2023/03/01

山岸巳代蔵全集│山岸风光│东洋号邮轮

山岸巳代蔵全集│山岸风光│东洋号邮轮

 
山岸巳代蔵全集

山岸风光 (发表日期:2017-07-12 09:56:11 阅读人次:8679 回复数:16)

  山岸巳代蔵全集刊行にあって

  


  


  


  
人として、この世に産まれたからには、「幸福に生きたい」というのが、人間誰しもの望みであり、それを願いながらの日々の営みと言えるだろう。それゆえ、真の幸福を求めてやまない多くの思索や実践が、人類の歴史の中で、時や場所を超えて幾重にも積まれてきた。しかし、「本当に幸福に生き得た」という人が、いったいどのぐらいいるだろうか。また、自分は幸福だと思っている人がいたとしても、それが、子々孫々変わりなく続く揺ぎないものだと、言い切ることができるだろうか。

  
ここに、一つの思想がある。

  
誰もが幸福に生きることは何も難しいことではなく、「幸福が当たり前で、一人の不幸な人もいない社会は人間自身の知恵と力によって必ず実現し得る」という信念を抱いていた、山岸巳代蔵の思想である。

  
一人ひとりは、「幸福でありたい」、「争いなどしたくはない」と心の底では望んでいるのに、なぜ仲違いしたり、反目しあったり、しまいには同じ人間同士での闘争にまで至ってしまうのだろう。山岸は、そんな人と社会のあり方に疑問を持ち、「人生の真の姿とはどのようなものか」、「本当の社会とは何か」と、真理の究明に自らのすべてを注ぎ込んで理想社会の実現を目指した。戦争の世紀とも云われる二〇世紀前半のことである。

  
そして、思索の中から一つの考え方を見つけ出し、〝ヤマギシズム〟と名づけた。同時に、その考え方を通して、「誰もが幸せに生きられる社会」を齎すための理念や具体的方法も、数多く提唱していくことになる。

  
その一つのかたちである「山岸養鶏」が戦後の日本農業界において一世を風靡する中、山岸巳代蔵の思想に触れ、それに共感を覚えた人達によって山岸会が結成され、その後、様々な活動が行われていった。山岸の没後、活動は時代と共に移り変わり、農業面のみにとどまらず、流通、教育、環境など多岐にわたって展開され、日本国内はもとより世界各地にも伝播していった。

  
だが一方で、かたちとなって現われた姿を、〝ヤマギシズム〟そのものと受け取り、誤解してしまうということが、実践しようとする人にもままあったし、周りからもそう見られがちであった。目に見える部分ではなく、どうしたら皆が幸せに暮らせる社会になるだろうか、本当に人間らしい生き方とは何だろうか、と探究しつつ実践する一人ひとりの中に、その精神が息づいてきたのだろうが……。

  
今ここで、私たちは改めて出発点に立ち返り、考えてみたい。はたしてヤマギシズムとはいかなる考え方なのだろうか。そして、山岸巳代蔵がその生涯をかけて究明した思想は、その到達した世界は奈辺にあるのだろうか、と。

  
それには様々なアプローチが可能であろうが、私達は、提唱者である山岸自身の著作や講演記録、口述記録などから、なんとかその本質を読み取ることができないだろうかと考えた。

  
ところが、山岸自身はかなり多くの文章や記録を残しているにもかかわらず、その提唱した考え方や思想、哲学、具体的実現方法等を知ることのできる資料は、わずかしか世に出ていない。山岸会会員ですら、その著作の一部しか知らないし、まして、それらがまとめられて公刊され、一般の目に触れたり、研究対象になるといったこともなかった。そこで、私たちはまず、山岸巳代蔵の著作・講演録・私信・その他の記録等の資料を整理し、公刊することから始めることにした。それによって、自分たち自身や、現在山岸会活動に関わっている人のみならず、広く世界の学者・研究者・実際家へ、研究資料として提供しようと考えたのである。

  
山岸自身が何を考え、どんな社会を描いていたかを、その著作や記録といった「文字」から正確に読みとることは、難しいことかもしれない。また、人の一生や社会は生きたものであり、その本質や妙味、肝心なところは、どれだけ言葉を並べても、表現できないものなのかもしれない。

  
ただ少なくとも、本全集の刊行によって、この思想が広く様々な人々の目に触れる機会が増えるであろう。そして、公正な批判・検討の対象となることで、〝ヤマギシズム〟の解明が進み、誰もが希求してやまない、ほんものの幸福社会、仲良い住みよい社会を齎す一助となすことができれば幸いである。

  
二〇〇四年三月

  
山岸巳代蔵全集 刊行委員会

  


  
来源 http://www.yamagishi-miyozo.org/

  


 回复[1]: 山岸巳代蔵全集第一巻目录 骏骏 (2017-07-12 09:56:37)  
 
  ◆ 山岸会養鶏法 農業養鶏編

  
本書は幸福の書

  


  
改訂に当りて

  
ヤマギシズム社会式養鶏法

  
一 特別解説

  
1 本書を読みとり兼ねる人に

  
2 この養鶏法を批判する人に

  
3 現状に満足している人に

  
4 頭の悪い人のために

  
5 私が貧乏しているように誤解する人に

  
6 山岸三号種について

  
二 総論 養鶏産業の重要性

  
三 事業態による分類とその将来性

  
四 産業養鶏の分類

  
五 目的生産物から見た部門とその概要

  
六 本養鶏法の沿革

  
七 農業養鶏とは

  
農業養鶏の使命

  
農業経営の一環としての農業養鶏

  
副業養鶏は永続しない

  
農法と養鶏の関連性鶏糞と農業経営

  
肥料問題の解決農業養鶏の強靭性

  
経営上の弱点  技術面の弱点

  
余剰労力と人間生活

  
山岸会養鶏法の一貫性

  
人類生活に花を贈るもの

  
物心共に満ち足りた協力社会へ

  
農業養鶏の真髄

  
八 農業養鶏には

  
技術よりも経営を、技術・経営よりも根本原理を先に

  
堆肥熱育雛推奨の理由

  
生魚屑養鶏を排する理由

  
九 失敗の実例とその原因

  
十 山岸会とは

  
十一 体験発表

  
十二 結 び

  
補遺・『山岸式養鶏法 農業養鶏編(前編)』より

  
◆山岸式農業養鶏について

  
ナマクラ養鶏の真髄

  
真理追究から発した養鶏

  
自ら墓穴を掘る

  
――無制限の増羽による半専業化は危険

  
病災は内より ――鶏舎の作り方について

  
家相

  
◆山岸式養鶏法の実際

  
稲と鶏(一)

  
稲と鶏(二)

  
稲と鶏(三)

  
農業養鶏の目標

  
ニューカッスル病について

  
鶏舎

  
【参考】山岸養鶏古参者どのへ

  
◆獣性より真の人間性へ

  
獣性より真の人間性へ(一)

  
獣性より真の人間性へ(二)

  
◆山岸式養鶏会会報・創刊号より

  
○米を一粒も輸入せずして満腹する法

  
○会員諸氏に図る

  
──会の技術と私の技術の公開について

  
○本会の現状を検討しましょう

  
【参考】高槻のお母さん

  
【参考】無資本から五○○羽養鶏へ

  
【参考】 技術を統一しよう

  
運営の方法を研究しよう

  
【参考】編集後記

  
【参考】何故雛を寒さにさらして訓練するのか

  
◆山岸式養鶏会会報・第二号より

  
○会の性格と運営について

  
○孫会員・孤独会員・無籍者を

  
無くしましょう

  
○籠を編むに竹を使う男

  
○難解な私の言動

  
○山岸式養鶏法

  
【参考】 ことばと真理 

  
・・・・・・・・・・・・・・・・・

  
【補遺】 山岸会と山岸巳代蔵

  
【資料】山岸会創設期の記録から

  
①山岸式養鶏会生い立ちの記/和田義一 

  
②本部研鑽会記  

  
③懐想・メーポール /かばくひろし

  
④八年前感激のめぐりあい/座談会記録

  
第一巻の編集を終えて

  
【資料】山岸巳代蔵年譜・山岸会年表

  
〈付録〉山岸巳代蔵 著作・口述等 資料目録

  
用語・人名解説

  
索引

  


  

 回复[2]:  骏骏 (2017-07-12 09:57:59)  
 
  第二巻について

  
この巻では、一九五四年一二月に発行された『山岸会・山岸式養鶏会会報・第三号』(以下『会報三号』)に掲載されたものから、一九五八年二月に発行された『快適新聞第四三号』に掲載されたものまで、約三年間にわたる、山岸巳代蔵の著作や講演録・口述録及び、山岸の著作ではないかと伝えられ、扱われているものなどを収録した。

  
『会報三号』において、山岸巳代蔵は『世界革命実践の書』として、〈ヤマギシズム社会の実態(一)〉、〈知的革命私案(一)〉、〈知的革命の端緒・一卵革命を提唱す〉の三論文を発表した。これらの論文は、それまでのような、養鶏の経営や技術の中に山岸の思想や哲学や方法論を織り込んで発表するものでなく、山岸の考える理想社会(ヤマギシズム社会)構想やその実現方法を、初めて、包括的に、具体的に、正面から発表したものである。極めて短時間のうちに綴られたものであるが、青年期に構想しその後再検討を加えてきたものが端的に提案されている。この論文が発表された背景には、山岸式養鶏会の全国への急速な拡がりがあり、社会的にも山岸の思想が受け入れられる素地ができてきたという確信があったのではないかと思われる。

  
これらの論文はその後、『ヤマギシズム社会の実態―世界革命実践の書』という一冊の本としてまとめられ、発表から約一年後に開催される「山岸会特別講習会」の研鑽資料として使用された。そして現在に至るまで、一三版を重ね、今もなお「ヤマギシズム特別講習研鑽会」において使用されている。

  
山岸はその翌年、〈二つの幸福・真の幸福と幸福感〉を発表、また、山岸会会報に替わり山岸会の機関紙としての役割を担った『農工産業新聞』に〈山岸養鶏の真髄〉を連載する。そして、一九五六年一月には「山岸会特別講習会」(以下「特講」)が初めて開催され、それまでは養鶏を通して広がった山岸会の活動も、そのもともとの趣旨である「幸福社会づくりの会」というあり方を鮮明にし、新たな段階に入っていく。

  
この第一回特講の冒頭に行われた山岸巳代蔵・志津子夫妻による特別講演は、幸いなことに録音されたテープが現存しており、それを活字に起こすとともに、CDにその録音を収録して別売付録とすることにした。その肉声から伝わってくるものも味わい深いものがあるのではと思う。

  
特講開催以降には、山岸名で発表された著作はほとんど見当たらない。一九五七年一月に創刊した『快適新聞』に掲載されたものはほとんどが講演録か口述録、あるいはペンネームを使ったり、他人名での著述となっており、例えば〈出精平使より愛妻への手紙〉は守本道夫の名で発表している。それ以外にも、本巻に収録した〈飼料のよしあしは鶏に聞く〉という文章が、当時の会員であった明田久雄名義で書かれたという記録がある。このように、山岸が他人名やペンネームを使って発表したと推測さるものが、多数ある可能性がある。例えば、第二巻関連の資料として収録した〈開拓と養鶏〉〈あんまり話がウマすぎる〉などがそれにあたるが、現段階では確認できていない。これからも調査を続けていくつもりである。

  
特講を受講した山岸会会員は、理想社会実現を目指して、全国各地で支部活動を展開し、近隣・同業の人々を続々と特講に送り出した。その結果、特講受講者は急速に増え、一九五六、五七年の二年間で四五〇〇名を超える。その中から、和歌山県有田郡金屋町下六川や山口県の大島で、農業経営を一つにした一体経営の動きが始まるなど、さまざまな動きが始まった。こうした運動の活発化を背景に、一九五八年三月、「山岸会式百万羽科学工業養鶏」構想が発表され、具体化されていくのであるが、それについては、第三巻を楽しみにしていただきたい。

  
また、今回、特講を受講したことのある哲学者の鶴見俊輔氏より、ご自身と山岸会との関わりを綴った文章を送っていただいた。鶴見氏はこれまで一貫してヤマギシズムに対する関心を持ち続けておられ、全集刊行の仕事への励ましの言葉もかけてもらった。そこで、送っていただいた文章と、これまでにヤマギシズムに関して書かれた文章をまとめ、特別寄稿として収録した。

  
二〇〇四年一〇月一〇日

  
山岸巳代蔵全集刊行委員会

 回复[3]:  骏骏 (2017-07-12 09:58:49)  
 
  第二巻目次より

  
◆ヤマギシズム社会の実態

  
ヤマギシズム社会への世界革命実践の書

  
解説 ヤマギシズム社会の実態(一)

  
まえことば

  
一 零位よりの理解を

  
二 宗教に非ず

  
三 自己弁明 ―人物を切り離した批判を ―

  
四 技術出し惜しみの批難に対して

  
五 同調の人々と共に

  
六 山岸会と山岸式養鶏会との関連

  
第一章 概要

  
一 真実の世界

  
二 かつてない新しい社会

  
三 法で縛らぬ社会

  
四 機構と人情社会に

  
五 悪平等を押し付けぬ社会

  
六 差別待遇のない社会

  
七 貧困者のない社会

  
八 幸福一色 快適社会

  
九 陽的社会・暗黒の夜から昼の世界へ

  
一〇 物は飽くほど豊満な世界

  
第二章 構 成

  
一 幸福研鑽会

  
二 専門研鑽会

  
三 構成員

  
1 幸福会員(物心幸福会員の略称)

  
2 十人のメンバー

  
四 要約

  
知的革命 私案(一)

  
一 正しきに戻す

  
1 世はまさに逆手なり

  
2 アメリカに日本の心が掴めたら

  
3 ああ、チャンスは彼方へ

  
4 わがために乞うにあらず

  
5 正か逆か

  
6 ヤマギシズム社会に

  
7 革命提案の弁

  
8 知的革命の呼称と性格

  
9 なぜ幸福社会が実現しなかったか

  
10 「具現方式」によって

  
11 具現方式は何にでも

  
12 人間の知能

  
13 不幸の原因

  
14 人情社会組織に改造

  
15 人種改良と体質改造を

  
16 百万人のエジソンを

  
17 女性は三〇〇人近くの直子を遺す

  
18 体質改造

  
二 先ず日本から

  
1 日本なる呼称

  
2 乏しき日本

  
3 日本人の反省

  
―国境をなくし理想社会へ通ずる近道―

  
4 日本を豊かに

  
知的革命の端緒 一卵革命を提唱す

  
一 前説

  
1 日本の鶏と農

  
2 働き過ぎる ―馬鹿働きを―

  
3 日本農民の仕事

  
4 卵を五円に引き下げましょう

  
5 私は秘密を堅持している

  
6 養鶏技術について

  
7 云いかけて云わないことと

  
後編発行を遅らせている理由は

  
8 一卵革命具現方式の要約

  
二 本旨 心あらば愛児に楽園を

  
1 源泉の涵養

  
2 鶏を飼う身で協力

  
3 学者に一卵を

  
4 疎遠の会員の質問に応えて、会の実情を

  
5 学問・頭脳を優待しましょう

  
6 主として種鶏家に提案

  
7 一卵革命の弁

  
8 万金積んでも買えない卵を

  
◆山岸会・山岸式養鶏会会報 第三号より

  
○ゴヂャゴヂャ云いなさんな

  
○農山村の今日の姿を眺めて 

  
―一九五四年の歳の瀬に―

  
〈参考資料〉ことばと真理(二) 

  


  
◆山岸会式養鶏の急所と成功への道順

  
一 まず本文を一字も余さず何回も繰り返して

  
意読すること

  
二 何ゆえに鶏を飼うのか

  
三 自分だけのもうけのためでない

  
四 山岸会式養鶏の目的

  
五 どんな時代でも絶対に脱落しないためには

  
―成功の急所と道順―

  
六 高度化技術を要すること

  
─ 永久に安定した経営である道は─

  
◆二つの幸福 ― 真の幸福と幸福感―

  
仮の幸福(幸福感)に生きる愚かしさ

  
感(幸福感)人種のいかに多きことよ

  
真の幸福はいずこに……方法あり、具現方式で

  
山岸会の結合とその活動

  
ヤマギシズム社会は、幸福研鑽会から

  
山岸会とは

  
〈書簡〉諸畑のみなさまへ

  
―明田正一氏宛の通信から

  
◆山岸養鶏の真髄

  
一 損をさせては申しわけないと思って言うのです 

  
二 真理から外れて、真果は得られない

  
三 賞金一万円または十万円技術について

  
四 第一回特別講習会開催と

  
秘匿技術実施種鶏場参観について

  
五 秘匿技術実施種鶏場参観

  
六 求むれば得らる 

  
──希った鶏界総親和の日はまさに──

  
七 鶏界を毒するもの

  
八 盲腸炎 

  
九 山岸養鶏成功の最大条件(秘訣公開)

  
◆第一回特別講習研鑽会にて

  
○全人幸福のため

  
第一回山岸会特別講習研鑽会 〈記念講演〉から

  
○全人幸福 愛和の誓

  
○第一回特別講習研鑽を共にした、わが一体の家族、なつかしの兄姉弟妹よ、わが父・母・妻・子よ

  
◆農工産業新聞より

  
○点灯について 

  
○飼料のよしあしは鶏に聞く

  
○早く話の通ずる人に

  
○立卵鑽より(1)

  
○立卵鑽より(2)

  


  
◆快適新聞より

  
○出精平使より愛妻への手紙(一)(二)

  
○無数の愛人と共に/愉快の幾千万倍の気持

  
○知らぬが仏(一)

  
○知らぬが仏(二)

  
◆第二巻関連の資料から

  
○第一回全国大会記

  
○長岡幸福研鑽会

  
○第一回特別講習会記

  
○腹の立つのが当然と決めていた人が 亀井正子

  
○ あんまり話がウマすぎる

  
○醍醐味の満喫─親愛の会員を訪ねて 宮下安一

  
○下六川一体作業実践報告 杉本利治

  
○開拓と養鶏 田島薫2

  
○山岸さんとコクシジウム 明田恵二

  
第二巻の編集を終えて

  
凡例/第一巻の正誤訂正

  
特別寄稿 ヤマギシ会と私鶴見俊輔

  
〈付録〉山岸巳代蔵・山岸会関連地図

  
山岸会組織図

  
山岸会趣旨・会旨

  
山岸巳代蔵 著作・口述等 資料目録

  
用語・人名解説

  
索引

 回复[4]:  骏骏 (2017-07-12 09:59:20)  
 
  第三巻について

  
この第三巻に収録した山岸巳代蔵の著作や口述、その他の記録は、一九五八年から一九六〇年前半にかけてのものである。

  
一九五六年一月に「山岸会特別講習研鑽会(特講)」が始まり、それを受講した会員が増えるにしたがって、山岸会の支部は全国に広がっていった。特講は、関西地方では連続して開かれ、関東地方でも開催されるなどの活況を呈し、受講者は一九五七年だけで二千五百人を数えるまでになる。

  
特講の拡大に伴い、運動の方向も様々な広がりを見せ、現状そのままでの理想社会実現を目指す一体経営的な試みも、和歌山県有田郡下六川や山口県大島郡など各所で起ってきた。

  
そうした中、一九五八年三月に「山岸会式百万羽科学工業養鶏(百万羽)」構想が発表されると、各地で中心的に活動を行っていた会員たちが続々とそれに参画、七月には三重県四日市市赤堀で創立総会が開かれ、八月から三重県阿山郡春日村(現伊賀市)に「ヤマギシズム生活実践場・春日実験地」が造られ、参画した有志会員による「一体生活」が始まった。

  
山岸巳代蔵自身も、特講の連続開催や、「百万羽」の建設活動に深く関わっていた。同時並行で、愛情問題の探究にも携わっており、そういった多忙の中にあったためか、この時期の山岸の著述は非常に少ない。「百万羽」構想に関するものも、講演記録や座談会記録があるのみで、まとまった著述はない。したがって、「百万羽」関係で本巻に収録したものは、主に『快適新聞』に発表された記録類である。

  
「百万羽」建設の最中、一九五九年四月一五日、山岸は『真目的達成の近道』を発表し、「急進拡大運動」を会に向けて提案した。そして、一九五九年七月に「山岸会事件」が起る。

  
これらの運動や事件の事実経緯や、その意味については、本巻に収録した山岸の著作や、巻末に収録した試論を参照していただきたいのだが、結果として、山岸巳代蔵は運動の渦中から一時的に離れることになった。

  
そのことで、山岸は著作に専念できる時間が持てるようになり、この時期の著作は、未発表のものや草稿段階のものを含めて、かなりの量に及んでいる。本巻では、それらのうちから、当時発表された『愛和―山岸巳氏からの第一信』、『山岸会事件雑観』の他、生前には発表されなかった『第二信』や『正解ヤマギシズム全輯』草稿の一部(没後に「ボロと水」に掲載されたもの)、『盲信について』を収録した。

  
一九六〇年四月、山岸巳代蔵は、『声明書』を発表して自ら警察に出頭し、その後三重県津市に移った。そして、この頃に、「ヤマギシズム生活実顕地」構想の第一弾と言うべき、『金の要らない楽しい村』、『ヤマギシズム生活実顕地 山田村の実況』の二編を書き上げることになる。

  
以上が本巻に収録した、著作や記録の概要であるが、前述したように、山岸会事件後、警察に出頭するまでの約九ヶ月間に書かれた著作は多い。だが、大部分は草稿段階のものであり、ほとんどが未整理で、発表できる段階にはない。

