に乗り出しているワケで、ちょい本書のテーマとはずれた存在なのかもしれません(笑)ただ、人間以外の意識ある主体を造り出すことの是非はこの本でも研究対象の一つになっています。

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HIGUCHI Kenichi

TOP 1000 REVIEWER
5.0 out of 5 stars この一冊でだいたいわかりますReviewed in Japan on December 8, 2019
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 反出生主義とは意識があり痛みを感じる存在者について「存在することは存在しないことより常に悪く、新たに子孫をつくることはすべきでない」という考え方であり、カジュアルには“生まれて来ない方がよかった”と表現される。これは中二病的な妄言でも欝でもなく、精緻に論理化されていて世界中の“大人”が反論を試みている訳であるが、本号を読めばその流れは十分につかめる。ロボット倫理や仏教に絡んだ話も興味深かった。なお、“生まれて来なければよかった”と“(既に生まれてしまった)人に生きる価値はない”は全く別の話である。

 バランスとしてもっと肯定派が多くても良かった。というのも、反出生主義は反証されるためにあるのではなく正しいかもしれないのだ。我々は生まれて来ない方が良かったが生物学的に存在してしまっているので、生まれて良かったと思えるようにいろいろな観念やものを作り出しているのかもしれない。我々は自分を中からしか見られない。それを「宇宙の視点」でみるとこうなるとベネターが主張するのは超越論的と言えようか。ただカントは神の存在を要請したが、神を持ち出さないならば意味は外部のどこからも与えられない。これを乾いた唯物論と感じるか仏教的な真理と感じるか。

 ただ現代の我々はそういったものを持ち出さずに論理的に考えなければならない。はじめ反出生主義とは分析哲学的遊戯かと予想していたが、そうでもないようだ。

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