  
本全集は、これまでは時系列に沿って山岸巳代蔵の著作や記録を収録してきたが、右のような事情により、第三巻においては、すべての著作や記録を成立年代順に載せていくことはできなくなった。したがって、この巻に収録したのは、山岸の生前に公に発表されたものや、没後に山岸会関係の出版物に掲載されたり、なんらかの形で発表されたものである。未発表・未整理の記録や草稿類については、準備ができたものから、刊行リストに加えていく考えである。

  
二〇〇五年三月

  
山岸巳代蔵全集 刊行委員会

 回复[5]:  骏骏 (2017-07-12 09:59:47)  
 
  第三巻目次より

  
◆『山岸会式百万羽科学工業養鶏』構想とその実態

  
百万羽養鶏を語る座談会

  
〈参考〉有志各位の質問に答えて

  
百万羽の育雛室見学料は春日村繁栄速進会の収入

  
◆『快適新聞』より

  
コクシの秘匿技術公開

  
固定したものはない

  
〈参考〉脂肪鶏を解決する方法8

  
話し合える場がほしい

  
〈参考〉『ひとことずつ』より

  
真目的達成の近道

  
◆山岸会事件中の記者会見

  
◆『愛和―山岸巳氏よりの第一信集』より

  
会員のみなさんへ ―― 第一信

  
私の態度を截る

  
ハイハイ研鑽について

  
思いごと叶えるにはまず零位になること

  
◆第二信

  
◆『正解ヤマギシズム全輯』草稿より

  
正解ヤマギシズム刊行に当たりて

  
刊行にあたりて

  
〈参考〉恋愛と結婚について ─山岸巳代蔵氏の結婚観を軸にして─ 安井登一

  
◆盲信について

  
盲信について

  
ハイハイ研の解答の抜書き

  
◆山岸会事件雑観  

  
一、私の立場

  
二、私はヤマギシズムをこう思う

  
三、ヤマギシズムと山岸会

  
四、山岸会特別講習研鑽会について  

  
五、山岸会式百万羽科学工業養鶏㏍について  

  
六、世界急進Z革命について

  
七、Xマンについて 

  
八、私の感想

  
あとがき

  
◆声明書

  
◆金の要らない楽しい村

  
研究家・実行家に贈る言葉

  
総論

  
◆金の要らない楽しい村 

  
ヤマギシズム生活実顕地 山田村の実況 

  
1 小さな研究会

  
2 方向転換

  
3 新機軸への展望

  
4 村造りの研究

  
5 世界革命の口火

  
◆ 第三巻関連の資料から

  
《資料Ⅰ》百万羽子供研鑽会

  
《資料Ⅱ》春日村繁栄速進会会則

  
《資料Ⅲ》話し合い(研鑽)と革命

  
《資料Ⅳ》無駄にはしないむかえ水 明田正一

  
《資料Ⅴ》木下雅巳手記(抄)

  
第三巻の編集を終えて

  
〈試論〉『百万羽養鶏』の展開 山口昌彦

  
山岸会・百万羽養鶏関連年表

  
〈試論〉報道にみる山岸会事件 佐川清和

  
〈付録〉 山岸巳代蔵 著作・口述等 資料目録

  
用語・人名解説

  
索引

 回复[6]:  骏骏 (2017-07-12 10:00:10)  
 
  第四巻について

  
この巻に収録した文書は、一九六〇(昭和三五)年秋頃から、翌一九六一年五月に旅先の岡山県興除村(現岡山市)で山岸巳代蔵が逝去するまでの、八ヵ月足らずの間に語られた口述録及び研鑽会記録等である。

  
この時期、山岸自身は、三重県の津市や名古屋を拠点としながら、ヤマギシズム理念を検べていく研鑽会を開催し、実際にヤマギシズム運動やヤマギシズム生活実顕地づくりに向けての様々な活動を行いながら、著述としては主に口述筆記によって、多数の記録を残している。

  
その中には、未発表のものや、未整理のものが含まれていて、現段階ではまだ公刊できないものも多い。したがって、この第四巻では、この時期の口述著作及び研鑽会記録の中で、一応何らかの形で世に出たものの他に、未発表記録のうちから整理の出来たものを加えて刊行することにした。

  
山岸会事件(一九五九年七月)以後、表立った組織的活動こそ見受けられなかったものの、山岸会員は地道な活動を続け、和歌山県、三重県、山口県、長崎県などでの一体経営を目指した動きや、東京に出向いてヤマギシズムを社会に広く紹介していく活動などが活発に行われていた。一方で、ヤマギシズム生活実践場春日実験地も、山岸会事件やその後の伊勢湾台風等の壊滅的な打撃による窮乏生活を乗り越えて、次第に一体生活の顕現へと向かって歩き始めていた。そんな時期に、山岸が口述したのが、本巻に収録した『体質改造に想う』、『山の鶏のあり方』、『一体生活について』、『聴く態度について―夫婦のあり方』である。

  
また、一九六〇年後半頃から、春日実験地のように家屋敷を売り払って一ヵ所に集合する形態でなく、現状そのままで生活そのものを一つにしていく、財布一つの、金の要らない「ヤマギシズム生活実顕地」への動きが各支部間に広まり、一九六一年一月末に、実顕地第一号として兵庫県に北条実顕地が誕生、その後、各地に実顕地が次々と誕生することとなる。

  
「ヤマギシズム生活実顕地」構想については、既に第三巻に収録した『金の要らない楽しい村』、及び『ヤマギシズム生活実顕地 山田村の実況』の中で触れられている。『山田村の実況』では、実顕地はこのように生み出されてゆくであろうとする見取り図を、架空の村を舞台にして描き出しているが、現実も、無いはずの「山田村」と同じように進行し、具体化していった。本巻に収録した『ヤマギシズム生活実顕地について―六川での一体研鑽会記録から』(一九六〇年一〇月・和歌山県金屋町)と、『実顕地養鶏法発表会』(一九六一年五月・岡山県興除村)は、共に、当時まさに実顕地をつくろうとしている会員やその周囲の会員に対して、ヤマギシズム生活実顕地だけでなく、研鑽学校・試験場・振出寮など一体生活を成立させるための機構と、その元となる心のあり方について、山岸が詳しく語った貴重な記録である。「山田村の実況」は、第三巻発行の後に口述筆記の原本が見つかり、そこにはこれまで未発表の、続きの部分があって、ヤマギシズム生活実顕地調正機関のことも書かれていたので、本巻冒頭に『山田村の実況(続)』として収録した。なお、研鑽学校については、山岸が口述した「ヤマギシズム研鑽学校案内」があり、それを収録した。

  
実顕地造成が進む一方で、社会に向けて広くヤマギシズムを打ち出していく活動も、同時に展開されている。一九六〇年八月には山岸会事件後最初の特別講習研鑽会(特講)である第八八回特講が東京で、翌年三月に三重県津市で「法政産経Z革命特講」が開催された。この「法政産経Z革命特講」に向けて全国都道府県で日を定めて一斉に配布されたのが、『Z革命はあなたの身辺に』であり、この特講の参加者に向けて送られたメッセージが『理想社会を目指して―一粒万倍に』である。

  
さらに、実顕地に関連して、「ヤマギシズム社会式養鶏法」が発表された。この養鶏法は、これまでの農業養鶏法とは違い、無所有・一体、完全分業の「ヤマギシズム生活実顕地」を基盤とする養鶏法であり、『山岸会養鶏法・増補改訂・農業養鶏編』(本全集第一巻所収)にその発表を予告していたものであった。これに関わる資料として残っているのが、一九六一年四月二日に山岸自身が参加して名古屋の八事園で行われた『ヤマギシズム社会式養鶏法について』の座談会記録であり、一九六一年四月一六日に名古屋で行われた「ヤマギシズム社会式養鶏法」発表会に向けて山岸が送った『社会式養鶏法発表会に寄せて』のメッセージである。また、同年四月の『ヤマギシズム』紙〈意見の広場〉欄には、研鑽によって個々の囲いを無くし、ヤマギシズム実顕地の造成をと呼びかける趣旨の原稿を掲載している。

  
こうした著作や記録からは、最晩年の山岸巳代蔵が、胸に秘めていた幸福社会実現の具現方式であるヤマギシズム実顕地構想を、情勢を見ながら、その受入れ準備の出来る段階に応じて打ち出してゆく姿を読み取ることが出来る。

  
ヤマギシズム実顕地造成、そしてそれと併行しての、社会に向けてのヤマギシズムの提案といった動きの渦中にあって、山岸は次第に身体の健康を損なっていく。にもかかわらず、自分の思想や具現方式を出来るだけ伝えて、全人幸福社会の実現に尽したいという思いからだろうか、山岸は体力の許す限り各種の研鑽会に出席した。そして、四月末に当時の居宅であった三眺荘(三重県津市)で行われた『さびしがり研鑽会』及び『会いたい見たい研鑽会』の後、山岸はその終焉の地となる岡山へと旅立つ。なお、この二つの研鑽会記録は、長年人目に触れることがなく、今回初めて公開されるものである。

  
山岸は、五月一日から岡山県興除村に於て持たれた『科学・研鑽態度について』、『実顕地養鶏法発表会』等の研鑽会に出席した後、五月三日に引き続き当地で行われた『一体高度研鑽会』に出席していたが、午後五時三〇分、発言中に頭痛に襲われ、くも膜下出血で倒れた。そして一九六一年五月四日午前零時五〇分、そのまま帰らぬ人となった。享年五九歳であった。

  
なお、本巻巻末資料として、山岸の死後に発表された『ヤマギシズム生活中央調正機関』、『ヤマギシズム世界実顕試験場機構』などを紹介した。これらの発案が山岸によることは間違いないとしても、最終的な文書の作成にどこまで関わっていたかは不明である。また、実顕地造成の記録として、一九六三年の六川の記録と、北条実顕地の荒瀬崎次の当時を振り返っての談話を収録した。そして、岡山で山岸が亡くなった直後に現地で行われた追悼研鑽会の記録も併せて収録した。

  
本巻に収録した資料のうち、名古屋での『ヤマギシズム社会式養鶏法について』の音声記録を別売付録CDに収めた。当時の生の声は貴重な資料である。併せて味わっていただきたい。

  
二〇〇五年一〇月

  
山岸巳代蔵全集 刊行委員会

 回复[7]:  骏骏 (2017-07-12 10:00:38)  
 
  第四巻目次より

  
◆金の要らない楽しい村 

  
ヤマギシズム生活実顕地 山田村の実況(続)

  
◆ヤマギシズム生活実顕地について

  
――六川での一体研鑽会記録から

  
◆一体生活について その他  

  
〇体質改造に想う

  
〇山の鶏のあり方

  
〇一体生活について

  
〇聴く態度について――夫婦のあり方

  
◆法政産経Z革命特講に向けて

  
〇Z革命はあなたの身辺に!

  
〇理想社会を目指して―一粒万倍に

  
◆ヤマギシズム社会式養鶏法について

  
〇ヤマギシズム社会式養鶏法について

  
――名古屋での座談会記録から 

  
〇 「意見の広場」から

  
〇社会式養鶏法発表会に寄せて

  
◆ヤマギシズム研鑽学校案内

  
◆津での研鑽会の記録より

  
〇さびしがり研鑽会の記録

  
〇会いたい見たい研鑽会の記録

  
《参考》春日山の食堂の張り紙

  
◆岡山での研鑽会の記録より  

  
〇科学・研鑽態度について

  
〇実顕地養鶏法発表会

  
〇岡山一体高度研鑽会の記録

  
◆ 第四巻関連の資料から

  
《資料Ⅰ》ヤマギシズム実践諸機関について

  
〇一体社会の具現方式発表さる

  
〇解説・ヤマギシズムの各種実践活動体について

  
《資料Ⅱ》ヤマギシズム生活中央調正機関

  
《資料Ⅲ》ヤマギシズム世界実顕試験場機構

  
《資料Ⅳ》一体化による私達の農業経営概要六川実顕地の実例から

  
《資料Ⅴ》北条実顕地の始まりと山岸さん

  
《資料Ⅵ》山岸巳代蔵追悼研鑽会の記録

  
山岸巳代蔵 著作・口述等 資料目録

  
用語・人名解説

  
索引/凡例

 回复[8]:  骏骏 (2017-07-12 10:12:45)  
 
  第五巻について

  
山岸巳代蔵全集第五巻には、一九六〇年七月から一九六一年三月まで、九回にわたって行われた「ヤマギシズム理念徹底研鑽会(「理念研」)の記録のうちの前半部分、第一回(七月)から第四回(九月)までの記録を収録した。本全集は、第四巻までは時系列に従って、すでに発表されたことのある山岸巳代蔵の著述や記録を中心に、整理・収録してきたが、ここからは、未発表資料を主に収録していくことになる。この第五巻に収録した記録は、第三巻収録の『金の要らない楽しい村』、『ヤマギシズム生活実顕地―山田村の実況』(一九六〇年五月頃)の後から、第四巻収録の『ヤマギシズム生活実顕地について』(和歌山県六川での記録・同年一〇月)の前までの時期にあたる。

  
「理念研」の記録は、研鑽会の記録である。その中に山岸巳代蔵の発言もあり、様々なやりとりのなかで「ヤマギシズム」なり、山岸の思想が語られていくというふうになっている。実際の対話の中で語られているがゆえに、各出席者の生々しい息づかいが感じられる。

  
一般的に、あるグループの人々の中で行われる対話は、共通の前提知識を持たない人にとっては、分かりにくい面がある。そうした場合、その発言の語られた時代、社会風潮、そのグループの持つ共通認識等をある程度知っておくことが理解の助けになる場合がある。逆に、それが先入観になって、誤解へと導くこともあり得る。どの程度注釈を施しておくかは難しい問題であるが、ここでは、一般的な社会事情と当時の山岸会の運動、主な出席者について、理解の助けとなると思われる範囲の説明を加えておきたい。

  
この「理念研」が始められた、一九六〇年の七月は、山岸会事件から約一年が経過した時期にあたり、ともすればそれまでは〝養鶏〟というキーワードで語られることの多かった山岸会活動が、思想的に、或いは社会活動の一つとして認知されていく過程の中にあった。

  
日本の社会状況は、流動的で、活況を呈していた。日米安全保障条約の改訂反対の声に日本中が大きく揺れる一方で、経済は戦後の窮状を脱して、高度成長への階を登りつつあった。世界では、冷戦構造の中、ソ連がアメリカとの人工衛星打ち上げ競争で一歩リードし、中国の人民公社による生産手段の共有化や経済の「大躍進路線」が大きな話題を呼び、キューバにも共産党政権が樹立されるなど、共産主義が大きな波を起していた。 北朝鮮でも、農業協同化の推進、完全配給制等が進められて、識者・学生の中には、そこに新しい進歩的な考え方を見る人もいたし、一部のマスコミは、北朝鮮を「地上の楽園」ともてはやしたりもした。宗教界では、創価学会が、青年部を中心に「折伏大行進」と呼ばれる大々的な勧誘キャンペーンを行っていた。つまり、この時期は、様々な動きの中で揺れ動く日本社会の方向性が、ある意味で決定づけられるような時期であったとも言えるだろう。

  
しかし、山岸は、こうした社会の動きや世論の動向に対して、危機感を抱いていたようだ。「理念研」の中でも、社会の動きが話題に上ったり、「宗教と研鑽の異い」等がテーマとなったりしている。

  
順調に会員を拡大しているように見えた山岸会の活動は、山岸会事件を境に、一つの転機を迎えていた。特別講習研鑽会は一九五九年七月から中断され、「ヤマギシズム生活実践場春日実験地」は、事件とその後の伊勢湾台風による壊滅的な打撃の影響もあって、窮乏生活の下にあった。参画者の中には、資金難から縁故者の所に一時的に身を寄せたり、資金を稼ぐために土方に出たり、女中奉公をしたり、行商に回ったり、工員となったりする者もいた。事件後の動揺の中で運動から離れる者もいた。しかし、現象的には窮状と見える中にありながら、本来の目的とする一体生活の顕現へと向かって歩き始めていたのもまた事実である。東京へ出て、一体生活をしながら学者や政治家に山岸会の活動を知らせようとする女性達もおり、それらが結実して、一九六〇年八月に東京で、事件以降初めてのヤマギシズム特別講習研鑽会(特講)が企画され、実施されることになった。これは、〝ヤマギシズム〟という一つの思想を前面に押し出した内容のものを、学者や政治家なども含めた知識人層に呼びかけて行われたものであった。

  
全国各地の山岸会員の間では、一体経営を目指す試みが始まっていた。和歌山県有田郡下六川、長崎県西彼杵郡の「青い鳥農場」、京都府伏見区の久我、山口県大島郡その他、各地でその動きが起っていたが、中には、〝一体〟と〝共同〟の本質的な異いが分からないままに、より世間的に受け入れられやすい〝共同〟から〝一体〟へと漸進しようという考えを持ち、その方向へと進んでいくところもあった。

  
山岸会活動に影響力を持つメンバーの中にも、〝ヤマギシズム〟に対する理解が十分でなかったり、一体になりきれないという状況が存在した。広く社会に向けて一つの〝イズム〟を打ち出していこうという時に、内部の不一致は運動の足元を掬いかねない要素だった。

  
こうした状況の中で、運動の中核となるメンバーの中でのヤマギシズムへの理解や、一体化を図るために、山岸は「理念研」という機会を設けたというような観方も可能であろう。

  
山岸巳代蔵自身は、一九六〇年四月に自ら警察に出頭して、その後、三重県津市阿漕の「三眺荘」という借家に居を定め、福里柔和子との新たな生活を始めていた。この「三眺荘」は、翌年五月に岡山で逝去するまで山岸の生活の拠点となった場所で、本巻で採り上げる「理念研」の舞台となった。

  
この「ヤマギシズム理念徹底研鑽会」に山岸が当初参加を呼びかけたのは、明田恵二、戎井章雄、奥村久雄、奥村通哉、坂本哲夫、杉本利治、西辻誠二、安井登一、山本作治郎、山本英清の十人で、そこに山岸自身と柔和子が加わっていた。全員が毎回出席していたわけではなく、また、他のヤマギシズム生活実践場のメンバーや山岸会員が加わるケースもあったが、一応、レギュラーメンバーとしてはこうした人々が想定されていたようである。これらの人々については、巻末の用語・人名解説に略歴を載せている他、口絵写真においても可能な限り当時の写真を載せた。いずれも、当時の山岸会や「ヤマギシズム生活実践場」に相当の影響力を持っていた人々である。

  
なお、この第五巻では、「理念研」第一回~第四回の記録以外に、それに先立って持たれた、ヤマギシズム特講打合せ」、「明田恵二氏との対談」及び、「七月一五日の談話」の三篇も収録した。これらの資料はこの「理念研」の持たれた背景を知るために興味深い資料である。

  
また、参考資料として『フルシチョフ首相及びソ連の友へ』、『第一回理念研への呼びかけ』、『第二回理念研への呼びかけ』、『第八八回特講のお知らせ』、『内閣総理大臣 池田隼人殿―特講への招待状』を収録した他、研鑽会の筆記録を一貫して担当した奥村通哉へのインタビューを収めた。背景を知る資料として貴重なものであり、併せて読んでいただきたい。

  
二〇〇六年五月

  
山岸巳代蔵全集 刊行委員会

 回复[9]:  骏骏 (2017-07-12 10:13:36)  
 
  第五巻目次より

  
第五巻について

  
◆〈第一回〉ヤマギシズム理念徹底研鑽会

  
〈第一回〉ヤマギシズム理念徹底研鑽会

  
ヤマギシズム特講開催について

  
第一回理念研つづき

  
第一回理念研後の談話など

  
◆〈第二回〉ヤマギシズム理念徹底研鑽会

  
〈第二回〉ヤマギシズム理念徹底研鑽会

  
天皇制についての雑談(要旨)

  
◆〈第三回〉ヤマギシズム理念徹底研鑽会  

  
〈第三回〉ヤマギシズム理念徹底研鑽会

  
◆〈第四回〉ヤマギシズム理念徹底研鑽会

  
〈第四回〉ヤマギシズム理念徹底研鑽会

  
◆第一回理念研直前の記録から

  
ヤマギシズム特講打合せ

  
明田恵二との対談より

  
七月一五日の談話記録

  
◆ 第五巻関連の資料から

  
《資料Ⅰ》フルシチョフ首相及びソ連の友へ

  
《資料Ⅱ》第一回理念研への呼びかけ

  
《資料Ⅲ》第二回理念研への呼びかけ

  
《資料Ⅳ》第八八回特講のお知らせ

  
《資料Ⅴ》内閣総理大臣・池田隼人殿 特講への招待状

  
第五巻の編集を終えて

  
凡例

  
《インタビュー》「理念研」の周辺 奥村通哉氏にきく

  
山岸巳代蔵 著作・口述等 資料目録

  
用語・人名解説

  
索引

 回复[10]:  骏骏 (2017-07-12 10:14:08)  
 
  第六巻について

  
山岸巳代蔵全集第六巻には、第五巻に引き続き、「ヤマギシズム理念徹底研鑽会」(理念研)の後半にあたる、第五回(一九六〇年一〇月)から第九回(一九六一年四月)までの記録及び、同時期のその他の記録類をまとめて収録した。第四巻に収録した資料類とほぼ同じ頃のものである。

  
この時期は、山岸会事件(一九五九年七月)後、一時沈静化していた山岸会員達の活動が再び全国で活発になり、それまでとは違った展開を見せ始める頃にあたる。ヤマギシズム特別講習研鑽会(特講)も、約一年の休止期間を経て一九六〇年八月に東京で行われたのに引き続き、北海道で「話し合い特講」が始まり、名古屋でも連続的に開催されるようになってきた。一九六一年三月には、三重県津市で「ヤマギシズム法政産経特講」が開催され、新しい理想社会建設に向けての社会革命・人間革命を提唱する〝ヤマギシズム〟をよりクローズアップして一般社会に向けて訴えていくような方向へと進んでいく。東京特講前後の運動をきっかけとして、思想研究を専門とする学者達の間にも山岸会の存在が知られるようになり、ヤマギシズムという思想を対象とする研究会が発足するといった動きも起き始めていた。

  
一方で、各地で運動を進める会員自体の中に、当時脚光を浴びつつあった農業共同化の動きと、ヤマギシズム理念による一体化とを混同したり、そもそもヤマギシズムに対する理解が不十分であるというような状況も存在し、山岸会事件以後、各地の山岸会員達は、それぞれの受けとっているヤマギシズム理解によって、それぞれの方向へと進んでいこうとしていた。こうした会員に向けて、正しくヤマギシズムを理解する機会を提供するような動きも生じている。

  
そうした中、一九六〇年一〇月以後、ヤマギシズム生活実顕地発足への動きが具体化していく。

  
一体生活を実践する生活体としては、〝百万羽〟から発足した三重県春日山のヤマギシズム生活実践場等が既に始まってはいたが、ヤマギシズム生活実顕地はそれとは違って、「現状そのままから」生活すべてを一つにして理想社会を目指していこうという試みであり、和歌山県有田郡の〝六川〟などで、一体経営から一体生活への発展が画策されていたが、一九六一年一月末に、兵庫県加西市のヤマギシズム生活北条実顕地がその第一号として誕生、その後、各地に実顕地が誕生していくことになる。

  
それと同時にヤマギシズム社会式養鶏法の構想も発表され、当時、日本の中で養鶏産業の先進地として栄えていた名古屋地方の山岸会員達に向けて、一九六一年四月に最初の発表会が持たれた。

  
こうした様々な動きの中にあって、「理念研」は、約十ヵ月にわたって続けられていく。その参加メンバーは、当時ヤマギシズム運動で中核を担っていたり、会員間に影響を持つ人々であった。運動を中心的に進めていくメンバーの中でこそ、真のヤマギシズム理解や、〝一体〟となっての実践が必要不可欠だと山岸巳代蔵は思っていたようである。

  
本当に「ひとりも不幸な人のない社会」を作るために、まず第一に進めなければならないと山岸が考えていたのが、「考え方の革命」から始まる「人間革命」であった。世の中のあらゆる紛争の元はいったい何かと考えた時、夫婦間や仲間同士、そして同じ人間同士の中での意見の違いや好き嫌い感情の食い違いからの対立、ひいては思想・信条の違いによる対立や敵視がその根本原因であり、それを克服しない限り、妥協してたとえ一時形の上では平穏が保たれたとしても、またいかに技術が進歩し物が豊富になったとしても、決してみんなが幸福になる方向には進まない。考え方の食い違いがあっても不和や対立が起ることなく、研鑽によってみんなが納得する結論を見出し実践していくものこそが、ヤマギシズム運動である。このような、山岸の強い、そして熱い思いが、一連の「理念研」のやりとりの中には色濃く見られる。ヤマギシズムの考え方の根本に、「一体」「無我執」といった、心の世界のあり方を最優先する考え方が見てとれるのである。

  
山岸は一九六一年五月四日、突然、帰らぬ人となった。岡山で実顕地づくりを目指し、本当の仲良しとはどのようなものかと考える研鑽会の途中で倒れたのである。そして、「みんな好きや、仲良ういこうな」という言葉を残して世を去った。

  
さて、この巻には、「ヤマギシズム理念徹底研鑽会」第五回~第九回の記録の他に、その当時に行われた研鑽会等の記録のうち、山岸夫妻の住んでいた三重県津市の「三眺荘」で行われたものや、名古屋の山岸会員加藤巷二宅で行われたものなど、これまで未収録のものや、一般会員向けに行われた「ヤマギシズム理念研」参加者へのメッセージ、その他の口述録なども収録した。一つ一つについては、本文中で紹介しているので参照していただきたいが、それぞれ、当時の息吹が感じられる興味深い資料である。また、杉本利治が当時の山岸の発言を中心に抜き書きした記録が残されており、それらを「杉本ノート」と題して収録した。

  
参考資料としては、『「ヤマギシズム生活研究・山岸会式養鶏研究後援会」趣意書(案)』、『山岸会運営懇談会案内(草稿)』、『ヤマギシズム政治専門研鑽会趣意書』、『第一回ヤマギシズム理念研ご案内』、『人事についての提案』を収録した他、巻末に、山岸没後に杉本利治がまとめた『ヤマギシズム実顕地養鶏部用養鶏法』を収めた。これらも、当時の背景を知ることの出来る資料であり、併せて読んでいただきたい。

  
二〇〇六年一二月

  
山岸巳代蔵全集 刊行委員会

 回复[11]:  骏骏 (2017-07-12 10:14:46)  
 
  第六巻目次より

  


  
第六巻について

  
◆〈第五回〉ヤマギシズム理念徹底研鑽会

  
◆〈第六回〉ヤマギシズム理念徹底研鑽会

  
◆〈第七回〉ヤマギシズム理念徹底研鑽会  

  
◆〈第八回〉ヤマギシズム理念徹底研鑽会

  
◆〈第九回〉ヤマギシズム理念徹底研鑽会

  
◆「理念研」開催当時の記録から

  
津での研鑽会記録

  
「ヤマギシズム理念研」打合せ

  
我抜き・割り切りについて

  
第一回ヤマギシズム理念研の集いの友へ

  
第九回理念研後の記録

  
ヤマギシズム社会式養鶏法発表会準備研

  
名古屋加藤宅での研鑽会

  
〈参考〉「杉本ノート」より

  
・名古屋加藤宅での理念研より

  
・「ヤマギシズム紙発刊に当たって」など

  
・〈参考〉実顕地造成研鑽会より

  
◆ 第六巻関連の資料から

  
《資料Ⅰ》「ヤマギシズム生活研究・

  
山岸会式養鶏研究後援会」趣意書(案)

  
《資料Ⅱ》山岸会運営懇談会案内(草稿)

  
《資料Ⅲ》ヤマギシズム政治専門研鑽会趣意書

  
《資料Ⅳ》第一回ヤマギシズム理念研 ご案内

  
《資料Ⅴ》人事についての提案

  
第六巻の編集を終えて

  
凡例

  
ヤマギシズム実顕地養鶏部用養鶏法

  
山岸巳代蔵 著作・口述等 資料目録

  
用語・人名解説

  
索引

 回复[12]:  骏骏 (2017-07-12 10:15:18)  
 
  第七巻について

  
この巻には、『正解ヤマギシズム全輯』に関わる山岸の著述、口述録、研鑽会記録などを収録した。著述・口述録は、一九五九年秋頃から一九六〇年春頃までのもので、研鑽会記録は一九六〇年二月~三月に行われた、『正解ヤマギシズム全輯』の編集に関するものである。

  
今回初めて、『正解ヤマギシズム全輯』に関する資料をすべて整理・収録することが出来た。『正解ヤマギシズム』については、その存在もあまり知られておらず、これまでに、ごく一部が発表されていたに過ぎなかった。すなわち、草稿のうち比較的まとまっているものが『明暗二道への岐路に立つ危機』、『宗教・信仰は百害あって一利なし』との題名で発表されたり(ヤマギシズム運動誌『ボロと水三号』(一九七一年刊)に掲載、本全集第三巻に所収)、安井登一が草稿を編集して『恋愛と結婚について』と題して発表したり(『ボロと水四号』(一九七二年刊)に掲載、本全集第三巻に所収)、ヤマギシズム顕示博覧会(一九九一年一一月に開催)において「ヤマギシズム結婚観」と題して展示発表されたにとどまっていた。

  
しかし最近、B5版わら半紙に、山岸が自身、鉛筆で書いたものが約四百枚近く遺されていたのが発見された。これらのほとんどは、『正解ヤマギシズム全輯』の草稿として、あるいは著作に関するメモとして書かれたものであることが分かった。これまで本全集に収録した山岸の著述には、その元となる山岸直筆の草稿はほとんどなく、何らかの形で発表されたものや、口述記録や、録音テープなどを底本としていたが、この巻に収めた著作は、これらの未発表の草稿が中心である。

  
これらの遺された資料は、ごく初期段階の草稿であって、それぞれがどのような繋がりになっているのかが明確でない。したがって、整理して構成し直すのにかなりの時間を要した。また、一つ一つの草稿には山岸本人による添削が複雑に施されていて、非常に読みとりにくい。例えば、ある主題で書き始めても、途中で別の主題に飛んで、最後は中断状態になったり、書き出しの部分に幾通りもの表現がなされたために同じような草稿が数種類存在したりしている。

  
この貴重な資料がこれまで公にされなかったのは、こういったことも理由の一つだったのかもしれない。

  
今回初めてこれらを発表するにあたって、山岸直筆の草稿に関しては、欄外に書き記された語句や、斜線で削除されたように見える文章なども、また、同様な草稿が二種類以上存在する場合にも、出来る限りすべて再現・収録する編集方針で臨んだ。ただその中には、数行書きとめられた、現時点では前後の脈絡が確認できない文章や、メモのようなものもある。未完成草稿であるが故に誤字と思われるところもある。そこで、出来るだけ読者の理解を図るために、草稿原本を尊重しながら、刊行委員会で適宜判断を加えて校訂した箇所もある。

  
ところで、今回本巻に収録された『正解ヤマギシズム全輯』関連の草稿は、山岸巳代蔵の思想の中ではどのように位置づけられるのだろうか。

  
これらの草稿はじめ口述録及び研鑽会記録等のなされた時期は、一九五九年七月の山岸会事件後から翌年四月一二日に三重県上野警察署へ山岸自身が自意出頭するまでの約九ヵ月間に当たっている。

  
そこで、警察署への出頭の際、記者たちに配布した『声明書』(本全集第三巻所収)の一部を要約・紹介しながら、当時の山岸の心情や時代背景を見てみよう。

  
○昨年の山岸会事件について、さまざまの風評・意見・所感等があるのは当然のことで、真相を誰一人知り得ない人間が、真相・実質を究め、認識しているように思っている場合でも、それはほんの一部分で、全貌をつかみ得ないものである。

  
○確かに自分の目で見たから、或いはこの耳で聞いたから間違いないとしても、その物事の真相は決して正確には把握していないものだと思う。

  
○ヤマギシズムについては、未だその概要程度を発表しているのみで、ヤマギシズムを正解している人は少ないはずで、いろいろな言動があることも当然だと思う。

  
○私は昨年七月春日(ヤマギシズム生活実践場春日実験地のこと)の地を離れ、『正解ヤマギシズム全輯』の著述に専念している。

  
○ここで願わしいことは、ひとの噂や自分流儀に一面からみた推察でいろいろと早まってキメツケないで、どういう理論に立脚し、どういう方法を以て、どういう順序で進行・発展しているかということについて、正しい解釈をされたいものである。

  
○一日も早く出版して、識者・大衆・会員諸氏に応え、正しい理解を俟つものである。

  
このように、『正解ヤマギシズム全輯』の著述に専念していたと山岸自身は述べている。

  
ときあたかも科学の結晶を象徴する宇宙ロケットを月界まで到着させたり、人類間対立の最終的氷解を覗う米ソ巨頭会談が発表されたりと、当時の世界の動きや世論の動向には一種の雪解けムードがあった。しかし、山岸は「それで世界が一つになったとしても、それがために本当の社会が陽の目を見なくなるかもしれない」と、危惧を感じていたようだ。

  
また、本全集第一巻に収録されている『山岸会式養鶏法・農業養鶏編』(一九五四年発行)の中の「本養鶏法の沿革 月界への通路」と題した文章の中に、

  
「私は十九歳の時、或る壁にぶつかり、苦悩の内に一生かけての仕事を始めたのです。そして人生の理想について探求し、真理は一つであり、〝理想は方法によって実現し得る〟という信念を固め、只今ではその方法を『月界への通路』と題しまして記述し続けております」

  
との一節がある。この『月界への通路』の一部を整理して『正解ヤマギシズム全輯』を書き始めたとも、山岸は草稿の中で述べている。

  
しかしながら、指名手配中の身でもあり、満足に著述に打ち込める状況ではなかったようだ。しかも、警察に出頭するに当たっては、山岸の真意は分からないが、身辺にあった原稿はすべて「燃やしてほしい」と当時近くにいた人に託されたとの証言もある。 遺された草稿も前に述べた通り、まだまだ未完成の段階であった。こうした中で、山岸は著述を一時中断し、警察への出頭に踏み切ったのである。

  
山岸が描いていた青写真では、人間生活をはじめ、政治・経済・社会・人生問題その他すべての分野を、十輯に亘って著述し、刊行するつもりであったようである。

  
『正解ヤマギシズム全輯』の構想自体も、途中で変遷している。例えば、第一輯を「一、ヤマギシズム正解の最短コース」、「二、真理と人間の考え」との内容で発表するつもりだった時期もあるようだし、第二輯に分類されていた「愛・愛情、結婚・恋愛について」を先にまとめて世に問うつもりだった時期もあるようだ。さらに、本巻所収の『編輯計画について』等の研鑽会記録を読むと、各輯ごとの分類、内容、順序立てが刻々と変化・進化していく様子をうかがい知ることができる。今回、『正解ヤマギシズム全輯』草稿と同時期に書かれた「盲信」を主題にした二編を収録したが、これは、一九六〇年二月後半あたりから「盲信」のテーマが浮上し、その大きさが見直されているからである。

  
『正解ヤマギシズム全輯』の構成は、最終的には、第一輯が「盲信」の項目が付け加えられて「けんさん・もうしん」、続いて、第二輯が「真理・人間の考え・行為」、第三輯が「愛・愛情・結婚・恋愛」ということになった。刊行順序も前掲『声明書』の中で、「第一輯第一部は近く上梓される運びであり、第二輯・第三輯の草稿も成り、引き続いて出版される用意をしている」と、述べられている。

  
その後、山岸は三重県津市の三眺荘に居を定め、以後亡くなるまで、「ヤマギシズム理念徹底研鑽会」(本全集第五巻、六巻所収)を十名ほどの運動の中核となるメンバーと共に持ちながら、メンバー間のヤマギシズムへの理解を深めつつ、具体的に農村の一角に一体を顕現するヤマギシズム実顕地造成に向けての研鑽の方に大きく力を注いでいくのだが、この間、なぜ積極的に全輯関連の原稿の整理や出版に向かわなかったのか、明確な発言は残されていない。

  
この一九六〇年頃は池田内閣の所得倍増計画が発表されたり、農村では小型のトラクターが普及し始め、農業の省力化(機械化)が始まり、共同経営が叫ばれだした時期でもあった。一方、中国・北朝鮮など社会主義思想の台頭に新しい社会像を見る人々も多かった。

  
そんな情勢の中で、山岸は、「金の要らない楽しい村」づくりの研鑽に傾注し、現状そのままで数家族が寄り、一体となって暮らす実態をつくり顕そうとしていた。言葉であれこれ説明しなくても、実際にその姿に触れることで、誰もが一目瞭然で理解でき、問題点も自ずと解消されていく、そんな世界中に響くような具現方式の顕現に着手していたのである。そして、一九六一年五月、一体の実顕地づくりの候補地の一つである、岡山県児島郡興除村の会員宅での研鑽会の途中、この世を去った。

  
『正解ヤマギシズム全輯』は、未完のままとなったのである。

  
二〇〇七年一二月

  
山岸巳代蔵全集 刊行

 回复[13]:  骏骏 (2017-07-12 10:15:55)  
 
  第七巻目次より

  


  
第七巻について 1

  
■ 正解ヤマギシズム全輯「刊行に当たって」

  
正解ヤマギシズム刊行に当たりて15

  
正解ヤマギシズム刊行に当たりて22

  
正解ヤマギシズム刊行に当たりて24

  
正解ヤマギシズム発刊に当たりて26

  
刊行にあたりて27

  
この文庫は教書ではありません27

  
信仰文法と研鑽文法29

  
この文庫は教書ではありません…35

  
教義・教本など固定したもののないのが…37

  
これを読みたくない人は…38

  
この文庫の刊行は…39

  
みんな仲よい楽しい暮らし ─言でなく行を40

  
正解ヤマギシズム全輯を通じての前ことば43

  
はじめに43

  
ヤマギシズムについて46

  
出版計画について47

  
著者及び編輯について48

  
出版期間について48

  
本書を読む人のために49

  
教書でない49

  
読み方について49

  
自分の考えと違う場合には50

  
本書の書き方について51

  
研鑽形態と研鑽文法51

  
どれほど日本語に堪能な人でも52

  
当り前だと思っていることでも、よく検べてみると53

  
研鑽読書法で55

  
■ 正解ヤマギシズム全輯 第一輯

  
一、ヤマギシズム正解の最短コース 59

  
一、ヤマギシズム正解の最短コース59

  
誤解・曲解59

  
研鑽式文法と宗教的文法62

  
ある人は、私ほど仕合せものはない…64

  
新説は、新しく稚い感覚、頭脳で66

  
僕の文章・言行は…67

  
ヤマギシズムとは何だろう?

  
―ヤマギシズムを理解するには―69

  
知恵・知識・良識・常識・非常識について69

  
知恵と知識75

  
こんな光景を瞼に描いて…76

  
私は長キライで…80

  
ヤマギシズムを簡単に…82

  
ヤマギシズムとは何だろう?83

  
ヤマギシズムの根元 研鑽84

  
二、真理と人間の考えと現象 85

  
みずかがみ85

  
我はあるが、持たない…86

  
枯れ尾花を幽霊と…90

  
固体に対し気体…91

  
予想は人によって異う…94

  
観念・固執・きめつけ・主観95

  
主観について97

  
玄人になったらあかん…98

  
第一輯の前ことば 99

  
■ 正解ヤマギシズム全輯 第二輯

  
第二輯刊行に当たりて 103

  
第二輯刊行に当たりて103

  
僕の表現は…109

  
第二輯刊行に当たりて112

  
第二輯刊行に当たりて116

  
行為は、心が平静な時は…117

  
本当に理解するには…118

  
いずれが正しいか…119

  
ヤマギシズム社会に於る人間の真の恋愛・結婚について122

  
『恋愛と結婚』の前書き123

  
一、愛と愛情 134

  
愛・愛情・恋愛・結婚考134

  
愛とは…135

  
無辺愛と有限愛137

  
愛とは保ち合い、即ち、安定139

  
愛と愛情の関連140

  
二、ヤマギシズム結婚・恋愛 145

  
結婚を研鑽(真の科学)する145

  
真の結婚を求めて149

  
真の結婚を探ねて150

  
結婚を研鑽(真の科学)する159

  
ヤマギシズム恋愛、結婚161

  
ヤマギシズム結婚観164

  
凡ての革命(真正復原)―真に正しく166

  
真の結婚167

  
真の自由結婚168

  
無契約結婚172

  
ヤマギシズム結婚の五大条件177

  
夫婦は先ず心の一致から…180

  
結婚条件・恋愛181

  
条件…184

  
一旦フトした一点からでも…185

  
非結婚条件187

  
頑固者は真の幸福結婚が出来ない192

  
頑固者は真の幸福結婚が出来ない196

  
固執・きめつけ・頑固は、真の幸福結婚が出来ない…200

  
観念固執 きめつけ 頑固206

  
■ その他の全輯遺稿・口述・メモ類 

  
ヤマギシズム解釈による真の法政機構211

  
正解ヤマギシズム第八輯212

  
我抜き研鑽は…213

  
柔あるのみ。剛は一切やめたいものです214

  
Do Goodby…216

  
私の心の中を見てみよう…218

  
人間の単位223

  
用いない武力を備えよう227

  
世界全人類幸福への大鉄門開扉第一の鍵229

  
本当に相合う仕事に…230

  
正しいハイハイ研鑽について231

  
ヒヨコ 鶏舎 飼料もタダ…235

  
対人処世訓236

  
書いている 究明している…237

  
その気持でいたら…239

  
ガラス張りでない…240

  
■ 正解ヤマギシズム全輯 関連資料

  
今度の出版はどこから…243

  
今度の著述も共著によって…245

  
根本目的 自他繁栄の一体の指針は…246

  
史上空前の大道路開設途上…249

  
全人幸福への巨弾 254

  
いろいろ絶対の方法着々進行中…256

  
山岸健康法 生活法…259

  
■ 盲信について

  
盲信 263

  
喜びの感想 269

  
■ 編輯計画について

  
編輯要領について 293

  
出版計画打合せ(編輯計画) 313

  
出版計画打合せの続き317

  
出版計画打合せ 322

  
全輯を通じての前ことばについて322

  
出版計画は長期に亘る326

  
本題 注意327

  
本題 第一章 けんさん329

  
編輯計画打合せ 331

  
〈参考〉 正解ヤマギシズム全輯を通しての前ことば (試案)418

  
第七巻の編集を終えて 421

  
凡例

  
用語・人名解説

  
山岸巳代蔵 著作・口述等 資料目録

  
索引

 回复[14]: 全集发行情报 骏骏 (2017-07-12 10:18:45)  
 
  第一巻の編集を終えて

  
山岸会創設五〇周年を期して、昨(二〇〇三)年五月、山岸会全国集会が開催された。そのときに、山岸巳代蔵の著作を何とか形にして世に発表し、広く全世界の幸福を希求する人々の研究材料として提供できないだろうか、という話がもちあがった。思えばそれが、「山岸巳代蔵全集刊行委員会」の始まりだった。

  
その話が、具体化したのが昨年九月のことだった。

  
はじめての会合がもたれたとき、「第一巻を来年の五月に出そう」という話で一致した。何しろ、山岸会の創設期を実際に体験されている人には、亡くなられている方も多い。生前の山岸巳代蔵を直接知る人も、年齢を重ねられている方が多く、時を経るにしたがって、貴重な証言を得る機会が少なくなっていくのである。

  
刊行委員会の仕事は、そういった方々への取材や確認に基づいて、さまざまな著作や資料の蒐集・確認・整理をしながら、それと並行して、整理されたものを順次刊行していくということになった。そして、それには、第一巻をできるだけ早く形にし、刊行の趣旨を知ってもらうことが肝要であると考えた。当初思っていたよりもはるかに手のかかる作業だったが、幸いなことに多くの方々の協力を得ることができ、第一巻を出せるところまでこぎつけることができた。

  
山岸巳代蔵の著作の中には、これまでに何らかの形で発表されたものも多い。しかし、半世紀も前の掲載誌を保管されている方は少なく、写し間違いや誤植もある。編集過程で変わっていると見受けられる文面もある。元の原稿がないものがほとんどなので、どのように整理し、訂正を加えたらよいか、判然としないところもあった。判断がつきかねて、その旨を註として記した箇所もある。

  
山岸巳代蔵著と思われるが、確実な根拠もなく、どうとも判定できない文章もあった。できるだけ確実を期したいが、収録されないことによってそれらが日の目を見ないのは惜しいという意見も多く、山岸の著作である可能性が高いと思われるものに関しては、参考資料扱いにして収録することにした。

  
編集にあたっては、著作そのものの中から真意を汲み取り、思想を研究できるように、原文の流れを損なわないことを第一とした。その範囲内で、読みやすさを図るため、漢字や仮名遣いなどは、できるだけ現代の表記に改めた。また、意味が通りにくいと思われるところでは、句点や読点の位置などを修正した。さらに、時代や社会的な背景をある程度つかめるように、註釈をつけたり、年譜を作成したりすると同時に、同時代の資料をいくつか収録した。

  
それらを一つ一つ検討したり、事実の確認をしたりしながら、この刊行委員会で集約した見解によって編集を行った。検討の足りない部分もあると思うし、間違いの含まれている可能性も否めない。もし間違いがあればご指摘いただき、正しい情報があれば、ぜひ刊行委員会までお寄せいただきたい。それらの意見をきいて、さらに検討を加え、正しさを期していきたい。具体的には、このホームページにて、新たに分かった事実や、訂正を随時掲載することで、補完していく所存である。

  
第一巻について

  
この巻には、一九五三年(昭和二八)から一九五四年(昭和二九)九月までに、山岸巳代蔵が発表した著作を中心に収録した。

  
山岸巳代蔵の思想は、養鶏や農業にとどまるものでなく、人間の幸福や社会のあり方の理想を追求し実現しようとするものであろう。しかし、戦時下という時代の制約もあって、山岸は当初、自分の思想を鶏に適用して山岸式養鶏法を組み立てた。それが非常に画期的な省力養鶏で、短期間に効果のあがったこともあって、山岸の思想本体そのものよりも、その具現体の一つである「山岸養鶏」が戦後の農村を中心に急速に広まった。そうした関係上、特に初期の著作は、養鶏に関連したものが大半である。山岸自身の思惑としては、山岸式養鶏法の断片的な技術のみが広まり、それを中途半端に取り入れて、一時的には経済的成功を収めても、結局は失敗に終ることを懸念し、山岸式養鶏法の精神・経営・技術をも含めた総体を何とか多くの人に伝えようとしたようである。

  
本巻冒頭に収録の、『山岸会養鶏法』は、こうした背景で一九五四年二月に出版された、山岸最初のまとまった著書である。それと前後して、篤農家の集まりである「全国愛農会」により山岸式養鶏法が紹介され、その発行誌である『愛農養鶏』に山岸の文章が連載された。また、農村への農業技術普及や精神運動を展開していた「愛善みずほ会」発行の『みづほ日本』にも連載の場が提供された。いずれも養鶏にまつわる著述であるが、山岸の思想が色濃く反映したものとなっている。

  
さらに、同年四月には、山岸式養鶏会の機関誌『山岸式養鶏会会報』が創刊され、「獣性より真の人間性へ」を発表。九月発行の会報二号では「獣性より真の人間性へ(二)」「会の性格と運営について」など、山岸の思想を直接綴った文章も次第に発表するようになる。

  
山岸が養鶏に関わったのは約二十年に及ぶが、心身ともに養鶏に打ち込んだのは、その間わずか二年に過ぎなかったという。山岸の本業は、一貫して、真理及び理想社会の探究、そしてその実現のための知的革命の理念と方法の模索であった。このことは、巻を追うごとに理解を得られると思う。

  
第二巻の編集を終えて

  
山岸巳代蔵全集第一巻は今年の五月に刊行し、五月三日の幸福会ヤマギシ会会員集会において、全国の会員の前に発表することができた。

  
第一巻の内容は、養鶏という、一般にはなじみの薄い事柄に関する記述が多いので、どの程度受け入れられるかという懸念もあった。だが、山岸式養鶏に関する著作は、これまでほとんど世に知られておらず、それを公開することは、山岸巳代蔵の思想を理解する上で欠かせないという意見を多数の方よりいただくことができた。また、ヤマギシズムに関心を持つ学者の方々より、「ヤマギシズムとは何か」と探究していく上でこの全集刊行の仕事は必要不可欠なものであるから、ぜひ完成させてほしいという励ましの声もいただいた。

  
中には、翻訳を進めてほしいとか、もっと多くの人に読んでもらえるよう文庫化してはどうかなどの提案も寄せられた。ポルトガル語への翻訳を担当したいと申し出る人も現れた。もとより、この全集は全世界に向けて発信するものであるから、そういった提案は非常にありがたく、今後の発刊活動の指針の一つとさせていただき、実現をはかっていきたいと考えている。

  
また、編集作業中に、これまで人の目に触れることのなかった新たな資料が相当数見つかり、その整理も並行して進めていくこととなった。口述記録が多く、当時その口述筆記を担当した刊行委員の奥村通哉に確認しながら進めており、そうした諸記録類を全集の第五巻以後に収録できると思う。

  
編集作業は、それぞれが他に仕事を抱えての作業にもかかわらず、なんとか計画通りに進めてこられた。第一巻において確認不足からの誤植や訂正事項もいくつかあり、できるだけ、そういったことはなくしていきたいと考えている。至らぬ点や、誤りに関しては、訂正していく所存であり、忌憚ないご意見やご指摘を今後とも賜りたい。正誤訂正については、各巻において前巻までの誤りを訂正するとともに、ホームページに随時掲載していく予定である。

  
第三巻の編集を終えて 

  
山岸巳代蔵全集第一巻を刊行して、はや一年になる。

  
この間、編集作業と同時並行で、山岸会初期からこの運動にかかわってきた人々への取材や、生前の山岸巳代蔵を直接知る人々に資料の提供をお願いするといった活動も行ってきた。

  
その結果、当時の時代背景をかなり確認することが出来、多くの未発表資料を集めることも出来た。編集に携わる自分たちも初めて見るような資料も多く、この全集の編集作業は当初考えていたよりもかなり多くの資料を扱うことになった。これらの資料の中には、草稿段階のものや、口述筆記によるものも多いので、発表できる形にするまでには、まだまだかなりの確認・整理作業を必要としそうである。多くの方々から寄せられる協力や、励ましの言葉に応えて、なんとか完結させていきたい。

  
さて、この第三巻に収録した著作や資料の成立した時代は、「特講」の拡大、「一体経営」の試み、「百万羽科学工業養鶏」建設、「急進拡大運動」といった様々な活気あふれる動きに満ちている。また一方で、「山岸会事件」が起るなど、山岸会初期における激動の時代とも言えよう。

  
しかし現在では、その当時のことを知る人は非常に少なく、山岸会会員でも、正確な背景知識を持っている人はほとんどいない。

  
例えば、「百万羽」構想とは具体的にどのような構想を指していたのだろうか。その本当の目的は何だったのだろうか。なぜ、当時の山岸会会員たちの多くが、自分の家や財産を売り払ってまで、その活動に『参画』していったのだろうか。また、「山岸会事件」とはどういう『事件』だったのだろうか。特に、山岸会事件については、事実関係すら明瞭に把握されていないことが多く、それがかえって様々な憶測を呼ぶ原因となり、その真相や本質を非常にわかりにくくしているようだ。

  
こうした『目に見える』動きは、どのような目的をもって、どのような背景で展開されていったのだろうか。その本質にあるものはいったい何だったのだろうか。

  
ヤマギシズムなり、山岸巳代蔵の思想を研究し、理解しようとする場合、その著作として文字や言葉で表現されたもの以外にも、こうした山岸会や、山岸会員の活動や、その活動の総体となって現れた運動も、十分に研究する必要があるであろう。

  
もちろん、この全集刊行の目的は、あくまで山岸巳代蔵の著作物や口述記録といった資料によって、ヤマギシズムとは何かを探っていく材料を提供することにあり、ヤマギシズム運動そのものに対する研究がその任ではない。ただ、この巻に収録された山岸巳代蔵の著作や記録には、「百万羽」構想と「山岸会事件」に直接的、あるいは間接的に関連したものが多数含まれる。そこで、当時の時代背景や事実関係を整理して、山岸の言わんとするところの理解を助けるため、刊行委員会のメンバーが作成した『試論』を二編、巻末に収録した。

  
また、この巻の参考資料としては、『木下雅巳手記』も収録した。一人の青年会員が、特講を受け、その後百万羽へと参画していく過程や心境を綴ったものであり、当時の山岸会活動の息吹の感じとれる、貴重な資料である。

  

 回复[15]:  骏骏 (2017-07-12 10:19:17)  
 
  第四巻の編集を終えて 

  
山岸巳代蔵全集は、順調に年二回のペースで刊行することが出来た。

  
しかも嬉しいことに、山岸巳代蔵と生前関わりある人々から貴重な資料がこの間続々と寄せられてきている。本巻冒頭に収録されている『ヤマギシズム生活実顕地 山田村の実況』なども、最近口述筆記の原本が見つかったものであるし、『一体生活について』、『聴く態度について―夫婦のあり方』など、山岸作と伝えられてはいたが、原本が見つかっていなかったものも、今回原本を寄せていただくことが出来た。やはり「山岸巳代蔵全集刊行委員会」という一つの受け皿が整いつつあるからなのだろうか。こうしたみんなで守り育てていこうとする心からの動きを、まずは一番にお礼かたがたご報告申し上げたいと思う。

  
さて、第四巻は、一九五三年三月に「山岸会」が京都府向日町に発足してから、一九六一年五月、岡山県興除村において山岸巳代蔵が逝去するまでの、年代順に編集してきた山岸の著述や記録の最後の部分にあたる。

  
思えば、「山岸会」発足から約八年という短い歳月の中で、一人から始まったヤマギシズム運動が日本全国に急速に拡がり、ヤマギシズムに共鳴した一人一人の活動が作り上げていったものを改めて振り返ってみると、その拡がりと深まりには驚嘆の念を禁じえない。そこには、人の心を打つ本質的な何かが含まれていたからには違いないだろうが、やはり方法の面においても相当に考え抜かれたものがあったからではなかろうか。

  
ヤマギシズムは、単なる思想や社会構想にとどまらず、その実現方法を伴った思想であるという点で、非常に独特のものがあると思う。幸福研鑽会、特別講習研鑽会など、様々な方法が打ち出され、運動の原動力となってきたが、その最たるものが、本巻で採り上げた「ヤマギシズムの実顕地」であり、「試験場」「研鑽学校」であろう。

  
実際、保守的と言われた日本の農村に、無所有・一体の「金の要らない楽しい村」が一年にも満たない期間のうちに、十ヵ所ほども誕生したのである。それは、いくら理念を説き、研鑽を重ねても、どうも分からない、通じないという人にも、目に見える形で本物を示して、「ああ、これだったのか」と誰もがじかに触れて分かる、生き方の提案であった。「金の要らない楽しい村」をこの地上の一角に一点打ち立てることで、それを見、聞き、伝えた世界中の科学者達の研究課題になり、人間の本質、社会のあり方などについて関心を寄せられる人々の注目が集まり、実行家が続出する姿が、そしてその先のことも、山岸には見えていたことであろう。

  
山岸の死後もヤマギシズム社会構想は受け継がれていったのだが、天がいま少し山岸に余命を与えていたら……。

  
・ ・ ・ 

  
さて、山岸の死をもって全集の仕事もひと段落、というわけにはいかない。冒頭に触れたように、刊行委員会発足後に見つかったり、寄せられた未整理の資料がかなりの量にのぼっているのである。この後は「ヤマギシズム理念研鑽会」などの研鑽会記録や「正解ヤマギシズム全輯」の草稿や、私信などの未発表・未整理資料を、確認・整理作業を終えたものから順次刊行していくという作業が待っている。

  
第五巻の編集を終えて 

  
第五巻は、九回にわたって行われた「ヤマギシズム理念徹底研鑽会(「理念研」)」の記録のうち、一九六〇年七月から九月までの四回分を編集・収録した。次に予定する第六巻と併せて、「理念研」全体を収録することになる。

  
これまで、この「理念研」の記録は、その一部が、ヤマギシズム生活実顕地の内部の研鑽資料として発表されたことはある。しかし、山岸以外の参加者の発言を含めてすべてを公開するのは、これが初めてである。それも、当時の口述記録の原本と、口述記録をした奥村通哉本人の確認という、この上ない条件の下に編集することが出来た。この口述記録原本は、長い間行方が分からず、わずかに、それを筆写したノートをもとに、実顕地内の研鑽資料も作られていた。それが、この全集刊行を機に、貴重な原本が見つかったのである。

  
この「理念研」に参加した人物は、多くの方がすでに故人となっている。経歴や、それぞれの当時の状況などは、巻末の用語・人名解説に簡潔に記したが、実際にどのような人物であったかは、本文から読みとっていただく他ないだろう。

  
この巻に収録した「理念研」の前半部分は、「話し合える態度」に始まり、「聴く態度」、「一体について」、「宗教と研鑽の異い」などのテーマが主に採り上げられている。いずれも、これまでには述べられてこなかったような直截的な表現で、ヤマギシズム理念が語られている、貴重な資料であると言えよう。

  
・ ・ ・ 

  
編集中に、読者から、『ヤマギシズム社会の実態』(第二巻収録)についての重要な指摘をいただいた。

  
その内容は、第二巻33㌻の、

  
「また道を尋ねられても、自分は自分、ひとはひとと、他に関せずの個人主義も、実は社会が自分一人限りのものでなく、必ず何かで他の人との関連があり、人間は相対的であって、吾一人行かんも程度の差こそあれ、帰結するところ、他との保ち合いで人生が有意義になります。」

  
という部分が、『ヤマギシズム社会の実態・第二版』(一九五七年三月一〇日発行)においては、

  
「また道を尋ねられても、自分は自分、ひとはひとと、他に関せずの個人主義も、社会に生きる吾々人間の真実の姿ではないようです。

  
実は社会が自分一人限りのものでなく、必ず何かで他の人との関連があり、人間は相対的であって、吾一人行かんも程度の差こそあれ、帰結するところ、他との保ち合いで人生が有意義になります。」

  
という表現(斜線部が付加され、その後改行されている)になっているという指摘であった。

  
これを受けて、改めて調べてみたところ、確かに第二版から第五版(一九六九年一〇月一日発行)までは、後者の表現が使われており、第六版(一九七四年六月一日発行)の改訂において、『山岸会・山岸式養鶏会会報・第三号』(一九五四年一二月三〇日発行)及び『ヤマギシズム社会の実態・第一版』(一九五六年四月二〇日発行)における前者の表現に戻り、以後そのままになっていることが分かった。ちなみに、第二版の改訂は、山岸巳代蔵存命中のことであり、あくまで推測に過ぎないが、初版において抜け落ちていた一節を復活させた可能性もある。

  
もう一点、本全集第三巻において、山岸が出頭にあたって書いたとされる『自意出頭書』が見つかっていないとしていたが、その後、それが見つかったことも付け加えておきたい。

  
・ ・ ・ 

  
なお、この第五巻の編集中に、「この全集の編集は本当に正確にありのままの山岸巳代蔵の言葉を再現しているのか」という疑問の声をいただいた。山岸巳代蔵の自筆原稿はほとんどなく、活字になったものには誤植のあるものが少なくない。口述記録などは、筆記者が果して一〇〇パーセント忠実に記録しているかという保障はどこにもない。また、互いに相違する記録が存在する場合もあり、両者を併記すると同時に、どちらかを採用するということにならざるを得ない。そうした選択は、あくまで、この刊行委員会独自の判断であり、それに異論のある場合ももちろんあると思う。

  
したがって、希望する人には、原本や原資料は閲覧できるよう、準備を進めているし、ひとつひとつの指摘に関しては、改めて調査し、可能な限り正確を期したいと考えているので、疑問点のある場合には、ぜひお知らせいただきたい。

  
第六巻の編集を終えて 

  
この第六巻には、第五巻と併せて、記録として残された「ヤマギシズム理念徹底研鑽会(理念研)」のすべてを収録した。

  
山岸巳代蔵はこの「理念研」の中で、繰り返し繰り返し我執について語っている。我執をなくしさえしたら「絶対、摩擦も闘争もない、憎しみも勝ち負け感も起らんの。絶対と言いたい。本当の仕合せはそこから来る」、そしてそれこそ「僕の命。……近い将来に世界中なくなれば、今日すぐこの場で死んでもよい。それがすべてと言いたい。みんな仲良く愛し合って、愛し合っての言葉もない、愛以外にない、無辺の愛」(第七回理念研)と言いきる。これらの言葉に「理念研」に懸ける山岸の念いが端的に表されているように思われる。さまざまな理念やその具現方式も、ここに根ざし、ここに向かって打ち出されたのではなかろうか。

  
第九回理念研のちょうど一ヵ月後に、山岸はこの世を去った。ヤマギシズム理念のうち、語ろうとして語らぬままになってしまったこと、すなわち、受け取る方の準備の出来しだい打ち出す予定であったことは、まだまだたくさんあったのかもしれない。何がまだ語られずにいたのかは知る由もない。

  
しかし、残された資料だけでもかなりなものがある。そこから山岸巳代蔵の思想、ヤマギシズム理念を探っていくことは可能であろう。「理念研」の記録と共に、実顕地について書かれた『金の要らない楽しい村』(本全集第三巻所収)、『ヤマギシズム生活実顕地 山田村の実況』(三~四巻)、『ヤマギシズム生活実顕地について――六川での一体研鑽会記録から』(四巻)、および実顕地養鶏について語った『ヤマギシズム社会式養鶏法について』、『岡山での研鑽会記録』(四巻)等を併せて読んでいくことによって、山岸の描いていた理想社会の姿が垣間見えてくるのではないだろうか。また事件後ヤマギシズムを広く世間に呼びかけたものとして『法政産経Z革命特講に向けて』(四巻)があり、これも「理念研」の内容と深く関わっている。

  
ここで、ひとつお断りしておきたいことがある。この「理念研」の記録はすべて筆記録に基づいて編集したものである。録音でもなく、速記法による記録でもない、耳で聞いたものを文字化した記録である。当然、話すスピードと、聞いて書くスピードとの間にかなりのズレが生ずることは避けられない。そのため、一部の話が飛んでしまったりして、分かりづらいところが生じている。また、同じ場を記録しているにもかかわらず、筆記者によって異なる部分を記録をしている箇所があり、二つの記録を組み合わせて意味の通ったものとするため、多少の言葉の補足を行ったところがある。それも難しい箇所については、不本意ながらそのまま記すにとどめたので、意味の判読しかねる部分もある。これらについては、『第五巻の編集を終えて』でもお断りしたことではあるが、もう一度繰り返させていただきたい。もしそれらの補足等(主にカッコ内におさめてある)に誤りがあるとお気づきの場合は、ぜひとも刊行委員会までご指摘いただきたい。

  
今後の刊行予定について

  
第七巻以降は、すべて未発表・未整理の草稿類等の編集となるため、それらの整理・分類・調査・確認及び、入力・校正・編集など、刊行に至る作業がこれまで以上に煩雑で手がかかることが予想される。したがって、第七巻の刊行時期は未確定であるが、二〇〇七年の秋頃をめどとしたい。

  
内容は、山岸会事件後の一九五九年秋から一九六〇年春頃まで、山岸が出頭の機会を窺っていた時期に書き始めた、『正解ヤマギシズム全輯』の草稿類を中心に、同時期の未発表資料をまとめていくつもりである。

 回复[16]:  骏骏 (2017-07-12 10:19:38)  
 
  第七巻の編集を終えて 

  
本巻は、『正解ヤマギシズム全輯』の草稿とそれに関連した文書や書簡を元に構成したが、冒頭にも記したとおり、それらの原稿は山岸巳代蔵直筆のものもあれば、口述筆記された原稿もある。また、これらの中には、記録者の元原稿が残されているものもあれば、元原稿が散逸して筆写された二次原稿しか残っていないものもある。収録されたそれぞれの文書がそのどれに属するかは、各文書の冒頭脚注に注記しておいた。

  
山岸直筆の草稿のほとんどはB5判のわら半紙に鉛筆で書かれている。ただし順序立てて書かれたものではなく、頭に描かれた全体構想の中でその時々に思い浮かんだことをそのまま書き記すというふうな形になっており、同じような表現が何回も繰り返されたり、途中で中断して別のテーマに移ったりしている。また行の途中から別の行や欄外へ、あるいは別紙へ矢印でつながれていたりして、そのつながりが正確に読み取れないものもあった(口絵写真参照)。このようなものは、刊行委員会での検討によって、一応こうつながるのではないかとの推測をもとに構成した。見出しもついていないものが多かった。分類も刊行委員会で判断した。

  
このように草稿は、将来の『正解ヤマギシズム全輯』出版に向けての初期準備段階のものであるが、それだけに山岸が自分の頭の中にある構想をどのように表現すればよいかと推敲している様子が読みとれるのではないだろうか。永年にわたってあたためてきた、人間生活はもとより、宇宙万般の現象界・無現象界についての草案をみんなの前に一日も早く届けたいという思いも感じとれるような気がする。そうした筆者の著述過程に添うために、重複して書かれた文書もそのまま採録し、また理解しがたい文面や表現も概ねそのままとした。同じ趣旨で、表記についても、山岸直筆のものは出来る限り原文そのままを活かそうとしたため、これまでの巻とは異なる表記になっている場合も少なくない。たとえば「いう」は「言う」ではなく「云う」と表記されていたり、「研鑽」が「けんさん」とも表記されるなど、統一されていない表記をあえて原文そのままにしておいたところが多い。ただし、副詞については、読みやすさを考慮して、文意を損なう恐れのないかぎりにおいて「ひらがな」に改めたり、ひらがなやカタカナが多すぎて読みにくい箇所では多少漢字に変えるなどした点もある。さらに、カギ括弧をつけて読みやすくしたり、編集で語句を補った箇所もあり、補った語句はヤマ括弧に入れておいた。

  
先に記したように、口述記録の元原稿がなく、二次原稿だけのものもある。さらに、その二次原稿が二種類存在するものがあり、それが同じ元原稿から写されたものか、二次原稿をさらに筆写した三次原稿なのか、不明なものもあった。それら二種類の筆写原稿の間に多少の違いがある場合、そのどれを採用するかは、全体的な流れや繋がりから推量して、刊行委員会において判断させてもらった。今後、読者や研究者のみなさんのご意見・ご批判をいただき、より山岸巳代蔵の言わんとする意に近づけられれば幸いである。

  
本巻に収録した文書はすべて、山岸巳代蔵が一九五九年七月に山岸会事件で指名手配されたあと、翌年四月に自意出頭するまでの期間に記述・記録されたものであるが、その間全輯の草稿以外にも幾つか重要な文書が書かれており、本全集第三巻に収録済みである(『愛和―山岸氏よりの第一信集より』、『第二信』、『盲信について』、『山岸会事件雑観』、『声明書』等)。それらも併せて本巻を読み進めていただければ、ヤマギシズム(運動も含めて)の総合的な理解・究明に役立つと思う。

  
さて、全集の次の巻は一九五八年に行われた「愛情研鑽会」の記録を予定しているが、さまざまな検討課題があり、明確に日時を区切ることはできない。一応、来年中に、ということでご了解いただきたい。

  
・ ・ ・ 

  
最後に、この全集作成に協力をいただいている多くの方々に改めて深く感謝いたします。これからも、情報や資料の提供、ご意見ご感想など、お寄せいただければ幸いです。

  
山岸巳代蔵全集刊行委員会

  
〒519-1424 三重県伊賀市川東555

  
http://www.yamagishi-miyozo.org/  E-mail miyozo@yamagishi-miyozo.org

  
〈事務局〉 〒513-0828 三重県鈴鹿市阿古曽町9‐10

  
TEL/FAX 059(375)1550

  
※情報提供・各種問合せは上記「事務局」までご連絡ください。

山岸巳代蔵全集第二巻について

山岸巳代蔵全集第二巻について

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第二巻について

この巻では、一九五四年一二月に発行された『山岸会・山岸式養鶏会会報・第三号』(以下『会報三号』)に掲載されたものから、一九五八年二月に発行された『快適新聞第四三号』に掲載されたものまで、約三年間にわたる、山岸巳代蔵の著作や講演録・口述録及び、山岸の著作ではないかと伝えられ、扱われているものなどを収録した。
『会報三号』において、山岸巳代蔵は『世界革命実践の書』として、〈ヤマギシズム社会の実態(一)〉、〈知的革命私案(一)〉、〈知的革命の端緒・一卵革命を提唱す〉の三論文を発表した。これらの論文は、それまでのような、養鶏の経営や技術の中に山岸の思想や哲学や方法論を織り込んで発表するものでなく、山岸の考える理想社会(ヤマギシズム社会)構想やその実現方法を、初めて、包括的に、具体的に、正面から発表したものである。極めて短時間のうちに綴られたものであるが、青年期に構想しその後再検討を加えてきたものが端的に提案されている。この論文が発表された背景には、山岸式養鶏会の全国への急速な拡がりがあり、社会的にも山岸の思想が受け入れられる素地ができてきたという確信があったのではないかと思われる。
これらの論文はその後、『ヤマギシズム社会の実態―世界革命実践の書』という一冊の本としてまとめられ、発表から約一年後に開催される「山岸会特別講習会」の研鑽資料として使用された。そして現在に至るまで、一三版を重ね、今もなお「ヤマギシズム特別講習研鑽会」において使用されている。
山岸はその翌年、〈二つの幸福・真の幸福と幸福感〉を発表、また、山岸会会報に替わり山岸会の機関紙としての役割を担った『農工産業新聞』に〈山岸養鶏の真髄〉を連載する。そして、一九五六年一月には「山岸会特別講習会」(以下「特講」)が初めて開催され、それまでは養鶏を通して広がった山岸会の活動も、そのもともとの趣旨である「幸福社会づくりの会」というあり方を鮮明にし、新たな段階に入っていく。
この第一回特講の冒頭に行われた山岸巳代蔵・志津子夫妻による特別講演は、幸いなことに録音されたテープが現存しており、それを活字に起こすとともに、CDにその録音を収録して別売付録とすることにした。その肉声から伝わってくるものも味わい深いものがあるのではと思う。
特講開催以降には、山岸名で発表された著作はほとんど見当たらない。一九五七年一月に創刊した『快適新聞』に掲載されたものはほとんどが講演録か口述録、あるいはペンネームを使ったり、他人名での著述となっており、例えば〈出精平使より愛妻への手紙〉は守本道夫の名で発表している。それ以外にも、本巻に収録した〈飼料のよしあしは鶏に聞く〉という文章が、当時の会員であった明田久雄名義で書かれたという記録がある。このように、山岸が他人名やペンネームを使って発表したと推測さるものが、多数ある可能性がある。例えば、第二巻関連の資料として収録した〈開拓と養鶏〉〈あんまり話がウマすぎる〉などがそれにあたるが、現段階では確認できていない。これからも調査を続けていくつもりである。
特講を受講した山岸会会員は、理想社会実現を目指して、全国各地で支部活動を展開し、近隣・同業の人々を続々と特講に送り出した。その結果、特講受講者は急速に増え、一九五六、五七年の二年間で四五〇〇名を超える。その中から、和歌山県有田郡金屋町下六川や山口県の大島で、農業経営を一つにした一体経営の動きが始まるなど、さまざまな動きが始まった。こうした運動の活発化を背景に、一九五八年三月、「山岸会式百万羽科学工業養鶏」構想が発表され、具体化されていくのであるが、それについては、第三巻を楽しみにしていただきたい。
また、今回、特講を受講したことのある哲学者の鶴見俊輔氏より、ご自身と山岸会との関わりを綴った文章を送っていただいた。鶴見氏はこれまで一貫してヤマギシズムに対する関心を持ち続けておられ、全集刊行の仕事への励ましの言葉もかけてもらった。そこで、送っていただいた文章と、これまでにヤマギシズムに関して書かれた文章をまとめ、特別寄稿として収録した。


二〇〇四年一〇月一〇日
山岸巳代蔵全集刊行委員会




第二巻目次より


◆ヤマギシズム社会の実態
ヤマギシズム社会への世界革命実践の書

解説 ヤマギシズム社会の実態(一)
 まえことば
  一 零位よりの理解を
  二 宗教に非ず
  三 自己弁明 ―人物を切り離した批判を ―
  四 技術出し惜しみの批難に対して
  五 同調の人々と共に
  六 山岸会と山岸式養鶏会との関連
 第一章 概要
  一 真実の世界
  二 かつてない新しい社会
  三 法で縛らぬ社会
  四 機構と人情社会に
  五 悪平等を押し付けぬ社会
  六 差別待遇のない社会
  七 貧困者のない社会
  八 幸福一色 快適社会
  九 陽的社会・暗黒の夜から昼の世界へ
  一〇 物は飽くほど豊満な世界
 第二章 構 成
  一 幸福研鑽会
  二 専門研鑽会
  三 構成員
   1 幸福会員(物心幸福会員の略称)
   2 十人のメンバー
  四 要約

知的革命 私案(一)
 一 正しきに戻す
  1 世はまさに逆手なり
  2 アメリカに日本の心が掴めたら
  3 ああ、チャンスは彼方へ
  4 わがために乞うにあらず
  5 正か逆か
  6 ヤマギシズム社会に
  7 革命提案の弁
  8 知的革命の呼称と性格
  9 なぜ幸福社会が実現しなかったか
  10 「具現方式」によって
  11 具現方式は何にでも
  12 人間の知能
  13 不幸の原因
  14 人情社会組織に改造
  15 人種改良と体質改造を
  16 百万人のエジソンを
  17 女性は三〇〇人近くの直子を遺す
  18 体質改造
 二 先ず日本から
  1 日本なる呼称
  2 乏しき日本
  3 日本人の反省
     ―国境をなくし理想社会へ通ずる近道―
  4 日本を豊かに

知的革命の端緒 一卵革命を提唱す
 一 前説
  1 日本の鶏と農
  2 働き過ぎる ―馬鹿働きを―
  3 日本農民の仕事
  4 卵を五円に引き下げましょう
  5 私は秘密を堅持している
  6 養鶏技術について
  7 云いかけて云わないことと
      後編発行を遅らせている理由は
  8 一卵革命具現方式の要約
 二 本旨 心あらば愛児に楽園を
  1 源泉の涵養
  2 鶏を飼う身で協力
  3 学者に一卵を
  4 疎遠の会員の質問に応えて、会の実情を
  5 学問・頭脳を優待しましょう
  6 主として種鶏家に提案
  7 一卵革命の弁
  8 万金積んでも買えない卵を








◆山岸会・山岸式養鶏会会報 第三号より
○ゴヂャゴヂャ云いなさんな
○農山村の今日の姿を眺めて 
  ―一九五四年の歳の瀬に―
〈参考資料〉ことばと真理(二) 


◆山岸会式養鶏の急所と成功への道順
 一 まず本文を一字も余さず何回も繰り返して
   意読すること
 二 何ゆえに鶏を飼うのか
 三 自分だけのもうけのためでない
 四 山岸会式養鶏の目的
 五 どんな時代でも絶対に脱落しないためには
    ―成功の急所と道順―
 六 高度化技術を要すること
    ─ 永久に安定した経営である道は─

◆二つの幸福 ― 真の幸福と幸福感―
 仮の幸福(幸福感)に生きる愚かしさ
 感(幸福感)人種のいかに多きことよ
 真の幸福はいずこに……方法あり、具現方式で
 山岸会の結合とその活動
 ヤマギシズム社会は、幸福研鑽会から
 山岸会とは

〈書簡〉諸畑のみなさまへ
      ―明田正一氏宛の通信から

◆山岸養鶏の真髄
 一 損をさせては申しわけないと思って言うのです 
 二 真理から外れて、真果は得られない
 三 賞金一万円または十万円技術について
 四 第一回特別講習会開催と
       秘匿技術実施種鶏場参観について
 五 秘匿技術実施種鶏場参観
 六 求むれば得らる 
    ──希った鶏界総親和の日はまさに──
 七 鶏界を毒するもの
 八 盲腸炎 
 九 山岸養鶏成功の最大条件(秘訣公開)

◆第一回特別講習研鑽会にて
○全人幸福のため
   第一回山岸会特別講習研鑽会 〈記念講演〉から
○全人幸福 愛和の誓
○第一回特別講習研鑽を共にした、わが一体の家族、なつかしの兄姉弟妹よ、わが父・母・妻・子よ

◆農工産業新聞より
○点灯について 
○飼料のよしあしは鶏に聞く
○早く話の通ずる人に
○立卵鑽より(1)
○立卵鑽より(2)


◆快適新聞より
○出精平使より愛妻への手紙(一)(二)
○無数の愛人と共に/愉快の幾千万倍の気持
○知らぬが仏(一)
○知らぬが仏(二)

◆第二巻関連の資料から
○第一回全国大会記
○長岡幸福研鑽会
○第一回特別講習会記
○腹の立つのが当然と決めていた人が 亀井正子
○ あんまり話がウマすぎる
○醍醐味の満喫─親愛の会員を訪ねて 宮下安一
○下六川一体作業実践報告 杉本利治
○開拓と養鶏 田島薫2
○山岸さんとコクシジウム 明田恵二

第二巻の編集を終えて
凡例/第一巻の正誤訂正

特別寄稿 ヤマギシ会と私  鶴見俊輔

〈付録〉山岸巳代蔵・山岸会関連地図
    山岸会組織図
    山岸会趣旨・会旨
    山岸巳代蔵 著作・口述等 資料目録
    用語・人名解説
    索引


山岸巳代蔵 - Wikipedia

山岸巳代蔵 - Wikipedia


山岸巳代蔵

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

山岸 巳代蔵(やまぎし みよぞう、1901年明治34年)8月12日 - 1961年昭和36年)5月4日)は、昭和時代の農業家。幸福会ヤマギシ会の創始者。

人物[編集]

滋賀県蒲生郡老蘇村大字東老蘇(現・近江八幡市)にて生まれ[1]1922年より養鶏を中心に農業を始める[1]1950年ジェーン台風が日本を襲った際、山岸の田地が無事だったことが注目され、以後講演活動を始める[1]

1952年山岸会を創立する[1]。これが、「幸福会ヤマギシ会」の始まりである。1954年、『山岸式養鶏法・農業養鶏編(前編)』を、名古屋の中禽社より出版する[1]1958年3月には、三重県阿山郡伊賀町(現・伊賀市)にて「ヤマギシズム生活実践場春日山実験地」が実現するが、1959年7月に山岸会は不法監禁容疑で警察の強制捜査を受け、山岸会幹部9名が逮捕され、代表の山岸にも逮捕状が出された[1]1960年4月、山岸は声明書を出して、三重県警察の上野警察署に任意出頭するが、同年10月に起訴猶予処分となる[1]

1961年5月3日、研鑽会に参加していた途中に頭痛を訴え、その翌日、クモ膜下出血で死亡する[1]。山岸の死後、会の代表は杉本利治が継いだ。

世界革命実践の書[編集]

山岸の著書『世界革命実践の書』は「人種改良」や「悪性遺伝は子孫に不幸を齎す(もたらす)」ことを訴えている。このような同書簿の内容についてジャーナリストの米本和広は、「優生思想に凝り固まった国家社会主義の科学者が書いたような、障害者全面否定の思想」と批判している[2]

脚注[編集]

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

잃어버린 유토피아를 찾아서

잃어버린 유토피아를 찾아서
잃어버린 유토피아를 찾아서
도미타 윤생
2009/10/2

「내일을 먹는 벌레」에 │ 1  2 │ 다음 페이지

본 연재를 처음 읽는 사람에게 : 선행 불투명한 시대를 IT 엔지니어로 살아가기 위해서는 무엇이 필요한 것일까요? 그것을 배우는 한 가지 방법으로 우리는 IT 업계에서 활약해온 사람들의 위업을 아는 것이 효과적이라고 생각합니다. 본 연재에서는, 일본의 PC 업계 여명기에 활약한 다양한 히어로를 거론하고 있습니다. 평소에는 만지는 기회가 적은 일본의 IT 업계의 역사를 알고, 보다 자랑을 가지고 일에 임하는 일조로서 주시면 감사하겠습니다. (편집부)
본 연재는 「PC 창세기」의 저자인 도미타 윤생씨의 허가를 얻어 공개하고 있습니다. 「푸른 하늘 문고」판의 텍스트 파일 (2003년 1월 16일 최종 갱신)이 저본입니다. 「푸른 하늘 문고 수록 파일의 취급 기준」에 준거해, 표기의 일부를 @IT의 교정 룰에 따라 고치고 있습니다. 예)전각 영숫자⇒반각 영숫자, 컴퓨터⇒컴퓨터 등
 1972(쇼와 47)년 가을, 다케시가 경찰 학교를 계속하는 것을 헤매기 시작했을 무렵, 중국 연구자로 와세다 대학 교수의 니지마 아츠시는 마음의 벌레에 응해, 어느 결의를 굳히고 있었다.

 11월 20일자 매일 신문은 “중국 연구의 신지마 교수/갑작스러운 전신/조대를 떠나 '야마기시회'에”의 표제로 그의 결의를 이렇게 전하고 있다.

 「린치 사건으로 흔들리는 와세다대학에서, 정경학부의 신지마 준라 교수(44)=도쿄 스기나미구 에이후쿠 4의 12의 18=이, 이렇게 갑자기 사표를 냈다.라고 해도 가죽 말파 소동과는 관계없다. 의 중국 연구자로 알려진 이 교수는 미에현에 본부가 있는 '야마기시회'로 가서 '공동 생활 실천 속에서 중국 연구를 계속한다'고 한다.

 1928(쇼와 3)년, 중화민국의 정치가, 장작 霖가 일본의 관동군에 의해 폭살된 해, 니지마 아츠시는 태어났다. 중학 시대부터 중국에 흥미를 갖기 시작해, 그 후 일관해서 중국 연구자로서의 길을 계속 걸었다.

 신지마에게 중국이란 희망의 대명사였던 것 같다.

 "나에게 중국이란 무엇인가? 그것은 내 유토피아였다. 루신과 모택동을 연결하는 혁명의 사상에 휩쓸려 10억에 달하는 인간들이 인류의 미래의 사회를 갖고, 거인의 발걸음 처럼 아연하고 있다. 지상에 존재하는 이상사회라면, 넉넉하게 생각하고 있었습니다」

 그 중국에서 1966년 5월 문화대혁명이 시작된다. 니지마는 어디까지나 중국에서 시작된 이 새로운 혁명을 지지하겠다는 입장을 지키면서도 '거인의 발걸음처럼 끓어오르는' 중국에서 왜 그때 새로운 혁명이 요구되는지 고민하고 했다.


자신의 스킬 경력의 재고, 연구회의 리포트, 프로로서의 어드바이스…… 쓰는 것은 무한히 있다!

코드도 칼럼도 쓸 수 있는 엔지니어가 되고 싶은 도전자 로부터의 응모 , 절찬 접수중
 야마기시에서는 어떠한 의사 결정이 필요할 때 열리는 토론회를 연루회라고 부른다. 의견이 다를 때는 전원의 의견이 일치할 때까지 철저히 토론이 계속된다. 하지만 만약 연루회가 단순한 토론회이라면 어디까지 논의를 계속한 곳에서 전원의 의사의 일치 등 그렇게 쉽게 얻을 수 있는 것은 아닐 것이다.

 회의와도 협의라고도 부르지 않고 연주회라고 부른다――.

 거기에는, 은행에 「방」의 글자를 맞춘 것과 같은, 의사를 정리해 가는 작업에 대한 검증이 담겨져 있다.

 연루회에서는 자신의 의견을 주장하면서 동시에 그 의견을 상대화하는 기능이 일하고 있다. 야마기시의 사람은, 그러한 기능을 실현하기 위한 개인의 태도를 「영위에 선다」라고 표현한다.

 스스로의 의견에 무의식적으로 다양한 편견이나 고정관념이 들어올 가능성을 자각하고, 모든 전제를 일단 선반으로 하여 스스로도 다시 조사한다. 그러한 주장하면서 그 자체를 상대화해 나가는 '영위에 서다'는 태도를 받아들임으로써 연루회는 전원의 의견의 일치를 실현하려고 한다.

 행동의 규범이 되어 기준을 고정화해 버리는 것이 아니라, 끊이지 않는 연루에 의해 그 시점 시점에서의 최선의 길을 찾아내려고 하는 의사를, 야마기시에서는 무고정·전진이라는 말로 나타낸다.

 야마기시즘과 처음 만나는 사람을 위해 마련된 특별연주회, 그것이 야마기시즘특별강습연루회, 특강이다.

 특강에서는 8일간의 합숙 생활을 통한 연속적인 연루에 의해, 지금까지의 자신을 다시 조사해 보는 것을 목표로 한다. 매일 테마를 바꾸고 다양한 각도에서 다시 조사해 본다. 그리고 자신의 생각이나 느낌의 전제가 되어 있던 생각도 걸리지 않는 무의식의 존재를 알아차리는 곳, 그것이 특강이다.

 제1회의 특강 개최는, 1956(쇼와 31)년 1월 12일부터. 야마기시즘 보급을 위한 구체적인 방법이 밝혀짐에 따라, 야마기시회는 한층 더 양계로부터 세계혁명의 쪽으로 활동의 목적을 시프트시켜 나간다.

 야마기시즘에 근거한 이상 사회의 실현, 그 목적에 접근하기 위해 이상 사회의 히나형이 되는 것을 만들어, 거기서 야마기시에서 말하는 일체 생활이라는 이름의 이상적 생활을 보내는 것을 시도해 본다. 동시에 다른 한편으로는, 가능한 한 많은 사람을 특강에 보내, 야마기시즘을 만나게 한다.

 특강에 의해 야마기시즘을 만난 사람은 회원이 된다.

 야마기시회에서 말하는 정회원이란 「절대로 화가 나지 않는 사람」이다. 화를 내지 못하는 것이 아니라 화가 나지 않는 사람--. 분노에 의해 자기를 절대화하는 것이 아니라, 항상 자신을 상대화하는, 요컨대 연루의 태도가 몸에 붙어 있는 사람이라는 의미일 것이다. 회원에는 정회원 이외에 또 하나의 준회원이 있다. 준회원이란 “화내지 않고 연마하려고 노력하고 있지만, 그것이 아직 충분히는 할 수 없는 사람”이라고 한다.

 이 회원의 자격에 대해서도 뭔가 심사와 같은 것이 있는 것은 아니다. 오히려 자격이라기 보다는 항상 자기점검을 해 나가기 위한 일종의 기준으로 이해해야 할까.

 그리고 야마기시회의 회원은, 크게 나누면 이근의 길로부터 야마기시즘에 의한 이상 사회의 실현을 목표로 한다.

 하나는 현재 있는 사회 속의 길이다. 학교에 다니거나 회사에서 일하는 등 기존 조직, 기존 사회 속에서 Z혁명을 목표로 한다. 우선 조직되어 사회적인 직접적인 변혁을 목표로 하는 것이 아니라, 그 내부에 혁명의 주체가 될 수 있는 야마기시즘에 대한 찬동자를 만들어 간다. 그리고 기존의 사회 속에 있는 회원은 가능한 한 많은 사람을 특강에 보내도록 노력하고, 야마기시즘에 의한 개인의 변혁을 연쇄 반응적으로 일으켜 가는 것으로, 실체적으로 조직, 사회를 변혁해 버립니다 하려고 하는 길이다.

 그리고 또 하나는 기존 사회에서의 생활에서 벗어나 야마기시즘 사회의 모델을 만들어 즉시 일체생활을 시작하려고 하는 길이다. 이러한 모델을 야마기시회에서는 야마기시즘을 실제로 표현한다는 의미와 이상사회를 실현하기 위한 실험을 한다는 의미를 담아 '실현지'라고 부른다.

 "좋았어, 너도 가보니"

 8일간의 특강을 마친 요코는 특강 체험을 세세하게 말하려고 하지 않았다. 다만 「어쨌든 가 보는 것이 좋다」라고 타케시에게 권하는 입만에는, 평소의 담담한 말투에는 없는 힘이 담겨 있었다.

「내일을 먹는 벌레」에 │ 1  2 │ 다음 페이지

"그럼, 특강을 받았습니다. 특강의 내용에 대해서는, 아무것도 말씀드리지 않게 되어 있습니다. 는 5월 1일의 1주일로, 그냥 계절은 좋고, 나는 푹신푹신이라 기분이 좋았습니다.내가 생각한 것은 2개 있었습니다.하나는, 어떤 사람이라도 사이좋게 될 수 있다 54명의 처음 만난 남녀노소의 수강생과 돌보는 담당자에게, 나는 전례 없는 친애의 정을 기억한, 이것이 하나입니다.다른 하나는, 어떠한 문제라도――제가 그 때 많은 퀘션 마크를 들고 있던 것은 이미 말했지만, 그 어떤 문제도 자신만으로 생각하는 것이 아니고, 혹은 자신이 생각하는 것이 아니고, 모두의 앞에 「풀어 놓는다」, 말한다는 의미의 「말한다 '이 아니라, 놓는다는 의미의 '방해'입니다만, 놓아서 해결된다는 계시와 같습니다. , 어떤 대답이라도 들을 수 있는, 뭐 말로 해 버리면 이런 것이 되는 것일까요――」

 특강을 체험한 달 말, 니지마는 "히로이 의미에서의 해방 운동에 종사하고 있다" 여성의 예술가, M으로부터, 갑작스런 전화를 받았다. 그녀는 역사학자로서의 신지마에 “조선전쟁은 북이 일어났는지, 남이 일어났는가”라고 물어왔다. M은 절실히 그 대답을 원했습니다.

 예전 일본 식민지 만주에서 소녀시대를 보낸 M에는 조선인 동급생도 많았다. 일본의 패전 후에도 그녀들과의 문통을 계속하고 있던 M은, 신지마에게 전화를 걸기 얼마 전에 한국을 방문해, 구 친구들과의 재회를 기뻐했다. 이야기는 끊임없이 이어졌지만, 화제가 조선전쟁이 되면 대화가 미묘하게 달라지는 것을 깨달았다.


자신의 스킬 경력의 재고, 연구회의 리포트, 프로로서의 어드바이스…… 쓰는 것은 무한히 있다!

코드도 칼럼도 쓸 수 있는 엔지니어가 되고 싶은 도전자 로부터의 응모 , 절찬 접수중
 M은 운동의 동료가 모두 그랬던 것처럼 조선전쟁은 미국제국주의와 이승만 정권이 일으킨 것이라고 믿고 의심하지 않았다. 그 M의 발언에, 한국의 낡은 친구는 희미해졌다. 그녀들에게 있어서, 조선전쟁이란 북의 침략에 의해서 일어난 것에 다름없었다. 귀국한 M은 한국에서 보고 들은 것을 한 잡지에 썼고, 그 중 '조선전쟁은 도대체 누가 일어났는가'라고 스스로의 흔들림을 그대로 토로했다.

 이 문장에 이번에는 일본의 옛 친구들이 희연해져 M은 그들의 비판을 받았다.

 신지마의 중국은 M의 조선이었다.

 니지마는 M에게 자신의 중국을 '방'했다.

 “나도, M씨도, 10년 20년과 일본 제국주의의 아시아 침략, 아시아 식민지 지배라고 하는 패배를 짊어지려고 하고, 그 죄악감은 좌익 이데올로기로 배화되어, 추의 반대측에, 그만큼 큰 유토피아를, 중화인민공화국이 되어, 조선민주주의인민공화국 나름대로 하고 있었군요.M씨도, 나도, 그 유토피아가, 실은 전혀 환상임을, 그 밤에 확인했습니다. 는, 그 유토피아를 믿는 것이, 죄가 붙지 않는다고 생각하고 있었고, 그것을 그것을 사람에게도 강제하고 있던, 그 틀림없음을 깨달았습니다.――」

 자신 혼자서는 풀 수 없는 중국을 '방'해 나가는 작업 속에서, 신지마의 중국인 친구는 그를 중국에서 '해'했다. 중국이 유토피아인지 아닌지를 논하거나 중국에 어떻게 하고 싶다고 일하는 것이 아니라 일본을 어떻게 하는지, 자기를 어떻게 하는가 하는 길을 진행할 것을 시사한 것이다.

 유토피아를 밖으로 구하는 것이 아니라, 안으로 구한다. 그렇다면 내부 유토피아를 찾는다면 그렇게하기 위해 무엇을해야합니까?

 니지마에 그 질문이 붙어 있었다.

 1972(쇼와 47)년 1월, 신지마가 특강을 체험하고 나서 8개월째, 딸이 그에게 힌트를 주었다.

 중학 진학을 앞둔 신지마의 장녀는 이미 공부를 밀어붙이는 학교에서 배우는 것은 싫다고 그에게 호소하고 영국에 있는 여름 힐 스쿨이라는 이름의 기숙 학교에 가게 해달라고 부탁한 것이다. 거기에서는 아이를 규칙이나 제도에 맞추는 것이 아니라, 한사람 한사람의 아이에게 학교가 맞추어 가는 것이라고 한다. 아이가 원하지 않는다면 수업에 나갈 필요가 없습니다.

 장녀는 이 학교의 창립자의 저서를 몇 권 신지마에 건네주었다.

 그해 5월, 장녀는 1명 영국으로 여행을 떠났다. 딸의 출발 직후, 신지마는 내면의 유토피아를 요구하기 위한 과제를 잡았다. 장녀가 입학을 희망한 여름 힐 스쿨의 일본판을 만든다. 아이의 창조성을 키우는 자유로운 배움의 장소를 일본의 농촌에 만들어, 딸도 아들도 거기에 넣는다. 처음에는 학생, 2, 3명부터 시작해, 어느 쪽은 인원수를 늘리자.

 니지마는 그 배움의 장소를 행복학원이라고 명명했다.

 그리고 행복학원 창립을 위해 야마기시회와 맺는 것을 생각했다.

 각지에 있는 야마기시회의 거점에서 공동 생활에 들어가려고 하는 사람은, 자신의 몸도 포함한 전 재산을 야마기시에 「방」하고, 지갑 1개의 일체 생활을 보낸다. 사전의 교환으로 구체적으로 야마기시회와 잇는 길을 모색하고 있던 니지마는 공동 작업 실현의 가능성을 잡고, 스스로를 야마기시회에 「방」하고, 야마기시 안에서의 행복 학원 설립을 결의했기 때문에 있다.

 1972(쇼와 47)년 12월 27일, 미에현 아야마군 이가마치의 가스가산에서의 일체 생활에, 신지마는 들어갔다. 당분간은 전국에서 행복학원 설립을 위한 호소를 하게 되었다.
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해설 야마기시즘 사회의 실태(일) .

世界革命実践の書: 解説 ヤマギシズム社会の実態(一):

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2009년 11월 5일 목요일


1. 영위보다 이해를
나는 지금 이것에 대해, 전모를 말하는 시기가 아닌 것 같아요 이것은 현재의
사회 기구나, 관념·사상과 심각하게 벗어나, 욕설을 벗고, 혹은 역조를 나타내, 정치·경제·법률·도덕·관습 등을 근저로부터 면도·개정하는 것이며, 많은 학설·이론·실적을 일단 선반 올려, 판단하지 않으면, 불가해, 또는 위험시되는 부분이 상당히 있기 때문에, 주관을 버릴 수 없다 사람이나 구부러진 간접적 자료에 의한 것이나, 진수를 구하지 않고, 피층·단편적 관찰로부터 생기는 오해를 하는 사람들보다의 비난·공격, 때로는 박해가 미칠 수도 예상되기 때문입니다.
그러한 이유로, 오해·혼란·장애를 피하기 위해서도 서술이 상전후하거나 주요 부분이 추상적이 되는 경우가 있어, 세카치(급진)인 사람에게는 부족한 어리석음이 있습니다만, 상태 의 전개에 따라, 기계를 보고 간헐적으로, 구체적으로, 해설합시다. 이해있는 협찬에 의해, 실천해 乍등 완결 할 수 있으면 다행이라고 합니다.
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2. 종교에 비
야마기시회의 행위를 종교라고 조합점하는 사람이 있습니다. 회원 중에는 종교가나, 신불 혹은 무언가를 신앙하고 있는 사람이 있는 것과, 본회의 취지(야마기시회 취지 참조)와, 그 등의 목표와 상합하는 부분이 많아, 비슷하다 점도 있어, 이상 사회에는 정신적인 면도 큰 요소로서, 거기에 언급하는 관계로부터, 문장이나 말 가운데, 종교나 수양회등에도 많이 이용하는 자구가, 상당은 있기 때문에, 선입 주관 그래서 종교 냄새를 느끼는 것이겠지만, 종교에 사용하고 있다고 해서 그 글자 그 자체는 반드시 종교의 것도, 수양회의 전용어도 아닐 것입니다.
행위 자체도 매우 비슷한 곳이 있지만, 진리를 구하고, 실수를 바로잡고, 진정한 행복 사회를 초래하는 것은 종교나 신앙의 힘에만 한정되지 않을 것입니다.
그러한 인상이 영향을 받으면, 올바른 해석을 할 수 없게 되어, 실수로의 출발이 됩니다.
본회에서는 신불이나, 종교·사상·신앙 등에 대해서는, 각각의 자유롭게 맡기고, 그러한 문제에 관한 비판은, 연루회 등에서 싣기도 하고, 나로서는 나누어져 있을 생각입니다만, 회로서 은 범죄의 일에 대해, 중지를 모아, 잘 검토해, 최고·최선·최종적인 것을 판별해, 그것을 실천해, 이상 사회의 실현을 기하는 것으로, 수양회나, 종교 적이 아닙니다. 가르치는 것보다 철학적으로 현실적으로 진리와 방법을 탐구하고 행동하는 진리실천의 사회활동체입니다.
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3. 자기 변명 -인물을 분리한 비판을-
 신앙생활에 들어가 신불 등을 신봉하고 있는 사람의 언행은 대체로 정순으로 사회의 정화에 도움이 되어, 자타의 행복감을 기르고 있습니다.
 아울러 또 일면 관찰이, 선의적으로 기울기 쉬워, 때문에 때때로 사까지도 특별 인간 취급되어 몸의 두는 장소에 곤란해, 인사의 말에 궁합하는 일이 있습니다.
 사실은 다음에 오는 사회에서는, 사람 병위의 자신감은 있습니다만, 도저히 존경할 만한 것은 아니고, 지금까지의 사회통념으로부터 보면, 탈선·반역·은사 없이의 불덕한으로, 과대망망광 의 식언 가게로서, 한꺼번에 나올 수 있는 자격 없이, 하물며 사람에게 가르치는 무늬가 아닌 것을 자인하고 있습니다.
 나의 경우, 실질 이하에, 나쁜 자세로 보이는 일은, 거기서 앞의 즐거움이 있는 정도로, 포름을 신경쓰지 않습니다만, 하나님이 가려서 보지 않거나, 잘 간과하면, 단지 인간 이하의 현실에 기대치 못한 위험이 있어 사물의 판단을 잘못하는 원인이 됩니다.
 나의 언동이나 제설이나, 이 야마기시즘 사회 구상에 대해서도, 나는 나 나름의 사고방식으로부터, 확신을 가지고 행해 있을 때까지, 이것을 최상 결정적인 것으로 생각하지 않고, 또 당신의 지금 가지고 있는 것과, 일치하지 않기 때문에 안 되지 않고, 상체자와, 조리를, 분리해 고찰되는 것이 중요하고, 인물을 통하지 않고, 맹신하지 말고, 엄정한 비판의 눈으로 검토하고 용서없이 꾸짖을 정도입니다. 호의나 악감정 등 자기가 섞이면 순수한 결론이 나오지 않습니다.
 나에 대해 인치키라든지, 매명이라든지, 정치적 혹은 사상적인가, 뭔가 안쪽에 야심이 있을 것 같다든가, 돈 벌기회 등이라고 말하는 흔한 한인이 있어, 그 선전 효과로부터, 회에 관심을 가져 다가오는 사람도 하루에 많아지고 있습니다. 회에 와서 실태를 알고, 선전한 사람의 인품이나, 정도가 낮은 일이나 의도가 처음으로 알고, 미이라취가 미이라가 되었다고, 즉시 입회해 오히려 심입하는 사람이 많습니다.
 그렇게 말하는 소문을 듣는 사람의 머리의 정도나, 인격이 낮은 것은 틀림은 없지만, 안에는 내 깊숙한 곳에 있는 것에 대해, 무언가를, 그렇게 없이 느끼고 무서워하고 있는 것 같아 또한 있습니다. 돈벌이의 모임이라고는, 잘 운하고 있습니다. 모임 자체는 한동안 공익할 수 없지만, 또 모임의 무언가를 담당하고 있는 사람도 모임에서 지금까지 한 번도 급여를 받고 있지 않습니다만, 회원에게는 물심 모두, 크게 벌고 받기 위한 모임에 차이가 없습니다.
 나는 정치에 대해서는 내외 모두에 중대한 관심을 가지고 있습니다. 또 스스로 지구상에 생존하는 혼자로서의 정치 의욕도 많이 있습니다만, 정담이나 라디오를 듣는 틈이 거의 없고, 자랑은 되지 않지만, 3개월간 신문을 보지 않았던 적도 있어, 보거나 보지 않는다 세상을 모르고, 가난한 사람은 보리를 먹고 이름을 짓는 이케다 조상이 질투에 빠져있는 것도 모르고 강연회에서 말하고 웃었을 정도로 지금의 장관에서 바카야로로 유명한 요시다씨 이외는, 정말로 모릅니다.
 그런 식으로 머리는 나쁘고, 오늘 발밑의 일에서는, 시대에 어긋나고 있는 데다, 나에게는 나의 무늬 상응의 일이 있어, 정계 등에 한 걸음도 나오는 자신감도 시간도 가지고 있지 않은 것은 사실 그리고, 야심이 있으면, 10년전의 기회에 나왔을까, 지금의 정치 구상에 기대하고 있지 않기 때문에, 이 점에 관해서는, 야부니라미지요.
 또한 내 사상에 대해 추측되는 사람도 있지만, 나로서 청소년 시대보다 일관되게 가지고있는 것이 있습니다. 분명한 사상이며, 시대에 상용될 수 있는 것이 있는 것도, 알고 있으니까, 나는 그것을 강제로 폭력으로 밀어붙이자 등, 생각한 것은 한 번도 없습니다. 또 그것은 폭력으로는 절대로 성취하지 않는 것도, 자각하고 있습니다, 지금 전부를 발표하는 시기도 아니고, 시간적으로도 불가능한 일로, 학후에 깨달은 사람들에 의해, 2백년 이내에는 완성될 예상 아래에, 여명이 있는 사이에 쓰여져 있습니다만, 우연히 내 벼농사에서 양계를 찾아내는 사람에게 끌어내지고, 전해진 벼농사가 되어 양계법 그 자체가, 야마기시즘 사회의 축도 그래서 자연 내 사상을 느낀 사람들의 사상과 상 일치하는 많은 것을 찾은 후, 상공명하여 생긴 것이, 야마기시 회가 야마기시 식 양계회에서 자연과 인위의 조화를 기조로 한 생각입니다.
 내가 쓴 것, 말한 것, 앞으로 내는 것에 의해, 위험한 사상인가 어떤가는, 영위 철학적으로, 진리의 규명을 할 수 있는 사람에게는, 대략 볼 수 있다고 생각합니다. 인치키 운운에 대해서는, 설명하는마저 시간이 아쉽습니다. 그렇다고 하는지는, 각자의 눈에 띄지 않도록 경계해 乍ら의 관찰에, 일임해 둡시다. 시간이 답을 내니까. 인덕이 없기 때문에 이런 낭비 쓰는 것입니다.
 주관을 버리고 한마디로 끝나지 않는 것을 느끼고 반복해서 둡시다.
 나는 나로서의 이상을 그려, 이상은 반드시 실현할 수 있는 믿음 아래에, 그 이상 실현에 생존을 느끼고, 새벽 날 밤은 즐거움의 연속입니다. 집이 기울어지지만, 채귀에 임박하겠지만, 병에 설치해도, 장래 잘못한 관방을 하는 사람들로부터, 백주에 인출되려고 해도, 우선 이 요로코비는 사라지지 않고, 종생 치는 일로 생강. 단점이나 실수에 대해서는 정면에서 지적되는 것을 기다리고 있습니다.
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4. 기술출 아낌의 비난에 대해
 나의 구상하고 있는 사회 기구가 되어, 진리라고 생각하고 있는 일이라도, 전술의 사정으로부터, 지금 전부를 발표하기 어렵습니다만, 기술이나 경영면에 대해서도, 화장실 소출로 해야 하는 사정이 있습니다.
 이것에 대해 상당히 비난이 있지만, 왜 그렇게 하는지에 대한 내 의도를 설명합시다.
 기술이나 경영상의 비결은 습득하면 그 사람의 마음의 선악에 관계없이 일단 도움이 됩니다.
 일수의 칼에 담을 수 있다면, 그것의 진정한 사용법을 모르는 사람에게도 사용할 수 있습니다. 아이나 광인이나 백치의 사람이 가지면, 악의는 없어도 중요한 나무를 벌려 보거나, 사람을 해치는 일이나, 스스로 부상하는 일도 있습니다.
 그 외, 이것도 마음의 미친 사람의 부류에는 말합니다만, 타인의 폐를 불문하고, 자신의 오늘만을 생각하는 사람이 있으면, 다른 사람으로부터 깎아 모으거나, 협박하거나, 살상하거나 , 또는 원념을 맑게 하는 도구에도 사용합시다, 자살에도 사용할 수 있습니다.
 또한 잘 자르는 칼은 자주 사람을 죽일 수 있습니다. 사공은 다툼 없이, 한 사람과 함께 번성하는 행복 사회를 목표로 하고 있는데, 그것을 접어서, 자신만의 번영을 위해서 이용해, 사회에 해독을 흘려, 당인도 괴로워하는 결과가 되는 일을 하는 사람에게는, 사용해 받고 싶지 않습니다.
 다른 것보다 먼저 빠져나가고 벌려고 하거나 다른 것보다 더 기술을 익혀 자신의 지위를 높여 자랑의 도구에 사용하거나 하는 한 사람에게 이용되고 싶지 않습니다. 자신이 선취하고 나서가 아니라, 자신보다 늦은 사람, 약한 사람의 손을 모아 초대하고, 만나서, 같은 보조로 나아가는 것입니다.
 기술·경영법을 향상시키기 위한 연구는 결행으로, 매우 진보시켜야 합니다만, 그것을 실용으로 사용하는 경우는, 부족한 사람을 끌어 올려, 진정한 행복 목적(불행한 사람이 없는 사회) 을 위해 이용하고 싶습니다.
 나로서는 내내 아쉬워 보이는 것보다, 또 손해를 반복하고 있는 사람을 간과하는 괴로움으로부터도, 빨리 일반적으로 공개하고 싶습니다만, 「이상향 실현을 위해서」를 생각하면, 입끝에서 만, 우리, 사람과 함께를 외치고 있는 사람이나,(야마기시 회들 취지 참조) 지금은 우리, 사람과 함께 생각하고 있어도 표변할 것 같은 사람에게는, 선취되기 어려운 것입니다.
 기술이 향상되어 물건만이 얼마나 풍부해져도 진정한 행복 사회는 도래하지 않고, 높은 곳의 땅이나 일부 사람만의 물욕에 가담하는 신경이 쓰이지 않습니다.
 이 모임은 자타 및 그 자손이 번영하고 분노나 다툼 없는 사회기풍을 만드는 모임이기 때문에 이 이론이 풀리고 자신도 번성하고 모임에 합쳐 확충발전에 협력하는 사람들에게 활용될 정도 네.
 기술의 일단을 기억해 자신의 이익만 생각해, 행복 사회를 만드는 회에 협력할 수 없는 사람이나, 회에 반역하는 사람에게는, 절대로 전하지 않는 일로 하고 있는 것입니다, 처음은 영합해 와 , 만나면 이상 사회도 아무것도 없다, 모임이 망가지지만, 희생자가 나오지만, 상관없이 사람을 쓰러뜨려도, 근욕에 광분하는 사람에 대해서는 입이 단단해진다 뿐입니다.
 이것은 겉보기 협량으로 보이는 가는 방법입니다만, 지금의 세상은, 여기까지 해야 하는 유양으로, 기차나 전철의 승강·좌석의 싸움이나, 상거래에도, 공동 사업에도, 국제 이해 관계도 , 자신조차 좋으면의, 금수에도 뒤떨어지는 얕은 기풍이 질만해, 이것을 바로잡기 위해서도, 수성의 조장은 절대로 할 수 없습니다.
 저는 그런 사람이나 달콤한 사고방식의 사람들로부터 무엇과 비난받을 수 있도록 함께 사회인류를 사랑하고 협력사회에 다하는 사람들의 번영에 협력할 생각입니다.
 그렇게 하여 친화·협력의 사람들이 번성하는 것은, 이기적인 사람이 자멸·해소해, 상공의 사람에게 갱생하게 되어, 친애의 정에 충당한 행복 사회가 방문합니다.
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5. 동조의 사람들과 함께

이 사회형태는, 현재까지 주창하고 있는, 이상사회와 늘어나는 닮은 점과, 어느 점까지의 반영구 병행선과, 완전히 정반대의 부분이 있어, 관방·가는 방법·언동에 대해, 한때는 비난하는 사람이 나타날 때도 헤아릴 수 없지만, 비난하기 전에 직접 진상을 잘 조사하고 나서 비판을 가할 수 있게 되면, 나는 어떤 비판도, 어서 듣고, 잘못은 신속하게 정확하다고 생각하는 것으로, 이미 이러한 목적을 위해서, 행복연주회라고 칭할 기회를 마련해, 거기에 힘써 각각의 주장을 토론해, 진실의 것을 발견해 봐라, 같은 사고방식으로 목표 동등한 사람들과 함께 협력하여 실행하고 있습니다.
힘을 많이 결집할 정도로 빠르고, 훌륭한 이상 사회가 실현되기 때문에, 동조의 사람들의 참가 활동을 절망합니다.
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6. 야마기시 회와 야마기시 식 양계회와의 관계
(1955.8.25. 야마기시식 양계회는 야마기시회의 일부문으로 야마기시 회양계부로 개칭

 ) 야마기시회는 그 취지에 내걸고 있는, 이상 사회를 목표로 하는 것으로, 여러 가지 입장으로부터, 여러가지 방법 수단을 통해, 실현을 도모하고 있는 것입니다.
 상업에서도, 공업에서도, 학원·교육·종교에서도, 관청·정치면에서도, 사회 사업 등도 물론이며, 농공 생산면·소비면 및 범유 측으로부터도, 근로 직원도 경영자도 , 아이도 노인도, 남녀의 따로 없이 살아가는 사람 모두 관련 있어, 무엇에서라도, 누구라도 방법 수단을 통해, 이상 사회를 실현할 수 있습니다.
 야마기시식 양계회도 그러한 목적 달성을 위한 일환으로서 그것을 구현화하는 역할을 하는 것으로, 양계 자체는 전체 경제면의 일소 부분에 지나지 않고, 사회 구성 위에서도, 일반으로부터 보고 관심은 얇습니다만, 이러한 절대로 볼 수 없는 한 구석에서도, 사회 전체를 움직이는 시동력이 될 수 있습니다.
 본양계회는 단지 닭을 기르고 경영경제를 좋게 하는 것만이 목적이 아니고 사회기구를 혁신하고 사회기풍을 개선하여 물심 모두 풍부한 이상사회를 만들어 인류의 행복을 최종 목표 따라서 기술의 향상 · 보급, 경영의 협력과 상호 원조, 공영 정신의 구체화 등, 행동 방향이 모두 그 목표에 집주해 사도에 빠지지 않도록 유의,기구 · 제도도 거기에 합치하고, 양계 법 자체가, 그리고 회 자체가 이미 이상 사회의 축도에 조립되어 있습니다.
 이 양계법을 확실히 행하고, 모임의 진정한 목적에 부활하여 활동하는 것이, 즉 야마기시회의 취지를 실천하게 되어, 세계 인류에 행복 사회를 먹이게 됩니다.
 야마기시식 양계회는 야마기시회의 하나의 조직체로, 밀접불리의 관계에 있어, 단순히 양계만 단리해 경제행위에 끝나지 않고, 자타의 물적, 정신적, 번영에 기여하는 것입니다.
 말하는 사람은 있어도, 행하는 사람은 드물고, 말하는 사람이 아무리 많아도, 행할 수 있는 사람이 많다면, 화떡·구두선에 끝납니다.
 나는 모임에 특별한 아무것도 아니다. 그냥 한 회원입니다. 이르지 않는 점에 대해 질타 교정해 주시는 것은, 진정의 친절이라고 고맙게 생각합니다.
 그리고 진실로 실행할 수 있는 사람들이야, 동료 옆의 사람으로서, 단단히 양손을 연결해, 매진하려고 하지 않습니까.
 전 세계 인류의 영원히 흔들리지 않는
           진정한 행복을 위해.
             1954. 11. 22.
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MARCADORES : 말씀 , 해설 야마기시즘 사회의 실태 (일)
1. 진실의 세계
 야마기시즘 사회를 가장 정확하고 간명하게 표현하는 것은 "진실의 세계"입니다.
 행복 사회·이상향·천국·극락 정토 등 불리는 것도, 말의 위에서는, 이와 같은 의미를 우린 경우가 많겠지만, 실태에 있어서는, 다른 운항되는 사회와의 차이는, 극단적인 것 있다고 생각합니다.
 아울러 또 나도, 진실의 세계의 우수로서, 편의상 그것등의 말을 이용합니다만, 임시나, 속임수나, 환상적인 것이 아니고, 절대 변하지 않는 하나만의 것을 목표로 하고 있습니다.
 인간사회의 본연의 자세에 대해서, 하나의 이상을 그려, 그것이 실현되었을 때, 또 그 위에, 다음의 이상이 솟아 오면, 앞은 진실의 이상사회가 아니었다고 말하는 것입니다.
 행복에 대해서도, 진정한 행복과, 행복감이 있고, 진정한 행복은, 몇시에 되어도 바뀌지 않는 것이지만, 행복감은, 경우에 따라서이며, 어떤 사람에게는, 어떤 사회에서는 아무래도 행복하게 생각하고 있어도, 다른 사람이 폐를 끼치거나 중도에서 불행하게 바뀌면 진실의 행복이 아니었던 것이 됩니다.
 불행한 사람이 한 사람도 없는 사회, 몇시까지도 안정된 행복 사회가 진짜입니다.
 누구의 마음 속에도, 사회 조직에도, 거짓말, 거짓이나, 명착이 없는 것이 중요하고, 모르는 것을, 가상적인, 억지로 이론으로 조립한 사회 등은, 곧 붕괴한다 동경하고 진실의 세계가 아닙니다.
 물재를 요구하고 있던 것이, 재산을 잡았을 때나, 지위·명성을 원했던 사람이, 그것을 얻었을 때, 무상의 행복을 느끼는 일이 있었다고 해도, 그것이 안정된 진실 의 행복과 말을 자르는 것은 불가능할 것입니다.
 또 아무것도 병도 되지 않는 건강체로, 일할 수 있는 것은, 행복 조건의 하나라고 말할 수 있습니다만, 이것도 경우에 따르면, 병신의 사람보다 불행의 일도 있기 때문에, 진실의 일을 하고 있는지 어떨지 모르면 의외의 일도 합시다.
 농업자가 진정한 농인이 아니거나, 상인이 진정한 상인이 아니거나, 정치·교육·종교가가 진정한 그것이 아닌 것도 자주 있는 것입니다. 공장 등에서도 조직 그 자체에도 잘못된 것이 있습니다만, 각 입장에서 진실, 거기에 자기를 살리는 것에 의해, 투쟁 등 절대로 일어나는 것이 아니라, 거기에 공장은 번영하고 자기를 풍요롭게 합니다 합니다. 아내는 아내, 남편은 남편, 아이에 대한 부모는 부모로서 틀림없는 진정한 삶의 방식이 있습니다.
 각각 진실의 자신을 알고, 각각이 진실의 삶을 살 수 있는 사회를, 야마기시즘 사회로 하고 있는 것입니다.
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MARCADORES: 제1장 개요 , 해설 야마기시즘 사회의 실태(일)
2. 전례없는 새로운 사회
 과거보다 현재에 이르는, 인류사회의 본연의 자세에는, 수많은 변천이 있어, 많은 선인들이, 진리의 탐구에 힘쓰고, 유키를 창도하고, 그 보급을 도모해, 자기를 멸해 도를 개척해, 세인의 고뇌를 구해, 정정의 인생을 얻게 하려고 하고, 또 그것의 전도에, 일신을 바친 사람들도 한없이, 때로는 신구 사상·관념의 대립으로부터, 폭력 투쟁 등에 의해, 막대한 희생을 지불했다 비참사도 자주 반복되어 왔습니다.
 아울러 그 모두가 현재까지는 완성되어 있지 않고, 오늘도 인류간의 분쟁이 끊임없이 희망하는 행복 사회가 실현되고 있지 않습니다.
 이러한 사실은, 그 어디에 반드시 그 원인이 있어, 이것을 없앨 수가 있을 것입니다.
 나는 적은 시간이나, 열등한 지능의 관계로, 과거의 주장이나 학문·이론에 대해서는, 깊게 궁금해 없기 때문에, 그것등을 논해, 비교할 수 없습니다만, 아직 행복 사회가, 이 세상에 완성되지 않은 사실을 사실로서, 저는 내가 알고 있는 범위에서 예전에 없는 새로운 사회의 방식을 조립한 것입니다.
 나는 이것이라면, 먼저 진정한 인간에게 맞는 진실사회이며, 어떤 계층의 사람도, 입장의 사람도, 냉정한 검토를 하게 되면, 올바른 판단이 내려지고, 투쟁도 희생도, 그 밖에 폐를 끼치지 않고, 같은 사고방식의 사람들과 함께 솔선 협력해, 의외 단기간에, 실현하는 일을 확신하는 것입니다.
 이것은 나로서 아직 다른 행위를 하고 있는 것을 모르는 사회실태이며, 현재 내 주위에 행해지고 있는 대부분의 현실이 근본적으로 바뀌는 것으로 인륜·도덕·경제·사회· 정치 기구 등도 형질 모두 대전환되는 것은 당연하고, 오늘의 전세계의 분쟁 등은, 아희와 같고, 광태 그 자체로, 정치 활동 등도, 주목할 만한 낭비 일로, 눈에 띄는 하고 싸운 것 등은, 실로 어리석은 행위였던 것이 판명됩니다.
 국제회의의 대부분은, 가리카리의 맞대기로, 대국의 대표의 언동에서도, 추괴 보는 것을 견디지 못하는 것이 있습니다. 다음에 오는 것은 그런 보기 흉한 실수는 뿌리를 끊고 아직도 전례 없는 화기모양의 새로운 사회입니다.
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3. 법으로 묶이지 않는 사회
 우주자연에는 인간의 힘으로 여하튼 이루기 어려운 일선이 있습니다. 심지어 어떻게든 제거할 수 있기를 바라는 자유 욕망이 있습니다. 그럼에도 불구하고, 또한 그 위에 사람을 속박하는 법률을 인간이 마련하고, 좁은 프레임 내에서 움직임도 할 수 없는 불편한 환경을 만들어, 특히 더욱 귀찮게 하고 있습니다, 사마다 권리다, 의무 하지만, 초권이라면, 울타리를 엄중하게 하고, 중하를 지는 굴곡은, 자나와 자속으로, 스스로를 괴롭히는 인간의 바보를 폭로한 것입니다. 너무 법률이 너무 많아 묶는 사람도 묶이는 사람도 점점 바빠질 것 같습니다.
 법은 마츠아키와 같은가? 지금의 사회는 나쁜 일이 되는데 편리한, 암흑 상태로 해 놓고, 타이마츠 가지고 타이마트를 쏟아, 악인을 묶는 손이 얽히는 구조라고 말할 수 있습니다.
 타이마츠는 소모되어 화상을 입습니다. 화재도 발생합시다. 타이마츠 소지나, 포박 인족의 수당이나, 한편 주택 난으로 곤란해지등, 훌륭한 철격자의 철근 건물에 옥졸까지 붙여, 조세를 낭비하는 장치가 되어 있는 것 같습니다.
 이러한 구조는 근본적으로 잘못되어 악을 고치려고 해도 지금의 사회로 돌아가면 두 번 세 번 악이 겹치고 커지고 또 차례로 새롭게 발생합니다. 유충이 살아있게 해 두고, 파를 쫓는 것 같은 것으로, 다음 세계에서는 악의 일어나는 원인을 없애고, 권리·의무만으로, 범해를 정리하는 하에타타키 법률서는 공문이 됩니다.
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4. 기구와 인정사회에
 그렇게 해서 사람을 묶는 법률 만능주의는 사라져 없어집니다만, 그것이라고 말해 원시적 무정부·무규범 사회로 하려고 하는 것은 아닙니다.
 물에는 물의, 흐름, 넘치지 않는, 수로를, 사람에게는 사람의, 자유롭게 안전하게 통과할 수 있는 도로를 마련해, 자동적으로 원활하게, 그 밖에 폐를 주지 않고, 각자의 자유 의지와, 능력 에 응한 행동을 할 수 있는 장치로 합니다. 무궤도에서는 혼란해, 일이 운반하지 않기 때문에, 진정한 인간향의, 틀림없는 기구·제도를 확립합니다.
 아울러 훌륭한 도로 기구가 생겨도, 같은 길을 가는 사람 사이에, 다른 사람을 뛰어오르고, 백안으로 둘러보는 차가운 기분이 있으면, 결코 유쾌한 인생 여행은 할 수 없습니다. 또 길을 물어도 자신은 자신, 사람은 사람과 다른 관계없이 개인주의도, 실은 사회가 자신 혼자 한 것이 아니라, 반드시 무언가로 다른 사람과의 관련이 있고, 인간은 상대적이며, 고1인 행간도 정도의 차이야말로, 귀결하는 처, 다른 사람과의 유지로 인생이 의미가 됩니다. 정말 인간은 혼자가 되어 끊어지는 것이 아니고, 거기에 사람의 정이 스스로 솟아 오는 것입니다.
 도로 동화 상대가 있으면, 원로도 잊고 유쾌하게 보내고, 기차나 배로 긴 여행하면, 미지의 사람과도 몇시인가 말을 나누어 친해져, 길가에서 보인 길이의 사이에서도, 먼 다른 나라에서 만나면, 근친감을 기억하게 하게 되고, 순수한 아이들이, 특히 빨리 익숙해지는 것은 자연의 사람의 모습이지요. 세상의 귀신처럼 운반되는 냉혈한에서도 가정에서는 좋은 남편이거나 부드러운 아버지로서 마음속에 눈물을 흘릴 수도 있습니다.
 이상사회에는 '친애의 정이 절대조건'이라는 것은 회의 취지로 강조하고 있는 것 같습니다.
 즉 권리나, 의무나, 기구·제도나, 신체의 건강·물건의 풍만만으로는, 해결할 수 없는 것이 있습니다. 게다가 행복조건에는 마음의 풍요로움이 주요 부분을 차지하고 행복한 인생을 이상으로 하는 사회구성은 인간사랑의 기조 위에 조립되어야 합니다.
 이런 일은 지금까지 가득 찼습니다만, 그렇게 실현할 수 없었던 것은 주장하는 것만으로, 방법을 가지지 않았던 것, 또는 소극 미온적인 것이나, 일반 보편성이 없었던 것 등이 원인이라고 생각합니다. 이에 대해 이 모임이 결성되어 사랑과 이지에 입각하여 가장 급속히 그것을 실현하기 위해 행복조건의 범례에 적극 구현 방식을 채용한 것입니다.
 그러나 너무 인정이 너무 나오고, 맹애가 되거나, 양보로 일이 나오지 않아도 불편하기 때문에, 그것을 정돈하기 위해서도, 대강적 순서례를 나타낼 필요가 있습니다.
 사회 기구에도 수로·도로에 비해야 할 것을 마련해, 어느 것을 지나도 각 사람의 자유 선택에 맡기고, 결코 그 사람의 의지를 방해하지 않는 것입니다. 그리고 앞을 다투고 방해하는 사람은 없어지기 때문에 처벌하는 법률은 필요하지 않습니다만, 양도로 교통이 혼잡하지 않게, 순위 길이는 정해 둡니다.
 이것도 기성사회 관념에서 보면 너무 아름다워, 부인회의 승차 풍경의 외려만을 본, 치아가 떠오르는 유치한 생각으로 보자. 보면 사실은 결코 그리 어렵지 않을 것입니다. 꼼꼼히 하나 해 보여줄까요. 아니 이미 하고 있습니다.
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5. 악평등을 밀어붙이지 않는 사회
 자유·평등은, 인간 사회를 조직하는 원칙으로서, 틀림없다고 하는 것입니다만, 유사아비자유나, 악평등이 흔히 행해져, 진정한 평등이 구부려져, 진정한 자유로부터 일탈해 있다 같아요.
 아무리 자유라고 말해도 폭이 아니고, 인간으로서의 가능한 범위의 분방으로, 제방을 오르거나, 주택에 불을 쏘고, 사람을 상처 버리고 그만두는 것은, 이미 미치기 때문에 일어나는 실수일 것입니다 , 일상의 소사 ​​가운데도, 깨닫지 못한 채 잘못된 자유의 말을 받고, 행하고 완치되고 있는 일이 많이 있습니다.
 갈 수 있는 곳에, 가고 싶을 때에 가는 자유, 자고 싶을 때에 잠자는 자유, 어떤 사람은 먹고, 어떤 사람은 먹을 수 없는 불편함이나, 먹고 싶지 않은데, 먹는 악평등에 방해받지 않는 자유가, 참 의 자유라고 말합시다. 그런 자유의 사회를 목표로 하고 있는 것입니다.
 평등하게 해도, 모두가 같은 크기의 집에 살고, 같은 옷을 입고, 같은 물건을 같은 양으로 먹고, 같은 작업을 하거나, 같은 생각을 밀어붙이는 것은, 악평등으로, 누구라도 하지만 어떤 집에서도 서서 얻고, 몸에 맞는 옷을 입고, 위의 욕구에 따라 음식을 섭취하고, 심신이 충분히 쉬는 긴 자고, 일어날 때 일어나는 등의 자유가 평등하게 얻을 수 있다 일이 진정한 평등이라고 가정합니다. 어떤 사람들에게 얻어 다른 사람에게 같은 기회를 얻을 수 없는 장치는 불평등하고, 지금의 사회 기구에는, 이런 불평등이, 심하게 횡행하고 있는 모양입니다.
 감정을 억압되거나, 직업이나, 거주지를 제한되거나 하는 불평등이나, 악평등도 일소해, 누구에게도 같은 조건과, 균등한 기회에 의해, 각각의 개성에 적합한 환경에 생활해, 그 요구가 충족되는 사회야말로 올바른 사회입니다. 그런데 오늘 아직도, 이것조차 해결하고 있지 않고, 큰 근본적 결함이나, 불합리면이 심각하고, 저희는 이것의 정정에 착수한 것이, 본회의 조직 및 활동이 되어, 표면화해 온다 입니다.
 입에 자유·평등·인류의 행복을 주창하고, 현상을 긍정 또는 간과해, 이것을 행하게 나타나지 않으면, 말하지 않으면 안됩니다.
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6. 차별대우가 없는 사회
 같은 태양 아래, 이 땅에 태어난 사람 사이에는 본질적으로 차별이 있을 것입니다. 하지만 현재도 상인종적, 계통적, 혹은 종교적 편견 등으로부터, 심각한 대우상의 차별, 정신적 모욕이 행해지고 있습니다. 동종 동민족이 같은 지역에 서서 乍 등, 밀어 넣어지고있는 사람이 상당히 있습니다.
 가능한 한 그러한 일이 되는 원인은, 양쪽에 상당합니다만, 그 원인은 없앨 수가 있어, 검토하면 전면적으로 해소하는 방법이 있어, 또 그렇게 난사가 아닙니다.
 다음 사회에서는 현재의 불합리한 국경선은 없어집니다만, 지금의 일소국내의 동종족의 밑조차도, 인습적 차별이 뿌리 깊고, 법률에서도 평등을 정해져 오랜만에 걸쳐도, 융화 는 쉽게 도달할 것도 없고, 엄연히 물에 기름의 바람이 남아, 적극 방법에 나오지 않는 한, 몇시까지 이 추습관이 계속되는지, 범유하는 노력도 무효로 보이는 상태에 있습니다.
 아울러 사공에서는, 이 문제도 반드시 해결할 수 있는 성안을 가지고 있어, 이상 사회에는, 왼쪽 같은 불쾌한 사람을 혼자 없애고, 전세계로부터 열등감이나 우월감, 차별 대우 등을 없애고 합니다.
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7. 빈곤자가 없는 사회
 가난이란 금전물재만을 가리키는 것이 아니라 마음이 부족한 일을 의미하며 마음의 가난한 사람을 한 사람도 없애기 위해 노력해야 합니다. 즉 학문이나 지혜 등의 무형재는 그 밖에 전해주어도 감모하지 않기 때문에 많이 가지고 있는 사람은 적은 사람에게 크게 주고 높은 풍부한 마음의 소유자는 충분하지 않은 마음의 사람에게 , 마음의 만찬을 얻고 받는 것입니다.
 유형의 물재가 되면, 많이 주면 많이 줄어들기 때문에, 기특한 사람인가, 다음의 세계나, 무형의 크기를 깨달은 사람등 외는, 주고 싶지 않은 것이 보통의 사고방식입니다.
 다음 세계에서는 물품을 개별적으로 저장할 필요가 없어지고, 통화는 남아 없게 하고, 갖지 않고 함께, 풍부하게 생활을 할 수 있습니다만, 그동안, 지금의 경제 기구나 사회 심리에서는, 줘, 주세요라고 말해도, 그럼 모두 드리겠다고 말할 수 없습니다.
 아울러 이것으로는 빈부의 차이가 심하고, 물질면에서도, 반목·투쟁 사회가 계속될 것 같습니다.
 이를 격화하지 않도록 사회주의 사회 정책을 채택하고, 높은 것의 균등화, 공유 경제 조직을 강행하고 있습니다.
 나는 높은 것을 빼앗거나, 무너져 균등하거나, 늘어나는 사람을 억제하지 않고, 또 납득도 하지 않고 폭력을 행사해 희생자를 내거나 하기 어려운 것입니다.
 나는 낮은 사람을 끌어 올리는 수단을 채택하고, 없는 사람이 갖게 합니다. 이것이라면 가지고 있는 사람에게 부탁하지 않고 함께, 빼앗기지 않고 함께, 승낙도, 희생도, 반대도, 저항도 없게 해 해결해, 혼자 남지 않고 모두 풍부하게 합시다. 갖고 있는 사람을 울지 않고 가난한 사람을 기뻐합니다.
 물욕의 사람은 물건을 주면 매우 기뻐합니다. 가난한 사람 중에는, 물건을 받는 버릇이 붙는 사람이 있어, 곤란하면 받을 수 있는 것이라고 생각하는 것, 구해 받는 것을, 찬양과 같이 달게 해 버립니다. 나는 이런 사람에게 주는 것은, 의뢰심을 조장하는 것만으로, 그 사람을 위해서도 되지 않으며, 주는 분도 계속되지 않을 것이기 때문에, 달콤한 친절은 금물이라고 생각합니다.
 거기서 나는 눈에 보이는 유형을 주는 것보다, 무형으로, 그 사람의 자립에 도움이 되는 방법을 수여하는 방식을 채택해, 적재를 적소에서 살리는 것이, 그 사람을 풍부하게 해, 행복하게 하는 것이라고 생각 있어요.
 육체 노동을 할 수 없는 불편·병약·노인·유아를 안은 과부 등에 대한, 물심의 보호는 당연합니다만, 그와 동시에, 자신을 지지할 수 있는 방법을 주고, 행복한 생활에, 진정한 삶의 방법 을 찾아내도록(듯이) 마무리, 물심 모두 가난한 사람을 한 명도 없애 합니다
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8. 행복 일색 쾌적 사회
 여기에 말하는 행복의 의미는 불행에 대한 대구가 아니라 인생은 쾌적하고 행복 일색이어야 하는 것을 진정한 인생의 방식으로 하는 사공의 인생관에서 말하고 있는 것으로, 만일 불행하다고 느끼는 일이 있다면, 그것은 어딘가에 실수가 있고, 그 실수의 원인을 탐구하고 제거함으로써 올바른 진정한 모습으로 돌아갈 수 있습니다.
 행복이 진실이고, 인생은 그것으로 당연한 일이며, 불행은 실수입니다. 나는 행복과 말하는 말을 인생의 진정한 모습이라고 말하는 의미로 사용하고 있습니다. 불쾌한 인생은 실수로 사람 모두 쾌적하게 살 수 있는 사회가 사실입니다. 우키세 등이라고 말해 우울은 사람의 세상으로 하고, 그로부터 탈각할 수 없는 것처럼 관념 짓는 일도, 옳지 않습니다.
 진정한 인간은 생명을 갖고 부모로부터 태어나 몸에 생명이 머무르고 있는 동안이 인생이며, 결국 생명을 잃지 않는 생활이 멈추는 것으로, 그 생존 기간 중에 여러 가지 행위를 한다. 합니다.
 이 행위는 사람에 의해 모두 동일하지 않으며, 자발적인 경우와 다른 사람의 조건에 따라 의식적으로 또는 무의식적으로 진행합니다. 그 사이의 행위의 결과가, 일시적으로 끝나는 일이나, 오래 남아 있는 것도 있어, 도움이 되는 일이나, 의외로 잘못되어 있는 일도 있어, 남은 것이 완전히 소멸해 끝나는까지는, 그 사람은 죽어도, 그 행위는 살아있는 의미가됩니다.
 인간에 한정되지 않고 다른 동물도, 무언가의 행위를 하고, 무언가를 남기고, 거의 비슷한 생활환을 영위하는 것도 있어, 인간이 가지지 않는 것을, 다른 동물이 가지고 있다 그렇듯이 인간도 향하고 다른 동물의 모방되지 않는 특징을 가지고 있습니다.
 또 인간 중에도, 각각 다른 능력, 특기가 있어, 다른 미치지 않는 뛰어난 일을 할 수 있습니다, 무슨 일에 관계없이 잘 할 수 있는 사람이나, 다른 일은 사람에 뒤떨어져 있는 사이에도, 단지 12의 점에서 가장 예민한 사람이나, 선량한 자질을 갖고 있는 사람도 있어, 모두 각각의 특색에 의해, 사회적 지장이나 삶의 방식도 다른 이유로, 자신에게 가장 적합한, 그 밖에 모방의 할 수 없는 생활 방식을 하는 것이, 일생을 의의 표현한 것이 됩니다.
 선천성의 것으로, 일단 여하튼 어쩔 수 없는 점을 제외하고, 환경적으로 늘릴 수 있는 것은, 크게 늘리고 가장 필요한 역할을 하는 것이 사실입니다.
 힘이 없는 것이 중하를 지는 것이나 기억이 좋지 않은 사람이 기억력이 필요한 곳에 가면 고생이 많아 효율이 오르지 않고 쾌적하다고 말할 수 없을 것입니다. 남자는 남자로 살고 여자는 여자에게 적합한 생활 방식이야말로 행복한 삶입니다.
 게다가, 다른 생물이나, 물품이나, 기계나, 장치를 해 두면 자동적으로, 혹은 자연적으로 할 수 있는 일이나, 약품으로 간단하게 끝나는 것을, 인간이 그 대체적으로 일하는 것은, 인간을 인간으로서 살린 것이 되지 않기 때문에, 진정한 인생이 아니라 인간이 아니면 할 수 없는 일을 이루는 것이야말로, 가장 높은 진실의 인생이며, 그것을 이룰 수 있는 사회를, 행복 사회라고 말합니다 .
 또 노인·아이에게는 각각의 삶의 방법이 있어, 병인도 항병인으로서의, 최적인 삶의 방법이 있습니다.
 나는 사람이 사람을 죽이는 행위는, 절대로 부정하는 것입니다만, 그러한 경우나, 병등으로 사기를 알거나, 노후가 되어 처음으로 진짜 인생을 깨닫고, 그 다음이, 의미 있는 행복한 진정한 생활 방식으로 전환하는 사람도 있고, 그러한 사람도 행복하게 만드는 사회가 행복 일색의 쾌적 사회입니다.
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9. 양적 사회 암흑의 밤부터 낮의 세계로
 어두운 밤의 세계에서는 불편하고, 방향을 잘못 쉽고, 그 생활 행동은 불편 불편합니다. 여러가지 실수가 일어나는 지금의 세계는, 어둠 밤과 같은 것으로, 어둠 밤에는 등불을 소요로 길을 걸어, 작업을 실시합니다. 그래도 길은 멀고 다리는 피곤합니다. 시야가 좁고 능률이 오르지 않습니다. 마츠아키나, 제등이나 전등위의 숨막히는 조치에서는, 동료 올바른 밝고, 살기 좋은 세계에는 바뀌지 않습니다.
 저희는 근본적으로 가는 방법을 바꾸어 명랑하고 따뜻한 낮의 사회로 전환하는 설계하에 활동을 하고 있습니다. 소극적이지 않고 적극적으로, 음적이 아니고 양적으로, 정지침체가 아니고 자유활동적으로, 포기적으로 물건을 보지 않고, 꿈을 그려 향상 진보를 책정합니다. 좁은 길을 가늘게 가지 않고, 거리를 힘차게 활발하게 전진하는 사회 설계입니다. 가지엽·말절·표층에만 포착되지 않고, 근원 본질적인 것에 중점을 두고, 백귀 야행의 음참한, 혼탁 세계에 여명의 햇빛이 쏟아져 전체 전체를 밝은 한낮의 상태로 합니다.
 악의 대부분은 밤에 행해지지만, 그것은 악의 하기 쉬운 상태가 되어 있기 때문에, 아무리 단속해도 차례차례로 발생해, 신의·미움·분노·쟁탈·살상 등이 끊임없이 생강.
 이 낮의 세계에는 그런 실수는 일어나지 않기 때문에, 사람을 묶는 법률등도 자연 소멸이 되어, 엄격한 경비도 윤벽도 없는, 쾌적한 인생이 있습니다.
 모순 불투명한 사회가 수세기나 계속되어, 사람들은 포기와 비슷한 선입감으로부터, 실수를 실수라고 생각하지 않고, 길을 가려면 빛이 필요한 것, 세상은 어두운 이런 것이라고 관념하고 있는 것인가 , 일향에 무관심하게 지내고 , 혹은 그것을 깨닫고 개변을 창도하거나 , 강행한 적도 있었습니다만 , 최상의 결론이 나오지 않은 채 , 서로 마주치는 것 오랜만에 , 지금은 그러한 설명을 해도 , 눈을 참고하려는 사람은 적고, 진보적인 사람이거나, 도약적인 젊은 감각의 사람이 아니면, 곧바로는 이해되지 않을 것입니다.
 금전물질을, 이것 인생의 범해라고 생각하고 있는 사람들에게는, 한인의 꿈 이야기로서 방해·폐에 지나지 않을 것이며, 그 길에 있는 사람이라도, 토테도 실현되지 않는 공언에 들릴 것입니다.
 아울러 사공은, 지금까지 할 수 없었기 때문에 할 수 없다든가, 할 수 없는 일을 할 수 있는 것처럼 보이는 것이 아니라, 실현할 수 있는 설계와, 방법과, 확신을 가지고 있어, 이 실수가 많은 밤의 세계에 종지부를 치고 인류 있는 한 영원히 흔들리지 않는 진정한 행복만 넘치는 이상향의 문을 열고 낮의 세계를 맞이하려고 하는 것입니다.
 거기에는 陽光燦やき, 清澄・明朗의 대기의 옷자락에, 화원이 전개되어 馥郁과 향기, 미과가 감로를 쏟아 사람을 기다리고, 보는 것 듣는 소리 모두 즐겁고, 아름답고, 질리는 것을 모르고, 화악 협조 중에, 각각이 가지는 특기를 반죽해, 지성은 지성을 길러 키우고, 높이가 위로 높이를, 좋은 것이 위에 상쾌함을 드리는, 숭고 본능의 늘어나지만 儘에 맡기고, 깊이를 찾아 진리 를 구하고, 전 인류 혼자 남지 않고, 진정한 인생을 만끽 구가할 수 있습니다.
 우라시마가 간 용궁성이나, 불의 나라의 내세극악 정토가, 이 세상에 실현됩니다. 정치·경제·사회·가정 등 인류가 있는 방범에 걸쳐, 현재 그 儘로 양적으로, 유쾌하게, 안외 용이하게, 땀도 새벽에 햇빛이 미치는 듯이 비추어져, 밝은 낮의 세계가 실현 합니다. 파괴나, 철거가 없기 때문에, 손실이나 희생자나, 폭약도 필요 없습니다. 방임해두면 사라지지 않습니다.
 생각해 봅시다. 국경이 없어지면, 국가와 국가와의 분규가 없어져, 전쟁도 일어나지 않고, 국제 공법이나, 국경을 지키는 병대나, 무기가 불필요해, 무기를 만드는 공장이나 자재나, 공원이나, 병대가, 평화 산업에 적용됩니다. 군수가 없으면 불경기가 되도록 착각하는 사람이 있어, 실업자의 걱정이나, 식량 과잉을 말하는 사람이 있습니다만, 노동 시간을 단축하거나, 기본 산업이나 치수·교통도로의 완비 공사도 있어, 가급적 일하지 않고 의식주가 안정되어 전쟁의 공포에서 벗어납니다.
 이런 일 지금 듣지 않고 함께, 정해진 일이지만, 그것이 아무것도 되지 않을까. 적이 침공하기 때문에, 어쩔 수 없이 더 이상의 군비를 해야 한다고, 머리가 나쁜 것을 공개됩니다. 병행 방법은 가까이 있습니다만, 라고 말할 정도가 됩니다.
 현재의 국경은 밤의 둘레이며, 너무 엄격하고, 결국 유일한 지역명 정도의 낮의 획선이 되어, 지금의 경제 기구도, 정치 및 사회 조직도, 사람의 마음도 모두, 밝다 낮의 모습으로 바뀝니다. 정청·관직에 있는 것, 다루고 있는 학문·예술·직업도, 법률·재산도 그대로, 점점 신전 합적하는 자유가 있어, 자동적으로 조금도 파란 없이, 이상 사회에 생장합니다.
 유야의 세계에서 필요로 한 재산도, 명예도, 지위도, 낮의 세계에서는 몸에 붙이고 있는 것조차 어색해져, 가볍게 되기 어려워집니다. 그렇겠죠, 종생의 의식주가 안정되어, 노후의 걱정 없이, 자손의 양육이 확보되어, 병이 거의 없어져, 병에 걸려도, 훌륭한 침대에서 최고의 치료가 무료로 받게 되어, 천수가 가까워진다 그만큼 대우가 좋아지고 유연한 침구에 몸을 띄우고 달콤한 음악에 황홀과 꿈을 꾸면서 자연스럽게 돌아가는 사회에 재산을 개별적으로 저장할 필요는 없을 것입니다.
 죽은 이후의 극락보다 죽음의 순간을 일생을 통해 가장 큰 극악경으로 만듭니다.
 사람 모두 가벼운 모습으로 있는데, 명예와 말하는 무거운 더운 비좁은 금란의 장속을 붙여, 지위와 말하는 넘어질 것 같은 높은 목신을 입고, 덤으로 머리에 길고 말하는 크라운을 싣고, 특기 얼굴로 근무하는 것은, 식고의 광대 배우인가, 시마바라의 타이오인가, 대승정의 반죽위인 것으로, 대부분의 사람은 바보스럽고, 정기적으로 해 있을 수 없게 합시다.
 농업으로 해도, 이윤보다 흥미 본의가 되어, 벼 만들기도, 국화나 분재 만들기와 같이 즐거움 곁들, 한 알의 종자로부터 백개의 귀를 내고, 한 귀에 수백립의 뱃을 입고, 참새 달걀정 큰 쌀을 드는 대회를 하거나, 봄 가을 시즌에 트랙터를 달려, 드라이브 기분으로 경작해 두면, 가족 갖추어져 여름은 바다에 산에의 행락 피서에, 겨울은 온천・영화・음악회나 각자의 좋아하는 취미 삼매, 꽃을 바라보는 달 아래에 춤추는, 인생 이것 쾌적합니다.
 건강을 위한 운동으로서 일하고, 직장도 예술적인 것만 인간이 만들고, 그 외는 스위치 하나로 기계가 일하기 때문에, 특기를 높이는 것, 학리의 규명에 몰두하는 것, 모두 그 길에 전념 그리고 다른 번거로움에 잡히지 않고 종교가도 자신에게조차 모르는 전도와 설교에서 자책의 고뇌에 빠지지 않고 먼저 스스로의 깨달음을 위해 명상에 빠져 있어도 , 음식은 눈앞에 쌓아 합시다.
 그렇게 말하는 사회가 된 것이 좋지 않을까요? 비율은 간단하지만 어떻습니까? 실로 화려한 가옥의 나라와 같은 게다가 진실의 세계가 있어 사람은 원래 죄 등 범하고 있는 것이 아니고, 회개도 사죄도 할 필요가 없습니다. 죄라고 말하는 말조차 없어지기 때문에 사람을 묶는 아무것도 무용해집니다.
 낮의 세계에는, 윤벽이 없는 쪽이 넓히기로서 전망도 좋아져, 여행권이나 통화 교환의 번거로움도 없어져, 항행도 자유롭게 되어, 자유를 주제로 외우고 있는 나라의 사람들도, 거짓말로부터 나가는 것이 되자, 양쪽이 편리하게 됩니다.
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10. 물건은 지루할 정도로 풍만한 세계
 물욕에는 끝없는 없이 말해집니다만, 병행 한계 있어도 말할 수 있습니다.
 원하는 것이 필요할 때 원하는만큼 자유롭게 노력하지 않고 얻을 수있는 구조를 이상으로하고 생존에 가장 필요한 공기와 물에 가까운 정도로 어려운 것입니다.
 그러나 현재는 그러한 환경의 사람은 매우 소수에 한정되어 대부분의 사람들은 끊임없이 사지와 두뇌를 일하고 있어도 거의 채워지지 않은 것 같습니다
.
 이것에 취해서는, 여러가지 관방이 있어, 표준을 하나로 해 논할 수 없는 것이 있습니다.
 육체의 요구와, 관념적인 차이에 의해, 큰 차이가 있기 때문에, 특정의 사람에게 두껍고, 다른 사람에게 얻을 수 없는 기구에는, 상당히 불합리성이 있어, 불만감의 근원이 되고 있습니다.
 이것들은 누구나 얻을 수 있는 양과 기구를 정돈함으로써 해결합니다. 즉 풍부한 물자와, 자유로운 사용의 기회를, 만인 빠지지 않고 돌아다니는 기구로 합니다. 그런 세계가 실현되면, 행복하게 된다고 생각하는 사람이, 현재로서는 상당히 있습니다.
 물건이 풍부해지고 행복해질 수 있는 사람은, 정말로 둘러싸인 사람으로, 이미 마음이 풍부한 사람이며, 물건만 부족한 사람에게는, 실로 완전한 행복이 방문한 것이라고 말합시다.
 유저와 함께는 물건만으로 얻은 일시적 만족감을 진정한 행복과 실수하기 어렵습니다.
 잘 살펴보면, 물건이 풍부해지고 행복해질 때와, 그렇지 않고, 전혀 관계가 없는 경우와, 때로는 불행의 전조가 되는 일마저 있는 것을 깨닫습니다.
 거기서 생각할 수 있는 것은, 물건을 풍부하게 생산해, 공평한 배분·소득 공유의 사회에는, 아직 부족한 공허한 부분이 있는 것을 알 수 있습니다. 게다가 그것이 물건의 분야와는 비교가 되지 않을수록 행복 조건에는 큰 부분을 차지하고 있는 것을 알 수 있습니다.
 아무리 물자가 풍부하게 자유롭게 얻어져도, 마음의 세계에 진정으로 충만한 것이 없으면, 절대로 진정한 행복은 있을 수 없는 것입니다. 또 그러한 심리적 조건이 결여되어 조직한 사회는 진정한 이상 사회가 아닙니다.
 물이 샘처럼 무한하게 되어, 물처럼 낮은 원하는 곳으로 자연스럽게 흘러 오는 장치로 해, 마음의 면에서도, 안정과 만족에 살 수 있는 사회를 목표로 하고 있습니다.
 굴욕·인종·희생·봉사·감사·보은 등이 없는 사회가 되고, 건강·생명·감정의 문제등도, 낮의 세계에서의 생각, 본연의 자세에 대해서 판연으로 합니다만, 후장에서 상세히 설명한다 갈거야.
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MARCADORES: 제1장 개요 , 해설 야마기시즘 사회의 실태(일)
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